Cardanoガバナンスの新時代へ:憲法委員会選挙、予算改革、世界各地の活動が進行中(2025年3月28日号)
はじめに
Cardanoのガバナンスを支えるメンバー制組織Intersectより、2025年3月28日付けの最新開発アップデート(#55)が公開されました。
本号では、Cardano初の憲法委員会選挙や予算プロセスの進展、各国のコミュニティハブの動向、開発者育成の現場報告など、多岐にわたる進展が紹介されています。
1. Intersect委員会選挙:応募期間延長でさらなる参加を促進
Cardanoの意思決定に関わるIntersect委員会の選挙において、応募締切が4月11日まで延長されました。
技術・マーケティング・研究・市民活動など、各分野の委員会に対し、熱意あるコミュニティメンバーの参加が呼びかけられています。
• 投票期間は4月16日~5月7日
• 最終結果発表は5月12日予定
候補者説明会やAMA(質問会)も開催予定で、関心のある方は早めの応募・参加が推奨されています。
2. Cardano予算制度の進化:「情報アクション」導入とDRep参加
Intersectでは、Cardanoのエコシステムに合わせた予算制度改革を進行中。
提案内容を「Budget Info Action(予算情報アクション)」として整理し、DRepによる意見形成とワークショップでの精査を経て、オンチェーンでの財務執行につなげる流れが整備されています。
• 提案受付は4月24日まで
• ワークショップ開催は4月末~5月
• 財務引き出しアクションは6月~7月を予定
特に、Net-Change-Limit(年間支出上限)という概念がソブリン・ウェルス・ファンドを参考に導入され、持続的かつ責任ある財政運営が目指されています。
3. Cardano初の「憲法委員会」選挙が始動へ
2025年後半に予定されているCardanoの「完全な憲法施行」に向けて、正式な憲法委員会(Constitutional Committee, CC)の選挙準備が始まっています。
この選挙は、DRepやSPO(ステークプールオペレーター)の承認を経てオンチェーンで最終確定される予定で、誰でも立候補・投票に参加できる透明なプロセスが設計中です。
• 4月3日にはXスペースで詳細説明会が開催予定
4. Civics委員会からの2025年予算ガイダンス発表
Civics委員会は、Cardanoの持続可能な運営と発展に資する資金調達の優先項目を提示。
これは、提案者にとっての指針となるだけでなく、DRepによる評価の助けにもなります。
5. マーケティング戦略WG新設:採用と認知拡大へ
Growth & Marketing委員会では、IntersectとCardano全体の長期的なマーケティング戦略を共創するワーキンググループを立ち上げ。
コミュニティ参加型の「ハイブマインド」アプローチで、Cardanoの普及拡大を目指します。
6. 世界のコミュニティハブの動き
日本ハブ
• 3月28日 12:00 UTC:Xスペース開催
スリランカハブ
• NMKR代表Patrick氏や日本ハブ林・栗山氏が登壇する月例タウンホール開催(3月28日)
アフリカハブ(WADA主導)
• 「AI for Peace」やNet-Change-Limitの議論、Intersect選挙参加促進が議題に
• 4月3日には「アフリカDRepの意義」に焦点を当てたオンラインイベント開催予定
7. アフリカ&インドにおける開発者育成
開発者アドボケイトたちによる、以下の活動が報告されています:
• 南アフリカでの学生向けセッション(78名がCardanoトレーニングに登録)
• DRCの若手とのPlutusライブセッション
• Plutus Pioneer教材のフランス語翻訳(19章)
• インド・コルカタで「Cardano India Developer Summit 2025」開催(3月29日)
8. ガバナンスツール(GovTool)と統計情報
• 投票機能・予算表示などのUI改善を進行中
• エポック548時点でのDRep数は1,197名に到達
• 投票委任も拡大中(164,323件)
ガバナンスツールの改善や標準化に向け、GovTool / Tempo / Catalystの連携も強化されています。
9. ナレッジベースと参加ガイド
Intersectでは、以下のような充実した参加環境が整えられています:
• 最新情報を集約したナレッジベース
• 提案フォームとサポート窓口
• ガバナンステスト環境(SanchoNet)
• Discord、X(旧Twitter)、LinkedInでの活発な交流
おわりに
Cardanoの分散型ガバナンス体制は、今まさに制度として確立されつつあります。
その中核にいるのがIntersectであり、毎週のアップデートはその進化の証です。
この大きな転換点において、日本のコミュニティも役割を果たせるフェーズに入っています。DRepとして、SPOとして、開発者として、提案者として、今こそ関与のチャンスです。
ご興味のある方は、Intersectの公式情報・Discord・選挙応募ページをぜひチェックしてみてください。
以下はIntersect記事「Intersect Development Update #55 – March 28」を翻訳したものです。
Intersect開発アップデート #55(3月28日)

2025年3月29日|所要時間:約23分
Intersect開発アップデート第55号へようこそ!
今週は、Cardanoのガバナンスに関する主要な進展を取り上げます。委員会選挙、予算編成、コミュニティ主導のイベントなどが含まれています。マーケティングやオープンソースの新たな取り組み、ツール開発やグローバルハブの活動報告など、エコシステムの未来を形作るために関与できる機会が満載です。それでは、見ていきましょう。
Intersect委員会選挙:スケジュール延長 – まだ応募のチャンスあり!
Cardanoのガバナンスを巡る活動が活発であることを踏まえ、Intersectの委員会選挙の応募期間を延長します!
この延長により、より多くの方々が一歩前に出て、Cardanoの未来を形作るために貢献するチャンスが広がります。経験豊富な貢献者はもちろん、情熱を持って参加したいと考えているコミュニティメンバーにとっても、今がその瞬間です。
更新された選挙スケジュール:
• 応募受付期間:3月24日 ~ 4月11日
• 投票準備・品質チェック:4月12日 ~ 4月15日
• 投票期間:4月16日 ~ 5月7日
• 結果の集計と確認:5月8日 ~ 5月11日
• 選挙結果の発表:5月12日
この延長は、Intersectコミュニティに貢献したいと考えるすべての人に、関与する機会を提供することを目的としています。
また、現在の応募数と空席状況を示す表も確認してみてください。まだまだ、あなたの声を届ける余地があります!
委員会選挙:参加方法
Cardanoの理念に共感し、関連分野の専門知識がある方は、委員会の一員として立候補する、または投票に参加することをぜひご検討ください。
以下に当てはまる方は、候補者としての応募を強く推奨します:
Cardanoのビジョン(力なき者に力を与える、銀行口座を持たない人々の金融包摂、繋がっていない人々を結びつける)に賛同している
関連する委員会においてドメイン固有の専門性を持っている
月に最大20時間(バーチャル会議、チャット、メール対応など)活動可能である
応募ステップ:
応募パック(application pack)をダウンロードし、チュートリアル動画を視聴
Intersectのメンバーエリアにログイン
「Voting(投票)」セクションへ移動
応募したい委員会を選択
4月11日までに応募を提出
委員会スポットライト & AMA(質疑応答)
今後開催されるスポットライトセッションやAMA(Ask Me Anything)では、実際の委員と直接対話し、質問したり、彼らの活動について学ぶことができます。イベントの一覧は以下のリンク先から確認可能です
予算編成インフォ・アクションの構築
予算プロセスの更新を発表して以来、私たちはCardanoコミュニティと積極的に関わり、役割・責任・次のステップについてフィードバックを集めてきました。
主な議題としては、DRep(Delegated Representative)の関与、ドラフト提案から正式な予算インフォ・アクションへの移行などがありました。Net-Change-Limit提案や今後の委員会選挙への関心など、コミュニティの積極的な参加も見られています。
この予算プロセスは、Cardanoのロードマップ、技術的改善、エコシステムの優先事項に沿う形でパイロット運用されています。スリムなスタートを切ることで、迅速な適応とコミュニティの関与強化を可能にします。
主なマイルストーン:
• 提案提出:ロードマップを支援する提案は、4月24日までインテークフォームで受付中
• ダッシュボード:3月31日までにダッシュボードが公開予定。提案の表示と初期フィードバック収集を行う
• ワークショップ & 調整:4月末〜5月にかけて2~3日間のバーチャルワークショップを予定。コミュニティ支持を得た提案の統合と最終調整を実施
• オンチェーンアクション:財務引き出しアクション(Treasury Withdrawal Actions)は6月〜7月に予定
DRepの関与
DRepは、オンチェーン投票前の段階で予算提案の形成に大きく貢献できる存在です。コミュニティ支持の高い予算を作る上で、有益な視点を提供できます。
参加は強制ではありませんが、関与する方の早期フィードバックとシグナリングは、提案の質とエコシステム整合性を高める鍵となります。
委員会の貢献と選挙
委員会も、インテークフォームを通じて直接予算提案を提出できるようになりました。2025年4月4日に締切となるIntersect委員会選挙では、Cardanoの戦略的方向性に影響を与える貴重な機会が提供されます。
関与する方法:
• インテークフォームから提案を提出
• 公開された提案へのフィードバック
• 2025年4月4日までに選挙登録
• AMAやコミュニティディスカッションに参加し、プロセスを導く
コミュニティの協力に感謝するとともに、今後もこの予算プロセスを共に洗練させていくことを楽しみにしています。
For more detailed information, you can check out the recent blog on intersects newspage.
国家からネットワークへ:Cardanoの財務にソブリン・ウェルス・ファンド(国家基金)原則を適用
Cardanoは、分散型ガバナンスの新たな章へと突入しています。予算、資金提供、長期的な持続可能性に関する意思決定は、もはや抽象的な概念ではなく、実際の責任として現実化しています。この変化は、予算委員会の取り組みや、より広範な財務管理に関する議論の中に明確に表れています。
Cardanoのトレジャリー(財務)は現在17億ADAに達しており、責任ある戦略的な長期支出を保証することが極めて重要です。ソブリン・ウェルス・ファンド(国家基金)で採用されている原則に着想を得て、オンチェーン上で検討されている「Net Change Limit(ネット変動制限)」提案が2つあります。いずれも、財務の安定性を確保しつつ、エコシステム成長への投資を目的としています。
これらの提案では、年間のトレジャリー引き出しに上限を設けようとしています。たとえば:
• 2025年:3.5億ADAまたは3億ADA
• 2026年:2.5億ADA
または、より動的なパーセンテージベースのアプローチも検討中です。これにより、支出が予測される収入の範囲内に収まるようになります。
最終的な方向性は、CardanoコミュニティとそのDRepによって決定されます。慎重さと野心のバランスを取りながら、Cardanoエコシステムの長期的な成長を支える方針が選ばれることになります。
より詳しく知りたい方は、以下のブログ「From Nations to Networks」をお読みください。提案の背景や原則、長期的な影響などが解説されています。
Cardano初の「憲法委員会」選出へ
Cardanoが目指す「分散型・コミュニティ主導のガバナンスモデル」実現に向けた取り組みが、着実に前進しています。今回のアップデートでは、Cardano初の「憲法委員会(Constitutional Committee:CC)」選挙に向けた準備について紹介します。このプロセスは、IntersectメンバーおよびCardanoコミュニティ全体と連携し、慎重に設計されました。
これまでの歩み
CC選挙の作業部会(Election Working Group)は、2024年11月に発足。最初のアイデアや考察を経て、2024年に実施された暫定憲法委員会(ICC)選挙の経験を踏まえ、2度にわたるワークショップを通じて提案を洗練させました。
その結果、以下の改善点が明確になりました:
• 候補者登録と選挙キャンペーンの期間を十分に確保
• 投票プロセスに関する明確な説明
• コミュニティメンバーが候補者と直接交流できる機会の提供
2025年1月下旬には、ICCの助言を受けながら、正式に選挙作業部会が結成されました。構成メンバーには、ICC、シビックス委員会、憲法代表、より広範なCardanoコミュニティの代表が含まれ、Intersectスタッフの支援を受けながら進められています。多様な視点を取り入れるための設計です。
計画の概要
• シビックス委員会により承認された選挙プロセスとスケジュールは、今後コミュニティ全体への採用を前提に最終化されています。
• CC候補者に求められる基準や期待される役割も明確化されつつあり、候補者が自らの責任を理解できるよう配慮されています。
• 継続的な広報計画として、定期的なニュースレター、オープンAMAセッション、X(旧Twitter)スペースでの交流なども予定されています。
※具体的な日程は現在調整中
Civics委員会
Cardano Civics委員会は、2025年度の予算ガイダンスを公開しました。この文書は、Cardanoのガバナンス運営、開発、持続可能性、さらなる発展を効果的に進めるための、重要な資金調達の優先事項を明確に示しています。
このガイドは、提案者が自身のイニシアティブをCardanoの戦略的ニーズに合致させるための重要な参考資料となります。
包括的なリストではありませんが、Cardanoのロードマップを補完するものです。
このエコシステムでは、ここで挙げられた以外の革新的かつ正当な理由に基づいた提案も歓迎されています。ただし、Cardanoのミッション――「分散型・透明性・回復力のあるガバナンス構造」――に貢献することが前提です。
また、このガイダンスは、DRep(Delegated Representatives)が提案を評価する際にも有用です。
完全版ガイダンスはこちらからご覧ください(※訳注:原文リンク省略)
成長とマーケティング(Growth and Marketing)
Growth and Marketing委員会は、Intersect内に新たなマーケティング戦略ワーキンググループを立ち上げたことを発表しました!
このグループの使命は、Cardanoの長期的なマーケティング戦略とGo-To-Market計画を共同で構築することです。
今年の取り組みの多くは戦術的な内容になることが予想されますが、我々は以下を目指します:
• Cardanoコミュニティの集合知(hive mind)を活用した、統合された戦略構築
• DRepによる適切なフィードバックを得た上での戦略の社会化
• 研究とデータに基づいた実行可能なフレームワークの確立
このグループは、Intersect内の他の委員会(プロダクト、リサーチ、MCCなど)や、メンバーの幅広い貢献と連携しながら進められます。
目指す最終目標は:
Cardanoの採用拡大
オンチェーントランザクションの増加
メンバーの参加も大歓迎!
来週のニュースレターでは、このワーキンググループへの参加方法の詳細が紹介される予定です。どうぞご期待ください!
エンタープライズメンバー スポットライト:MODUS CREATE
今週のスポットライトは、Modus Create(モーダス・クリエイト)です。
同社は、世界中の企業が影響力のあるデジタル製品を構築・拡張できるよう支援する、グローバルなデジタルコンサルティング企業です。
50か国以上に500名以上の専門家を擁し、以下の分野を専門としています:
• プロダクト開発
• クラウドの近代化
• デジタル運用
Modus Createは、オープンソース領域でも積極的に活動しており、Haskellや高保証ソフトウェアに強みを持つTweag社の買収後、Cardanoの価値観との整合性がさらに深まりました。
同社は現在、Intersectのオープンソース委員会の議長を務めており、Cardanoのコアリポジトリをコミュニティ主導の管理体制へ移行させる取り組みを主導してきました。
我々は、Modus Createがオープンで分散型の開発の未来を形作るパートナーとして加わっていることを、誇りに思います。
コミュニティハブ
今週、Intersectのコミュニティハブでは以下のイベントが開催されます:
日本ハブ
3月28日 12:00 UTCにXスペース開催予定。
スリランカハブ(CoinCeylon主導)
月例タウンホール:3月28日 14:30 UTC開催予定
ゲストスピーカー:
• 林/Yuri Hayashi/Kuriyama氏(日本コミュニティハブ共同マネージャー)
・Patrick Tobler氏(NMKR創設者・CEO)
• Nathan Kanapi氏(Discover Cardano コミュニティ&プロジェクトリード)
アフリカハブ(WADA主導)
3月27日にWADAハブの内部ミーティングが開催され、19名が出席しました。議題は以下の通りです:
• SNETのAI4Peaceイニシアティブ
• Cardanoの予算サイクル
• NCL(Net Change Limit)の影響
• Intersect選挙への参加促進
次回イベント:4月3日 17:00 UTCにDRepバーチャルイベントを開催予定
内容:アフリカのDRep参加の意義と、彼らの声がCardanoエコシステムにとってなぜ重要なのかを議論します。
DRepになりたい方、または関心のある方はぜひご参加ください。
オープンソース活動:開発者アドボケイトの現場から
Intersectの開発者アドボケイトは、イベント出席や主催、開発者コミュニティとの接点づくり、コード開発などを通じて活動しています。2025年第1四半期の締めくくりにあたり、彼らの活動ハイライトを紹介します。
リッチフィールド南アフリカ オープンデー(2025年2月28日)
バーナード・シバンダ氏:2025年2月28日、リッチフィールド南アフリカのオープンデーに招待され出席。2名の若手Cardano開発者とIntersectの代替代表者1名と共に参加しました。
Cardanoの活動を紹介する主要スピーカーとして登壇。加えて、Haskell/Plutus開発者志望の学生リクルートも目的でした。
• 78名の学生がCardanoトレーニングプログラムに登録
• 3月22日にフォローアップのオンライン説明会を実施:25名が参加し、そのうち15名以上がHaskellトレーニングを開始(3名のファシリテーターが担当)
2025年3月の開発者向けイベント(アフリカ地域中心)
3月中、筆者は以下を含む6回以上のライブイベントを実施しました:
• DRC(コンゴ民主共和国)の若手開発者17名とともにライブHaskell/Plutusコーディングセッション(3月3日)
• KuberIDEを使用したPlutusトークン発行のデモセッション(3月20日)
Plutus Pioneer教材の翻訳
IOGの「Plutus Pioneerプログラミング講座」の全19章を英語からフランス語に翻訳。フランス語圏コミュニティへの支援を目的としています。
主な成果と学び
• Cardanoブランドの認知向上と価値訴求
• トレーニングを通じた開発者層の拡大
• Cardano/Intersect/Catalystの成長をアフリカ4カ国で促進
• コンテンツの質向上
• コミュニティ参加とイベントへの貢献
これらの活動を通じて、私は開発者、若者、学生とのつながりを深め、Haskell/Plutusの普及に貢献しました。CardanoとIntersectの発展に尽力する姿勢を今後も継続していきます。
カルカッタ開催:Cardano India Developer Summit(2025年3月29日)
ウダイ・ソランキ氏:現在、インドにおけるフラッグシップ開発者イベント「Cardano India Developer Summit」の企画に注力しています。
開催日:2025年3月29日(土)11:00〜17:00
開催地:インド・コルカタ
参加者:80〜100名を想定、スピーカーはCardano&ブロックチェーン業界から5〜6名
業界インフルエンサーによる開発者向けの刺激的かつ実践的なセッションを予定しています。
IntersectからはコミュニティマネージャーのAbhik Nag氏が参加予定:
• 現地開発者とのつながり構築
• Intersectのガバナンス/OSS支援活動の紹介
• CardanoビルダーがIntersect経由で関与できる機会の共有
インドの活気あるCardanoコミュニティとの連携を深め、グローバルな開発者ネットワークの拡大を目指しています。
運用サービス
予算提案フォームが公開中!
提案フォームの記入方法や関連情報は、Intersectナレッジベースに掲載されています。今後も内容を随時更新し、皆さまからの質問やフィードバックを歓迎します。
お問い合わせ先:
operational-services@intersectmbo.org
ガバナンスツール(GovTool)
今週はGovToolの新リリースはありませんが、以下の機能に焦点を当てて開発が継続中です:
• 予算議論セクションの準備
• 最終的なガバナンスアクション結果表示機能
次回リリースでは、詳細ページの改善版が導入され、オフチェーンでの議論との関連性を追跡しやすくなります。
リリース後も、Lido Nationチームがコミュニティのフィードバックを元に改善を重ねていく予定です。
ガバナンスに関する統計(2025年3月21日以降)
• エポック547 → 548へ移行
• ユニークな委任者数:+3,708(142,704 → 146,412)
• 投票委任数:+4,979(159,344 → 164,323)
• DRepの投票総数:+158(1,756 → 1,914)
• DRep登録数:+7(1,190 → 1,197)
• メタデータ付きDRep:+24(713 → 737)
GovToolの使い方を知りたい方は、GovToolドキュメントをご覧ください(訳注:リンク省略)。
IntersectのDiscordでは、「Core Governance Tools」カテゴリ内にて:
• リクエスト窓口
が新設され、ツール開発者と直接つながることができます。
ガバナンストール ワーキンググループ
今週のWG(ワーキンググループ)ミーティングでは、GovTool/Tempo/Catalyst間でのガバナンス投票の標準化がテーマでした。
• 短期的には中央集権型の解決策を使って、2025年の予算サイクルを支援
• 長期的には分散型標準を導入予定
• CIP(Cardano改善提案)が策定され、投票メタデータと検証方法が定義される予定
• オープンAPIによってクロスプラットフォーム間のデータアクセスも実現へ
加えて以下も議論されました:
• Catalystの改善点
• GovTool UIのアップデート案
• コミュニティからのフィードバック促進と協働方法
GovToolはIntersectメンバーによって完全オープンソースで管理されています。
新機能アイデアはDiscordの #wg-governance-tools チャンネルで定期的に議論・実装されています。
フィードバックも歓迎(ガイドはこちら)。
重要なメンバー向けリソース
Cardanoの予算編成、憲法策定、ハードフォークの最新動向をキャッチアップしたいですか?それなら、以下のリソースがおすすめです!
Intersectナレッジベース:Intersect knowledge base
常に最新情報にアップデートされているナレッジベースでは、以下の詳細情報を確認できます:
• Intersect内部のガバナンス構造
• 委員会とワーキンググループの概要
• 資金調達の機会
• その他、重要な活動や手続きに関するガイド
Intersect公式ウェブサイト:Intersect website
最新ニュース、ロードマップ、アナウンスメントなどをチェックできます。
GovTool:GovTool
SanchoNetテストネットで、ガバナンスアクションのテストに参加可能です。実際の操作を通して、Cardanoのガバナンスに貢献してみましょう。
Intersectイベントカレンダー:Intersect events calendar
Intersectが主催するすべてのイベント(ワーキンググループ、委員会ミーティング、Xスペース等)を一覧できます。
サポート:Support
アプリケーションエラーやログイン問題、その他の未解決の疑問については、Intersectまでお気軽にご連絡ください。必ずメンバー登録済みのメールアドレスをご使用ください。
ソーシャル:Social
Discordでは、委員会やWGのメンバー、その他の参加者と活発なやり取りが可能です。また、Twitter (X) やLinkedInでも常に最新情報を発信していますので、ぜひフォローしてください。
今週のまとめ
今週の開発アップデートは以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました!
皆さんからのフィードバックやご意見をぜひお寄せください。
CardanoのガバナンスやIntersectの活動に関して、皆さんのアイデアや提案はとても重要です。
ご質問やアイデア、ご提案がありましたら、お気軽に以下の方法でご連絡ください:
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