*今回のQ&Aは、オーストラリア•ケアンズ在住で地元FM日本語ラジオのDJされています、ケアンズじゅんさんから貴重なご質問をいただき、お答えさせていただきました。
今回は三つの質問です。
「小さなプールを応援することが分散化に効果的なのは、応援しないと彼らが辞めてしまうからですか?また、応援されないと維持するのは困難なのですか?」
「ウォレットのアップグレードにより、例えば海外などいろんなSPOに委任できますね!」
「つまり、ステーキング業務だけでなく、他の業務もやるというグループが出てくるのですか?」
またご質問がある方はいつでもご連絡いただきますととてもありがたいです。
小さなプールを応援することが分散化に効果的なのは、応援しないと彼らが辞めてしまうからですか?また、応援されないと維持するのは困難なのですか?
SPOによっては、コストが維持できないと運営をやめるか、メンテナンスの質が落ちてくるという懸念があります。ですので一部の独占や分散化が期待できない、コストの面で応援されないなどの理由で運営を辞めてしまう方も出てくるかもしれません。
まだ始まったばかりなので今後数ヶ月後にどうなっていくか見極めていく必要はあると思います。カルダノのシステムはよく考えられており(例えば飽和点)、この点は大きな問題にならない可能性もあります。一方で一部の利害関係者が協力し、たくさんプールを作り委任を集めコントルールできるようになると、分散化は失敗してしまいます。
例えばBTCなどはその典型で上位4社がほぼ独占して中央集権になってしまっています。分散化はそれほど難しい偉業だと思います。(*もちろんカルダノとビットコインはコンセンサスアルゴリズムが違いますので、一長一短があります。)
カルダノの分散化に貢献したいと思う気持ちがあり、サーバー維持費などコストを維持できる方は(モチベーションが続く限り)存続可能ですが、例えば資金がある企業や国や団体、カルダノ財団や開発者、アンバサダーなどの立場を利用して、利害関係を作っていくプールが増え、独占していくケースは考えられます。
そうした中で高い技術を持ち、カルダノエコシステムにボランティアで貢献されているSPOさんもたくさんいらしゃいます。例えば他のSPOさんを教育支援されているSPOさんもそうです。そういう方が失望してやめてしまうケースも出てくるので、カルダノエコシステムには損失になるかもしれませんね。
カルダノのパブリックブロックチェーンはオープンソースなので誰もが参自由に加して支え合う仕組みがエコシステムなのです。
これはカルダノコミュニティが投票と同じ原理で、一人ひとりが自分で考えて、分散化を応援できるようになればこの問題は回避できるようになります。
今後ガバナンス機能が導入され、投票機能も控えています。分散化を成し遂げるためにもコミュニティの一人一人が自分で考え参加していくことは、分散化が失敗しないためにも、コミュニティの一人一人が主役という点でも、とても大事になると思います。
ウォレットのアップグレードにより、例えば海外などいろんなSPOに委任できますね!
はい!ダイダロスウォレットの恐らく2020年9月以降の秋のアップグレードにより、一つのウォレットでいろんなSPOに委任することができます。(*現在ダイダロスはパフォーマンスの最適化を行いながら、様々な機能を追加しながらアップグレードの準備を進めています。)
おそらく、今後様々なSPOが登場してきます。またSPOがバックエンドになって、フロントエンドで様々な事業やブロジェクトが進められてくるでしょう。
例えば、ボランティアや自分の気に入った事業を応援するというようなこともでき、ポートフォリオを作成し、コミュニティと共有することも可能になります。
そうするとより強力で豊かなエコシステムができてくるのでカルダノコミュニティの繁栄にとっても大変素晴らしいですし、それが回り回って一人一人のユーザーの方に還元されてきますね!
つまり、ステーキング業務だけでなく、他の業務もやるというグループが出てくるのですか?
はい、組み合わせではありますが、
SPO(ステーキングオペレーション)+コアラを救う+一部がボランティアに回るモデルや
エマーゴはヨロイウォレット(dApps)を作って、ステーキングでも収益化を図る
などは既に出ています。
また、
SPO+メディア(広告で稼ぐ必要がなくなる)
SPO+dApps
SPO+eコマース
SPO+アーチスト
SPO+ボランティア
などは今後のトレンドになるかもしれません。
特にスマートコントラクトが出てくると、DAOなど安心して財務や決定権を透明化する仕組みが導入できるので、一層コラボレーションや協業が増えてくるでしょう。
全く新しいも事業も出てくる可能性が高いですね。
いずれにしても今後スマートコントラクトやガバナンス、スケーリングが追加されていき、新しい事業がどんどん出てくると、ますますカルダノのポテンシャルは高くなっていくこと間違いないと思います。これこそが30億人の金融インフラの可能性を端的に示している例ですね!
以上です。いかがでしたか?
今回ご質問いただいた方、とても貴重なご質問ありがとうございました。
最後にこのご質問のやり取りをさせていただいた方から、大変感動的なメッセージをいただきましたのでご紹介させていただきます。
「カルダノは初めてブロックチェーンに触れた時、自分が想像した理想を具現化してくれている気がします。心から成功して欲しいです』
カルダノの分散化はとても素晴らしい歴史的な転換点となるプロジェクトです。カルダノコミュニティと一緒になってこの偉業を実現したいですね!
ご質問がある方はいつでもご連絡いただきますと、とてもありがたいです。