チャールズ・ホスキンソン氏は動画「To Mike」を公開し、マイケル・セイラー氏に向けてメッセージを送っています。
メッセージの内容は、もしビットコインを支持する唯一の論拠が、「政府がビットコインを好んでいて受け入れている一方で、その他のアルトコインは政府に嫌われており、禁止されるだろう」というものであれば、セイラー氏は時代の流れに逆行していると述べています。
つまりホスキンソン氏は、政府の態度のみを根拠にしてビットコインの将来性を論じるのは適切ではないと主張しているものと思われます。
一方でアルトコインを過小評価すべきではないとの立場も示唆されています。また、ホスキンソン氏自身が立ち上げたカルダノというアルトコインのプロジェクトの代表者であることから、その立場を踏まえた発言であるとも受け取れます。
マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏は、アメリカのビジネスマンで、ビジネス・インテリジェンス、モバイル・ソフトウェア、クラウド・ベースのサービスを提供するマイクロストラテジー社の共同創設者兼CEOです。
セイラー氏の主な経歴と特徴は以下の通りです。
- マイクロストラテジー社を1989年に共同創設し、長年CEOを務めている。
- ビットコインの熱心な支持者であり、2020年からマイクロストラテジー社としてビットコインへの大規模な投資を行っている。
- ビットコインを「デジタル・ゴールド」と呼び、その価値を強く信じている。
- 暗号資産に関する発言が注目を集めており、業界に大きな影響力を持っている。
- 一方で、アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)については懐疑的な見方をしている。
- MIT(マサチューセッツ工科大学)で航空宇宙工学を学び、ハーバード大学ビジネススクールでMBAを取得している。
セイラー氏は、ビットコインのみに価値を見出し、その他の暗号資産に否定的な見解を示すことで知られています。
近年、米国では暗号資産に対する規制の議論が活発化しており、この動画の背景には、米国の一部の暗号資産(特にビットコイン)は、規制当局から比較的好意的に捉えられている傾向があるのではないかという見方が、一部の暗号業界の間であります。チャールズ・ホスキンソン氏の発言は、こうした規制の動向を踏まえつつ、ビットコイン以外の暗号資産の将来性を過小評価すべきではないという主張として理解できます。
以下は動画「To Mike」を全翻訳したものです。
マイクへ
これはマイケル・セイラーへのメッセージです。マイケル、もしビットコインを支持する君の唯一の論拠が、政府がビットコインを好んで受け入れていて、他のすべてのアルトコインは政府に嫌われており、政府によって禁止されるだろう、というものであるなら、君は時代の流れに逆行しているんだよ、友よ。以上。