IOGはブログ「Hydra Doom Tournament」を公開し、FPS(ファーストパーソン・シューター)の歴史的傑作『Doom』と、その革新的なゲーム文化への影響、そしてレイヤー2(Hydra)技術を用いて開催予定の「Hydra Doom Tournament」という新たなゲームイベントについて紹介しています。『Doom』が与えた巨大なインパクトから、デスマッチモード誕生の歴史、さらには様々なプラットフォームへの展開や、2025年発売予定の新作『Doom: the Dark Ages』まで取り上げ、過去から未来へ連なる『Doom』の壮大な文脈の一端を示しています。
主な内容:
- Doomの歴史的意義と影響:
1993年の登場以来、『Doom』はFPS分野における革命的タイトルとされ、モッディングコミュニティの形成や後続作品への影響、作品フランチャイズの拡大など、多くの成果を生み出しました。 - デスマッチモードの台頭:
『Doom』が「デスマッチ」という対戦形式を一般化した経緯や、その語源的背景が解説されています。FPSにおけるフリーフォーオール形式の戦い方を確立し、後のオンライン対戦文化に大きな影響を与えました。 - Layer 2(Hydra)上でのDoomプレイ:
様々なデバイスで動かされてきた『Doom』は、ブロックチェーン技術のレイヤー2ソリューションである「Hydra」上でも動作可能であることが示されています。これは「Doomはどこまで動かせるのか?」という挑戦的な問いへの新たな回答でもあります。 - Hydra Doom Tournament開催のお知らせ:
「Hydra Doom Tournament」は、2024年末から2025年初頭にかけて行われる予定の大規模トーナメントです。- 予選(2024年12月3日~):オンラインで開催され、AIボットとの対戦やプロゲーマー、ギルドの参戦が示唆されています。カスタムマップ「Cardano.wad」上で行われます。
- ランキングフェーズ(2024年12月8日~18日):地域ごとの順位付けを行い、上位を目指します。
- 決勝戦(2025年1月20日~25日):ラスベガスのHyperX Arenaで対面開催。世界中のトッププレイヤーが集結します。
参加方法:
興味を持ったプレイヤーは、メールリストに登録することで、最新情報や詳細を入手することができます。
以下はIOGブログ「Hydra Doom Tournament」を翻訳したものです。
Hydra Doom Tournament
2024年11月22日 by Fernando Sanchez
Doomの簡略史
ゲームコミュニティにおいて、『Doom』ほど強烈な存在感を持つ作品は稀です。その存在は瞬く間にクラシックとなり、ゲーム史における「Doom以前/Doom以後」という変化を生み出したといっても過言ではありません。特に、ファーストパーソン・シューター(FPS)ジャンルにおける決定的かつ永続的な影響力を与えた作品なのです。
1993年にエピソード形式でリリースされた『Doom』は、驚異的な売れ行きを示し、多くの賞を獲得しました。それは単独で新たな現象——「モッディングコミュニティ」の台頭——を生み出しました。アマチュアのゲーマーやプログラマーたちが新たなゲームモード、マップ、武器などを自由に追加することで、『Doom』の世界は無限に拡張していったのです。『Doom』フランチャイズの成功は現在まで続き、最新作『Doom: the Dark Ages』は2025年のリリースが予定されています。
デスマッチ誕生の背景
『Doom』がもたらした多くの功績の中で特筆すべきは、「デスマッチ」という概念の普及です。デスマッチとは、誰もが敵となるフリーフォーオール形式のゲームプレイモードを指します。デスマッチにおいては、複数のプレイヤーがアリーナ内で対決し、あらかじめ設定されたキル数(フラグ数)に到達する、あるいはラウンド終了時に最後の一人として生き残ることで勝者となります。「デスマッチ」という用語自体は1950年代にレスリングの試合を表す際に散発的に使われていましたが、『Doom』がそれを主流の用語として確立しました。ゲームデザイナーの一人であるジョン・ロメロは、この言葉をFPSの文脈で『Doom』に適用した人物として広く認識されています。
Hydra Doom Tournament:Layer 2上で生まれる新たなデスマッチ
技術的な観点から見ても、オリジナルの『Doom』はゲームデザインとテクノロジー開発における画期的な瞬間でした。そのグラフィックエンジン、当時としては高速なマルチプレイヤー対応のネットワーキング、そして何よりもコミュニティによる追加コンテンツを可能にするモジュール設計は、『Doom』を絶え間ない技術革新の温床とし、現在に至るまでその動きは続いています。
『Doom』はさまざまなプラットフォームでリリースおよびプレイが可能となっています。一般的なデスクトップやゲーム機はもちろん、超音波診断装置、テキサス・インスツルメンツの電卓、さらには人工衛星など、極めて多様なデバイスで動作することが示されてきました。「Doomは動くのか?」という問いは、ゲーマーや技術者の間で常に話題となり、ItRunsDoomは『Doom』を「コンピュータ科学における、最も暴力的なHello World!:computer science’s most violent Hello World! replacement」と形容しています。
ブロックチェーン技術、特にLayer 2ソリューションは「Doomは動くのか?」という問いに対する最新の例です。そして答えは「イエス」です。Layer 2ソリューション(ここではHydra)が実際にDoomを動かすことが可能なのです。
Input Output社後援による「Hydra Doom Tournament」開催予定
2024年のRare Evoにて、Hydraを活用したDoomの技術デモが大変な反響を呼んだことを受け、Input Outputは「Hydra Doom Tournament」を後援する計画を立てています。詳細は以下の通りです。
【予選ラウンド(2024年12月3日、ブエノスアイレスで開催される立憲会議期間中にオンライン開始)】
予選イベント開催中:
- フラグ(敵撃破)開始!現地参加は必須ではありません。
- プレイヤーはAI制御のボットと対戦します。
- プロゲーマーやゲーミングギルドも参戦します。
- カスタムデスマッチマップ「Cardano.wad」が使用されます。
【ランキングフェーズ(2024年12月8日~18日、オンライン開催)】
予選を通過したプレイヤーは地域ごとのランキング戦へ進み、ランキング上位を目指すため地域内の他プレイヤーと競い合います。
【決勝戦(2025年1月20日~1月25日週、対面開催)】
最終ラウンドはラスベガスのHyperX Arenaにて対面開催されます。
参加方法
自らが悪魔の群れや他のスレイヤーたちを凌駕できる実力を備えていると感じるなら、Hydra Doom Tournament関連の最新情報を受け取るため、ぜひメールリストに登録してください。