Voltaireの現在・過去・未来そしてBasho2.0「私たちが1番になるかどうかではなく、いつになるかです」
2023年のカルダノはVoltaire時代が本格始動し、カルダノの自己持続性のための分散型ガバナンスと意思決定のメカニズムを構築し、カルダノ・ネットワークを民主化するための完全な分散型エコシステムを推進しています。
これまでにカルダノの分散型ガバナンスの構築は、その取り組みにより日々進化を遂げており、その実現に向けて着々と前進し続けています。今回はカルダノにおける分散型ガバナンスの取り組みについて、これまでの取り組み、現在地、未来の展望についてまとめました。
カルダノのオンチェーンガバナンスを定義するCIP-1694のこれまでの歩み
CIP-1694は「An On-Chain Decentralized Governance Mechanism for Voltaire：Voltaireのためのオンチェーン分散型ガバナンスメカニズム」とタイトリングされ、カルダノのオンチェーンガバナンスのあり方を具体的に定義しそれを提案するものです。
CIPのカテゴリーでは『Ledger：台帳』に分類され、現在のステータスは明確なプランが存在する『提案』中（進行中）となっています。
カルダノのオンチェーンガバナンスシステムにおける三つのグループが、投票によってガバナンスアクションを承認する責任を負うことになります。それらのグループは憲法委員会、デリゲーション代表者グループ（DReps）、ステークプール運営者（SPO）です。
参考記事：2023年1月15日: CIP-1694がもたらすカルダノ新オンチェーンガバナンス
CIP-1694は、具体的にはカルダノのオンチェーンガバナンスシステムの改訂を提案するもので、既存のプロトコルパラメータ更新とMIR（Move Instantaneous Rewards）証明書に対する特化したガバナンスサポートは非推奨となり、通常のトランザクションボディに、ガバナンスアクションのための新しいフィールドが追加されるとしています。
参考記事：2023年3月15日: カルダノの分散型ガバナンスCIP-1694が進行中
2023年4月に入り、カルダノはConway Ledger時代の初期実験的サポート、追加のCLIコマンド、バグ修正、ネットワーク構成オプションを含むCardanoノード8.0.0のリリースを発表しました。
このリリースには、SPOによるガバナンス投票を実施するためのガバナンスアクションが含まれています。このリリースは、Conway Ledger時代の始まりを示し、CIP-1694のテストの基盤となりました。
このリリースは、これはカルダノにとって大きな前進であり、SPOはCLI投票を試したり、新しいガバナンス機能を試したりすることを推奨します。
現在、Cardano Node 8.1.２がメインネットでリリースされており、CIP-1694の機能を搭載するための準備が進められています。
さらに、近々CIP-1694の完全な実装のためのマイルストーンであるSancho Netを搭載したカルダノNode 8.2が近日中にリリースされる予定です。これにより1694の完全な実装を具現化することで、DRepsとしてのテスト、憲法の更新の提出、DRepsのためのカスタムコードの作成、スマートコントラクトの記述、複数のユーザーの管理、政党の構築、ダッシュボードなどのソフトウェアの開発などを行っていくことになります。
参考記事：2023年4月15日: カルダノノード8.0.0のリリースとCIP-1694のテスト基盤
今年5月から7月にかけて世界中の20以上の場所で「CIP-1694」のワークショップが開催されました。これらのワークショップは、カルダノメンバーベースドオーガニゼーション（MBO）およびVoltaire関連トピックの登場に対処するための対面およびオンラインワークショップのセットを提案しています。これらのワークショップは、世界中の広範なメンバーからの協力と意見を促進し、エコシステム内のガバナンスモデルと意思決定プロセスが、コミュニティの多様なニーズと視点を有効に反映していることを確認することを目的とし、CIP-1694で提案されたカルダノのオンチェーンガバナンスの最新動向について探求されています。そのためCIP-1694は常に更新されており新しい情報がコミュニティから提供されています。特に各ワークショップで、主にガバナンスのアクションデポジット、DRepsのインセンティブ、投票の閾値などについて審議されました。
Intersectの発表
そうした中カルダノは、今年7月13日（日本時間）カルダノの未来を形作るメンバー制組織（MBO）である「Intersect（インターセクト）」をローンチさせ、その公式サイトを公開しました。
Intersectとは？
Intersectは、カルダノの分散型ガバナンスの一部として設立されたメンバーベースの組織（MBO）であり、カルダノのコア技術とコミュニティ主導のガバナンスの維持および開発に重点を置いています。Intersectの目的は、カルダノのガバナンスへのコミュニティ参加を強化するためのツールを作成し、ステークホルダーが発言し、将来の方向性を形成することができるよう、カルダノ・エコシステムを維持および開発することです。
Intersectの役割
Intersectは、カルダノの将来の開発の場であり、コミュニティのガバナンスの集約ポイントになります。良いガバナンスには強い制度が必要であり、Intersectは5つの柱を持っています。また、Intersectは、カルダノの統治に参加するさまざまなメンバー主導の委員会や作業グループを通じて、技術的に妥当なガバナンスアクション提案を作成する可能性があります。
Intersectの5つの柱
Intersectには、以下の5つの柱があります：
- デベロッパー向けのカンファレンス、ハッカソン、イベントなどを開催し、コミュニティのエコシステム開発を支援すること。
- CIP 1694によって実現されたカルダノのコミュニティ主導のガバナンスを管理し推進すること。
- コミュニティが承認したカルダノ・テクニカルロードマップの配信を調整すること。
- システムの安定性のため、カルダノの定期的なメンテナンスを調整すること。
- カルダノのコア技術のオープンソースの開発を調整すること。
Intersectに参加するとは？
Intersectに参加することは、カルダノの未来を形成する中心的な役割を担うことを意味します。企業、個人、開発者、そしてカルダノコミュニティ全体がIntersectに参加し、カルダノの未来に影響を与えることができます。
Intersectは、カルダノの分散型ガバナンスの一部として設立されたメンバーベースの組織であり、カルダノのコア技術とコミュニティ主導のガバナンスの維持および開発に重点を置いています。Intersectの目的は、カルダノのガバナンスへのコミュニティ参加を強化するためのツールを作成し、ステークホルダーが発言し、将来の方向性を形成することができるよう、カルダノ・エコシステムを維持および開発することです。
カルダノのGitHubリポジトリをInput Output Hong Kong（IOHK）からカルダノ・コミュニティ内のメンバーズベースの組織（MBO）であるIntersectに移行すると発表
2023年7月30日チャールズ・ホスキンソン（Charles Hoskinson）氏は、カルダノのGitHubリポジトリをInput Output Hong Kong（IOHK）からカルダノ・コミュニティ内のメンバーズベースの組織（MBO）であるIntersectに移行することについて話した動画「Intersect, Repos, and Cardano Product Backlog」を公開しました。この移行は、カルダノ・プロジェクトのより分散化を促すことを目的としています。これはカルダノプロジェクトの歴史の中で最も重要な出来事であり、正しく行えばカルダノを何世紀もの耐久性を持つものにすることができます。オープンソースとしてのカルダノが今後どのように発展していくのかが分かりやすく詳細に説明されています。
このイニシアチブ（主導権）の移行は、これまでカルダノの開発を手掛けてきたIOGが管理するカルダノのGitHubリポジトリを、Intersectというカルダノ・コミュニティ内のメンバーに基づく組織(MBO)に移行することを中心に展開されています。この移行は、カルダノ・プロジェクトのさらなる分散化を促進することを目的としています。
カルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン（Charles Hoskinson）氏は、Intersectがカルダノの開発のハブとして機能し、様々なリポジトリを含んでいることを説明しています。これらのリポジトリには、カルダノ・プロトコルに関連するすべての基本的な作業が含まれており、多様な開発者グループによって管理されています。具体的には、リポジトリには、Cardanoノード、Daedalus、Plutus、Adrestiaなどの作業が含まれています。
移行プロセスには、「Tribes（部族）」と呼ばれる作業グループの組織化があり、これらはスマートコントラクト、コア技術、アイデンティティなどの異なるコンセプトに関連しています。これらの「Tribes」は、各企業で働くエンジニアが対処するすべてのタスクをリストアップしたカルダノ製品バックログを形成することになります。
夏には、Intersect内に作業グループが設立される予定です。これらのグループは、2024年に新しいバックログを実行し始めます。このシステムは四半期ごとに運用され、3か月の期間内に達成できることに基づいて決定が下されます。
Intersectへの移行には、Intersectリポジトリを中心としたガバナンス構造の実装が含まれるとのことです。IOHKは引き続き関与する予定ですが、プロセスの分散化をさらに進めることが目標です。さらに、Intersect内の作業グループが設立され、2024年から新しいプロジェクトを実行する予定です。開発者は、Haskell、Agda、オープンソースのベストプラクティス、および全般に関する知識を検証するために、コースを修了する必要があります。
ホスキンソン氏は、Agdaというプログラミング言語でカルダノの仕様を形式的に定義することも言及しています。これにより、実装に独立した「ブループリント」のセットを持つことが目的であり、異なるコンテキストで使用するためのコードの抽出を可能にします。
そして、基本的にはコミュニティによってAgda Coreを設定し、ADAの保有者から、次に何をするかという投票を行います。そしてこれがカルダノ標準であり、それがTruth（真実）のソースになるとしています。
これらの変更の目的は、カルダノ・コミュニティにプロジェクトの方向性についてより多くの制御と影響力を与え、持続的な成長と成功を保証することです。この戦略には、サードパーティの開発者がコードが仕様に準拠していることを証明できるシステムの設定も含まれています。
最後に、ホスキンソン氏は、カルダノの財源が必要なコミュニティプロジェクトを資金提供できるようになると強調しています。カルダノのガバナンスが拡大するにつれ、専門企業に必要に応じて資金提供することも可能になります。目標は、優れた技術システムを作成するだけでなく、その技術を用いて世界を積極的に変えることです。
参考記事：
今後のオンチェーンガバナンスの展開：カルダノの憲法「MVC」による分散型ガバナンスの立ち上げのための具体的な展開方法の提案
チャールズ・ホスキンソン氏は、続けてカルダノ・エコシステムコミュニティの最小限の有効憲法（MVC）を作成するための新しい方法を提唱しました。この取り組みは、2023年7月31日に放送された「Getting to a Minimum Viable Constitution and Beyond」と題した動画で発表されました。
MVCの承認後、暫定的な憲法委員会が設立され、より広範な公共参加のための基盤が整備されます。委員会は、基準を確立するためのオープンな議論を開始し、100から200のワークショップの開催に対する提案を行います。各ワークショップは代表者を選出し、最終的に完全な憲法を承認する憲法会議に出席します。その後、CIP-1694ガバナンスで投票されます。
ホスキンソン氏は、憲法の一部をスマートコントラクトにエンコードして、憲法委員会のメンバーの行動に制約を課す可能性を強調しました。この移行は、コードを法律にすることで、憲法のより多くの部分をコード化するというより広い目標の一部です。
このプロセスは、2024年末までに完了する予定であり、憲法会議はアルゼンチンで開催される可能性が高いと述べています。プロセスは包括的かつ公正であり、ADAの所有権ではなく、参加する個人のメリットに関連していると述べています。設立後、コミュニティのニーズや希望に応じて憲法を5年または10年ごとに更新することができます。
ホスキンソン氏は、動画で初期憲法からより包括的でコミュニティ主導の憲法への移行の必要性を強調しました。CIP-1694で概説されているカルダノの現在のガバナンスは、Dreps、憲法委員会、ステークプールオペレーターから構成される三分構造です。最小限の有効憲法（MVC）から最終憲法（1.0）に移行することを目指しています。
プロセスには、特別な投票イベントを通じて初期のMVCの承認が含まれます。承認されたMVCはシステムを開始し、より完全な憲法に発展します。憲法制定プロセスには、憲法起草に熟知した専門家がアドバイザーとして参加し、プロセスを指導し、参加者を教育することが含まれます。
2024年を通じてスケジュールされた全体的なプロセスには、多数の移行部品が含まれます。承認された憲法はスマートコントラクトロジックにエンコードされ、一部はオンチェーンで強制されます。憲法制定プロセスは再利用可能に設計されており、5年から10年ごとに更新される可能性があります。
結論として、CardanoのMVCイニシアチブは、より分散化され、コミュニティ主導のガバナンスモデルへの重要な一歩です。広範な参加だけでなく、ガバナンスモデルがコミュニティのニーズと願望に応じて進化することも保証します。
以下はその要約です。
- CIP-1694で概説された現在のカルダノのガバナンスは、三分割構造で構成されています。DReps、憲法委員会、およびステークプールオペレーターです。DRepsはステークプールオペレーターに相当し、憲法委員会はチェック＆バランスの役割を担います。
- 目標は、最小限の憲法（MVC）から最終的な憲法（1.0）へ移行することです。MVCは、仮の作業グループまたは憲法委員会を招集するためのベースラインとして機能します。
- 小規模な作業グループがMVCを起草し、システムの起動に使用されます。その後、より大規模な作業グループがグローバルワークショップのパラメータを設定し、それぞれのワークショップで憲法会議の代表を選出します。
- 代表は、場所で会合を開き、最初の憲法の起草と批准を行います。これはCIP-1694のガバナンスによって投票されます。目的は、包括性を示すために100以上の国から代表を派遣することです。
- このプロセス全体は、多数の移動部品を含む2024年の全期間にわたって予定されています。ワークショップの資金提供や選出された代表が憲法会議に参加するための支援をバックアップします。
- 批准された憲法は、スマートコントラクトロジックにエンコードされ、一部をオンチェーンで強制します。
- 憲法策定プロセスは、将来的に再利用され、5〜10年ごとに更新可能な生きた憲法を作成する可能性があります。
- プロセスには、特別な投票イベントを通じて最初のMVCの批准が含まれます。批准されたMVCはシステムを起動し、より完全な憲法に進化します。
- 憲法策定プロセスには、憲法の策定に熟知した専門家がアドバイザーとして参加し、プロセスを導き、参加者を教育することができます。
- ホスキンソン氏は、アルゼンチンで憲法会議を開催することを提案し、ブエノスアイレスがアルゼンチンの憲法策定から排除された歴史的な問題を解決すると同時に、ラテンアメリカコミュニティをカルダノエコシステムにより積極的に参加させることを目的とします。
参考記事：
Basho 2.0と分散型ガバナンスの関係性
カルダノのBashoフェーズとその展望
カルダノの創設者、チャールズ・ホスキンソン氏は、コロラド州からの動画「Basho, Input Endorsers, and the Future of Scalability」を公開し、カルダノの開発ロードマップにおけるBashoフェーズの最新情報を提供しました。Bashoフェーズは、カルダノネットワークのスケーラビリティと相互運用性の最適化に焦点を当てています。このフェーズの目的は、ネットワークのスケーラビリティを大幅に向上させること、そして分散化とセキュリティを維持することです。
Bashoの主要な技術と展望
ホスキンソン氏によれば、Bashoはトランザクション処理能力とブロックサイズを増やす技術を導入することで、トランザクションコスト、レイテンシー（待ち時間、反応時間）、信頼性の予測可能性を高めることができます。スケーラビリティの主な課題は、ネットワーク、データ、計算などのリソースを効果的に管理しつつ、トランザクションの予測可能なコスト、レイテンシー、信頼性を保証することです。
ホスキンソン氏は、スケーラビリティ・プロジェクトの5つの主要な要素を挙げました：
- Hydra：レイヤー2のスケーリングソリューションで、オフチェーンでトランザクションを処理し、カルダノブロックチェーンのパフォーマンスを向上させることを目指しています。
- Mithril：カルダノのためのプロトコルレベルのライトクライアントサービスを提供し、ウォレットの高速同期を可能にします。
- サイドチェーン：主なカルダノチェーンから一部の処理をオフロードするために使用されます。
- 最適化：主なネットワーク上でのリソース利用の改善を目指します。
- Input Endorsers：ネットワーク全体が同じ履歴のバージョンを維持する代わりに、ネットワークの異なる部分が異なるビューを維持し、定期的に調整することを意味します。
カルダノのBashoフェーズは、ネットワークのスケーラビリティと相互運用性の最適化を目指しており、その中心にはHydra、Mithril、サイドチェーン、最適化、Input Endorsersという5つの主要な技術があります。これらの技術は、カルダノネットワークの性能を向上させ、分散化とセキュリティを維持することを目的としています。
カルダノの分散型ガバナンスとBashoの取り組みは、共にカルダノの持続可能な成長と進化を支えるための重要な要素です。これら二つの要素は、カルダノのロードマップの異なる部分を表していますが、それぞれが相互に関連し、補完し合っています。
分散型ガバナンスは、カルダノの持続可能な成長と進化を可能にするための重要な要素です。これは、カルダノのコミュニティがプロジェクトの方向性を決定し、ネットワークのアップデートと改善を投票によって決定することを可能にします。これにより、カルダノは中央集権的な権力構造から離れ、より民主的で公平なシステムへと移行します。
一方、Bashoの取り組みは、カルダノのスケーラビリティと性能を向上させるためのものです。これは、ネットワークのトランザクション処理能力を向上させ、より多くのユーザーとアプリケーションをサポートすることを可能にします。
これら二つの要素は、以下のように相互に関連しています：
- スケーラビリティの向上は分散型ガバナンスを強化します：Bashoの取り組みにより、カルダノのネットワークはより多くのユーザーをサポートできるようになります。これにより、より多くの人々がカルダノの分散型ガバナンスに参加し、ネットワークの意思決定に影響を与えることが可能になります。
- 分散型ガバナンスはBashoの取り組みをサポートします：カルダノのコミュニティがネットワークの方向性を決定する能力は、Bashoの取り組みを含む技術的なアップデートと改善を推進します。コミュニティがこれらの取り組みを支持し、それらを実装するための資金を提供することで、カルダノのスケーラビリティと性能はさらに向上します。
したがって、カルダノの分散型ガバナンスとBashoの取り組みは、共にカルダノの持続可能な成長と進化を支えるための重要な要素であり、それぞれが相互に関連し、補完し合っています。
参考記事：
世界でも最も高度な分散化を進めるカルダノの未来の可能性
カルダノは、分散型エコシステムを構築するために必要なすべての要素を備えており、将来的には多くの可能性を秘めています。
まず、カルダノは分散型ガバナンスという、現代社会においてますます重要性を増しているテーマに取り組んでいます。このことは今後世界各国の政治事情を見れば明らかであり、多くの尋常ではない政治システムの問題を抱えています。これは行き過ぎた中央集権の限界そのものです。これを解決するにはより分散化された統治システムを導入し、透明性と公正性を確保する以外に道はないでしょう。
カルダノは、プロトコルのアップグレードやネットワークの管理において、より民主的で透明性の高い手法を確立することを目指しています。これにより、カルダノはより多くの人々が参加できる分散型エコシステムとなり、より安全で信頼性の高いネットワークを実現することができます。
また、カルダノは、スマートコントラクトの開発にも注力しています。スマートコントラクトは、プログラマブルな契約であり、ブロックチェーン上で自動的に実行されるため、法的な契約よりも信頼性が高く、透明性が高くなります。これにより、カルダノは、さまざまな業界や分野での利用が期待されています。
さらに、カルダノは、ブロックチェーン技術の中でも特に環境にやさしい方法を採用しています。カルダノは、Proof of Stake（PoS）というエコロジカルに優しいコンセンサスアルゴリズムを採用しており、エネルギー消費量が少なく、環境に影響を与えることが少ないのが特徴です。
カルダノは、分散型ガバナンスやスマートコントラクト、環境にやさしいブロックチェーン技術など、多くの可能性を秘めており、より多くの人々が参加できる分散型エコシステムとなり、より安全で信頼性の高いネットワークを実現することができるでしょう。
チャールズ・ホスキンソン氏は、動画「Intersect, Repos, and Cardano Product Backlog」の中で、現在構築中のカルダノの分散型ガバナンスがもたらす可能性について次のように述べています。
CIP-1694プロセスの中で、コミュニティの素晴らしい創造性、情熱、アイデアの味わいを得るだけでも、私は本当に誇りに思っています。カルダノDeFiとNFTスペースで起こったことは、私たちが生態系としてどれだけ強力になったかを示す良い指標です。私たちが1番になるかどうかではなく、いつになるかです。なぜなら、このプロセスに従えば、私たちは1番になるからです。それは止まらない。
今では何百万人もの人々がいて、その人々はすべてこれに取り組むことになります。それらの何百万人の知識、能力、技能は、どんなMicrosoftやGoogleやAppleやAmazonよりも大きく、それらの何百万人は何千万人もの人々を作り出します。そして、それらの何千万人が何億人もの人々を作り出します。これが世界を変える方法です。まだ長い道のりがあり、やることはたくさんありますが、私たちは一人では歩いていませんし、どこに行くかを指示するリーダーに頼っていません。
参考記事：
もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします！10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング（委任）とは？
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法：2021版
Q&A：カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
Web3のプラットフォームを目指すLaceマニュアル
ニュース動向 in エポック428
世界で最も中東・アフリカでweb3.0の展開を尽力している企業としてEmurgo Africaが活躍
Emurgo AfricaはPwCと共同でアフリカのWeb3の現状についてのレポートを発表し、2023年8月2日東京の新丸の内ビルにて、「中東・アフリカ Web3 経済セミナー」を開催しました。日本のWeb3サービス企業、メディア、カルダノ関係者などが招待され、「グローバルサウス」のWeb３.0の最新状況を共有しました。今回SIPOもこれに参加してきましたので、「アフリカにおけるWeb 3.0」について書かれた「State of Web 3.0 in Africa: Kenya, Nigeria and South Africa」レポートについてその内容をお伝えします。
カルダノ週刊開発レポート：2023年8月4日
ハイライト
Ouroborosコンセンサスで動的ブロック生成機能有効化
Lace開発進行中 Marlowe最適化
Hydra、7月の月例レビュー会議開催レポート公開
CIP-1694ワークショップから収集したフィードバックのレビュー進行中
Catalystレベル2コミュニティ調整段階は来週スタート
来週ケニアでHaskellコース開講
現時点の統計
開始されたプロジェクト：136
構築中のプロジェクト：1,271
ネィティブトークン：8.64m
トークンポリシー：77,822
トランザクション数：72.7m
Messariが「State of Cardano Q2 2023」レポートを公開
カルダノは、献身的なユーザーや開発者のコミュニティを持っており、持続力を証明しています。
主な洞察
平均毎日のdappトランザクションはQoQで49％増加しました。 Minswapが最も大きな絶対成長を遂げましたが、いくつかの新しいdappが全体的な増加に貢献しました。
TVL（USD）はQoQで9.7％増加し、YTDで198.6％増加しました。 2023年までに、Cardanoはすべてのチェーンを対象にしたTVLランキングで34位から21位に上昇しました。
Hydra Headの開発は続いており、提案されたトポロジー、エコシステムチームからの関心、および共有されたデモがありました。
Milkomeda C1、Midnight、Wanchain、IOGのサイドチェーンチームは引き続き、Cardanoエコシステム全体での相互運用性と新しいユースケースの構築に向けて取り組んでいます。
IOTA共同創設者：エキサイティングなカルダノ・コラボレーション計画が進行中
IOTA財団の会長Dominik Schiener氏は、Cardano Summit 2023で講演する予定であり、同氏のツィートでShimmer/IOTAとCardanoのコラボレーションの可能性について言及
カルダノの開発活動をEthereumと比較すると、CardanoのGithubリポジトリは、Ethereumの開発活動の3倍を誇っています。
IAMXとNMKRがADAmailの近日リリースを発表
IAMXとNMKRは、伝統的なメールとWeb3ユーティリティを組み合わせた新製品ADAmailを共同開発しました。
Lace 1.4がリリース
Lace 1.4では、ユーザーはすべてのパーソナライズされたハンドルを一緒に表示し、ハンドルの所有権を追跡することができます。 バグ修正には、不必要なアドレス検証の削除と、送信ポップアップで受信者のアドレスを1回だけ表示するように修正されています。
カルダノコミュニティダイジェスト：2023年8月7日
Cardano Q2 2023の状況、Mithrilがメインネットで稼働、サミット2023の初期スピーカーリストが発表https://sipo.tokyo/?p=29959
