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『進化するカルダノ・ベーシック』[#14]カルダノのスケーラビリティ戦略[その6]スケーリング戦略の核心Mithrilサイドチェーン・ソリューション:ニュース動向 & ステーキング状況 in エポック450

『進化するカルダノ・ベーシック』[#14]カルダノのスケーラビリティ戦略[その6]スケーリング戦略の核心Mithrilサイドチェーン・ソリューション

進化するカルダノ・ベーシック』の最新号では、[#14]カルダノのスケーラビリティ戦略について特集しています。[その1]ではBASHO v2.0におけるカルダノのスケーラビリティ戦略、[その2]ではカルダノのスケーラビリティ戦略を理解する上での基礎知識として、EUTXOのトランザクション処理方法について、[その3]ではカルダノにおける最適化とスケーラビリティのためのオンチェーン・ソリューションについて、[その4]ではカルダノ次世代プロトコルであるOuroboros Leios(ウロボロス・レイオス)のインプットエンドーサー(Input Endorsers)について、[その5]ではカルダノのスケーラビリティを先駆けるレイヤー2ソリューションHydraについてご紹介しました。

今回は、進化するカルダノのスケーリング戦略の核心サイドチェーン・ソリューションMithrilについてご紹介します。

はじめに

ブロックチェーンの世界は、常に進化し、イノベーションの限界を押し広げています。その最前線に立つのがカルダノです。しかし、真の革新はスケーリングの課題をどのように解決するかにかかっていると言っても過言ではありません。またセキュリティと分散性を低下させることなく、この三つのトリレンマを実現することが大きなチャレンジとなってきます。ここで登場するのが進化するカルダノのスケーリング戦略の核心サイドチェーン・ソリューションMithril(ミスリル)です。Mithrilは、単なる改善ではなく、ブロックチェーンの性能とセキュリティのパラダイムを根本から変える可能性を秘めています。Mithrilがどのようにしてカルダノのスケーリング戦略の核心の一つとなり、ブロックチェーン業界全体に革命的な影響を与える可能性を秘めているのかを探ります。

ところで、「Mithril(ミスリル)」という名前は、J.R.R. トールキンのファンタジー作品『ホビットの冒険』と『指輪物語』から来ています。Mithrilはこれらの作品において、非常に軽くて、強靭で、価値のある架空の金属を指します。この金属は、他のどの金属よりも堅く、軽量でありながら、非常に美しい輝きを放つとされています。

カルダノ・ブロックチェーンにおける「Mithril」の名前は、この架空の金属の特性から着想を得ていると考えられます。Mithrilは、ブロックチェーンの効率とセキュリティを大幅に向上させることを目的としており、その名前は、軽量でありながら強力な特性を持つトールキンのMithrilの性質を反映していると言えるでしょう。

そして、この革新は、ブロックチェーンネットワークの速度と効率を飛躍的に向上させ、新たな応用分野の扉を開くことができます。Mithrilがもたらすこの変革は、データの同期速度の向上から始まり、分散化とセキュリティの強化、そして未来のブロックチェーンアプリケーションの基礎を築くまでに及ぶものです。カルダノは、Mithrilを駆使して、ブロックチェーンの新時代を牽引しようとしており、今回は、Mithrilがなぜカルダノにとって重要なのか、そしてその影響がブロックチェーン業界全体にどのように波及するかを深掘りしていきます。

今回の特集の主要なポイントは以下の通りです。

  • Mithrilの重要性と利点:
    • Mithrilは、カルダノ・エコシステムにとって重要なマイルストーンで、ブロックチェーンの同期スピードの向上、分散化とセキュリティの強化、エネルギー効率の改善をもたらします。
    • Mithrilの導入により、カルダノはよりスケーラブルで分散化されたブロックチェーンに進化することが期待されています。
  • 技術的側面:
    • Mithrilは閾値署名スキームを利用し、ネットワーク参加者の署名数を削減しながらセキュリティを維持しています。
    • スナップショット機能により、新規参入者がブロックチェーンの状態を容易に取得できます。
  • Mithrilの将来のビジョンとロードマップ:
    • Mithrilは、2024年までに完全に分散化を目指し、カルダノがVoltaire時代に移行することをサポートします。
    • 重要な利用事例のためのインセンティブプロトコルの開発を含むロードマップが進行中です。

カルダノの重要なマイルストーンであるMithrilがメインネットで稼働

Mithrilプロトコルは、2021年の研究論文の公開から始まりました。2022年には「Mithril Proof of Concept」がリリースされ、ボランティアのステークプールオペレーターによる徹底的なテストを経て、メインネットでの成功を遂げています。

2023年7月Mithrilがメインネットで利用可能になったことは、カルダノ・エコシステムにとって重要なマイルストーンです。

Mithrilはステークベースのマルチ署名スキームで、ノードの同期を超高速かつ効率的にすることを目的としています。具体的には以下のメリットがあります。

  • ノードの同期スピードが大幅に向上する。ブロックチェーンの履歴を迅速に取得できるようになる。
  • ネットワークの分散化とセキュリティが向上する。より多くの参加者がノードを実行できるようになる。
  • エネルギー効率が向上し、カーボンフットプリントが低減する。

Mithrilの実装により、カルダノはよりスケーラブルで分散化されたブロックチェーンに進化することが期待されています。多くのSPO(ステークプールオペレーター)がMithrilへの移行に乗り出しており、コミュニティの関心が高まっています。

Mithrilの現時点での主なハイライトは下記の通りです。

  1. カルダノ・メインネット上でのMithrilの導入:Mithrilは、カルダノ・メインネット上で稼働しており、プラットフォームの機能向上を示す重要な進展となっています。
  2. Mithrilの役割と利点:このプロトコルは、メインネット上のノードの同期時間を向上させることを目的としており、同期を大幅に高速化し効率化します。ステーキングの力を活用して同期を改善し、従来数時間かかっていたプロセスを23分以下に短縮します。Mithrilは、カルダノ・エコシステムに新たなセキュリティと分散型意思決定のレベルをもたらします。
  3. コミュニティの反応と実装:ステーク・プール・オペレーターが、Mithril Signersをメインネットに正常に統合し、セットアップの容易さと効果を強調しています。
  4. 潜在的な利用事例:Mithrilの将来の利用事例には、効率的な投票システムの実現や軽量ウォレットのセキュリティ確保が含まれます。フルカルダノ・ノードの迅速なブートストラップ能力は、DApp開発者やモバイルアプリの展開にとって重要であり、カルダノエコシステム内で多様な将来の利用事例の強力なポテンシャルを示しています。
  5. 将来のビジョンとロードマップ:Mithrilは、2024年までに完全に分散化を実現することを目指しており、重要な利用事例のためのインセンティブプロトコルの開発を含むロードマップを進めています。これは、カルダノがVoltaire時代に移行し、幅広いアプリケーションを備えた先進的なブロックチェーンプラットフォームとなる位置付けをしています。

カルダノ・メインネットでのMithrilの立ち上げは、技術的な飛躍だけでなく、より効率的で安全かつ分散化されたブロックチェーンエコシステムへの戦略的な進展を意味しています。

Mithrilとは?:Mithrilの概要

Mithrilに焦点を当てる理由と目的は以下の通りです。

  1. スケーリング問題への対応:カルダノの成長に伴い、ネットワークのスケーリングは重要な課題となっています。Mithrilは、これに対する有効な解決策を提供し、ユーザー体験の向上とトランザクション処理速度の増加を実現します。
  2. 効率的なデータ同期:カルダノ・ネットワーク上のノードが完全なブロックチェーンのコピーを保持し、同期することは、データ量の増加に伴い非効率的になります。Mithrilは、新しいノードの同期時間を短縮し、既存のノードのデータ検証プロセスを高速化することで、全体的なネットワーク効率を改善します。
  3. 革新的な暗号技術:Mithrilは、暗号技術を用いてデータセットの所有権を証明する新しい方法を導入しています。この技術は、ブロックチェーンのセキュリティと効率を同時に向上させる可能性を秘めています。
  4. カルダノの拡張性強化:Mithrilの導入により、カルダノの拡張性が強化され、より多くのトランザクションと複雑なアプリケーションをサポートできるようになります。これによりカルダノ・エコシステムの成長と拡大を促進します。

このように、Mithrilはカルダノのサイドチェーン・ソリューションであり、スケーリング戦略の核心の一つとして重要な役割を果たし、ブロックチェーンの効率、セキュリティ、および拡張性を同時に向上させることを目指しています。これにより、カルダノはより多くのトランザクションと複雑なアプリケーションをサポートすることが可能となり、長期的な成長と革新を実現します。

次にMithrilの重要性とその仕組みについては以下の通りです。

Mithrilの重要性
  1. ネットワーク同期の改善:カルダノ・ノードはブロックチェーンのフルコピーを持っているため、新しいノードの同期には時間がかかります。Mithrilは、カルダノ・ブロックチェーンの完全なコピーをダウンロードし、トランザクションを独自に検証する必要があるウォレット(例えばDaedalus)の同期時間を短縮します。
  2. 効率化:Mithrilの目的は、既存のネットワークを活用して、ブロックチェーンステータスの全部または一部の認定されたスナップショットを提供し、これによりネットワークの効率を向上させることです。
Mithrilの特性
  1. 基盤となるプロトコル:MithrilはOuroborosプロトコルのプルーフ・オブ・ステーク・コンセンサス・アルゴリズムに基づいています。このプロトコルでは、ステークホルダーが所有または委任されたステークに応じた確率でランダムにブロック生成者として選ばれます。
  2. 署名メカニズム:Mithrilでは、ステークホルダーは抽選メカニズムに従って現在の台帳ステータスに署名できます。このメカニズムでは、貢献する確率はそのステーク量に比例します。生成された署名はマルチシグに結合され、事前に定義された合計ステークの閾値が提供された場合にのみ生成されます。
  3. セキュリティ:Mithrilはカルダノの基本セキュリティプロパティを共有しており、そのセキュリティはカルダノ自体のステークの分散に依存しています。Mithrilネットワークは、すべてのステークプールオペレーターが参加している限り、高いセキュリティレベルを達成できます。
  4. アプリケーション: Mithrilはメイン台帳の上で稼働し、メインネットの操作の影響を受けません。生成された署名は圧縮されており、追加的なリソースや帯域幅の使用を最小限に抑えます。

これらの特性により、Mithrilはカルダノの効率とセキュリティを同時に高める重要な要素となっています。また、分散化を助ける上でMithrilリポジトリは現在オープンソースで、開発者やコミュニティが参加しやすくなっています。

スケーリングにおける技術的課題とMithrilによる解決策

先に述べたようにMithrilはこれらの技術的課題に対して効果的な解決策を提供し、カルダノ・ネットワークの拡張性、効率、およびセキュリティを同時に向上させることを目指しています。これにより、カルダノはより多くのトランザクションと複雑なアプリケーションをサポートする能力を強化し、将来の成長と発展に向けた準備を整えています。

Mithrilが従来の状況をどのように改善し、カルダノのスケーリングに貢献する方法は以下の通りです。

例1: 効率的なデータ同期と検証

  • 従来の状況:以前は、新しいノードがカルダノ・ネットワークに参加する際には、ブロックチェーンの完全な履歴をダウンロードして検証する必要がありました。これは時間がかかり、特にデータセットが大きくなるにつれて非効率的でした。
  • Mithrilによる改善:Mithrilを使用すると、ノードはブロックチェーンの完全なコピーをダウンロードする代わりに、必要な部分のみを効率的に同期し、検証できます。これにより、新しいノードのネットワーク参加が迅速化され、全体的なネットワーク効率が向上します。

例2: トランザクション処理速度の向上

  • 従来の状況:カルダノ・ネットワーク上でのトランザクションの増加は、ネットワークの処理能力に負荷をかけ、遅延を引き起こす可能性がありました。
  • Mithrilによる改善:Mithrilの導入により、カルダノはより多くのトランザクションを迅速に処理できるようになります。これにより、ユーザーはより速いトランザクションの承認と低い待ち時間を経験することができます。

例3: 新しいアプリケーションのサポート

  • 従来の状況:スケーラビリティの限界は、カルダノ上での新しいアプリケーションやサービスの導入を制限する可能性がありました。
  • Mithrilによる改善:Mithrilはカルダノの拡張性を向上させ、より複雑なアプリケーションやサービス、例えば分散型金融(DeFi)プラットフォームやスマートコントラクトの実装をサポートします。これにより、カルダノは新たな市場やユーザーを引き付け、エコシステムの成長を促進します。
Mithrilがカルダノ・コミュニティに与える影響

Mithrilがカルダノ・コミュニティに与える影響はどういったものが考えられるでしょうか?

  1. スケーリングと効率の向上:Mithrilは、カルダノのスケーリング能力を大幅に向上させます。これにより、ネットワークはより多くのトランザクションを迅速に処理し、新規ユーザーの参加が容易になります。これはコミュニティの成長と拡大に直接的に寄与します。
  2. ユーザー体験の改善:Mithrilによる効率的なデータ同期と検証は、ユーザー体験を向上させます。特に、新規参加者のネットワークへの同期時間の短縮は、カルダノの利用をより魅力的なものにします。
  3. 新しいアプリケーションの可能性:Mithrilの導入により、カルダノはより複雑なアプリケーションやサービスをサポートする能力を得ます。これは、開発者に新たな創造の機会を提供し、コミュニティのイノベーションを促進します。
  4. コミュニティの信頼と参加:Mithrilは、カルダノの技術的な進歩を示すものであり、コミュニティの信頼と参加を強化します。革新的なソリューションの導入は、コミュニティのエンゲージメントを高め、プラットフォームへの投資を促進します。

Mithrilの技術とは?:セキュリティと分散性を損なうことなくスケーリングを実現する仕組み

先に述べたようにMithrilの技術とは、簡単にいえばセキュリティと分散性を損なうことなくスケーリングを実現する仕組みです。それではこれをどのように実現しているのでしょうか?技術的な観点からもう少し詳しく見てきます。

Mithrilの仕組み

まずはMithrilの仕組みについて見て行きます。

  1. 暗号技術の活用:Mithrilは、先進的な暗号技術を活用して、ブロックチェーン上のデータセットの完全性と所有権を証明します。これにより、ネットワーク参加者は全データセットのコピーを保持する必要がなく、信頼できるデータの一部のみを保持することが可能になります。
  2. ステークベースのマルチシグネチャ:Mithrilは、ステークに基づくマルチシグネチャ(多重署名)メカニズムを使用します。これは、ネットワーク参加者が持つステーク(賭け金)に比例して、ブロックチェーンの特定の状態に署名する確率を決定します。これにより、ネットワークの分散性とセキュリティが保たれます。
  3. データ同期と検証の効率化:Mithrilを使用すると、ノードは完全なブロックチェーンのコピーを保持する代わりに、必要なデータの部分のみを同期し、それを効率的に検証することができます。
Mithri技術がもたらす主要な機能と効果

続いてMithril技術がもたらす主要な機能と効果は下記の通りです。

  1. トランザクション処理の高速化:Mithrilは、カルダノ・ネットワーク上でのトランザクションの処理速度を向上させます。これにより、より多くのトランザクションが迅速に処理され、ネットワークのスケーリングが実現されます。
  2. ネットワーク効率の向上:新しいノードがネットワークに参加する際の同期時間が大幅に短縮され、全体的なネットワーク効率が向上します。
  3. セキュリティの強化:Mithrilのステークベースのマルチシグネチャメカニズムにより、ネットワークのセキュリティが強化され、不正行為や攻撃からの保護が強化されます。
  4. 拡張性の確保:Mithrilにより、カルダノはより多くのアプリケーションとユーザーをサポートできるようになり、分散型金融(DeFi)、スマートコントラクト、NFTなどの新しい用途への対応が可能になります。

このようにMithrilは、カルダノ・ブロックチェーンの分散性を維持・向上させたまま、さらにスケーラビリティとセキュリティを向上させるために設計されています。

具体的には、Mithrilは、ステークベースの閾値マルチシグネチャ(STM)スキームを利用しています。これは、正しい署名を生成するためにトータルステークの一定割合が必要という概念です。つまり、個々の参加者からの署名を集めるのではなく、ステークに応じた確率で参加者からランダムに署名を集めます。これにより、参加者数が増えても線形に増加せず、つまり分散性を維持したままスケーラブルな集約が可能になります。

セキュリティの面では、Mithrilはカルダノのステークベースの設定を活用しています。ステーク量に基づいて署名者がランダムに選ばれるため、攻撃者がシステムを操作することは困難です。また、署名と検証キーをメルカールツリー構造で管理することで検証コストが抑えられています。

Mithrilはステーク量に依存したランダムな選択と効率的な検証によって、セキュリティを維持しつつスケーラビリティを実現しているといえます。ステークホルダーの参加が鍵となっており、多くのステークホルダーが誠実に参加することで、セキュリティがより強固になります。

Mithrilは、参加者の「ステーク」を利用する

一般的にブロックチェーンの技術において、参加者が増えると処理が遅くなるというスケーリングの問題があります。全員の承認を得る必要があるためです。一方でセキュリティを高めるには、多くの参加者の承認が必要不可欠です。

Mithrilはこの相反するジレンマを、「ステーク量に応じたランダム抽出」という方法で突破しました。つまり、全参加者から承認を取る代わりに、ステークの多い一部の参加者をランダムに選んで承認を取るということです。

これにより、参加者が増えても線形に増加せず処理速度が落ちず、かつ多くのステークを持つ信頼できる参加者の承認でセキュリティも保たれます。

つまりステークとランダム抽出を組み合わせることで、セキュリティとスピードの両立を実現したということです。

Mithrilは、参加者の「ステーク(投資したトークン(ADA)の量)」を利用しています。参加者が多くのトークンを持っているほど、処理に関われる確率が高くなります。これによって、トークンをたくさん持っている信頼できる参加者が処理を行うことができます。

また、参加者全員から個別に承認を取る代わりに、ランダムに一部の参加者からだけ承認を取るという方法をとっています。これが「閾値(しきい値)」です。これによって、参加者が増えても速度が遅くならない仕組みです。

つまり、Mithrilを使うことで、セキュリティが高く、スピードも速い処理ができるようになる、ということです。信頼できる参加者がコインをたくさん持っていればいるほど、一層セキュリティも向上します。

Mithrilは、カルダノ上に構築されたプロトコルで、チェーン同期と状態ブートストラップの効率を向上させながらセキュリティを優先することを目指しています。

Mithrilのセキュリティとスケーリングに関する主要な技術的ポイントは以下の通りです。

セキュリティ

  1. 技術的プロトコル特性:Mithrilは、ステーク参加に基づいた強力なセキュリティ設定を促進します。これにより、取引やユーザーデータの完全性、機密性、真正性が保護されます。
  2. ステークベースの閾値マルチシグネチャ(STM):Mithrilは、多数の署名を効率的に集約し、トータルステークの一部分だけを用いて正しい署名を生成するステークベースの閾値を採用しています。これにより、スピードと拡張性を犠牲にすることなく、強固なセキュリティを維持します。
  3. 非対話的な動作:Mithrilプロトコルは非対話的に動作し、署名者が直接通信する必要はありません。このアプローチは、集約プロセスを効率化し、セキュリティを維持します。
  4. キー登録とメルカールツリーの組織化:参加者の検証キーはメルカールツリー(*)構造に組織化され、検証プロセスが大規模なコミュニティでも効率的に行われるようになります。

*メルカールツリー(Merkle Tree)、またはハッシュツリーは、データ構造の一種で、多くのブロックチェーン技術や暗号通貨で使用されています。メルカールツリーを使用することで、大量のデータを効率的に検証し、データの完全性を保証できます。トランザクションが含まれるブロックが正しいことを証明するために必要なハッシュの数を最小限に抑えることができます。メルカールツリーは、ブロックチェーンのネットワーク参加者が、トランザクションがブロックに含まれていることを効率的に検証するのに役立ちます。

スケーリング

  1. スケーラビリティの課題への対処: Mithrilは、ステークを活用し、効率的なマルチサイン集約を確保することで、スケーラビリティの課題に対処します。ステークベースの閾値を使用することで、署名プロセスが管理可能で効率的になります。
  2. 署名プロセスの最適化: 署名者は、署名するデータのダイジェストを計算し、プロトコルのパラメータに応じて最大m個(署名者が生成することが許されている署名の最大数)の署名を生成します。これにより、署名と選択を単一の「抽選」で結合し、効率化を図ります。
  3. 署名の集約と検証: 集約された署名は、単一の楕円曲線操作を使用して効率的に検証できます。これにより、計算オーバーヘッドが減少し、スケーラビリティが向上します。
  4. ステーク参加: ステークホルダーの積極的な関与により、Mithrilは証明書が提供するセキュリティ保証を強化します。より多くのステークホルダーが署名プロセスに貢献するほど、ネットワークはより強固で安全になります。

これらの特性により、Mithrilはカルダノのステークベースの設定を活用しながら、セキュリティとスケーラビリティを兼ね備えた効率的かつスケーラブルな暗号操作を提供します

Mithrilはとてもスマートな仕組みです。ステークの量とランダム抽出を組み合わせることで、参加者が増えても(分散性を犠牲にすることなく)速度を落とさず、しかも信頼できるユーザーが処理に関与するのでセキュリティも高いレベルで維持可能となります。

Mithrilの核となる特徴である「ステーク量に応じたランダム抽出」の方法とは?

「ステーク量に応じたランダム抽出」の方法について、もう少し具体的に詳しく説明します。

先ほど述べたようにカルダノには、多くのADAやネィティブトークンを持っている人や組織がたくさんいます。このトークンを「ステーク」と呼びます。

Mithrilでは、処理を行う参加者をランダムに選びます。ただし、トークンをたくさん持っている人ほど、選ばれる確率が高くなります。

例えば、合計トークン数の10%のトークンを持っている人は、全体の10%の確率で選ばれます。1%しか持っていない人は1%の確率で選ばれるという具合です。

つまり、多くのトークンを持っていればいるほど、処理に関われる可能性が高くなる仕組みです。これを「ステーク量に応じたランダム抽出」と呼びます。こうすることで、トークンを多く持ち「ステーク」を多く持つ信頼できる参加者が処理を行うことが期待できます。

次に「ステーク量に応じたランダム抽出」の実現方法ですが、こちらは抽選という手法を利用しています。

具体的には、各参加者が独自に乱数を生成します。その乱数値と、自分の持っているステーク量に基づいて、抽選に当選したかどうかを判断します。

例えば、合計ステーク量の10%を持っている参加者は、0から1の間の乱数を生成します。その値が0.1以下であれば当選とします。1%しか持っていない参加者は、乱数が0.01以下であれば当選する、という具合です。

つまり、ステーク量に応じて当選の基準値を変更することで、多くのステークを持つ参加者が選ばれやすくなります。そして、当選した参加者だけが実際に処理を実行します。

「ステーク量に応じたランダム抽出」という方法は、Mithrilの核となる特徴の一つで、ステークベースの閾値マルチシグネチャ(STM)を効率的に生成するための重要なメカニズムです。この方法は、ステークの量に基づいて、参加者を署名プロセスにランダムに選出することによって実現されます。

ステーク量に応じたランダム抽出のプロセス

以下はその具体的なプロセスです。

  1. ステーク量の計算: まず、ネットワーク内の各参加者(すなわちステークホルダー)のステーク量が計算されます。ステーク量は、参加者がネットワーク内で保有しているトークンの量やその他の形態の持ち分によって決まります。
  2. ランダム抽出アルゴリズム: 抽出プロセスでは、ステーク量に応じた確率分布を基にランダム抽出アルゴリズムが使用されます。このアルゴリズムは、より多くのステークを持つ参加者が署名プロセスに選ばれる確率が高くなるように設計されています。
  3. 署名者の選出: アルゴリズムによって選ばれた参加者は、特定のトランザクションやブロックに対するマルチシグネチャの生成に関与します。このプロセスは、ネットワークのセキュリティを維持しつつ、効率的な署名集約を実現するために重要です。
  4. セキュリティと効率のバランス: ステーク量に応じたランダム抽出は、セキュリティを確保しつつ、プロセスの効率を最適化するための手段です。これにより、ネットワークは、参加者のステークに比例してセキュリティが担保される一方で、過剰な計算負荷や遅延を避けることができます。

このようなメカニズムは、Mithrilがセキュリティとスケーリングの間でバランスを取る上で中心的な役割を果たしています。ステーク量に応じたランダム抽出により、ネットワークの参加者はそのステークに応じた責任と権限を持つことになり、全体としてのセキュリティと効率性が向上します。

新しい論文「Mithril 2」: ブロックチェーンスケーリングの最新進展

カルダノは、2023年10月26日最新の研究論文「Mithril 2」を発表しました。この論文は、革新的な暗号技術を導入し、ブロックチェーンのスケーリングと効率化に新たな次元をもたらすことを目指しています。

「Mithril 2」論文では、カルダノ・ブロックチェーンのデータセットの所有権を証明するための新しい暗号技術が紹介されています。この技術は、ネットワーク参加者が完全なデータセットのコピーを持たずに、信頼できる情報にアクセスできるようにすることを目的としています。

論文は、Mithrilがデータ同期と検証のプロセスを効率化する方法を具体的に説明しています。これにより、カルダノ・ネットワークのスケーラビリティが向上し、新規参加者の同期時間が短縮されます。

Mithril 2は、革新的な暗号技術がカルダノのセキュリティと分散化を維持しつつスケーリングを実現する方法を提案しています。これは、ブロックチェーンの基本原則を守りながら拡張を図る上で非常に重要です。

Mithrilの 効率化とスケーリングにより、カルダノはDeFi、スマートコントラクト、NFTなどの新しい応用に対応しやすくなります。これは、カルダノの将来的な成長とイノベーションに寄与します。

論文の主な内容は以下の通りです。

ALBAs(Approximate Lower Bound Arguments) Mithril 2の主要な技術革新は、ALBAsによってもたらされました。これにより、個人は広範なデータセットの所有権を全内容を明らかにすることなく証明できるようになります。これは、複数のデジタル署名を個別に表示せずに検証する必要があるシナリオに特に価値があります。

Telescope Technique Mithril 2は、Telescope Techniqueを使用して、大規模なデータセットの所有権を効率的かつ安全に構築する方法を提供します。この技術は、全体の小さな部分を示すことによって所有権の正直な証明を可能にします。

SNARKsへの応用 さらに、Mithril 2は、SNARKs(Succinct Non-Interactive Arguments of Knowledge)においてALBAsを応用します。これにより、所有権の証明プロセスが簡素化され、カルダノ・ネットワーク全体の効率が向上します。

Mithril 2は、カルダノのスケーリング戦略において重要な進展を示しています。この研究は、厳格な開発と研究に対するカルダノのコミットメントを強調し、成熟したブロックチェーンエコシステムとしての地位を確固たるものにしています。

Mithrilが可能にする主なユースケース

Mithrilを導入することで、カルダノのネットワークの効率、合理性は向上し、幅広いアプリケーションやユースケースに対応できるようになりますが、これはどのようなユースケースでしょうか?

Mithrilは、Cardanoネットワークの効率と合理性を向上させ、幅広いアプリケーションやユースケースに対応するためのステークベースの署名スキームおよびプロトコルです。以下は、Mithrilによって実現される主要なユースケースの概要です:

Mithrilの導入によって利益を得られる主なユースケースとして以下が考えられます。

高速で効率的なノードブートストラップ:

  • MithrilはCardanoのフルノードを迅速かつ効率的にブートストラップ(初期設定)することを可能にします。
  • これにより、ノードの同期時間が短縮され、セキュリティ設定が強化されます。

DApp開発者のサポート:

  • Mithrilの導入により、DApp(分散型アプリケーション)開発者は、軽量クライアントやモバイルアプリケーションを展開しやすくなります。
  • さらに、サイドチェーンの運用を合理化することが可能になります。

サイドチェーンの展開:

Mithrilはサイドチェーンの展開と運用を合理化できます。サイドチェーン間の相互運用性が向上し、複数のサイドチェーンを効率的に管理できるようになります。

ステークベースの投票アプリケーションとガバナンスソリューションの強化:

  • Mithrilは、プロトコルの複雑さに関わらず、ステークベースの投票アプリケーションやガバナンスソリューションを強化します。
  • Mithril署名による安全で軽量な投票検証が、分散型の意思決定プロセスを簡素化し、検証可能な結果を提供します。

これらのユースケースにより、カルダノのネットワークは、より効率的で、安全かつ迅速なトランザクション処理能力を提供し、分散型アプリケーションの新たな可能性を開拓します。

Input EndorsersとMithril

Input EndorsersとMithrilは、カルダノ・ブロックチェーンにおける異なる側面に焦点を当てたプロジェクトですが、カルダノの全体的なスケーリングと効率化を目指すという共通の目的を持っています。以下に、それぞれのプロジェクトの概要とその関係性について説明します。

Input Endorsersの目的は、Cardanoブロックチェーンにおけるトランザクションの検証プロセスを改善することを目的としています。このプロジェクトは、トランザクションの承認速度を高め、ネットワークのスループットを向上させることを目指しています。

Input Endorsersの機能の導入により、トランザクションの検証とブロックの生成がより迅速に行われるようになります。これは、ブロックチェーンの処理効率を高め、スケーラビリティの問題に対処することを意図しています。

参考記事:

一方、Mithrilは、特にデータ同期と検証プロセスの効率化に焦点を当てた技術で、Cardanoブロックチェーンの拡張性を向上させます。これにより、より多くのトランザクションと複雑なアプリケーションをサポートすることが可能になります。

Input EndorsersとMithrilは、カルダノ・ブロックチェーンのスケーリングにおいて互いに補完的な役割を果たします。Input Endorsersはトランザクションの検証とブロックの生成を迅速化し、Mithrilはデータ同期と検証の効率を高めます。これにより、ネットワーク全体のパフォーマンスとスケーラビリティが向上します。

これらのプロジェクトは、カルダノ・エコシステムの効率化と拡張性の向上に寄与し、より多くのユーザーやアプリケーションをサポートする強固な基盤を提供します。これにより、カルダノは分散型金融(DeFi)、スマートコントラクト、NFTなどの新しい領域での使用を拡大することができます。

Input EndorsersとMithrilはそれぞれ異なる側面からカルダノブロックチェーンのスケーリング問題に取り組んでおり、互いに相補的な関係にあると言えます。これらのプロジェクトは、カルダノの将来的な成長と発展において重要な役割を果たすことが期待されます。

まとめ

いかがだったでしょうか?Mithrilは、カルダノのためのプロトコルレベルのライトクライアントサービスを提供し、ウォレットのより速い同期を可能にします。Mithrilにはデータの可用性と証明システムの側面があり、最初のバージョンがすでにメインネットでリリースされています。MithrilはHydraと同様の進化をたどることになりますが、データ可用性ソリューションを構築するための科学的な側面もあります。

Mithrilはウォレットにとって大きなメリットがあり、高速なノード同期を実現できるため、同期に数日かかることがなくなります。またクライアントにフルノード並みのセキュリティを提供できるといった特徴があります。

Mithrilは、カルダノのためのプロトコルレベルのライトクライアントサービスを提供し、ウォレットのより速い同期を可能にする技術です。

この技術は、データの可用性と証明システムに関連し、ロールアップの概念も含んでいます。Mithrilの目的は、カルダノネットワークの効率性を高めることにあり、特にユーザーのウォレット同期速度を向上させることで、ネットワークの全体的なパフォーマンスに貢献します。

Mithrilの将来的な展開

Mithrilは継続的な開発と改善を通じて、さらに効率的かつセキュアなスケーリングソリューションへと進化するでしょう。これにより、トランザクション処理速度の向上やデータ同期のさらなる効率化が期待されます。

また、Mithrilの導入により、カルダノはより複雑なアプリケーションやサービスをサポートする能力を得ます。これにより、分散型金融(DeFi)、スマートコントラクト、NFTなどの新しい領域での使用が拡大する可能性があります。

Mithrilの発展は、カルダノ・コミュニティの成長と参加を促進します。新しいユーザーと開発者がプラットフォームに惹きつけられることで、コミュニティのダイナミズムとイノベーションが増すでしょう。

そしてMithrilは、カルダノの長期的な成長と持続可能性に大きく貢献します。これにより、カルダノは将来のブロックチェーン技術の主要なプレイヤーとしての地位を確立し、継続的に影響を拡大していくことが期待されます。

Mithrilはカルダノの重要な進展であり、その将来的な展開はプラットフォームのスケーラビリティ、効率、セキュリティ、およびエコシステムの発展に大きな影響を与えると予想されます。これにより、カルダノはブロックチェーン技術の未来を形作る上で重要な役割を果たすことになるでしょう。

参考記事
Mithril – 検索結果: – SIPO:Cardano ADA SITION Stake Pool
カルダノ創設者が重要なMithrilのマイルストーンを祝い、新たな予測を行う
IOGブログ:Mithrilでノードの同期時間を短縮する
IOGブログ:Mithril、まもなくメインネットリリース
IOGブログ: Mithril概念実証がオープンソースに
チャールズ・ホスキンソン氏動画「Basho, Input Endorsers, and the Future of Scalability」要約・翻訳:スケーラビリティ・プロジェクトの主要な要素、Hydra、Mithril、サイドチェーン、最適化、Input Endorsersについて

もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。

ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル

ニュース動向 in エポック450

DeFiエコシステムのパラダイムシフトとなる「Cardano-Swaps」とは?現時点でのカルダノの能力を最大限に引き出すアプローチを深掘り

ブロックチェーン史上DeFiのパラダイムシフトとなるプロジェクトが誕生します。

IOGの研究チームは、2023年の11月29日から12月2日まで開催されるTCCカンファレンス(台北、台湾)で3つの論文を発表

これらの論文は、アジャイル暗号、多項式IOPのシミュレーション抽出可能なSNARKsへのコンパイル、および非可変zkSNARKsなどのトピックをカバーしています。

Yoroi SwapはAndroidで利用可能に

ユーザーはモバイル端末から直接Cardanoのネイティブアセットをスワップすることができます。

Yoroiウォレットを使用することで、シームレスなスワップがiOSデバイスで世界的に利用可能に

ウォレットのiOS版はこちらからダウンロードできます。
👇
https://apps.apple.com/us/app/emurgos-yoroi-cardano-wallet/id1447326389

11月21日はフランソワ=マリー・アルエ(通称ヴォルテール)の誕生日を記念

彼はフランスの作家、哲学者、歴史家であり、彼のビジョナリーな理念は、Cardanoの第5開発フェーズであるヴォルテールに名前が付けられたことでインスピレーションを与えました。

カルダノのVESPRウォレット、UpholdのTopperと提携:フィアット通貨を暗号通貨ADAに変換可能へ

カルダノの暗号通貨業界における新たな展開として、主要モバイルウォレットであるVESPRUpholdのTopperとの提携を発表しました。この提携は、ユーザーにとってフィアット通貨を暗号通貨ADAに変換可能によりADAの購入を容易にし、直接VESPRウォレットへの転送を可能にする画期的な進歩といえます。

*執筆時点で法定通貨は米ドル、ユーロ、英ポンドなどが利用可能で、円はサポートされていません。

カルダノ財団が、ブロックチェーンエクスプローラー(Blockchain Explorer)のベータ版を公開

https://beta.explorer.cardano.org

SECによるクラーケンへの訴訟で、市場がほとんど反応しない理由

米国証券取引委員会(SEC)は、米国に拠点を置く暗号通貨取引所であるKrakenを訴え、登録されていない証券取引所、ブローカー、清算機関としての運営を行ったとして、規制当局は、Krakenが不法に取引されたとされる複数の証券資産をリストアップしました。 その中にはSolana(SOL)やCardano(ADA)も含まれていますが、RippleがSECに対して最近の勝利を収めたことが原因である可能性があるため、XRPは訴訟に含まれていません。

チャールズ・ホスキンソン氏動画「The End of an Era」

第四世代の時代、レガシーとDeFiの世界、レガシーと暗号の世界の偉大な融合、和解の時代へ

Lace 1.7.1がリリース

Lace 1.7.1は、ユーザーフィードバックに基づいてバグを修正、ADAハンドルとのインタラクションを改善する迅速なアップデート

Marlowe Runnerのベータ版がCardanoのテストネット上で公開

Marlowe Runnerは、ブラウザから簡単にカルダノ上でMarloweコントラクトを展開し、進行させることができるシンプルなウェブアプリです。

カルダノ週刊開発レポート:2023年11月24日

ハイライト

CIP-1694初期セキュリティ分析を公開
Lace 1.7.1を最適化、更新
Marlowe TS-SDKを更新してコントラクトユニットテストを可能に
Hyna Headプロトコルをインラインデータムで簡素化
CIP-1694ガバナンスに関するCardano Ballotの投票準備が進行中
Catalystマイルストンモジュールの統合完了
Marlowe教育コンテンツに関する作業が進行中

現時点の統計
開始されたプロジェクト:149
構築中のプロジェクト:1,303
ネィティブトークン:9m
トークンポリシー:81,281
トランザクション数:78.8m
Plutus v1:6,251
Plutus v2:4,627

ステーキング状況 in エポック450

エポック451開始時点ステーキング動向
SIPO、SIPO2、SIPO3エポック450ステーキング報告
SIPOエポック450ステーキング報告
SIPO2エポック450ステーキング報告
SIPO3エポック450ステーキング報告
[SIPO2]7700個目のブロック生成に成功
[SIPO3]6300個目のブロック生成に成功

カルダノエコシステムとSITION

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