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カルダノのERC20コンバーターについて

カルダノのERC20コンバーターが発表される。

2020年10月に差し掛かり、最近のカルダノの技術的な進化は、3年間の大いなる調査研究(下準備)と綿密に考えられたロードマップにより、まさに隠れていた氷山が出現するように、一気にその成果物が表に出はじめています。

まさにカルダノぱ真の分散化、パブリックブロックチェーンとしてビットコイン、イーサリアムに次ぐ第三のブロックチェーンとしての位置付けを獲得しようとしています。

2020年はロードマップの大半が同時に動きだし、2021年からの大躍進の基礎固めを行っています。

また2020年10月には、カルダノにスマートコントラクトを導入する”GOGUEN(ゴーグエン)”が始動しようとしています。

その中の革新的な動きの一つとしてERC20コンバーターが発表されました。

今回はERC20コンバーターについて解説していきたいと思います。

チャールズさんが自身の動画(2020/09/16 にライブ配信)で次のように説明して話題となりました。

“I’m also going to contract a firm on a fixed cost contract to do ERC-20 converter, this team is going to go in Ethereum, take all the existing ERC-20 tokens, and build a converter to redeploy them on our testnet once we have the native asset standard deployed.”

https://www.youtube.com/watch?v=BFa9zL_Dl_w&feature=youtu.be

”私はまた、ERC20の変換を行うために固定費契約の会社と契約するつもりです。このチームはイーサリアムから、既存のERC20トークンをすべて取得し、ネイティブアセット標準がデプロイされたのち、我々のテストネット上に再配置するための変換器を構築します。”

https://www.youtube.com/watch?v=BFa9zL_Dl_w&feature=youtu.be

これはカルダノにとってどう意味をもたらすのでしょうか?

ERC20トークンの市場規模

現在イーサリアム上には、その大半のプラットフォーム資産をイーサリアムのベーストークンであるERC20トークンという形式で保有しています。

暗号資産データのメッサーリ(Messari)によると、「ERC20トークン(ERC-20規格に準拠し、イーサリアムネットワークで発行される暗号資産)」の時価総額は約260億ドル(2020年 7月 25日)。

出典:https://www.coindeskjapan.com/72728/

260億ドル規模のERC20トークンがイーサリアムプラットフォーム上で稼働しており、分散型金融(DeFi)市場の成長と相まって、巨大な経済圏を構築しはじめています。

そしてこのイーサリアム上のERC20トークンを、ERC20コンバーターを使ってカルダノのネィティブトークンに変換し、カルダノプラットーフォーム上に移行しようとするものです。

*この記事を書いた直後に2020年Q3の市場規模が発表されました。なんとその額は、総取引量は2020年第3四半期に1,250億ドルに達しました。2020年第2四半期よりも1,130億ドル多くなっています。

これはDefi市場が一気の膨らんだものになります。大変びっくりですね!

そもそもERC20とは何か?

ではそもそもERC20トークンとは何か?これを説明するには、まずそれが作られたイーサリアムプラットフォームから説明しないといけません。

ビットコインは送金など通貨という側面で主に使われていましたが、イーサリアムはスマートコントラクトという、プラットフォーム上で契約をプログラミングしで実行できる機能を追加しました。

インターネットコンピューティングのOSのような役割を担うようになり、その上で様々なアプリケーションを動作させることが可能になりました。

非常にイノベーティブなプラットフォームであり、豊富なコミュニティと開発者を抱えており、ビットコインと共に世界ブロックチェーンを牽引しています。

イーサリアムで生まれたERC20トークン

ERC20はイーサリアムベースのトークンとしてスマートコントラクトを用いて開発されました。

ERC20以前のトークンは、それまでバラバラに暗号資産ごとに発行されていたため、互換性を持たず、トークンごとのプロトコル上でプログラムを動作させ、トークンを扱う必要がありました。

これはかなり複雑で、当然ウォレットもトークンごとに作る必要が生じたため、非常に扱いづらいものでした。

そこでそれらを統一して扱うための規格をイーサリアム上で作成したものがERC20トークンです。

オプショナル
トークン名
シンボル
少数点以下の桁数(18桁まで)

マンダトリー必須項目
totalSupply
balanceOf
transfer
transferFrom
approve
allowance”

出典:https://jp.cointelegraph.com/explained/erc-20-tokens-explained

上記の条件を満たせば、一つの統一された規格で発行されたERC20トークンとして機能するようになり、一つのウォレットでまとめて扱うことができるようになります。

統一されたプロトコルでプログラムを動かすことができるので、利便性が向上し現在のようなトークン市場が誕生することになりました。

トークンて何?

トークン(Token)とは、ブロックチェーン上の資産やユーティリティの総称です。2018年初頭現在発行されているトークンは、価値はあるが法律的な担保がないという意味で、トレーディングカードのような位置づけになります。

出典:https://techacademy.jp/magazine/17558

また、トークンにはセキュリティトークンとユーティリティトークンの2種類がありますが、詳細についてはここでは説明しません。
トークンについてはこちらを参照してください。

実際に使われているERC20トークンは、こちらのEtherscanで見つけることができます。
時価総額上位に位置するプロジェクトばかりですね。

https://etherscan.io/tokens

現在のEtherscanのERC20 to tokenリストを見るとそうそうたる名前のトークンが並んでいますが、これらがカルダノに移行する可能性があることを考えると、非常にワクワクしますね。

なぜERC20コンバーターなの?

実はイーサリアムプラットフォームとERC20トークンの関係にはいくつかの問題があります。
手数料の高騰、拡張性の問題、取引速度などが主な問題です。

IOHKリサーチの文献には、イーサリアムとERC-20トークンの関係について次のような記述があります。

ユーザー定義のトークン(代替可能なERC-20トークンと代替不可能なERC-721トークンの両方)は、イーサリアムに展開される契約の大部分の中心です。

ユーザー定義のトークンはイーサリアムではネイティブではありません。

つまり、元帳で直接サポートされていませんので、カスタムコードが必要です。
これにより、それらは不必要に非効率的で、高価で、複雑になります。

https://iohk.io/en/research/library/papers/native-custom-tokens-in-the-extended-utxo-model/

カルダノにコンバートするメリットは?

カルダノとマルチアセットトークンについて興味深い2018年の動画があります。

https://www.youtube.com/watch?v=oyF037MPyx4

ここでは、K-EVMを備えたCardanoは、すべての主要イーサリアムプロジェクトと下位互換性があり、そのことがIELEおよびK Frameworkであるよりも優れています。

これにより、セマンティクスを作成する場合、Cardano上の任意の言語でのプログラミングが1回限りで可能になります。

https://www.youtube.com/watch?v=oyF037MPyx4

ERC20は イーサリアム ベースのトークンですが、イーサリアム上ではネィティブではありません。
変換されると、トークンはカルダノのネィティブトークンとして扱われます。
これにより下記のような利点があります。

  • 手数料が安く済む
  • 処理速度の向上
  • マルチアセットとして扱える
  • カルダノADAと同等のセキュリティ
  • 拡張性の確保 etc…

当然カルダノにもメリットがあります。
例えば、取引手数料がADAで支払われますので、ADAの価格を大きく押し上げる要因ともなります。

カルダノに変換するとカルダノネィティブのトークンとなり、処理速度や拡張性の他、カルダノと同等のセキュリティを得るという意味でも利点は大きいようですね。

具体的にERC20コンバーターを使って、カルダノプラットフォームにやってくるトークンはあるの?

つい先日ですが 分散型のAIマーケットプレィスを運営する@singularity_netがIOHKと協力して、そのネットワークのAIGトークンのかなりの量をカルダノに移植することが発表されました。

このビデオではなぜカルダノにAIGトークンを移行するのかが話されています。

SingularityNETは、#分散型AI マーケットプレイスで #人工知能 の力を分散させることを目指しています。

また、これ以外にも多くのプロジェクトがカルダノにやってくることが検討されてり、これからの発表が大変楽しみです。

チャールズさんの最新のAMA動画では、現在90のパイプラインが走っており、さらなる移行が準備されているようです。

さらに、実はERC20コンバータについてはイーサリアム以外のプラットフォームにも拡張されるというアナウンスがあります。

このことを考えるとカルダノが、ビットコイン、イーサリアムに匹敵する真のパブリックブロックチェーンになれる可能性が大きく拡がったと言えますね。

*現在この記事では随時ERC20コンバーター、Gouguenの情報が入り次第どんどん加筆していきます。

参考文献・記事、動画

https://iohk.io/en/research/library/papers/native-custom-tokens-in-the-extended-utxo-model/

https://forum.cardano.org/t/is-the-cardano-platform-compatible-with-erc20-tokens/11435

https://blockchain.news/news/cardano-erc20-converter-cross-chain-communication-extended-interoperability

https://jp.cointelegraph.com/explained/erc-20-tokens-explained

https://www.crypto-news-flash.com/de/cardano-metadaten-transaktion-sind-fertig-erstes-projekt-migriert-von-ethereum/

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