次々とカルダノ・エコシステムに押し寄せる新世界
最新のライブストリーム『Rollup』で伝えられた多くの重要な情報
Input Output (IO) CEOのチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、最新のライブストリーム『Rollup』で、本当に様々なプロジェクトが同時進行しているカルダノについて、今後の展開を含め多くのことを伝えています。
また、今エポックでは重要な発表も行われており、特にこれらをいくつか取り上げ、カルダノの今と今後の展開についてお伝えてしていきます。
カルダノは強気なファンダメンタルズを描いている
その前に、最近の暗号市場におけるカルダノ(ADA)の状況についてお伝えします。
現在の暗号市場は、戦争状態のなか強気相場とは言い難い状況であるにもかかわらず、カルダノは強気なファンダメンタルズを描いているというニュースをzycryptoが伝えています。
Santimentはツィッターで、カルダノ(ADA)のトップホエール(10M以上の$ADAを保有)は、46.6%とこの2年間で最大の供給量を保有する割合に戻ったことをデータで示しており、カルダノの採用が拡大していることを指し示していると記事は述べています。
具体的には、Santimentのデータから、このカテゴリーのウォレットが現在ADAの流通供給の46.6%を保有しており、現在流通している33BのADAトークンのうち、暗号取引所を含むクジラが149億以上保有していることになります。
また、Santimentのデータでは、保有量が劇的に増加したコーホートは、クジラの層だけではなく、ミッドティアADAホルダー(100ドルから10万ドル相当のADAを保有するウォレット)も、保有するサプライの割合が過去最高を記録したことが示されており、トークンの供給可能量の16.8%を保有してい他ことを伝えています。
また、この背景には、Galaxy Digitalを含む複数の機関が、確立されたプルーフオブステーク(PoS)ブロックチェーンとしてのカルダノの価値提案を認めていると記事は伝えています。
2022年までのカルダノ(ADA)ウォレットの成長率は1600%
また、U.TODAYがPieter Nierop氏のツィートを取り上げ、2022年の現時点までのカルダノ(ADA)ウォレットの成長率は1600%と報告しています。
記事では、カルダノは、ウォレット数が186,000だった2020年12月から、2022年第1四半期には約3,200,000ウォレットと、カルダノは1600%も成長しているし、注目すべきは、2022年に入ってから、ADAウォレットの総数が約50万個上昇し、今年2月上旬にカルダノが300万ウォレットの大台を突破したことだと説明しています。
これらは、カルダノのエコシステムの成長に伴い、実質的な急速な成長を遂げるカルダノを示しており、さらに、6月に行われるVasilハードフォークへの潜在的な期待とそれに伴う更なる爆発的な成長が見込まれると大きな期待と共に推測できます。
カルダノとMilkomedaのTVL
続いてカルダノDeFiプロトコルに預けられた暗号資産の価値を示すTVL(Total value locked)は、3月の終わり時点で434MドルのATHから、現在314Mドルと値を下げています。
この下げはMilkomedaのメインネット・ローンチと同時に起こっており、一部のTVLが、カルダノ・プラットフォームからMilkomedaに移ったことが推測できます。
3月28日(日本時間29日)にローンチを果たした、カルダノにEVM互換性をもたらす「Milkomeda(ミルコメダ)C1サイドチェーン」は、91MドルのTVLを記録しており、現在下記の6つのDeFiプロジェクトがライナンプされており、半月も経たないなか急速にエコシステムを拡大させているのは、注目に値します。
1:MilkySwap (MILKY)
2:cBridge (CELR)
3:OccamX
4:MuesliSwap (MILK)
5:Milko Farm (MLK)
6:Milky Cow (COW)
また、カルダノのTVLランキングでは、10のプロジェクトがランキングにラインナップされており、Minswap (MIN)が一位、2位はMeld (MELD)がSundaeSwap (SUNDAE)を抜いて一気に順位を上げています。
また、WingRiders (WRT)が2022年4月12日のローンチから、わずか24時間以内に4400万ドルのTVLを達成し堂々の4位にランクインしています。
次々とカルダノ・エコシステムに押し寄せる新しい世界とプロジェクトの数々
カルダノのエコシステムの成長は、ステーブルコイン、サイドチェーン、NFT(non-fungible tokens)、ローンチパッド、プロジェクトローンチ、ERC-20コンバーター等など、多くの新しい世界が一気に押し寄せています。
最近では、AdaSwap(ASW)、ErgoDEX(ERG)、MuesliSwap(MILK)、MiniswapDEX、ステーブルコインのスワッピングネットワークWingRidersなどがローンチしており、またはまもなくローンチする多数の分散型交換(DEX)プラットフォームが準備を進めています。
また、カルダノ上の融資プロトコルであるADALend(ADAL)は、カルダノネットワークとVelasおよびBSCネットワークとの間の新しいブリッジ機能を発表しています。
そしてNFT関連では、ADANFT、NFTメーカー(NMKR)、Jam On Bread、JPG Store等、いくつかのNFTマーケットプレイスもカルダノにやってくる予定です。
このほか、高度なアルゴリズム取引戦略や利回り最適化の機会から利益を得るためのオールインワンソリューションを提供するGenius Yield(GENS)や、ラップ界のスーパースターSnoop Doggと提携し、粘土細工の音楽コンテンツを作成するNFT生成スタジオのClay Nationも登場するなど、6月のハードフォークを待たずに、実に多くのプロジェクトが日々誕生し、カルダノ・エコシステムを賑わせています。
現在カルダノ・エコシステムでカウントされるプロジェクト数は、1000に達するとチャールズ・ホスキンソン氏は動画『Rollup』述べています。
成長に伴う新たな課題
この日々多くのプロジェクトが生まれる中、チャールズ・ホスキンソン氏は動画『Rollup』で、プロジェクトを一つ一つを吟味することがますます不可欠になっている述べ、これを実現する方法の1つとして、構築段階にあるさまざまなプロジェクトの可視化を強化することを挙げています。
私がやろうとしていることの1つは、カルダノの興味深いクールなプロジェクトがあれば、私か、私のような者がインタビューできるような仕組みを作ることです。そして、それをIOチャンネルで流すことができるのです。
また、ホスキンソン氏は同時に、プロジェクトの吟味おける公平性について、競合するプロジェクトを支援するときにどうやってIOの客観性を保つことができるのかという査定の難しさも伝えています。
例えば、IOが競合するプロジェクトを支持すると、競合するプロジェクトの間に緊張が生まれ問題はさらに深刻になるとし、例えば、IOはCotiとWingRidersに出資しているが、両者ともステーブルコイン市場で競合していると言ったものが考えられると説明しています。
これについては今のところ答えはなく難しい局面にあると述べています。
Consensus 2022
動画の冒頭でホスキンソン氏は、6月9日から12日にかけてテキサス州オースティンで開催される「Consensus 2022」に向けて準備していると述べました。
私たちはそこにいて、多くの人に来てもらい、ブースを設けて話をしようと思っています。「Consensus 2022」では、明らかにカルダノに特化したイベントを開催するつもりです。
Vasilハードフォーク「Major、Major、Major、Major」
チャールズ・ホスキンソン氏は動画『Rollup』でVasilハードフォークについて、カルダノに巨大な実行力の向上をもたらすと言及しています。
ご存知のように、大量の、重要な主要ハードフォークコンビネーターの機会が6月に発生し、それはVasilハードフォークであり、それはパイプラインを含み、カルダノに巨大な実行改善をもたらすでしょう。
6月のVasilハードフォークには、パイプライン、新しいPlutus CIP、UTXOオンサークル容量、Hydraを組み込んだいくつかのスケーリング強化が含まれており、ホスキンソン氏は「Major、Major、Major、Major」になると述べています。
パラメータの調整と組み合わせて、これらの機能はカルダノのスループットを強化し、分散型金融(DeFi)アプリ、スマートコントラクト、DEXの増加に対応するためにシステムを最適化します。
Vasil ハードフォークの予定日は、日本時間6月30日
また、注目のVasil ハードフォークの予定日は、日本時間6月30日になるようです。イベント『Consensus 2022』の初日と重なります。
おそらくエポック348とエポック349の境界(日本時間6月30日 午前6時44分頃)で、Vasil が発動されることになります。
Dapps ストア
また、さらにDAppストア、別の軽量ウォレット(Mithril)、基本的なレイヤー1チェーンから分離したサイドチェーンへのリソースの移動を考慮した拡張(Mamba)なども提供するだろうと説明しています。
カルダノは以前カルダノ・サミットで『Plutus Dapps ストア』と『認証プログラム』について発表しており、Plutus Dapps ストアでは、ユーザーは自分が関与したい製品やサービスを見つけることができ、一定の基準レベルの品質とセキュリティが保証された状態で、それを行うことが可能になると説明しています。
また、Plutus Dapps ストアとは、開発者が自分の作品をアップロードして、カルダノ上で動作するDappsの形で他の人に提供するオンラインストアであり、民主化された検閲のない方法で信頼と正当性のある環境でdappsを公開することが可能になると述べています。
これは非常に楽しみな発表ですね!
完全分散型の暗号ウォレットが軽量になることでさらに世界最強に
別の軽量ウォレット(Mithril)とは、Mithril技術を使ったものです。Mithrilは、セキュリティを犠牲にすることなく、個々のステークオペレータ間のマルチ署名の集約を高速かつ効率的に行うことで、チェーン同期の問題を解決するもので、これによりダイダロスの堅牢性と分散化を維持したまま、軽量な動作をもたらすものでと考えられます。
これは現在各国政府が暗号資産の移動等における規制が進む中、ダイダロスのような完全分散化を維持したウォレットを保持し活用することは、暗号ユーザーには大きなメリットをもたらします。さらにライトウォレット並みの軽量な動作を保証することができれば、これは世界最強の完全分散型の暗号ウォレットになることを意味します。
カルダノチェーンを賑やかなエコシステムに変えるMamba
サイドチェーンは、メインチェーンから重圧を取り除き、ネットワーク全体の能力を高めるメカニズムと考えることができます。もう一つの利点は、メインブロックチェーンを危険にさらすことなく、様々な機能を試すためにサイドチェーンを使用することにあります。
メインチェーンとサイドチェーンが対話するためには、双方向のメカニズムが必要で、Mambaはそれを提供し、ホスキンソン氏は以前の動画で、Mambaは、プロジェクトの歴史の中で初めて、チェーン同士の接続方法、サイドチェーンの操作方法だけでなく、ユーザーが独自のサイドチェーンを作成したい場合、そのプロセスがどのように機能するかという汎用的なフットプリントについても、非常に明確な視点を持つまでに収束したものであると説明しています。
Mambaはカルダノチェーンを賑やかなエコシステムに変える可能性を持っています。
dRepsについて
まだまだここで紹介されたものだけではありません。本当に多くのことがバックグランドで動作しています。スケーリング、そしてガバナンスにについてもそうです。
IOGはブログで、カルダノが間接民主主義的な手法であるdReps(代議員代表)について説明しています。dRepsは、Project Catalystの大部分の議案に投票し、各基金における意思決定の質を向上させる目的であると説明されています。
具体的にはdRepsは、ADA保有者が自分の議決権を一人または多数のdRepに委任することを可能にするとし、これにより、受動的な投票者が、個人的に読んで評価できる数よりも多くの提案に対して、引き続き自分の声を届けることができるようになります。
このブログでは書かれていませんが、dRepsの募集内容に、ADA保守者はdRepsに委任しない方法でも投票できると説明しています。
これは直接民主主義と間接民主主義の両方を合わせたものであると考えれれます。
個人的には、基本直接民主主義であるべきだと思いますが、この社会実験がどのような効果をもたらすのかは大変注目すべきものであり、カルダノが高度な分散化を成し遂げるために、ガバナンスおよびコンセンサスの部分で非常に重要な局面とチャレンジであると考えいます。
『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム 』の設立
最後にイザナミ関連で、『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム 』の設立についてお伝えします。
この度、うがい友義議員:千代田区議会自由民主党(@ChiyodaU)を座長に『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム』(@AkibaCVC)を設立いたしました。
2021年9月16日、令和3年第3回区議会定例会が行われ、千代田区議会自由民主党であるうがい友義議員(@ChiyodaU)が、千代田区議会において『未来のデジタル社会の可能性を千代田のブランディングに』の一般質問で、日本のブロックチェーン展開のための新しいビジョンを打ち出す画期的な提案を行いました。
このことをきっかけに、今後の”デジタル技術を活用した地域ブランディング”において、日本のブロックチェーンを推進するための布石の一つとなりうる提案であったことへの反響、その後のうがい議員の活動により賛同をいただき『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム』設立する運びとなりました。
*インターネット中継された映像はこちら
http://www.kensakusystem.jp/chiyoda-vod/video/R03/R030916-5.html
今後の展開
『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム』では、ブロックチェーン技術(分散台帳技術)と人材、プロジェクトの集積地としての機能を育てつつ、パブリック・ブロックチェーンを活用したしたデジタル社会インフラを基盤にした、オープンで分散型のまちづくり推進を進めていきます。
『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム』(@AkibaCVC)は、主に次の活動を進めていきます。
- 秋葉原(千代田区)へのブロックチェーン・プロジェクトの集積と導入
- 開発リソース(人材・資金)の発掘
- 参加企業およびおよびプロジェクトの誘致
- プロジェクト、地域住民、行政サービス、国会議員等との連携とマッチング
- AkibaCVCのDAO化
そして上記の活動を通して長期的には、秋葉原(千代田区)をクリプトバレーにする計画です。
Symons Lab:イザナミ・プロジェクト、SITIONも、この『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム』に参加しており、イザナミは千代田区に社会実験として導入する計画になっています。
なお、設立に際しツィター・アカウント:AkibaCVCを開設いたしましたので、ご興味のある方は是非フォローしていただければ幸いです。
詳細は下記の記事をご覧ください。
ニュース動向 in エポック332
イザナミがもたらす未来
イザナミがもたらす未来
地域が主体となり、地域の一人一人の行動が、あなたの地域経済を活性化させるためのソリューション
ポイントを使った地域通貨経済圏
ビッグデータを地域づくりに
失効ポイントを地域づくりに循環
IOGブログ:代議員代表(dReps)のコンセプトの紹介
dRepsは、Project Catalystの大部分の議案に投票し、各基金における意思決定の質を向上させます。
カルダノ、2022年までのADAウォレットの成長率は1600%と報告
カルダノは、ウォレット数が186,000だった2020年12月から、2022年第1四半期には約3,200,000ウォレットと、カルダノは1600%も成長しているとUTODAYが伝えています。
カルダノ(ADA)2022年までのウォレットの成長率が1600%、ネットワークが急速に拡大!!
カルダノ(ADA)の供給量が不足し、Binanceでの年利が54%に!!資金管理とリスクを考察する。
ADA DEX WingRidersが始動:USDCとUSDTのステーブルコインをカルダノ・メインネットにもたらす
4月12日(火)、IO Global(IOG)の共同創業者兼CEOであるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏がここ数ヶ月「本当に楽しみにしていた」カルダノ搭載の分散型取引所(DEX)、WingRidersがカルダノ・メインネット上でローンチしたと、cryptoglobeが伝えています。
カルダノベースのDEX「WingRiders」がローンチから24時間以内に4400万ドルのTVLを達成
新しい分散型取引所(DEX)であるWingRidersは、ローンチ後、驚異的な成長を記録し、ローンチからわずか24時間で4400万ドルのトータルバリューロック(TVL)を達成し、カルダノ・プラットフォーム上で3位のDEXになっています。
ダイダロス4.9.1がリリース
IOGブログ:スクリプト参照でカルダノのスループットを向上させる
6月のVasilハードフォークの一部として実装される予定のものの一つである、参照入力(CIP-31)と参照スクリプト(CIP-33)のためのCIPが、どのようにカルダノのスケーラビリティに恩恵を与え、最適化するのかを詳しく解説しています。
チャールズ・ホスキンソン氏のIOは、過去10日間で最も重要なカルダノのアップデートを収集
カルダノの開発会社であるIOは、ステーブルコイン、サイドチェーン、NFTとパートナーシップ、ローンチパッドとプロジェクトローンチ、コンバーターブリッジなど、カルダノの世界からのこの10日間の最も重要な主なアップデートを構造的にまとめたツィートを公開しています。これをUTODAYが詳しく伝えています。
カルダノとイザナミプロジェクトの融合で地域社会を活性化、秋葉原をクリプトバレーに!日本経済を覆す!
カルダノは将来的に1000ドルに到達できるのか?ADAの歴史は繰り返すかもしれない
カルダノADAが1,000ドルに到達するためには、少なくとも1回、場合によってはさらに2回の強気サイクルが必要となるが、カルダノが1,000ドルに達するのは、2030年頃が現実的であるとcryptotickerが伝えています。
Surprise AMA 04/13/2022
カルダノ開発中間報告 – 2022年4月
次のエポック以降にブロックサイズを88kに増加
Vasil ハードフォークの予定日は、6月29日
ネットワークとPlutusスマートコントラクトのパフォーマンスと機能が大幅に改善
『AkibaCVC:秋葉原クリプトバレー・コンソーシアム 』設立
秋葉原(千代田区)へのブロックチェーン・プロジェクトの集積と導入、開発リソース(人材・資金)の発掘、参加企業およびおよびプロジェクトの誘致、地域住民、行政サービス、国会議員等との連携を進めます。
カルダノ創設者、Vasilハードフォークが「メジャー・メジャー・メジャー」になると考えている理由を説明
カルダノの創設者チャールズ・ホスキンソン氏による自身のYouTubeチャンネルに「Rollup」を投稿し、Vasilハードフォークが「メジャー・メジャー・メジャー」になると考えている理由を説明しています。
Vasilハードフォークでは、パイプライン(カルダノのスケーリングを支える柱の1つ)を含むことになり、カルダノに大規模なパフォーマンスの改善をもたらすと説明したことを、cryptopotatoが詳しく説明しています。