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メタヴァース戦略特区としての秋葉原、千代田区をアジアのクリプトヴァレーに:ニュース動向 & ステーキング状況 in エポック289

メタヴァース戦略特区としての秋葉原、千代田区をアジアのクリプトヴァレーに

東京都千代田区議会で提案された日本のブロックチェーン展開のための新しいビジョン

*今後の”デジタル技術を活用した地域ブランディング”において、また日本のブロックチェーンを推進するための布石の一つとなりうる提案『未来のデジタル社会の可能性を千代田のブランディングに』の模様を中継した動画が公開されましたので、ぜひご覧ください!

動画リンク:千代田区議会インターネット議会中継

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http://www.kensakusystem.jp/chiyoda-vod/video/R03/R030916-5.html

2021年9月16日、東京都千代田区議会の令和3年第3回定例会(年4回開かれます。)の一般質問で、千代田区議会自由民主党であるうがい友義議員(@ChiyodaU)が、日本のブロックチェーン展開のための新しいビジョンを打ち出す画期的な提案を行っています。

議会での発言の模様は下記リンクで、動画の閲覧が可能です。是非ご覧ください。

令和 3年 第3回定例会(第3日 9月16日 一般質問)
うがい 友義 議員(千代田区議会 自由民主党)
1.未来のデジタル社会の可能性を千代田のブランディングに
http://www.kensakusystem.jp/chiyoda-vod/video/R03/R030916-5.html

今回、うがい議員がコミュニティ活動の一環としてSITION(千代田区)に訪れ、ブロックチェーン、メタヴァース、DeFi等についての意見交換を行い、リサーチおよび情報提供等に協力させていただいた経緯から、このような一般質問が実現しました。

そこで今回は下記のこの議会で発表された「未来のデジタル社会の可能性を千代田のブランディングに」提案の詳細と背景にあるヴィジョンについてお伝えいたします。

発言事項:『未来のデジタル社会の可能性を千代田のブランディングに』

発言要旨:”ブロックチェーン分散型 ID・世界から仮想住民を募集し、自由な分散型アプリケーショ ンの実験場として、区内の先進的な事業者や秋葉原に集まる豊富なコンテンツ(アニメ、 ゲーム、e スポーツ)をつないで、エストニアを超える他では類を見ない「日本のメタヴァ ースをリードする秋葉原」など、インパクトのある地域ブランディングに出来ないか。また将来像ブランディングのための戦略チームを立ち上げては。”

令和3年第3回定例会 一般質問:https://gikai-chiyoda-tokyo.jp/shingi/pdf/tsukoku/03_3b.pdf

この記事は”うがい議員”のライブ配信で広報された内容要旨を文字に起こし、その上で発言者本人に一部聞いて記事にしています。

うがい議員は日本を代表する大企業の本社が数多く置かれる千代田区が、ブロックチェーン産業を牽引することで開かれる可能性に着目し、千代田区議会でまだこのような提案がなかったこともあり、日本の未来のデジタル社会におけるまちづくり、産業育成、千代田区のブランディングのためのコンセンサス策定を行ってきました。

今回の提案は、議事録検索で見てみると、千代田区議会で暗号資産、ブロックチェーン、スマートコントラクト、分散型アプリ、分散型ID、 DeFi、NFT、メタヴァース、クリプトヴァレーに関するキーワードを含んだ一般質問は見つからず、私が見た限りこれが初めてのことです。

まず、うがい議員の提案では現在のブロックチェーン技術を取り巻く、日本の政府、行政、産業分野の取り組みとして次の三つに着目して説明しています。

『Society 5.0』
『デジタル庁の発足』
『メタヴァース』

Society 5.0

まず日本政府が掲げているものに「Society 5.0」というものがあります。

政府はこれは来るべき次世代の産業と社会を見据え、「Society 5.0」を次のように説明しています。

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

狩猟社会(Society 1.0)、栽培技術や食料保存技術の農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。

Society 5.0 内閣府ホームページより

これまでの歴史を振り返ると、大きな転換点にはその時代の鍵となった技術が人々の生活スタイルや社会に大きな影響を与えています。

これまでの情報社会(Society 4.0)においては、知識や情報が共有されず、分野横断的な連携が不十分であるという問題がありました。

政府によるとSociety 5.0で実現する社会は、”IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服する”としており、これによりSociety 5.0では、膨大なビッグデータを人間の能力を超えたAIが解析し、その結果がロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでには出来なかった新たな価値が産業や社会にもたらされることになると説明しています。

デジタル庁の発足

そして2021年9月1日に日本の行政機関のひとつとしてデジタル庁が発足しています。

デジタル庁は今後5年間でデジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDX(デジタル化)を大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを作り上げることを目指しています。

これは先程の「Society 5.0」実現のために必要な重要な取り組みとなってくるものです。

メタヴァース

そしてSIPOのエポックな日々でも以前特集したこれからデジタル社会の新しい産業を生み出すとされる「メタヴァース」は「Society 5.0」と密接にリンクしています。

先程の「Society 5.0」の説明にあった「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステム」という部分は、まさにメタヴァースです。

『メタヴァース』は、単なるインターネットの拡張としてではなく、後継であり、それはブロックチェーンと分散型アプリケーションを使用して構築されるものと考えられています。

*『メタヴァース』については下記の記事をご覧ください。

うがい議員は、スピーチの中で現在世界の新しい経済そして産業として注目されているものがあるとして次のものをあげています。

  • DeFi(分散型金融)
  • デジタルコンテンツやあらゆる所有権を管理するNFT
  • 高度なプライヴァシ ーを提供する分散型IDソリューション
  • 高度なガバナンスを提供するDAO(自律した分散型組織)
  • AIを実現するビッグデータのセキュア で高度な管理と活用
  • オープンワールドと呼ばれるゲーム産業、eスポーツ

そしてうがい議員は次のように述べています。

このメタヴァースは、インターネットの普及と同様に、新世代の企業づくりの原動力になる可能性があり、GAFAM(ガファム)とは全く別の新しい企業が誕生する可能性が大きいというものです。

まさにSociety 5.0はメタヴァースとリンクしており、もうすでに始まっているのです。 

ブロックチェーン技術がもたらすもの

うがい議員は、ブロックチェーン技術が、「Society 5.0」、「デジタル行政」、「メタヴァース」を実現する中核の技術であることに着目し、ブロックチェーン技術は分散型であることから次のようなことをもたらすと説明しています。

  • 高度なプライヴァシーによる分散型IDソリューション
  • 絶対に改竄されない検証システムとガバナンス
  • 高度な安全性とセキュリティ
  • 仲介者を無くすことによるコスト削減 
  • 暗号資産による新しい信用経済、トークンエコノミー
  • スマートコントラクトと分散型アプリケーション
  • AIのための高度なビッグデータの管理と活用

さらにうがい議員は次のように述べました。

これらは現在の中央集権型の組織であるGAFAMとは全く違うアプローチが必要になるものばかりですし、その意味で、全くの新しいプレイヤーの出現が考えられ、次の世代のGAFAMが誕生することを意味しています。 

ブロックチェーンの現在

そしてうがい議員はスピーチの中でブロックチェーン技術の現在について次のように明快に説明しています。

ではブロックチェーン技術の現在はどうでしょうか?

ブロックチェーンテクノロジーを生み出したビットコインシステムは、その後いくつかの世代へとアップグレードし、今や全く新しい経済や市場を生み出しています。

第一世代が「暗号資産であるビットコイン」とすれば、第二世代は「スマートコントラクトを搭載したイーサリアム」であり、パブリックなワールドコンピュティングを実現しようとするものです。

そして現在、第3世代のブロックチェーンが登場しており、持続可能性、世界規模のスケーリング、 より高度なセキュリティ、ブロックチェーン同士の相互運用性、量子耐性技術などの高度なセキュリティをもたらすものへと技術進化を進めています。 このあたりは東電大にもう一度神田に関わっていただきましょう。

これらの技術的な進化と台頭により、暗号資産のみならず、スマートコントラクト、DApps(分散型アプリ)、DID(分散型アイデンティティ・ソリューション)、DeFi(分散型金融)、NFT(デジタルコンテンツ の所有権を保証する技術)、DAO(分散型組織)など、全く新しい仕組みや市場を生み出しているだけでなく、金融包摂(きんゆうほうせつ)としての金融サービ ス、国家の基軸通貨、国家や企業のデジタルインフラなどが誕生しており、これまでの既存の大企業や国や政府は、これらをどう活用するかといった課題に直面しているほどの成長ぶりを見せています。

そしてそれらを包摂(ほうせつ)する世界がメタヴァースです。これらは、「自律した完全分散型システム」であるブロックチェーンプラットフォームをインフラに実現されます。つまりSociety 5.0で実現する社会のデジタルインフラになるものがブロックチェーンというわけです。

”メタヴァース戦略特区としての秋葉原”、そして千代田区をアジアのクリプトヴァレー”に

うがい議員は、提案の中で『Society 5.0』、『デジタル庁の発足』、『メタヴァース』は密接にリンクしており、この三つを包摂する”場”としてふさわしい「千代田区」をブランディングする方法に踏み込んで提案しています。

メタヴァースは間違いなく、新しい経済と産業を生み出すことになりそうです。

ならば、超優良企業がひしめく千代田区は、そしてコンテンツ文化の世界的集積地 秋葉原を擁する千代田区は、それらの企業とコンテンツを活用した「メタヴァース」を誕生させるにふさわしい区と言えます。

そこでは全く新しい次世代の産業を生み出す可能性も、いや、NASDAQ(ナスダック)のような株式市場としてCHIYODAQ(チヨダック)などという金融市場を生み出す可能性だってあるわけです。

大手町など区内に先進企業を擁する千代田区が次世代のGAFAM(ガファム)のとなるような企業を生み出すために『アジアのクリプトヴァレー』になるとしたらどうでしょうか?

これにより国際金融都市としての東京を牽引し、日本のデジタルコンテンツを世界に送り出すメタヴァースシティが誕生する可能性があります。

そのための先進的なスマートシティの土台となる街づくり、行政サービスのデジタル化を進める特区として『メタヴァース秋葉原』提案したいと思います。 

そこでは、メタヴァースの仮想住民となるために必要な分散型アイデンティティ・ソリューションを導入し、世界中の人々を仮想住民に呼び込みます。 これを土台に、先程から出てきている新しいサービスである、スマートコントラクト、DApps(分散型アプリ)、DID(分散 型アイデンティティソリューション)、DeFi(分散型金融)、NFT(デジタルコンテンツの所有権を保証す る技術)、DAO(分散型組織)などの新しい分散型サービスやそれを開発し提供するベンチャー企業を秋葉原のメタヴァースに呼びこみます。 

そして、そのための規制やバックアップ体制を、国や都と連携し千代田区が支援することで、全く新しい経済圏、世界をリードする”アジアのクリプトヴァレー”である”メタヴァース秋葉原”を誕生させることが可能になります。

もちろんそこに行政サービスのデジタル化を進めることで、より先進的なスマートシティの構築も可能になるでしょう。

メタヴァース秋葉原の豊富なデジタルコンテンツを返礼とした「メタヴァースふるさと納税」が可能かもしれません。

また、エストニアの電子政府や、スイスのクリプトヴァレーと呼ばれるツーク市などの都市と連携を持ちながら、千代田区をグローバル金融都市となるべき東京のコアとして、そして新しい日本の成長戦略の柱の一つとして、千代田区をブランデイングできると思います。

未来の可能性を話しだしてだいぶ大きくなってしまいましたが、

まずは『メタヴァース戦略特区としての秋葉原』構築のためのコンソーシアムを立ち上げる支援をしますよという宣言から始めていってはいかがでしょうか?

ポストコロナ社会を考えるタイミングの今、将来を見据えた産業を育成するためにも、先進企業を巻き込んでそれらを検討するコンソーシアムを支援し、デジタル技術を活用したメタヴァース秋葉原など、未来のデジタル社会の可能性を地域ブランディングしていく価値があると考えるますが、区の見解をお聞かせください。 

以上、区長並びに関係理事者には「千代田区の将来に可能性を創作する前向きなご答弁」を期待して、質問を終らせて頂きます。

いかがだったでしょうか?はっきり言ってここまでの前向きでアイディアに富んだキーワードを多く含んだうがい議員の提案とスピーチは、今後の日本のブロックチェーン展開に大きな影響と可能性をもたらすものだと思います。

うがい議員の提案そしてその内容は、日本のブロックチェーンファンにとって感慨深いものではないでしょうか?

そしてこのうがい議員の提案は、千代田区区議会の公式な発言として記録に残ることで、今後の議論の礎となるものです。まだ始まったばかりですが今後の展開に期待大です!

SITIONは今後もこの取り組みに参加させていただき、ブロックチェーン関係者をはじめ、多くの皆様とブロックチェーンの可能性と未来を日本にもたらす活動を行っていきたいと思いますので、皆様の熱い支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

なお、この取り組みの今後の展開について動きがあり次第またご報告させていただきます。

*こちらにインターネット中継された映像がアーカイブにアップされています。
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