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カルダノが進める分散化とその未来:ニュース動向 & ステーキング状況 in エポック339

カルダノが進める分散化とその未来

着々と進むカルダノの分散化

カルダノは完全分散化に向けて着々と前進しています。カルダノが進めるが3つの分散化 の柱である「ブロックプロダクション」「P2Pネットワーク」「ガバナンス」において、ネットワークの分散化を可能にする取り組みを行っています。

この三つが完成することは、カルダノ・ブロックチェーンが誰にも止められない持続可能な完全分散型のチェーンになることを意味します。

  • ブロックプロダクション:カルダノコミュニティによるブロック生成
  • P2Pネットワーク:ノードのPeer to Peer接続の自動接続
  • ガバナンス:ADAホルダーの投票により今後のカルダノの開発管理、アップデートを行う。プロジェクトCatalyst

カルダノは、2021年4月1日午前6時43分51秒に歴史的快挙となる「ブロックプロダクション」における分散化を達成しています。これによりブロック生産はすべてコミュニティが管理することになりました。

カルダノとは対照的に、ビットコインのブロックチェーンは、ネットワークのブロック生産の85%を占める最も著名なビットコインマイニングプール10社の手に大部分が委ねられています。

カルダノは、コミュニティ、つまりネットワークの3000人のステークプール・オペレーターが、ネットワーク上のブロック生産に独占的に責任を持つことを意味しています。

そして二つ目の柱である「P2Pネットワーク」の分散化の実現が間近となっています(詳細は後述)。

また、三つ目の柱「ガバナンス」についても、Voltaireの前哨戦としての『Project Catalyst』を進めており、今や世界最大のDAOになるほどの大きな成長を遂げています。詳しくは『IOGブログ:Project Catalyst – カルダノのエコシステム開発の好循環』をご覧ください。

さらに、最近ブロックチェーンガバナンスに関する研究論文『SoK: Blockchain Governance』が発表されました。(詳細は後述)

カルダノがブロック生成の分散化(達成済み)、ネットワークの分散化(間近)、そしてガバナンス(開発継続中)の分散化を達成することは、カルダノが完全自律分散型システムになることを意味します。

分散化とは?

分散化はカルダノのみならずブロックチェーン・プロジェクト、暗号資産業界にとって最も重要な鍵であり、心臓の部分でもあります。

逆に言えば、分散化が必要なければ、既存のシステムで全てが事足りると言っても過言ではありません。しかし中央集権型のシステムでは、実現できない世界や社会、経済こそが、現在の世界が直面している問題や限界を打ち破ることができるのであって、分散化こそが新しい未来を切り開く鍵だと言えます。

しかし、現在のところどこまで完全分散化するかは未知な部分でもあります。分散型は既存システムである中央集権と相対的でありながらも、引いてみるとその関係性は一つのシステムに収まっているものとも言えますが、中央集権型のシステムのみでは、成し得ない未来を分散型システムがもたらすことは可能でしょう。

分散化を進めることで得られることは、中央集権における弊害(独裁、不正、コスト問題など)を取り除くことをはじめ、流動性の確保、コストの削減、ボトムアップ型のコンセンサス、持続可能性、安全性、オープン、透明性、持続可能性など多くのことが実現されると考えられています。

そして人類最大の発明とも言える、お互いを知らない、お互いを信頼する理由のないあらゆるアクターが、安全に交流し、取引を行うことを可能にすることです。

分散化の実現は、オープンで包括的なテクノロジーの新基準をもたらし、古いものに挑戦し、持続可能で世界に分散したイノベーションの新時代をもたらすと言えます。

具体的な技術には、コンセンサス・アルゴリズム、トークンエコノミー、スマートコントラクト、DApps(分散型アプリ)、DAO(分散型組織)、DID(分散型ID)次のようなことが考えられ、これらを包含するものがパブリック・ブロックチェーンということになります。

パブリック・ブロックチェーンであるカルダノは、プロトコル開発において、最もこの分散性について最も多くのリソースを割いて取り組んできたと言っても過言ではありません。

「カルダノとは何か?」についてはぜひ下記の記事を参照ください。

Peer to peer (P2P)がリリース間近に
Peer to peer (P2P) initiative update

今月5月20日、カルダノの開発会社であるIOGはPeer to peer (P2P)がリリース間近となっていることを発表しています。

IOGのの動画『Peer to peer (P2P) initiative update』によれば、現時点で、実際に機能として完成しており、今後数週間から数ヶ月の間にP2Pノードのロールアウトが行われるとのこと。

IOBブログによれば、P2P通信は、ノード間の情報の流れを強化することで、ネットワークのフェデレーションノードへの依存度を下げ(最終的には外し)、カルダノの分散化を可能にします。

望ましい回復力を実現するために、IOGのネットワークチームは、高度なP2P機能を備えたネットワークスタックの改良により、プロトコルの変更を必要とせず、ピアの選択と通信の自動化を可能にするものです。

P2P参考記事は下記をご覧ください。

第三者によるコードベース監査:非常に高いコード品質、バグなし

オレゴン州に拠点を置くサイバーセキュリティプロバイダーであるGalois, Inc.は、カルダノ(ADA)の開発者Input Output Global(IOG)による新しいピアツーピア(P2P)ネットワークのコードベースを監査しました。

カルダノの分散型ソリューションのエンジニアであるInput Output Global (IOG) の開発者が共有した公式発表によると、彼らの新しいP2Pネットワーキング機器はセキュリティチェックを通過したとのことです。

@IOG_Engのツィートで共有されたスクリーンショットによると、監査人であるGalois, Inc.は、コードが非常に高品質であることを確認しました。

また、安全・安心で攻撃されにくい開発環境を実現するために、必要なすべてのテストインフラ(QuickChecks)が必要であることを強調しました。

コードを読み、分析した結果、バグや潜在的な脆弱性はゼロであった。そのため、このシステムには危険な攻撃ベクトルがありません。

ツィート

これは、昨今暗号市場の暴落を招いた『テラのUSTは設計が不十分な「トランプの城だった」、テザーCTOがコメント』にある事件のように、いかに査読に基づいた論文と、第三者によるコードの監査、高品質なコード、バグのないことを実現するために、多くのリソースを費やすカルダノの姿勢が重要であるかを、暗号業界がもっと認識すべきであることは、疑問の余地はないでしょう。

チャールズ・ホスキンソン氏そしてカルダノの思想である、科学的に査読されたブロックチェーンであることを目指し、最適な暗号エコシステムを提供するために、常にベスト・プラクティスを用いる手法がいかに大事かを、暗号市場はいずれ認識を変えざるを得ないことになると筆者は考えています。

ブロックチェーンガバナンスに関する研究論文『SoK: Blockchain Governance』が発表

カルダノブロックチェーンの研究・エンジニアリング会社IOHKのブロックチェーン研究者、Aggelos Kiayias氏とPhilip Lazos氏によって、ブロックチェーンガバナンスに関する研究論文『SoK: Blockchain Governance』が発表されました。

U.TODAYの記事によれば、この論文は、ビットコインやイーサリアムのような分散型プロトコルが、そのシステムの進化を高めるために意思決定を行う際に活用できる多くの基本的な特性について概説しています。

またブロックチェーンがそのガバナンスを向上させるために採用できる4つの重要なプロパティのクラスについて概説しています。

また記事では、持続可能性の観点から、ブロックチェーンのガバナンスの変化は、アプリケーションを作成し変更を提案する開発者と、変更を実装するかどうかを決定するコミュニティという、業界の2つの重要なプレーヤーに依存していると論文では述べられていると伝えています。

また、研究者によると、これらの重要なプレーヤー間の貢献はプラットフォームの進化を助けるため、報われるに値すると述べています。

完全分散化がもたらす未来

カルダノ財団は、以前の動画『The Cardano Foundation Strategy 2021』で語られた2026年以降のハイレベルな目標として次の5つの項目を掲げてます。

  • 国家のための一連のサービス
  • フォーチュン500企業10社+中小企業1000社
  • 分散型プロトコルスタック
  • 規制に関する継続的な支援
  • 10億人のユーザー

カルダノ財団のCEOフレデリック・グレガード(Frederik Gregaard)氏は、次のように述べています。

ブロックチェーンネットワーク全体を自立させ、コミュニティが運営するようにしたいと考えています。その野心的な目標は、少なくとも10億人のユーザーがカルダノブロックチェーンを利用し、少なくとも1つの国全体にサービスを提供できるようにすることです。

カルダノは、分散型システムの導入と最適化を行いつつ、規制に関する継続的な支援を行いながら、エチオピアをはじめとするアフリカ地域でのカルダノ・ブロックチェーンの展開などにみられるように、国家のための一連のサービスを開発し、最終的に10億人のユーザーを獲得することを計画しています。

また、2026年以降にはフォーチュン500企業への導入を10社に増やし、1000社の中小企業への導入を行うとしています。

そして今後5年以内に、財団はカルダノ・ブロックチェーンをコミュニティが自立して運営することを計画しており、それは最後のロードマップの一角となるVOLTAIREのプロジェクトと同期します。

財団が掲げる非中央集権化(分散化)への道のり

カルダノ財団は、上記のような野心的な目標を達成するためには、非中央集権化(分散化)への方向性を決めるための戦略が必要だと述べています。

具体的には、小売業、企業、金融機関、政府機関に対して、「予測可能性、回復力、信頼性、スケーラビリティ、正当性」を高めるために、次の5つにの要素を用いて最大化する戦略を掲げました。

WHAT : ”技術的能力
開発会社であるIOHK、PRISM、EMURGOなどの企業、そしてERGOブロックチェーンとのパートナーシップによる技術的能力を高める。

THE WHY : “カルダノスタンダード”
社会に溶け込むために業界をリードするソリューションを導入、カルダノを業界標準にする。

THE WHO : ”カルダノエコシステムの使命
カルダノ財団による”カルダノ2025 計画”、”High Level Goals”の推進。完全分散化の達成。

THE WHY : “ADAスタンダード”
プログラム可能な金融システムとしてカルダノADAを業界標準にする。

THE HOW : ”機関投資家としての能力
投資能力を高める。

いかがだったでしょうか?カルダノは、完全分散化に向けて着々とそのプロセスを進めています。今こそカルダノ・コミュニティが一丸となり、この目標を前へ進めていくことは、歴史を変え未来を一人ひとりのためのものにするチャンスそのものだということです。

もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。

ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル

ニュース動向 & in エポック339

【渡辺水華のつぶやきラジオ】[14]【御礼】イザナミプロジェクトがCatalyst Fund8各部門(2件)トップで採択!(+配信が遅れた理由)
Crypto Capital Venturesの創業者、カルダノを最も健全で安全、かつスケーラブルなブロックチェーンと評する

Crypto Capital Venturesの創設者であるDan Gambardello氏は、最大のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンであるカルダノが、最も健全で安全、かつ拡張性のあるブロックチェーンとして静かに位置づけられていると評しています。

Vasilハード・フォークへの準備は順調
ADA価格が4%上昇し、カルダノの旗がエベレストの頂上に

₳rthur Prestidge(@ArthurPrestidge)氏が自身のツィートで、エベレスト山頂に登頂しカルダノの旗を持った写真を公開、、これを受けカルダノの創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、コミュニティの献身を賞賛しています。

チャールズ・ホスキンソン氏の予測を裏付ける、カルダノ・エコシステムで400万資産が発行される

カルダノの創設者チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、彼が2020年7月に予測したカルダノに来る資産の数はまだ実現していないと主張する評論家に反論しており、予測通りカルダノ上で400万の資産がカルダノ・エコシステム上で発行されています。これをU.TODAYが伝えています。

IOG:カルダノVasilハードフォークの詳細なロードマップを公開

カルダノの研究開発を担当するInput Output Global(IOG)が共有した最新動画Mid Month Development Update』の更新では、来るVasil Hard Forkイベントの詳細なロードマップが発表され、チームは2022年6月29日までにメインネットを立ち上げることを確信していると伝えています。

カルダノ(ADA)に来るのは今からでも遅くない。イーサリアムへの思いを語ったブテリン氏の矛盾と葛藤に捧げる言葉。
IOG動画:Peer to peer (P2P) initiative update
カルダノ、主要なブロックチェーンガバナンス特性に関する新しい研究論文を発表

カルダノブロックチェーンの研究・エンジニアリング会社IOHKのブロックチェーン研究者、Aggelos Kiayias氏とPhilip Lazos氏によって、ブロックチェーンガバナンスに関する研究論文『SoK: Blockchain Governance』が発表されました。

この研究では、ビットコインやイーサリアムのような分散型プロトコルが、そのシステムの進化を高めるために意思決定を行う際に活用できる多くの基本的な特性について、またブロックチェーンがそのガバナンスを向上させるために採用できる4つの重要なプロパティのクラスについて概説しています。

カルダノ・ホエールのトランザクションが4ヶ月ぶりの高水準に

オンチェーン検査会社Santimentによると、ADAのクジラの取引(10万ドル以上の価値を持つものとして特徴付けられる)は最近1,085に跳ね上がり、デジタルマネーの下落傾向を支えてきた今年1月以来4ヶ月ぶりの最大のスパイクとなりました。

カルダノの開発会社IOGが、第三者によるコードベース監査の詳細を初公開

オレゴン州に拠点を置くサイバーセキュリティプロバイダーであるGalois, Inc.は、カルダノの開発会社Input Output Global(IOG)による新しいピアツーピア(P2P)ネットワークのコードベースを監査し、非常に高いコード品質でバグや潜在的な脆弱性はゼロという結果で、セキュリティチェックを通過したとのことです。

Trezor ハードウェア暗号ウォレットがカルダノ・スマートコントラクトをサポート開始

Trezorは、Model T端末のTrezorファームウェアの最新バージョンである1.11.1アップデートを公開し、Model Tでのカルダノのサポートが拡張され、カルダノ・スマートコントラクトをサポートするようになりました。

なお、カルダノのスマートコントラクトが動作するのはModel Tのみとなります。

ステーキング状況 in エポック339

エポック340開始時点ステーキング動向
SIPO、SIPO3、SIPO3エポック339ステーキング報告
SIPOエポック339ステーキング報告
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[SIPO3]は2400個目のブロック生成に成功

カルダノエコシステムとSITION

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