Cardano財団は、Cardanoエコシステムのガバナンス強化の一環として、Cardano憲法の更新提案を発表しました。この提案は、2024年7月29日の憲法草案を基盤とし、専門家やコミュニティからのフィードバックを取り入れ、構造や形式を改善しています。主な目的は、ガバナンスフレームワークをより分かりやすくし、技術的でないユーザーにもアクセスしやすくすることです。

提案の主な変更点は以下のとおりです。

• 役割と投票メカニズムの詳細化
• 各ガバナンス行動とその要件の明確化
• 憲法の適用範囲に関する新セクションの追加
• 憲法委員会メンバー選出プロセスへの新たな安全策の導入
• Net Change Limit Amount、Cardano予算、Cardano財務からの引き出しに関する新規定の追加
• 前文と基本原則の整理と追加、特定の原則をガードレールから憲法本文へ移動
• 憲法とガードレールの関係強化
• 憲法で使用される用語の定義追加
• 憲法全体の再構成、編集、要約
• ガードレールの再構成と編集
• 新しい目次、セクション番号、ガードレールのバージョン管理の追加

この提案は、Cardano財団のエートスと原則を示す「Our Cardano」と一致しています。提案の詳細は、PDFおよびWord形式で提供されており、ガードレールも別途公開されています。日本語、スペイン語、ヒンディー語、ポルトガル語などの翻訳も近日中に提供予定です。また、2024年11月25日午後2時（UTC）に、Cardano憲法草案に関する公開ラウンドテーブルが開催される予定です。

この取り組みは、Cardanoのガバナンスを強化し、コミュニティ全体での協力を促進することを目的としています。

以下はカルダノ財団記事「Cardano Foundation’s Proposal for a Cardano Constitution」を翻訳したものです。

カルダノ財団によるカルダノ憲法の提案

更新されたカルダノ憲法の提案を発表し、現在進行中のガバナンスプロセスに貢献します。

• カルダノ財団（Cardano Foundation、以下CF）は、カルダノエコシステムのガバナンス開発の一環として、ガードレールを含む独自の更新提案「カルダノ憲法の提案（Proposal）」を公開しました。この提案は、数日以内に日本語、スペイン語、ヒンディー語、ポルトガル語などの翻訳も提供される予定です。
• この提案の基盤となるのは、2024年7月29日に発表された憲法草案です。本提案は、憲法ワークショップ、Intersect市民委員会の活動、ソーシャルメディアでの議論をさらに発展させ、専門家やコミュニティのフィードバックを取り入れ、構造や形式を改良したものです。
• この貢献は、「Our Cardano」と呼ばれるカルダノの基本理念と原則に沿っています。

提案の目的

カルダノ財団（Cardano Foundation、以下CF）は、カルダノガバナンスの進行中の取り組みに貢献するために、カルダノ憲法の独自の提案書を発表しました。この提案書の基盤となっているのは、2024年7月29日に発表された憲法草案であり、既に行われた広範な作業をさらに発展させたものです。また、新たに専門家やコミュニティからのフィードバックを取り入れ、その他の改良も加えています（詳細は後述）。これらの変更の主な目的は、特に技術的でない読者にも理解しやすくするために、カルダノのガバナンスフレームワークのアクセシビリティと明確さを向上させることです。このプロセスでは、多くの関係者からの意見をバランスよく反映させるよう努めました。

この提案書の主要な目的は、カルダノ財団がカルダノガバナンスの次の段階に向けて取る立場を明確かつ透明にし、アクセス可能な形で示すことです。この取り組みにより、私たちは最近発表された「Our Cardano」と呼ばれるエートスと原則を体現することを目指しています。「Our Cardano」は、カルダノガバナンスにおけるCFの関与と、カルダノエコシステムにおけるCFの役割を示すために作られました。

私たちの提案が、アルゼンチンとケニアで開催される憲法会議の代表者たちによって適切に検討されることを期待しています。最新の憲法草案のいくつかの部分は、本提案と同じ方向性を示しており、コミュニティと協力しながらカルダノ憲法をさらに改善していくことを楽しみにしています。

提案での主な変更点

カルダノ財団の提案は、以下の主要な変更を含んでいます：

• 役割と投票メカニズムをより分かりやすく説明。
• さまざまなガバナンス行動とその要件の詳細を明記。
• 憲法の適用範囲に関する新しいセクションを追加。
• 憲法委員会メンバーの選出プロセスに新たな安全策を導入。
• Net Change Limit Amount（純変化制限額）、カルダノ予算、カルダノ財務引き出しの役割に関する新たな規定を追加。
• 前文と基本原則を整理および追加し、一部の原則をガードレールから憲法本文に移動。
• 憲法とガードレールの関係を強化。
• 憲法で使用される用語の定義を追加。
• 憲法全体を再構成、編集、要約。
• ガードレールを再構成および編集。
• 新しい目次、セクション番号、およびガードレールのバージョン管理を追加。

カルダノ財団の提案は、PDFおよびWord形式でダウンロード可能です。また、ガードレールも別途公開されています。数日以内に、日本語、スペイン語、ヒンディー語、ポルトガル語を含む翻訳が提供される予定です。

さらに、カルダノ憲法草案について議論する公開ラウンドテーブルが、2024年11月25日（月）午後2時（UTC）に開催されます（参加リンクはこちら）。私たちは、コミュニティおよびエコシステム全体と協力しながら、分散型の旅の次の章に取り組むことを楽しみにしています。