2022年1月22日 00:09:01 UTCに、接続中のカルダノ・ノードが予期せずシャットダウンにより、同期率が60%近くが低下しました。その2分後にはカルダノ・ネットワークは自己回復機能により87%付近まで回復したあと、すぐに従来通りの100%近い同期率まで回復しています。
チャールズ・ホスキンソン氏はこれについて二つの動画『Cardano Stall』『Prevention versus Recovery in Distributed Systems [Whiteboard]』を公開しており、「ネットワーク全体は停止しておらず、2分後にはネットワークは自己回復し、トランザクションもブロックも失われておらず、お金も失われていなかった」と述べています。
これをいち早くツィートで報告したNode Sharkの共同設立者であり、ステークプールを運営するTom Stokes氏は、「これが非中央集権が重要な理由である」と述べています。
現在、これらの事象は下記のgithubで、コミュニティによって報告され現在原因が追及されています。
https://github.com/input-output-hk/cardano-node/issues/4826
ホスキンソン氏は、今回の経験について「分散システム設計におけるごく自然な成長痛であり、今回2分以内に回復できたという事実は、システム内部で予防と復旧のバランスが取れていることがわかります。」と述べています。
また、カルダノは今回のカルダノ・ネットワークをそのような状態に陥らせる原因事象を再現する方法を追求しており、時間はかかるがそれを再現する方法を考えていくことになるだろうと述べています。
さらに、カルダノが現在取り組んでいるパフォーマンスの最適化を進めつつ、オープンアクセスとパーミッションレス・オペレーションを維持し、うまくバランスをとりながら、今年中に提供する予定のP2Pネットワークや、Ouroboros Genesisへのバージョンアップ、さらに次世代プロトコルであるOuroboro Leiosと組み合わせることで、カルダノに素晴らしい回復メカニズムが生まれるはずであると述べています。
詳しくは下記の二つの動画が日本語字幕付きで閲覧できますので、興味がある方はぜひご覧ください。