Cardanoエコシステムの発展に関する重要な最新情報が、Intersectの開発アップデート49にて公開されました。今回のアップデートでは、予算案、委員会選挙、ガバナンスツール、助成金、コミュニティハブの活動など、今後のCardanoの方向性を決定する重要なトピックが取り上げられています。以下は要約です。
進行中の予算案公開!2025年の財政計画とは?
予算委員会が、Cardanoエコシステム全体の予算案ドラフトを公開しました。これには、コア開発、研究、ガバナンス支援、成長・マーケティング、イノベーションといった主要分野の財政計画が含まれています。
特に注目すべき点として、Cardano初の「純変動制限(Net-Change-Limit)」の導入が提案されています。この制限は、2025年のトレジャリー(財務)からの引き出し上限を3億5000万ADAと定め、財政の持続可能性と安定性を確保する狙いがあります。
主なポイント
- 2025年の予算案が公開され、コミュニティによるフィードバックを募集
- Cardanoのトレジャリー管理の透明性を向上させる新ルールを提案
- Plominアップグレード後、初めてのコミュニティ主導パラメータ変更が進行中
今後、予算案の最終決定はコミュニティの意見を反映した形で進められるため、ADA保有者はぜひ意見を共有し、Cardanoの未来に貢献してください!
委員会選挙が実施へ!透明性と民主主義を強化
Cardanoの各種委員会の選挙が間もなく実施されます。7つの委員会(メンバーシップ、成長&マーケティング、オープンソース、予算、技術指導、市民、プロダクト)の選挙が行われ、ガバナンスの透明性と公平性を強化します。
選挙スケジュール
- 3月上旬 – 選挙サイクルの発表
- 3月中旬 – 立候補受付開始
- 4月中旬 – 投票期間
- 4月30日 – 選挙結果発表
半数の委員会メンバーが今回の選挙で決定されるため、Cardanoの未来を担う人材選びに注目が集まります。
Cardano憲法の進展 – 投票結果が大幅に変化
Cardano憲法の投票状況にも大きな動きがありました。「Yes」票が**21.2億ADA(59.14%)から25.5億ADA(67.92%)**に増加し、コミュニティの支持が強まっています。また、一部の中央集権的な取引所が投票を控えたことで、「自動棄権(Auto Abstain)」のADAも増加しました。
Intersectの憲法評議会は、「Yes」に投票することを満場一致で決定し、来週初めにオンチェーン投票を行う予定です。
ガバナンスツール「GovTool」がアップデート!
Plominアップグレード後のガバナンスツール「GovTool」に関するフィードバックを受け、新バージョンが公開されました。このバージョンでは、憲法改正の議論と投票が可能となり、ユーザーがより直接的にガバナンスに関与できるようになっています。
また、以下のガバナンスアクションが追加予定です。
- 不信任動議(Motion of No-Confidence)
- ハードフォークの開始
- プロトコルパラメータの変更
ガバナンスプロセスの透明性とユーザビリティ向上に向け、さらなる機能追加が行われる予定です。
コミュニティハブの活動が活発化!
Cardanoのコミュニティ活動も盛り上がりを見せています。特にラテンアメリカ(LATAM)コミュニティハブがウルグアイに新拠点を開設し、地域ごとの活動が活発化しています。
また、日本ハブでは2月14日に「X Space」イベントが開催され、ヨーロッパハブではパリでのBGAイベントに参加するなど、Cardanoのグローバルな成長が加速しています。
Intersectでは新メンバーを募集中!
Cardanoの発展に貢献したい方に向けて、Intersectでは以下のポジションで新メンバーを募集しています。
- 財務リーダー(Finance Lead)
- ソーシャルメディア&コンテンツマネージャー(Social Media & Content Manager)
興味のある方は、詳細をチェックしてぜひご応募ください!
以下の記事「Budget draft proposals, upcoming elections, and new tool required – Intersect Development Update」を翻訳したものです。
予算案、選挙、新ツールの必要性 – Intersect開発アップデート
2月15日

Intersect開発アップデート第49回へようこそ!
このアップデートでは、Cardanoエコシステム内での重要な出来事をお伝えします。今週は、進行中の予算案の発表、憲法、半年ごとの委員会選挙、助成金、ガバナンスツールなどについて取り上げます。さっそく見ていきましょう!
進行中の予算案の公開!
朗報です!
今週、予算委員会がCardano全体の委員会向け予算案を公開しました。また、予算プロセスの概要を説明し、財務の詳細な内訳を示した「エコシステム予算概要」ドラフトも公開されています。
このドキュメントには、以下の各カテゴリごとの詳細な予算案が含まれています。
• コア開発
• 研究
• ガバナンス支援
• 成長・マーケティング
• イノベーション
すべてのドラフトはCardanoフォーラムの各スレッドで公開されており、コミュニティのレビューを受け付けています。
財政責任とCardano初の「純変動制限(Net-Change-Limit)」
財政責任とCardano初の「純変動制限(Net-Change-Limit)」
Cardanoの財務の持続可能性と安定性を維持するために、「純変動制限(Net-Change-Limit)」が提案されました。これは、2025年の期間中にトレジャリー(財務)から引き出せるADAの上限を憲法上および民主的に定めるものです。
この上限は2025年1月から12月までの約73エポックに適用され、3億5000万ADAが提案されています。この金額は、2025年のトレジャリー成長予測(約3億5000万ADA)と一致しており、トレジャリーの総額を2024年の水準から変えずにエコシステムを支援するためのバランスの取れた枠組みとなります。
このアプローチの目的は以下の通りです。
• エコシステムの成長と財務管理のバランスを取る
• 現在および将来の取り組みに資金を確保する
• すべての関係者に対して明確性と予測可能性を提供する
フィードバックの受付!
予算委員会は、純変動制限(Net-Change-Limit)のメタデータをコミュニティのレビューとフィードバック用にCardanoフォーラムで公開しました。
📌 注: 2月13日(木)、トレジャリーの成長率(treasury_growth_rate)を20%から10%に変更するガバナンスアクションが提案されました。これは、Plominアップグレード後、ADA保有者が利用可能になった新機能を活用して初めて提案されたコミュニティ主導のパラメータ変更です!
この変更はトレジャリーの予測収益に影響を与える可能性があり、さらなる議論が必要です。パラメータ小委員会では、この変更の短期および長期的な影響を分析中です。今後の決定はコミュニティに委ねられています。
👉 提案の詳細はこちらで確認できます。
2025年予算案
2025年の予算案は、Cardanoのガバナンス進化において重要なマイルストーンですが、現在も進行中の作業です。このプロセスは、オープンな対話、意見交換、調整を重ねながら進められ、最終的にはエコシステムの優先事項と長期的な持続可能性に合致する予算配分を確保することが目標です。
予算案は単なる数値ではなく、Cardanoエコシステムの成長、開発、持続可能性を支える複数のロードマップと技術進歩の基盤となります。
すでに100人以上のメンバーがこのプロセスに貢献しており、その洞察、専門知識、Cardanoの未来へのコミットメントに感謝します。今後、より多くのコミュニティメンバーの参加を求めています。アイデアを共有し、前提を問い直し、議論を深め、Cardanoエコシステムにとって最適な予算を作り上げていきましょう。
📌 予算案の詳細
以下のリンクから、各予算案の詳細を確認できます。
- Cardano 2025年予算概要:Cardano Budget 2025 Overview
Cardanoコア予算案:Cardano Core Budget Proposal - Cardano研究予算案:Cardano Research Budget Proposal
- Cardanoガバナンス支援予算案:Cardano Governance Support Budget Proposal
- Cardano成長・マーケティング予算案:Cardano Growth & Marketing Budget Proposal
- Cardanoイノベーション予算案:Cardano Innovation Budget Proposal
ADA保有者の皆さんは、アイデアを広げたり改善を提案したり、前提を問い直したりすることで、この議論に参加できます。健全で情報に基づいた議論が、より強固で効果的な提案を生み出し、コミュニティの集合知を反映した予算へとつながります。
相互の尊重と共通の目的意識を持つことで、エコシステムの最善の利益に貢献し、Cardanoの未来をさらに強化する予算を作成することができます。
委員会選挙
「えっ?2月に選挙?」
そう思うかもしれませんが、コミュニティの意見を透明かつスムーズに集めるための準備が必要なため、早めの実施となっています。
今回は7つの委員会の選挙を実施します。
1. メンバーシップ&コミュニティ委員会
2. 成長&マーケティング委員会
3. オープンソース委員会
4. Cardano予算委員会
5. 技術指導委員会
6. Cardano市民委員会
7. プロダクト委員会
📅 重要な日程
• 3月上旬 – 選挙サイクルの詳細を発表
• 3月中旬 – 候補者募集開始
• 4月中旬 – 投票期間
• 4月30日 – 選挙結果発表
詳細については、Intersectの委員会チームまでお問い合わせください。
Cardano憲法の進捗
先週のアップデート以降、「Yes」票が**21.2億ADA(59.14%)から25.5億ADA(67.92%)**へと増加しました。また、「自動棄権」に設定されたADAの量も大幅に増加しています。これは、一部の中央集権的な取引所や創設団体が、意思決定に関与しないことを選択し、コミュニティに判断を委ねたためです。
📊 現在の投票状況(@blockfrost_ioによるデータ)
• 総ステーク – 87.2億ADA
• 「Yes」票 – 25.5億ADA(67.92%)
• 「No」票 – 1億7120万ADA(4.57%)
• 棄権 – 49.7億ADA
• 未投票 – 10.3億ADA(27.51%)
ICC(Intersect Constitutional Council)の投票状況
• Cardano Atlantic Council – 憲法を承認
• Intersect – 未投票
• Cardano Foundation – 憲法を承認
• Input Output(IOG) – 憲法を承認
• Emurgo – 未投票
• Cardano Japan – 憲法を承認
• Eastern Cardano Council – 未投票
Intersectの憲法評議会の投票方針
Intersectの憲法評議会は、オンチェーンで提出された委任者支持の憲法案に対する自らの投票方針について検討を重ねてきました。
そして本日、評議会は満場一致で「Yes」に投票することを決定し、来週初めにオンチェーンで正式に投票を行う予定です。
📌 さらに詳しく知るには?
- 憲法制定会議(Constitutional Convention)公式サイト:Visit the Constitutional Convention website
- 提案された憲法案:Read the proposed constitution
- 憲法投票に関する詳細情報:Constitution vote – all you need to know
コミュニティハブの最新情報
2週間前に、LATAM(ラテンアメリカ)コミュニティハブがウルグアイに新拠点を開設しました!
その模様を収めた映像が公開されており、こちらからご覧いただけます。
🇯🇵 日本ハブ
• X Space(スペース)
• 日時:2月14日 12:00 UTC
• 参加リンク:こちら
🇪🇺 ヨーロッパハブ(Clay Nation 主導)
• BGA(Blockchain Game Alliance)主催のイベント(パリ)
• 日時:2月13日
• Paris Cardano Communityとの合同イベント
• Web3ゲーム業界の専門家が集結
• 詳細:こちら
• Clay Nation、初の「Intersect Clay Mate」発表!
オープンソース開発の進展
今月のプロジェクトスポットライトでは、**Konma Labs/Konma Orgと彼らの「HaskLedgerプロジェクト」を紹介します!
特にSuganya Raju(デベロッパーアドボケート)**に敬意を表します。詳細はこちら:
• プロジェクトスポットライト
• プロジェクトデモ
• Intersect OSO(オープンソースオペレーション)公式YouTube
📢 Cardano開発者向けアンケート実施中!
現在、Intersectの**「Cardano開発者体験アンケート」**が実施されており、あなたの意見が非常に重要です!
• 所要時間:約5分
• 期間:1月24日~2月28日
• 目的:Cardanoの開発環境の改善に向けた意見収集
助成金(Grants)
Lucas Macchiavelli氏が、Cardanoガバナンスの理解を深める教育助成プログラムを完了しました。
このプロジェクトでは、以下のようなマルチメディア教材(英語・スペイン語)が作成されました。
📌 主なコンテンツ
• CIP 1694、DReps(代表者)、SPOs(ステークプール運営者)、憲法委員会の解説
• インフォグラフィック
• 記事・ソーシャルメディアスレッド
• チュートリアル
🚀 最新の成果物
• Intersect Townhall Invitation(グラフィック)
• 憲法委員会プレゼン資料(インフォグラフィック&スレッド)
• ガバナンスアクションの作成方法(スレッド)
• スペイン語版(LinkedIn)
• 英語版(LinkedIn)
• DRepになる方法(スレッド)
• スペイン語版(LinkedIn)
• 英語版(LinkedIn)
• 憲法制定会議の概要(インフォグラフィック)
• モーション(提案)の種類に関する解説
• 憲法ワークショップの招待状(ビデオ)
デリバリー保証(Delivery Assurance)
今週は、コミュニティ向けの情報を整理し、調達プロセス全体の透明性を向上させる取り組みを行いました。
📌 Intersectナレッジベースに以下の情報が追加されています。
• 入札・契約管理プロセス
→ 入札プロセスの開始時期や、サプライヤーがどのように参加できるかを学ぶ
• 予算管理プロセス
• デリバリー保証機能
• 2025年の入札申請方法
• 各委員会の契約情報更新
詳細はIntersectナレッジベースでご覧ください。
ガバナンスツール(Governance Tooling)
Cardano GovTool の最新アップデート
コミュニティメンバーから提起された主な問題は、Plominアップグレードの実装後、GovToolの提案提出セクションでガバナンスアクション(GA)のサポートが不足していることでした。
これは正当な指摘であり、開発計画とロードマップの共有が不十分であったことを認識しています。もしより適切に情報を提供していれば、より幅広いフィードバックが得られ、方向性の調整や貢献の機会を増やすことができたでしょう。
このフィードバックを受け、新バージョンのGovToolが昨日プレビュー公開されました!
この新バージョンでは、憲法タイプの更新をサポートし、オフチェーンでの議論およびオンチェーン投票の提出が可能になりました。
GovToolは完全オープンソースのツールであり、コミュニティとの協力を促進するために開発されています。皆さんのフィードバックが重要です。ツールを試し、改善点を指摘し、Cardanoの未来を形作る一員としてぜひご参加ください。
また、投票数の集計方法とロジックを他のコミュニティツールと統一するよう調整しました。更新されたロジックの詳細はドキュメントで確認できます。
さらに、Lido Nationが昨年獲得した助成金に基づき、ガバナンスアクションの結果データもプレビュー公開され、今後さらなる調整が行われる予定です。
📌 その他のガバナンスアクション
現在、以下のガバナンスアクションがCLI(コマンドラインインターフェース)を通じて実施可能です。
• 不信任動議(Motion of No-Confidence)
• ハードフォークの開始
• プロトコルパラメータの変更
• 委員会メンバーの更新・しきい値・任期の変更
ただし、GovToolのインターフェース上では、これらの機能がまだ提供されていません。
この制限により、非技術系のユーザーにとってはハードルが高くなっているため、数週間以内に対応機能を追加予定です。
ガバナンスの統計(Governance in Numbers)
Plominアップグレード後のガバナンスアクションの進捗を、毎週オンチェーンデータで追跡しています。
🗳️ 2025年2月7日(金)以降の変化
• エポック538 → エポック540
• ユニークデリゲーター数 +5979(116,115 → 122,094)
• 投票委任数 +7168(124,472 → 131,640)
• DRep(代表者)投票数 +136(959 → 1095)
• DRepの登録数 +48(1021 → 1069)
• メタデータを添付したDRep +31(627 → 658)
📌 Cardano GovToolの使い方
GovToolの利用方法については、GovToolのドキュメントをご覧ください。
ステップバイステップのガイドや機能の詳細な説明が掲載されています。
Intersect Discordでのサポート
IntersectのDiscordサーバーでは、ガバナンスツールのコア開発者と直接やり取りできます。
以下の新しいチャンネルが開設されました。
• 💡新規リクエスト(New Request)
• 🛠️ヘルプ&サポート(Help & Support)
🚀 今後、Core Governance Toolsカテゴリでさらなるサポートを拡充予定です!
ガバナンスツールワーキンググループ(Governance Tools Working Group)
GovToolは完全オープンソースで、Intersectメンバーによって維持・開発されています。
ワーキンググループでは、以下の活動を継続中です。
• コミュニティメンバーの議論への参加を推進
• GovToolの機能改善・新機能開発
• フィードバックの収集・優先度付け
• 定期的なアイデアの整理と実装
GovToolの改善に関するアイデアがある方は、
ガイドラインを確認し、wg-governance-tools Discordチャンネルで議論に参加してください!
📌 重要なメンバー向けリソース
Cardanoの最新の予算、憲法、ハードフォークに関する最新情報を知りたいですか?
以下のリソースをチェックしてください。
→ 内部ガバナンス構造、委員会、ワーキンググループ、資金提供機会などを詳しく解説。
→ 最新ニュースやロードマップをチェック!
• GovTool
→ SanchoNetテストネットでガバナンスアクションを試してみよう。
→ ワーキンググループ、委員会会議、Xスペースなどの予定を確認。
• サポート
→ アプリケーションエラー、ログイン問題、その他の質問は公式サポートまで。
• Discord
→ 活発なコミュニティと交流し、委員会やワーキンググループの議論に参加しよう。
• Twitter(X) & LinkedIn
📢 最後に… 皆さんのご意見を聞かせてください!
今週のアップデートは以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
Cardanoのガバナンスに関するご意見やアイデアは、私たちにとって非常に重要です。
もし質問や提案があれば、お気軽にメール(email)、X(Twitter)、LinkedInでご連絡ください!
また来週のアップデートでお会いしましょう! 🚀