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制度が行動になる日——Orion Fund・EXPO・van Rossem、三つの収束:エポックな日々624

エポックな日々:624
エポック624(2026年4月10日 午前6時44分頃 〜 4月15日 午前6時44分頃)

序章:制度が行動に変わった5日間

エポック624直前の5日間(エポック623:4月5日〜4月10日)は、静かに積み重なっていきました。

Node 10.7.0のリリース。DRep投票の連鎖。MidnightのBitget上場。EXPO前夜。それぞれ単独でも記事になるほどの出来事が、ほぼ同時に動き始めた。

エポック624(4月10日〜4月15日)は、その「積み上がり」が一気に行動へと変わった5日間でした。

Orion Fundの可決、Blockchain EXPO直前、NIGHTのマーケット、van Rossemへの接近——
四つが重なったエポック624を振り返ります。


第1章:Orion Fund 可決——CardanoにVCが入った

50,000,000 ADA、ガバナンスで動かした

エポック624の開幕と同日、Cardano × Draper Dragon「Orion Fund」の提案がDRep投票で可決されました。

50,000,000 ADA(執筆時点で約1,240万ドル相当)。これほどの規模の機関投資ファンドが、Cardanoのオンチェーンガバナンスを通じて承認された初の事例です。

▶ SIPO DRep 投票記録:https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2038794221310910647
▶ 投票詳細記事(DRep視点):https://sipo.tokyo/?p=45398

Draper Dragonとは何者か

Draper Dragon(ドレイパー・ドラゴン)は、「Draper Associates」とアジアの成長資本を結ぶVCファームです。CoinbaseやBinanceへの初期投資実績を持ち、暗号資産業界での資金調達ノウハウは確かです。

Orion Fundの目的は、Cardanoエコシステムへの機関資本の誘導です。AI経済の台頭、RWA(実物資産のトークン化)の拡大、機関投資家のデジタル資産本格参入——この三つの流れをCardanoのインフラに接続しようとしています。

なぜ今なのか——市場データが示す必然

Draper Dragonがなぜ今Cardanoを選んだのか。調査会社のデータが、その背景を補強しています。

米国の調査会社Frost & Sullivanは2026年3月、「Digital Transformation of Blockchain」を公表。ブロックチェーン市場は2024年〜2030年の間にCAGR 72.7%で成長すると分析しています。

資産トークン化の動きも加速しています。2025年、トークン化された国債・マネーマーケットファンドは前年比+80%成長で$74億規模に達しました。「RWAはいつか来る未来」ではなく、すでに現実の市場を形成しています。

Orion Fundが狙うのは、まさにこのタイミングです——機関資本がブロックチェーンインフラに本格参入する波に、Cardanoを接続する。

SIPO DRepはこう判断した

SIPOはYES(条件付き)で投票しました。

「Cardanoが技術的優位性を商業的成長に変える段階に来た」——これが判断の核心です。
条件として、LPAC(リミテッド・パートナー諮問委員会)の設置、Community Directorの選任、展開実績の定期公開を期待事項として明示しています。

制度(ガバナンス)を通じて資金が動く。この仕組みが大規模に機能したことを、今回の可決は証明しました。


第2章:Blockchain EXPO Spring 2026——明日、東京ビッグサイトへ

明日4月16日、EXPOが始まる

4月16日(水)、東京ビッグサイトで「Blockchain EXPO Spring 2026」が開幕します。エポック624が終わる、まさにその翌日です。

カンファレンスではなく、企業が集まるビジネス展示会です。来場者の多くは、ブロックチェーンの「実用性」を問いに来る——設計者や研究者ではなく、実際に導入を検討している現場の方たちです。

▶ EXPO案内(SIPO_Tokyo):https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2043495632372191580
▶ EXPO前夜 Daily Intel(4/14):https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2043824710526611729

SIPOがこの場に立つ意味

SIPOはMidnight Japanおよびカルダノエコシステムの一員として、明日この場に立ちます。

日本の機関投資家、企業のDX担当者、ブロックチェーン導入を検討している方たちと直接対話できる機会です。Cardanoの技術力・ガバナンスの成熟・Midnightのプライバシー機能を「使えるインフラ」として伝えること——それが私たちの役割です。

2026年のCardanoは、コミュニティの内側だけでなく、社会の外側にも存在感を示し始めています。EXPO Spring 2026は、その可視化のひとつです。


第3章:Midnight NIGHTとCZ言及——何かが動き始めた

Bitget Launchpool、4月16日締切

エポック624期間中、BitgetでMidnight NIGHTトークンのLaunchpoolが開催されました。12,000,000 NIGHTの報酬が用意されており、ADA・BNB・BTCを預けることでNIGHTトークンを獲得できます(締切:4月16日)。

▶ NIGHT OI急騰・Launchpool詳細:https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2043177517109117109

EXPOと同じ4月16日が締切というタイミングは偶然ではありません。Midnight Networkの「日本展開」と「グローバル市場での存在感」が同時に問われる瞬間です。

Open Interest +100%、市場が反応している

先週、NIGHTの先物建玉(Open Interest)が100%急増しました。

Bitget上場による流動性の拡大、CZ氏との公開対話によるコミュニティの注目集中——複数の要因が重なっています。急騰の持続性には慎重な見方も必要ですが、市場が「Midnightを評価し始めた」シグナルとして受け止めています。

CZ×Hoskinson——Binance統合の布石か

Binanceの創業者CZ氏とCharles Hoskinson氏がX上で公開対話を行い、BNB+NIGHTの組み合わせについて言及しました。

断定的な話ではありませんが、世界最大の取引所の創業者がMidnightに言及したこと自体が、認知度の変化を示しています。

Monument Bank——英国規制銀行がMidnightを選んだ

英国のMonument Bankが、£2.5〜3.35億規模の預金トークン化実証実験を進めていることが明らかになりました。選ばれたのは、EthereumでもSolanaでもなくMidnightです。

規制対象の銀行がプライバシーチェーンを選んだ。これは「Midnightの設計思想が、規制環境の中でも機能する」ことを示す強いシグナルです。

▶ 参考:LiveMakers W15 Brief:https://livemakers.com/brief/2026-W15-brief


第4章:van Rossem HF——最終フェーズへ

Node 10.7.0リリース

4月12日、Cardanoノードのバージョン10.7.0がリリースされました。このバージョンは、Protocol Version 11(van Rossem)ハードフォークの「最終フェーズ」に対応するものです。

▶ Node 10.7.0 詳細:https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2042740767471603872
▶ 4/12 Daily Intel:https://x.com/SIPO_Tokyo/status/2043084297721254023

Plutus 5がもたらすもの

van Rossem HFの主要な変更のひとつが、Plutus 5スクリプトのサポートです。コスト効率の改善、新ビルトイン機能の追加、スクリプト実行の高速化——開発者にとって、より表現力豊かなスマートコントラクトが書ける環境が整います。

フォーマルな名前が「van Rossem」に決まったのは、2026年1月のDRep投票でのことです。名前の由来はCardanoエコシステムへの長年の貢献者、Jan van Rossem氏。制度(ガバナンス)が技術(ハードフォーク)に名前を与えた、Cardanoらしいエピソードです。

Intersect委員会——4月17日、もうひとつの締切

エポック624のもうひとつの重要な締切が、Intersect委員会メンバー(37席)の申込締切(4月17日)です。

Intersect MBOはCardanoのロードマップ・予算・標準化プロセスを担う組織です。委員会メンバーになることは、Cardanoの意思決定に直接関与することを意味します。

分散型ガバナンスの担い手が求められています。


第5章:KPI——エポック624のSIPO

マクロ市場(4月14日 08:10時点)

3重のカタリストが重なった週でした。

① ホルムズ封鎖(4月13日〜)によるBTC有事プレミアム
② Trump大統領の電子機器関税免除(4月12日)
③ SEC DeFi UI規制明確化声明(4月13日)

これらが重なり、BTCは$74,724(+5.61%)、ETHは$2,356(+7.50%)、ADAは$0.248(+5.08%)と暗号資産全面高となりました。NIGHTも$0.03925(+3.18%)と上昇しています。

原油(CL1!)は$97.83まで調整。市場はホルムズ封鎖を「管理可能」と判断しています。DXY(ドル指数)-0.33%・TNX(10年債利回り)4.30%(-0.49%)とリスク資産の追い風が続いています。

レジーム:「リスクオン優勢(有事プレミアム付き)3重カタリスト相場」

Cardanoネットワーク

Cardano TVL:$136.6M
ADA/USD:$0.248
ステーキング比率:約58.5%

SIPOステークプール(エポック624実績)

エポック624 合計ブロック:114本
累計ブロック:44,072本
アクティブステーク合計:₳114.27M(SIPO/SIPO2/SIPO3 合計)
委任者数合計:2,187名

各プール:
SIPO:48本 / 累計18,695本 / ₳48.33M / 1,137名
SIPO2:35本 / 累計14,100本 / ₳35.64M / 479名
SIPO3:31本 / 累計11,277本 / ₳30.30M / 571名

※数値は https://adastat.net にてご確認いただけます。

委任していただいているみなさま、ありがとうございます。

DRep活動

エポック624では、Cardano × Draper Dragon「Orion Fund」(50M ADA)の提案にYES(条件付き)で投票しました。

主な判断理由:Cardanoが技術的優位性を商業的成長に変える段階への移行。
条件:LPAC設置・Community Director選任・展開実績の定期公開。

4月10日にはHLabs(Pebble + Gerolamo 2026 Budget、₳8,035,714)にもYES(条件付き)で投票しています。

▶ HLabs DRep投票記事:https://sipo.tokyo/?p=45552

SIPO DRepは引き続き、Cardanoのガバナンスに真摯に向き合います。


番外:LiveMakers——暗号資産のインテリジェンス端末、始動

SITIONグループが開発中の新プラットフォーム「LiveMakers」が、Weekly Briefの公開を開始しました。

LiveMakersは、暗号資産・オンチェーンデータ・マクロ経済を横断する「インテリジェンス端末」です。機関投資家レベルの情報分析を、個人にも届けることを目指しています。

今週のW15 Briefでは、Cardano DeFi流動性予算の承認・Monument Bank × Midnightの実証実験・市場の現在地が取り上げられています。

▶ LiveMakers Weekly Brief W15:https://livemakers.com/brief/2026-W15-brief

現在はアルファ版での公開ですが、今後随時アップデートしながら機能を拡充していく予定です。SIPOの記事と合わせてご活用ください。


番外2:世界市場が示す文脈——Frost & Sullivan(2026年3月)

エポック624が動いた同じ時期、米国の調査会社がブロックチェーン市場の現在地を改めて示しました。

Frost & Sullivanは2026年3月10日、TechVision部門のレポート「Digital Transformation of Blockchain」を公表。主要な分析ポイントをご紹介します。

市場規模とスピード

ブロックチェーン市場の成長率はCAGR 72.7%(2024〜2030年)。BaaS(Blockchain-as-a-Service)市場は2030年に$444億規模に達すると予測されています。2025年には、トークン化された国債・マネーマーケットファンドが$74億(前年比+80%)に達しており、資産トークン化はすでに現実の市場です。

注目される3つの技術トレンド

① ゼロ知識証明(ZK Proof)——プライバシーと安全な検証の強化
② クロスチェーン接続——ブロックチェーン間の相互運用性の実現
③ AI×ブロックチェーン融合——自動化とインフラ高度化

Midnightが設計の核心にZK Proofを置き、Cardanoがクロスチェーン接続を進めていることは、このトレンドと一致しています。

先行採用セクターとTaaS

金融サービス・製造・医療・政府・ICTが本格採用を加速。Frost & Sullivanが特に注目するのが「Trust-as-a-Service(TaaS)」——改ざん不可能な記録で信頼を提供するインフラで、5年以内に$10億超の機会があると指摘しています。

Monument Bankが規制銀行として預金トークン化にMidnightを選んだのは、このTaaSの典型例です。

Orion Fundの可決、EXPO開幕、Monument Bankの参入——エポック624で起きたことは、72.7%成長市場の「入口」で起きていることです。

▶ 参考:Frost & Sullivan「Digital Transformation of Blockchain」(2026年3月10日)


終章:制度が行動になる日

Orion Fundが可決された。EXPOが開幕する。NIGHTが市場に問われる。van Rossemが近づく。

エポック624は、この四つが同時に動く5日間です。

制度とは、行動への準備です。ガバナンスで資金を動かし、会場で対話し、トークンが価格をつけ、ノードがアップグレードされる——それぞれバラバラに見えて、同じ方向を向いています。

「Cardanoが使われる世界」に向けて、インフラが整っていく。

エポック625も、SIPOと一緒に歩んでいただけたら嬉しいです。


関連リンク


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https://sipo.tokyo

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