エポック623(2026年4月5日 午前6時44分頃 〜 4月10日 午前6時44分頃)
序章:三つのリセットが重なった春

エポック623(2026年4月5日〜4月10日)は、不思議な5日間でした。
Cardanoの中心から「リセット」の声が上がり、東京ではブロックチェーンの最前線が動き、そして世界の金融制度が静かに、しかし確実に向きを変え始めた。
たった5日間に、これだけの出来事が重なることは珍しい。
Cardanoの自己刷新、東京という現場での熱、世界金融の転換——三つのリセットが同じタイミングで起きたのは偶然ではないかもしれません。時代が変わるとき、変化はいくつもの場所で同時に動き始める。そんな5日間の記録をお届けします。
第1章:Hoskinsonの宣言——内側からの刷新
4月8日、チャールズ・ホスキンソン氏が動画を公開しました。タイトルは「332」。その内容は、Cardanoエコシステムへの「緊急リセット宣言」でした。
▶ 解説・全文翻訳記事:https://sipo.tokyo/?p=45505
この動画の核心は、「変われないプロジェクトは死ぬ」というメッセージです。批判を受け入れ、エコシステムを刷新し、次のステージへ進む。ホスキンソン氏が選んだのは防衛ではなく、前進でした。
同じ週、Midnight Networkのアーキテクチャをめぐる「one-way bridge論争」にも決着がつきました。ホスキンソン氏は明確に言い切っています——「Midnight批判者は謝罪すべきだ」と。
Cardanoは単方向のブリッジではなく、双方向の接続を設計している。この論争の終止符は、技術的な正確性の問題であると同時に、プロジェクトの意思表示でもありました。
批判に怯まず、誤解を正し、前に進む。このエポックのCardanoは、そういう姿勢を示しました。
第2章:東京が動いた——現場で見たCardanoの熱
エポック623の4月6日〜8日、SIPOは東京の最前線に立っていました。
RealFi Tokyo Roundtable(4月6日)
IOGのRealFiチーフ・Bradley氏とJJ氏が来日し、15名限定の招待制ラウンドテーブルが開催されました。RealFi——ブロックチェーンが現実の金融に接続する取り組み——の最前線にいる人たちとの対話は、Cardanoが「インフラ」として社会に根ざそうとしている姿を改めて実感させてくれるものでした。
DeFiでもNFTでもなく、現実の金融機能をブロックチェーンで再構築する。この方向性こそが、Cardanoが長期的に目指している場所です。
TEAMZ Summit 2026(4月7日〜8日)
東京で開催されたTEAMZ Summit 2026で、CardanoはタイトルスポンサーとしてWeb3の中心に立ちました。ホスキンソン氏はリモートで基調講演を行い、Midnight Japan のブースを担当したSIPOはエコシステムの一員として来場者と直接対話しました。
Cardanoが日本のカンファレンスでこれだけの存在感を示したこと、そしてその場にSIPOがいたことは、私たちにとっても大切な一日でした。
EMURGO予算ワークショップ(4月8日)
TEAMZ最終日の午後、SIPOはEMURGO主催の予算ワークショップにTable 4のファシリテーターとして参加しました。「Cardano 2030 Vision評価」と「ガバナンス参加の障壁解消」——具体的なテーマについて、エコシステムの関係者と議論を重ねました。
ガバナンスはオンチェーンの投票だけではありません。こうした場での対話が、Cardanoの意思決定の質を高めていきます。SIPOはDRepとして、その議論の場にいることを大切にしています。
第3章:Midnightが現実に接続する
同じエポックの中で、Midnight Networkは静かに、しかし着実に進化していました。
Midnight Lattice Folding
量子耐性・GPU加速・準同型暗号の三つを組み合わせた「Lattice Folding」技術の詳細が公開されました。量子コンピュータが脅威になる時代を見越した設計、そしてGPUを活用した高速化。Midnightが単なるプライバシーチェーンではなく、次世代の暗号インフラを目指していることが、改めて明確になりました。
「証明できる」だけでなく「速い」「安全」——この三点セットが揃ってきたことで、Midnightの企業導入の可能性はより現実的になってきています。
Minswap $NIGHT-$USDCx Triple Farm始動
MinswapでのMidnight関連ファームが動き始めました。$NIGHTトークンがDeFiのエコシステムに接続されたことで、Midnightは「コンセプト」から「使えるインフラ」への移行を一歩進めました。
テストネットから始まったMidnight Networkは、エポック623の時点で、DeFiと接続し、企業導入の事例が生まれ、そしてプライバシー技術の最前線を走る段階にあります。SIPOはMidnight Ambassadorとして、この変化の現場にいます。
第4章:世界金融のリセット——制度が追いついてきた
Cardanoの中だけでなく、世界の金融制度も動いていました。
Morgan Stanley MSBT——米銀初のBitcoin ETF
Morgan Stanleyが独自のBitcoin ETF「MSBT」をローンチしました。手数料0.14%は業界最安値。米銀として初めてのBitcoin ETF参入です。
BlackRock IBITの登場でBitcoin ETFの扉が開いた。今度はMorgan Stanleyがその扉を大きく押し広げました。機関投資家の資金フローが変わっていく流れは、もはや止まらない。
CLARITY Act——最大の壁が崩れた
米国の暗号資産規制法「CLARITY Act」について、銀行と暗号資産企業が合意に達し、4月後半の委員会審議へ進む見通しになりました。
長年、米国の暗号資産規制は「明確さがない」ことが最大の障壁でした。CLARITY Actはその名の通り、明確さをもたらすための法律です。最大の壁が崩れたこのタイミングは、業界にとって歴史的な転換点になり得ます。
SEC委員長Atkins「2年以内に米国の全市場がオンチェーンになる」
SEC(米国証券取引委員会)の新委員長ポール・アトキンス氏がこう発言しました。「2年以内に米国の全市場がオンチェーンになる」——規制の頂点に立つ人物自身が、ブロックチェーンへの移行を明言した。
規制という「壁」が「扉」になる瞬間を、私たちはリアルタイムで目撃しています。
イラン Hormuz停戦
4月8日〜9日にかけて、Hormuz海峡封鎖の危機が一時停戦合意で落ち着きを見せ、BTCは$72,000台へ上昇しました。地政学リスクが緩和されるたびに、市場が反応する。デジタル資産が「代替資産」として機能し始めていることの表れです。
第5章:KPI——エポック623のSIPO

エポック623のSIPO運用実績をご報告します。
Cardanoネットワーク(エポック623終了時点)
総サプライ:₳37.19b
総ステーク:₳21.76b(ステーキング比率 約58.5%)
アクティブプール:2,718
総委任者数:1,351,420名
ADA/USD:$0.2531付近
Cardanoの流通ADAの約58.5%がステーキングに参加しています。これはネットワークのセキュリティと分散性を支える重要な指標です。
SIPOステークプール(3プール合計)
エポック623 ブロック:117本
累計ブロック数:43,958本
アクティブステーク合計:₳114.27M
委任者数合計:2,187名
各プール実績
SIPO
エポックブロック:47本 / 累計:18,647本
アクティブステーク:₳48.33M / 委任者:1,137名
SIPO2
エポックブロック:28本 / 累計:14,065本
アクティブステーク:₳35.64M / 委任者:479名
SIPO3
エポックブロック:42本 / 累計:11,246本
アクティブステーク:₳30.30M / 委任者:571名
委任していただいている皆さま、ありがとうございます。
DRep・ガバナンス活動
エポック623では、EMURGO主催の予算ワークショップ(4月8日)でTable 4のファシリテーターを務めました。「Cardano 2030 Vision評価」と「ガバナンス参加障壁の解消」をテーマに、エコシステム関係者と深く議論しました。
SIPO DRepは引き続き、Cardanoのガバナンスに真剣に向き合います。
終章:アップグレードの時代に、ステーキングという選択

三つのリセットが示す方向は、同じです。
Cardanoは内側から変わり始めた。東京では、その変化の現場に人が集まった。そして世界の金融制度は、ブロックチェーンへの移行を「もしも」ではなく「いつ」の問いに変え始めた。
「リセット」という言葉は、破壊ではなく再起動を意味します。古いOSを捨て、新しい設計で立ち上がり直す。Cardanoがいま選んでいるのは、その道です。
ステーキングは、その再起動に参加する手段のひとつです。ネットワークを支え、ガバナンスに声を持ち、報酬を受け取りながら、次の時代を一緒に作っていく。
エポック624も、SIPOと一緒に歩んでいただけたら嬉しいです。
























