2018年からカルダADAのコミュニティメンバーである@EdnStuff氏が”なぜカルダノの創業者チャールズ・ホスキンソン氏はずっと正しかったのか”とツィート。その中でホスキンソン氏の次の言葉を引用し、”長い道のりを歩んできたカルダノは、徐々にその約束に応えています。”と述べています。
VCは、カルダノにコミュニティがあることを理解していないのです。マイクの向こうにいるのは私だけだと思っているのです。
bitcoinistは記事で、上記の引用された言葉を紹介し、カルダノの創業者チャールズ・ホスキンソン氏がずっと正しかった理由について伝えています。
以下はbitcoinist.comに掲載された記事「Why Cardano’s Founder Charles Hoskinson Was Right All Along」を翻訳したものです。
カルダノの創業者チャールズ・ホスキンソン氏がずっと正しかった理由
by Bitcoinist 2022年1月29日
カルダノ・ブロックチェーンの創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、おそらく暗号エコシステムにおいて最も物議を醸す人物の一人でしょう。彼自身の言葉で、ホスキンソン氏は以前、「私は一種の極論だ」と言いました。「人々は私を好きか嫌いかのどちらかです。その中間にいる人はあまりいない」と語っています。
34歳のシリアルアントレプレナーは、ビットコインの初期に暗号通貨に興味を持ちました。当時、彼はオーストリア経済学と貨幣理論に基づく哲学を持つロン・ポール氏の大統領選挙キャンペーンに参加していたのです。ロン・ポール氏は、不換紙幣に基づく通貨生態系は長期的に信頼できないと主張しました。
ホスキンソン氏は後にビットコインのデビュー後にこの哲学を支持し、ハワイ生まれのポリマスで暗号の愛好家は、「ビットコインが登場したとき、それはロン・ポールが話していたことの精神的後継者のようだった」と繰り返した。
しかし、ホスキンソン氏が本業をやめて暗号産業にどっぷりと浸かるようになったのは、2013年になってからだった。やがてAnthony Di Iorio氏からイーサリアムのホワイトペーパーを紹介され、その後、Vitalik Buterin氏ら3人と会い、初のスマートコントラクトプラットフォーム（イーサリアム）立ち上げの将来について議論することになった。
その後、イーサリアムコミュニティのほとんどがホスキンソン氏の信念と不仲になったが、彼はInitial Coin Offering（ICO）を設計する上で基本的な役割を果たした。ホスキンソン氏はイーサリアムの離陸段階において重要な役割を果たし、一時的にCEOを務めた際にはスイスで財団を登録するという戦略的な決断を下しました。
しかし、彼の苦悩はまもなく始まった。ホスキンソン氏は、財団を利益団体として運営することを提案したが、この戦略はイーサリアムのコミュニティには響かなかったのである。カルダノの創始者は、最終的に無念の退任を余儀なくされた。
一歩退いたものの、ホスキソン氏は暗号のエコシステムの開発にこだわり続けました。やがて彼は、イーサリアムの元同僚であるジェレミー・ウッド氏に声をかけられ、Input Output Hong Kong（IOHK）プロジェクトに紹介された。このプロジェクトの目標は、政府機関、学術機関、企業向けにスケーラブルで安全なブロックチェーンエコシステムを設計することでした。
カルダノのデビュー
ホスキンソン氏が第3世代のブロックチェーンネットワークと称するカルダノは、IOHKのクライアントから「日本版のイーサリアムを」という提案があり、実現したものだ。当初、カルダノは日本市場にフォーカスし、コマース、コンピューティング、コンプライアンスの側面を兼ね備えたイノベーションを構築することを第一の目的としていた。同プロジェクトは2017年のICOで6200万ドルを調達したが、その95％は日本の投資家からのものであった。
2015年のプロジェクトデビュー以来、カルダノはIOHK傘下でステークホルダーの裾野を広げ、世界中の開発者をフィーチャーしています。亀」ブロックチェーンと呼ばれるものの、2017年に一般に開拓されて以来、プラットフォームは大きく成長しました。カルダノの第2期は、2020年のShelleyアップグレードによって、ネットワークの分散化が強化され、ユーザーはカルダノのネイティブトークンであるADAのステークが可能になった。
とはいえ、このブロックチェーンプラットフォームの最大の特徴は、ビットコインやイーサリアムのProof-of-Work（PoW）アルゴリズムと比較して、よりエネルギー効率の高いアプローチであるProof-of-Stake（PoS）コンセンサスにあります。コンピューティングパワーに依存するPoWとは異なり、カルダノのPoSコンセンサスは、ウロボロスアルゴリズムによって補完されるステーキングベースのモデルを活用する。簡単に言えば、これはカルダノのネットワークを保護し、取引の検証や新しいADAトークンの鋳造を容易にするインフラである。
チャールズ・ホスキンソン我々が（プルーフ・オブ・ステークを）正しく理解できれば、ネットワークはビットコインの250倍も分散化されるでしょう。
チャールズ・ホスキンソン
ゆっくり、でも確実に
ホスキンソン氏の研究背景を大いに借りて、カルダノは2015年から開発を進めてきた。この間、多くの人が、そのスマートコントラクトの立ち上げを見るまで生きないだろうと推測していた。まあ、2021年のAlonzoメインネットの立ち上げに続いてカルダノがスマートコントラクト機能を導入したことを考えると、このシナリオはその後、異論を呼んでいるようだ。
興味深いことに、カルダノのネットワークはより多くの貢献者を集め、イーサリアムの447CPMと比較して、毎月平均701のGithubコードリポジトリコミット数を記録しています。ホスキンソン氏のYouTubeビデオによると、コミュニティはほとんどの暗号ネイティブが想像しているよりも大きいです。
「だからVCも実はカルダノにコミュニティがあることを理解していないんです。彼らは、マイクの後ろにいる私だけがそうだと思っているのです」とホスキンソン氏は言う。
同様の成長曲線はADAのトークン価格にも見られ、現在時価総額390億ドルで6位につけている。このトークン価格は過去1年間で227％以上急騰し、イーロン・マスク氏がビットコインのPoWコンセンサスを批判した後も価値を維持した「グリーン」アセットの1つである。Coingeckoによると、プレスタイムの時点で、1つのADAトークンは1.23ドルで販売されており、史上最安値から6311.6%の上昇となっています。
カルダノ DAppのエコシステムで何が起きているのか？
イーサリアムがまだPoSインフラストラクチャの開発過程にある中、カルダノはDApp開発におけるイーサリアムの長年の優位性に徐々に挑戦しています。カルダノスマートコントラクトエコシステムは現在、伝統的な金融や分散型金融（DeFi）において具体的な価値を持つ基本的なプロジェクトを引き寄せています。
この次期DAppブロックチェーンには、アクティブなサブスクリプション管理アプリケーションであるRevutoなどの注目すべきプロジェクトがホストされています。Revutoは、ユーザーが購読をアクティブに管理することを可能にし、購読者が支払いをスヌーズしたりブロックしたりできるワンストッププラットフォームを特徴としています。ユーザーが管理できるサブスクリプションサービスには、Spotify、YouTube premium、Apple TV+などがあります。
さらに、Revutoは、Cardano liteウォレットに保存できるRevuと呼ばれるネイティブトークンを通じて、成長するDeFi市場にユーザーを引き出します。このプロジェクトは、カルダノベースのDAppとして初めてICOを実施し、現在までに300万人以上の登録者を記録しています。一方、REVUトークンは最近、KuCoinとGate.ioに上場されました。Revutoはまた、ユーザーがDeFiの流動性を活用してサブスクリプションサービスの支払いを行えるようにするマイクロ貸し借りプールを特徴とするサービスを拡張する予定です。
Revutoの他に、カルダノはAdaswap分散型取引所（DEX）の本拠地となっています。このDEXは、Automated Market Maker（AMM）モデルに基づいて、カルダノネイティブアセットのスワップ機能を導入しています。さらに、このプラットフォームは、取引手数料と参加手数料を排除し、DEXユーザーの富の保持モデルを構築するネイティブ・トークンASWを特徴としています。
ASWトークンは、Cardstarterのローンチパッドで行われたInitial Dex Offering (IDO)ですでに発表されています。ASWは報酬やガバナンストークンとして機能するだけでなく、フリーファイナンスのトークノミクスモデルに従って、効率的なスワップやリアルタイムの価格裁定を促進することができます。これまでアダスワップは、Djed安定コインの開発者であるCOTIなど、注目すべき暗号プロジェクトと提携しています。また、カルダノ上でデジタル収集品を取引するためのNFTエコシステムの立ち上げも検討しています。
さらなる発展が期待される
カルダノはほぼ頂点に達しているように見えるかもしれないが、このコミュニティにはまだまだ多くのことが待ち構えている。最も重要なのは、カルダノの次期アップグレード「Hydra」がレイヤー2のスケーリングソリューションを導入し、その効率を1秒間に100万トランザクション（tps）まで高めることである。これは65,000 tpsを誇るSolanaのような比較対象のLayer-1プラットフォームよりもはるかに高い数字です。ホスキンソン氏は最近、Hydraの開発はまだ進行中であると述べ、発売された後の好影響を強調しました。
Hydraは商業的な優先順位が高いので、並列化できるようなチームを探しています。そして、今後登場する全てのアプリから発生する大量のトランザクショントラフィックをオフロードできるようにすることが非常に重要になります。
長い道のりを歩んできたカルダノは、徐々にその約束に応えている。ホスキンソン氏は一部の暗号愛好家にとっては苦手かもしれないが、カルダノが5年かけて進化してきたことを評価するのは必然だ。イノベーターがスケーラブルで費用対効果の高いエコシステムを選択する速度から見て、カルダノブロックチェーン・ネットワークは今後数年間、注目すべきものの1つであると言えるでしょう。
