赤い相場の中で、なぜ彼は「希望」を語ったのか――チャールズ・ホスキンソン、東京からのメッセージ
暗号資産市場が厳しい局面を迎える中、
カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏が、東京から強いメッセージを発信しました。
市場は真っ赤。
価格は下がり、人々の気持ちも沈みがちです。
そんな「赤い日(Red Days)」に、彼は何を語ったのか。
この動画は、単なる相場解説ではなく、なぜ私たちは暗号資産をやっているのかを改めて問い直す内容になっています。
日本ツアーの中で見えた「まだ終わっていない現実」
チャールズ氏は、アンバサダー第3期の活動の一環として、日本各地をツアーしてきたと語ります。
そこで出会ったのは、投資家や開発者、そして10年以上カルダノを見守ってきた人たちでした。
彼らの多くが、こう言ったそうです。
「カルダノはもう終わったと思っていた」
「正直、フェードアウトしたと思っていた」
それでも、直接会い、話を聞く中で、
「まだ希望がある」「まだ前に進んでいる」
そう感じ取ってくれた人が多かったといいます。
チャールズ氏は、今のカルダノについてこう強調します。
- インフラはすでに強固
- 完全な分散化は達成済み
- ガバナンスも整った
つまり今は、実際に使われるユースケースを作るフェーズに入っている、ということです。
市場が赤いとき、人は二つの選択を迫られる
動画の中盤で、彼はとても率直な言葉を使います。
市場が崩れ、赤い日が続くとき、
人には二つの選択肢しかない。
一つは、
「もう終わりだ」「全部無意味だった」と諦めて、元の世界に戻ること。
もう一つは、
「これは自由へ向かう長い道の途中にある試練の一つだ」と受け止めること。
そして彼は、静かに問いかけます。
本当に、戻る場所はそんなに良い世界なのか?
毎年インフレで資産が削られ、
AIが普及すれば真っ先に切られる。
不正や腐敗が当たり前のように見過ごされる社会。
「人類はもう、そのやり方に限界を感じている」
それが彼の認識です。
なぜ暗号資産しか選択肢がないのか
チャールズ氏は、かなり断定的にこう言います。
この世界を運営する方法は、暗号通貨しかない。
帝国による支配は現実的ではなく、
グローバルな一つの市場を成立させるには、
国家を超えた「共通の経済言語」が必要になる。
15年以上考え続けた結果、
ブロックチェーン以外にその役割を果たせるものはない、
という結論に至ったそうです。
だから彼は「勝利は必然だ」と言います。
ただし、それは何もしなくても訪れるものではなく、耐え、作り、積み上げた先にあると。
完璧ではない。それでも「現実」はもう動いている
もちろん、暗号資産の世界には問題もあります。
ミームコインの熱狂、未熟なプロジェクト、失敗例。
それでも彼は、こうも指摘します。
- すでに月間で数十億件の取引を処理している
- アイデンティティや自己主権の面では、既存システムを超えている
- これは理想論ではなく、現実だ
Solana、Sui、Cardano、Midnight――
パズルのピースは、もう揃っている。
あとは「使いやすくまとめる」だけ。
誰かがそれを成し遂げた瞬間、世界は一気に変わる。
彼はそう信じています。
「同意しない」という個人的な決意
この動画で特に印象的なのは、
彼が何度も「これは金のためではない」と語る点です。
自分は巨額の資産を失ってきた。
それでも妥協しなかった。
スキャンダルに巻き込まれなかった理由は、
常に「ノー」と言ってきたからだ、と。
最後に残るのは、肩書きでも資産でもなく、
自分が正しいと信じる行動を取れたかどうか。
それが彼の価値基準です。
赤い日にも、意味はある
動画は、こんな言葉で締めくくられます。
- 市場は、これからもっと赤くなるかもしれない
- それでも、私たちはここにいる
- 緑の日も、赤の日も、一緒だ
暗号資産は、
「人を信用しなくていい世界」を作るための仕組み。
だからこそ、反骨的で、パンクで、サイファーパンク的な存在なのだ、と。
赤い日にこそ、この動画は響きます。
なぜなら、価格ではなく「理由」を思い出させてくれるからです。
以下はチャールズ・ホスキンソン氏動画「Red Days」を翻訳したものです。
チャールズ・ホスキンソン氏動画「Red Days」全翻訳
こんにちは。チャールズ・ホスキンソンだ。東京からライブ配信している。
東京ドリフト、東京だね。場所ごとにキャッチフレーズが必要だな。AIを使って、その場で作るのもいいかもしれない。
ここ東京は、いつも暖かくて、いつも晴れている。特にそう感じる場所だ。冬でも、どこかしら温もりがある。今日は本当に気持ちのいい日だ。
朝起きて思った。「やることが山ほどあるな」と。
今はアンバサダーの第3期コホートの最中で、日本全国をツアーしている。
そして、どこへ行っても同じ言葉を聞いた。
「騎兵隊が来たな」と。
多くの投資家、開発者、そして長年カルダノのエコシステムを支えてきた人たち——10年以上関わってきた人たちが集まってくる。
彼らは口々にこう言う。
「カルダノはもう終わったと思っていた」
「消えかけていると思っていた」
「でも、あなたを見て安心した」
「希望をくれ」
「何か新しい話を聞かせてくれ」
だから私たちはこう話した。
「Leiosの話をしよう」
「Hydraの話をしよう」
「これから来る、素晴らしいものすべてについて話そう」
そして、何より重要なのはこれだ。
私たちは、もう商業化の段階に入っている。
インフラは強固だ。
完全に分散化されている。
ガバナンスも完了した。
だから今こそ、
楽しくて、ワクワクする、現実のユースケースを作り、エコシステムに持ち込む時だ。
StarreamやMidnightのようなものを見れば分かる。
あれは最前線だ。先鋒だ。
正直に言おう。
今、市場は厳しい。
赤だ。赤、赤、赤だ。
まるで『シャイニング』の血の洪水みたいな赤さだ。
人々の気分も良くない。
でも、選択肢は二つしかない。
一つは、
殻に閉じこもってこう言うことだ。
「もう終わりだ」
「すべて崩壊している」
「全部詐欺だった」
「俺たちがやってきたことは無意味だった」
もう一つは、こう考えることだ。
「これは自由へ至る、困難な道の途中にある数多くの試練の一つに過ぎない」
なぜ簡単だと思った?
なぜ一直線の道だと思った?
私たちは今、世界の金融システムそのものを再構築している。
それに付随するすべてをだ。
今のシステムが、
誠実だと思うか?
不正のないシステムだと思うか?
腐敗していないと思うか?
これは人類そのものの写し鏡だ。
良い面もあれば、悪い面もある。
今、安定しているものなど何一つない。
アメリカ大統領も、
アメリカという国家も、
米ドルも、
外交政策も、
金や銀といった資産市場も、
不動産も。
すべてが不安定だ。
なぜなら、私たちは社会としての移行期にいるからだ。
グローバリズムはついに頂点に達した。
AIによって加速され、
人口動態の変化によってさらに加速された。
人類は、国家単位ではなく、
「私たち」という単位で考え始めている。
顧客は世界中にいる。
ムーブメントも世界中にある。
あらゆる言語を話す。
これは、まったく新しい世界の動かし方だ。
こんな世界を運営する方法は一つしかない。
暗号通貨だ。以上。
それ以外の方法を取るなら、世界を支配する帝国を作るしかない。
だが、今の世界にそんな力を持つ国は存在しない。
中国でさえ無理だ。
つまり選択肢は一つしかない。
もし世界がグローバル化し、
一つの市場になり、
人類が互いに取引する一つの集団になるなら、
共通の経済言語(フランカ)が必要になる。
ブロックチェーンなしで、それをどうやって実現するつもりだ?
私は15年以上、この問いについて考えてきた。
そして結論に達した。
他に道はない。
だから勝利は必然だ。
ただし、それを「勝ち取らなければならない」。
これから数週間、数カ月は、
誰にとっても厳しい時間になるだろう。
赤い日が、もっと増える。
信念を失って、帰りたくなる気持ちがあってもいい。
その権利は、誰にでもある。
ただ一つだけ、問いかけたい。
あなたは、どこに帰るつもりなのか?
何の元へ帰るのか?
あなたの資産を毎年5〜10%奪う、
仕組まれたシステムか?
AIが普及したら、真っ先にあなたを解雇する世界か?
それに、何の意味がある?
私たちはもう終盤戦にいる。
人類は、今のやり方にうんざりしている。
エプスタイン・ファイルで最も衝撃的だった点は、
ジェフリー・エプスタインが子どもと関係を持っていたことではない。
本当に恐ろしいのは、
それが社会的に黙認されていたことだ。
世界で最も権力を持つ人間たちが、
子どもに対して行った凄惨な行為を
メールや録音で自慢している証拠が山ほどあるにもかかわらず、
調査は行われない。
そして誰もが、それが「通常状態」だと期待している。
心の奥底では、
私たちは皆わかっている。
これは長く続かない。
人類は、もう次の段階へ進んでいる。
青銅器時代の異教の神を崇拝し、
子どもを殺すような人間たちが、
永遠に私たちを支配し、
金でコントロールする権利を持つなど、ありえない。
そんなことは、もう受け入れられない。
必ず、もっと良いものがある。
だから私は楽観的だ。
道がどれだけ険しくても構わない。
どこへ行き着くかも気にしない。
成功するか失敗するかも、本当はどうでもいい。
これは結果の話じゃない。
これは、私個人の意思表示だ。
「私は、今起きていることに同意しない」
「このシステムに同意しない」
「これは悪だ。救いようのない悪だ」
そして、このシステムと妥協しようとする人間は、
望むと望まざるとに関わらず、
必ず悪になっていく。
悪魔と妥協はできない。
月明かりの下で一緒に踊って、
同じ人間のままでいられると思うな。
私たちには、別の選択肢がある。
そしてそれは、今のシステムとは違う。
確かに問題もあった。
欠点もあった。
ミームコインの熱狂もあったし、あれやこれやもあった。
でも、なぜ違うと思った?
私たちはまだ子どもみたいなものだ。
経験が浅い。
400年分の歴史に支えられたレガシーなんて持っていない。
それでも、
今日この瞬間にも起きている進歩を、無視できるか?
これらのシステムは、
毎月、何十億件もの取引を処理している。
今日、今この瞬間にもだ。
個人のアイデンティティ、
データ、
自己主権に関して、
これらのシステムは、レガシー世界で作られたどんなものよりも進んでいる。
これは仮定の話ではない。
理想論でもない。
現実だ。
パズルのピースは、あちこちに転がっている。
Solanaにもある。
Suiにもある。
Cardanoにもある。
Midnightにもある。
やるべきことは一つだけだ。
それらを組み合わせて、使いやすくすること。
それは、そんなに難しいことか?
私たちはそこまで常識を失っているのか?
誰一人として、
それをメインストリーム向けにパッケージ化できないほど、
無能なのか?
違う。
これは時限爆弾だ。
誰かが必ずやる。
私はそれのために戦っている。
ヴィタリックも戦っている。
アナトリーも戦っている。
必ず答えは見つかる。
そして誰かがそれを成し遂げた瞬間、
水門は開き、私たちは勝つ。
それまでは、赤を耐えなければならない。
だが私たちは知っている。
この道の先に、邪悪な場所は待っていない。
それだけの話だ。
人生で一番大切なものは、
複雑である必要はない。
人生で一番大切なものは、
無理に暗く、陰鬱である必要もない。
バットマン対スーパーマンのように、
やたら暗い世界観で、
『ゲーム・オブ・スローンズ』最終シーズンみたいに、
サングラスを5枚重ねてナイトキングと戦う必要もない。
時には、
ただ善良な人たちがいて、
ただ良い仕事をしたい人たちがいて、
物事がうまくいってほしいと願う人たちがいる。
それだけのことだ。
支配する側がやることは単純だ。
あなたの頭の中に、
小さな皮肉の時限爆弾を仕込む。
それはカチカチと音を立て続ける。
そして、こう囁く。
「それは簡単に言えるよな、チャールズ。
君は金持ちだから」
だが言わせてほしい。
私は、これを聞いている誰よりも多くの金を失ってきた。
総額で30億ドル以上だ。
いつでも換金して、
立ち去ることはできた。
それが簡単だった。
だが、本気で思うか?
私が金のためにこれをやっていると。
私がエプスタイン・ファイルにいないのには理由がある。
FTXに巻き込まれなかったのにも理由がある。
数々のスキャンダルが起きても、
私の名前が出てこないのには理由がある。
それは、
私のデフォルトの答えが「ノー」だからだ。
金を失うことになっても構わない。
子ども用のテーブルに追いやられて、
ホワイトハウスに呼ばれなくても構わない。
そもそも、なぜ行きたい?
彼らは、何を差し出している?
それは毒の杯だ。
「君は原則にこだわりすぎだ」と言われる。
だが、他に何がある?
最後に残るのは、
自分の誠実さだけだ。
鏡を見て、こう言えなければならない。
「今日は正しいことをした」
「今日は悪い人間ではなかった」
「今日は、正しいもののために戦った」
それだけだ。
それ以外に、何がある?
だから、
私たちが書くコードの一本一本、
加わるアンバサダー一人ひとり、
困難な道を進む一歩一歩、
それらすべてが前進だ。
楽な日もあれば、
そうでない日もある。
関係ない。
私は一生ここにいる。
これが私だ。
これからも、ずっとそうだ。
100人のチームでも、
5人のチームでも関係ない。
一人でノートPCを開いて、
音楽を聴きながらコードを書くことになってもいい。
最初は一人だった。
最後も一人でも構わない。
これが、私だ。
七面鳥に気分を下げられるな。
市場に気分を下げられるな。
これからもっと悪くなる。
もっと赤くなる。
それが現実だ。
でも、最後に自分に聞いてほしい。
楽しめているか?
どうにかして、楽しむ方法を見つけてほしい。
暗号資産の世界にいる一人ひとりが、
意味のあることをしている。
世界を変える可能性のあることをしている。
そして、闇の人間たちが排除された後、
「悪になるな」ではなく
「悪になれない」
システムが私たちを律する世界が来る。
人は、もう信用できない。
だからこそ、
ルールが必要だ。
外部から人間を律する仕組みが必要だ。
それが、暗号資産だ。
私たちは常に、
パンクロックで、
サイファーパンクで、
反逆者だ。
だから一緒に、この長い道を歩こう。
Midnightアンバサダーになってもいい。
CardanoのIntersectに参加してもいい。
自分が信じられる暗号通貨を選べばいい。
私はアナトリーが好きだ。
彼は良い人間だ。
この業界には、尊敬できる人がたくさんいる。
これはトークンの話ではない。
チームの話でもない。
自分が本当に違いを生み出していると信じられるかどうか。
それだけだ。
赤い日に、ありがとう。
私はここにいる。
緑の日も、赤の日も、
ずっと一緒だ。
どこにも行かない。
私たちは、共にいる。
おやすみ。皆さん。
























