待望のVasil HFCの日程が決定!:イザナミ・プロジェクト最新状況報告
待望のVasilハードフォークの日程が決定
カルダノ史上最大のアップグレードとなるVasilハードフォークの日程が遂に決定しました。
IOGはツィートで、Vasilハードフォークの日程を9月22日と発表。日本時間はエポック365がスタートする9月23日 午前6時44分頃となります。
ツィートによれば、全てのコアコンポーネントが成功裏に完了し、広範なテストが行われ、コミュニティの準備が整ったことを受けて、IOGは@cardanostiftungと共にアップグレードを行うと伝えています。
また、ハードフォークのトリガーとなる下記の3つの指標で準備が整ったと報告しています。
- メインネットの75%ブロックが最後のVasilノード候補(1.35.3)によって作成されている。
- 約25の取引所がアップグレード(ADAの流動性の約80%)。
- TVLによるトップ10のDAppsは準備完了を確認。
Vasilは、これまでで最も重要なカルダノのアップグレードであり、ネットワーク容量の増加と取引コストの低減をもたらします。
また、このアップグレードによりPlutusが強化され、開発者はより強力で効率的なブロックチェーンベース のアプリケーションを作成できるようになります。
これについてカルダノ創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏も、最新動画『Vasil is Coming September 22nd, 2022』で待望の日程を報告。Vasilハードフォークは、カルダノの熱心なサポーターであったブルガリアの数学者、故Vasil Dabovにちなんで命名されており、偶然にも9月22日はブルガリアの独立記念日であると述べています。
Vasil ReadyでイザナミのDapps開発
Vasilハードフォークにより、現時点のカルダノエコシステム上でリリースされている94のプロジェクトに加え、Vasilのリリースを待って現在開発中のプロジェクト1082の大半が、一気に流れ込んでくることになるでしょう。
Symons Labが展開するイザナミ・プロジェクトは、三つのプランのうちの最初のAプランの設計・仕様がほぼ完成し、ちょうどタイミング良くVasil上での開発を進める段階に来ています。
Symons Labによるイザナミの進行状況
現在Symons Labは、カルダノ・ブロックチェーンを活用したプロジェクト開発を目標に2022年7月に研究開発チームを設置し、カルダノでいかにイザナミを開発するかというスタディおよび研究を行ってきました。8月までにEUTxO、Haskell、Plutusの習得と評価を完了し、これを元に9月からイザナミプロジェクトのAプランの仕様、設計、開発をスタートさせました。
また、現在は並行してBプラン、Cプランについても準備を進めており、このための新たな予算獲得(Project Ctalystの提案やパートナーシップにより)も計画進行中です。
更に並行してMarlowe、Layer 2(Hydra)、SideChain(Mithril)分散型ID(Atala Prism)などの評価・研究を行なっており、これらの技術を用いて、トランザクションにおける処理スピードの改善や手数料の引き下げを検討し、株式会社サイモンズの経験と実績をもとに、更なる実用性や可用性の獲得と、ビジネスモデルの拡張性の獲得についても進めています。
また、秘密保持契約のため詳細はお伝えできませんが、Symons Labがカルダノ・ブロックチェーンの研究開発チームを設置したことで、IOGとのミーティングをはじめ、ブロックチェーンベースの他プロジェクトとの情報交換等、提携の模索も本格的に始まっています。
このようにイザナミは日本ベースのカルダノ・プロジェクトの展開と実現に向けて、着々と準備が進められています。
イザナミの進める三つのプラン
現在イザナミは次の三つのプランで開発が進められています。
Aプラン:株式会社サイモンズの提供する『ポイントシステムを活用した持続可能な循環型地域活性化システム』をベースに、ブロックチェーンを活用した「ポイント発行・管理システム」部分の開発とリリースを2022年度中に行い、それを用いた社会実証実験をスタートさせる方向で動いています。この時点で、カルダノ・エコシステム上でポイント発行および管理に係るトランザクションが、カルダノ・エコシステムに組み込まれることとなります。*AプランはProject Ctalyst Found8の支援を受けています。
Bプラン:株式会社サイモンズの提供する『ポイントシステムを活用した持続可能な循環型地域活性化システム』全体を、ブロックチェーンベースに置き換え、独立したシステムの2023年中リリースを目指します。この段階で、イザナミのポイントシステムのトランザクションは、カルダノ・ブロックチェーン上で全て処理され、カルダノ・エコシステムに組み込まれます。また、地方自治体への導入を本格化することになります。
Cプラン:Bプランで作成したブロックチェーンベースの『ポイントシステムを活用した持続可能な循環型地域活性化システム』を暗号市場と繋げ、ポイントと暗号通貨を活用した社会のデジタルインフラとなる持続可能な循環型地域活性化システムへと拡張します。これを基盤にマイクロ・ファイナンスを実現・開始する計画です。2023年後半から2024年には、イザナミ・インフラをベースに、トークンやNFTの発行と管理、様々なDappsのリリースおよびサービスを展開し、ポイント経済圏を分散型の暗号経済圏と連携して、展開する予定です。
益々活性化する日本の地域通貨の引き合い
創立20周年を迎えた株式会社サイモンズの提供するビジネスモデルは、既に市場で展開され、様々な地方自治体への導入が行われています。
特に、今年に入ってから各地域において地域(デジタル)通貨の導入を促進する動きを見せており、多くの地方自治体が株式会社サイモンズのシステム導入に動いてます。そのエコシステムは益々拡大しています。
これは長年培ってきた『ポイントシステム』の経験とノウハウを集約させ、独自にマーケティング手法を導入したことで、社会インフラとも言えるモデルに成長してきています。
企業理念を『競争から共生へ』と定め、社会貢献を念頭に入れたビジネスモデルを構築してきた株式会社サイモンズの思想は、まさにブロックチェーンの考え方と大変親和性があります。同社の主なビジネス領域である 『地域の活性化』の取組みは、まさに時代の後押しによってその実を結びつつあり、ブロックチェーンの導入により、これらの取り組みは更に加速すると考えています。
また、サイモンズが日本古来の「三方良し」の考え方をもとに「失効ポイントを地元に寄附」することで、地域創生を手伝い、そのソリューションを提供するサイモンズのビジネスモデルを、ブロックチェーンで再構築する絶好のタイミングとなっているのです。
ブロックチェーンを導入することによって更なる成長曲線とビジネスモデルの拡張が十二分に期待できるプロジェクトでもあります。
今後もSymons Labが進めるイザナミについて情報発信していきますので、今後とも皆様の熱いご支援を賜りたく、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
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Vasilアップデート最新状況
三つの指標達成に向けて順調
- 8割以上のSPOがアップグレード
- トップDAppsの7割以上がPreProdテストで成功
- 本日、2つの取引所が準備完了を確認。少なくとも27の取引所が統合の過程にあり、そのうち5つは流動性の高いトップ10に入っている
カルダノ上の注目L2ソリューション
Orbisのzk-rollupとは?
- OrbisはCardano上で最初のL2 zk-rollupとなる
- E-UTxO台帳モデルと関数型プログラミングモデルを最大限に活用する
- Orbisはカルダノをグローバルな金融プラットフォームにするために必要なレベルのスケーラビリティを提供
Vasilアップグレードに向けた最後のマイルとして、ダイダロスの新しい TEST バージョンがリリース!
IOGブログ:Zk-SNARKs:ブロックチェーン上の更新可能なセットアップ
Zk-SNARKは、ブロックチェーンと分散型台帳のための「スイスアーミーナイフ」であることが証明されており、プライバシー、相互運用性、スケーラビリティの分野で応用されています。
投資プラットフォームRobinhoodがCardano (ADA)を取引にリストアップ
投資プラットフォームRobinhoodは、Cardano(ADA)が取引可能になったことを発表しました。これは、Robinhoodのユーザーが取引プラットフォームで他の暗号資産と一緒にADAを売買できるようになったことを意味します。
カルダノ・メインネット初のDeFiプロトコル『Aada Finance』がメインネット上でローンチする予定
暗号資産融資プラットフォームであるAada Financeは、Cardanoメインネット上でAada Finance V1貸出・借入プロトコルを間もなくローンチすることを発表しています。このリリースは9月13日に予定されており、Aada V1はCardanoメインネットでローンチする最初の貸し借りプロトコルとなります。
Aada Financeは、Cardanoブロックチェーン上に構築された完全分散型の貸し借り用プロトコルです。そのスマートコントラクトにより、ユーザーは独自の非ファンジブルトークンボンド戦略を用いて、ピアツーピア方式で資産の貸し借りを行うことができます。
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