investingcube.comがカルダノブロックチェーンとそのADA暗号通貨の背後にある基礎を探り、競合するブロックチェーンに対する最も顕著な5つの利点のリストを上げこれを伝えています。

以下はinvestingcube.comに掲載された記事「What Makes Cardano Unique: 5 Most Prominent Advantages」を翻訳したものです。

カルダノの特徴：最も顕著な5つの利点

By investingcube team-learn to trade 2021-8-28

年初から、暗号市場には様々な動きがありました。最初のラリーでは、新しい投資家がビットコインを購入し、市場全体の価格を新たな高みへと押し上げました。

年初に最も好調だった暗号通貨の1つは、イーサリアムの直接の競争相手の1つであるカルダノでした。ブロックチェーンのネイティブな暗号通貨であるADAの価格は、数ヶ月の間に0.15ドルから2ドル以上に急騰しました。

価格はこのレベルからかなり後退していますが、この暗号通貨はまだADAに上昇の勢いを与えることができるいくつかの素晴らしいファンダメンタルズを提示しています。

この記事では、カルダノブロックチェーンとそのADA暗号通貨の背後にある基礎を探り、競合するブロックチェーンに対するその利点のリストを提供します。では、早速始めましょう。

カルダノとは？

カルダノは、スマートコントラクトの機能を提供するオープンソースのプルーフオブステークブロックチェーンです。そのため、開発者はこれを使って分散型のアプリケーションを立ち上げ、グローバルに利用することができます。

2017年にイーサリアムの共同設立者の一人であるチャールズ・ホスキンソン（Charles Hoskinson）氏によって作成されたカルダノ・ブロックチェーンは、他のプロジェクトの問題点を解決しようとしています。すなわち、ビットコインよりも高速で、より非中央集権的で、イーサリアムよりも安価な取引やガス料金を提供することを目指しています。

なぜカルダノは他の暗号通貨と違うのか？

では、すでに市場に存在する数十種類のPoSブロックチェーンと、カルダノは何が違うのか気になるはずだ。カルダノの主な違いは、他のプロジェクトとは異なり、ホワイトペーパーを発表しなかったことです。

その代わりに、科学的に査読されたブロックチェーンであることを目指し、最適な暗号エコシステムを提供するために、常にベスト・プラクティスを用いています。これを実現するために、カルダノは以下のような特徴を誇っています。

レイヤー構造のアーキテクチャ

カルダノのブロックチェーンは、主に2つの要素で構成されています。

• カルダノ決済層（CSL） – すべての取引が行われる場所。
• カルダノ計算層（CCL） – スマートコントラクトの展開とネットワークの管理に使用されます。

これらの層は、相互運用が可能で、シームレスに通信できます。同時に、これらの層は別々に機能することができ、ネットワークがスマートコントラクトを計算しているときや、本質的なアップデートが行われているときでも、トランザクションを続行することができます。

ウロボロス・プルーフ・オブ・ステーク（Ouroboros Proof of Stake）

カルダノの2つ目の特徴は、「Ouroboros Proof of Stake（ウロボロス・プルーフ・オブ・ステーク）」と呼ばれる独自のコンセンサス・メカニズムを採用していることです。この検証メカニズムでは、ユーザーは完全なノード検証者になったり、自分のステークを他のスーパーユーザーに委ねてネットワーク上の取引を検証することができます。

Ouroborosでは、時間をエポックに分割し、エポックごとに新しいバリデーターがシステムによって投票されます。これにより、検証者のプールの多様性と分散性が向上します。

バリデーターには新しいADAトークンが報酬として与えられ、出資を委ねた全員に配布されるため、効果的に受動的な収入の機会を得ることができます。

カルダノの5つの利点

カルダノにはさまざまな利点があります。以下は、暗号圏の競合他社と比較して最も重要なものの5つです。

• 迅速なトランザクション – Cardanoは高度なスケーラビリティを目指して作られています。現時点では、Ethereumの15件に対し、1秒あたり250件以上のトランザクションを提供しています。
• 安いガス料金 – さらに、PoSモデルにより、Cardanoはそのネットワーク上でわずかな取引手数料を提供することができます。Cardanoのトランザクションの平均コストは約0.1ADAで、これは数セントに相当します。これをEthereumの1トランザクションあたりの価格15ドルと比較してみましょう。
• より高度な分散化 – Ouroborosでは誰もがノードバリデーターになれるため、ネットワークの分散化が進んでいます。現時点で、カルダノには1500以上のバリデータープールがあります。
• 環境に優しい – 2021年のブルランで懸念されているのは、ビットコインやイーサリアムなどのPoWブロックチェーンが必要とする大量の電力である。PoSメカニズムを持つCardanoは、これらのブロックチェーンのいずれよりも99%少ない電力しか消費しません。
• パッシブ・インカム＊ – 最後に、すべてのカルダノ保有者は、ADAコインをステークすることでパッシブ・インカムを得る機会があります。ADAコインを購入し、Yoroiなどのウォレットに保管するだけの簡単な手続きです。
  
  パッシブ・インカム＊主に、利子や配当など定額所得のこと。

カルダノに期待できることは？

残念ながら、現在のところ、カルダノのすべての利点が利用できるわけではありません。その中にはまだ開発中や展開中のものもあり、カルダノのロードマップが完全に完成するまで数年は待つ必要があります。

しかし、以下はまもなく展開されると思われるアップデートの一部です。

• Goguen（ゴウグエン）時代 – 現在進行中のこのアップデート作業により、ついにスマートコントラクトの機能がカルダノ・ブロックチェーンに導入されます。3月には、重要なアップデートがプッシュアウトされ、ブロックチェーン上のネイティブトークンが可能になりました。スマートコントラクトが有効になれば、カルダノは分散型金融のエコシステムにおいて重要なプレーヤーになる可能性があります。
• Basho（芭蕉）時代 – このスケーリングアップデートでは、サイドチェーンが加わり、ネットワークのスケーリングがさらに向上します。
• Voltaire（ヴォルテール）時代 – このガバナンスアップデートでは、カルダノの開発者は、ネットワークのさらなる発展のための資金調達のために、投票システムと財務システムを立ち上げる予定です。
• 結論

カルダノは、安価で高速なトランザクションを提供する優れたPoSブロックチェーンです。今後のアップデートにより、このプロジェクトの評価はさらに上昇する可能性があります。近いうちに、ADAがイーサリアムやバイナンスコインと時価総額でトップ3の暗号通貨を争うようになるかもしれません。