カルダノのアロンゾ・ハードフォーク展開が成功し、次の展開に向けて既に指導しています。IOHKのソフトウェアエンジニアであるケヴィン・ハモンド(Kevin Hammond)氏は、動画『Alonzo and beyond: optimizing smart contracts on Cardano』で開発者が次に取り組んでいることについての最新情報を提供し、IOHKが次のステップとして「バベッジ・エラ(時代):The Babbage Era」と呼ばれるものに移行、これをCryptodailyが伝えています。
また、チャールズ・ホスキンソン氏の動画『Surprise AMA 10/30/2021 (From Ethiopia)』の”A Brief Update”でも、「バベッジ・エラ(時代):The Babbage Era」について言及し、11月と2月のバベッジ・ハードフォークでは、システムの変更や改良、パフォーマンスの最適化などが大量に行われるだろうと伝えています。
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以下はCryptodaily.co.ukに掲載された記事「Cardano Gears Up For Babbage Era After Successful Alonzo Deployment」を翻訳したものです。
カルダノ、アロンゾの展開に成功し、バベッジ・エラに向けて準備を開始
By Amara Khatri 2021年10月23日
カルダノのアロンゾ・ハードフォーク・コンビネーター(Alonzo Hard Fork Combinator)は、カルダノネットワークで発生した最も重要なアップグレードの一つです。ちょうど1ヶ月前に展開されたこのアップグレードは、スマートコントラクトと分散型金融(DeFi)サービスをカルダノのエコシステムにもたらしました。
カルダノのブロックチェーン上の分散型アプリケーション(DApps)について
アロンゾ・ハードフォーク・コンビネーターでは、開発者がカルダノのブロックチェーン上でdAppsを開発・展開できるようになりました。これにより、カルダノのネットワークは大きく活性化しました。同プロトコルは開発者と協力して作業を続け、開発者が分散型アプリケーションをネットワーク上に展開するのを支援しています。
アロンゾ・ハードフォーク・コンビネーターの展開が成功したことで、開発者はカルダノの次のフェーズである『バベッジ・エラ(時代):Babbage Era』に注力する準備をしています。
カルダノの次のステップ
Input OutputのソフトウェアエンジニアであるKevin Hammond氏は、IOHKがカルダノの次のフェーズである「バベッジ・エラ」に向けて準備を進めていることを示すアップデートを公開し、カルダノの次の取り組みを垣間見せました。
バベッジ・エラとは、”コンピュータの父 “と呼ばれる数学者、チャールズ・バベッジにちなんだものです。バベッジ・エラでは、アロンゾのアップグレード後に残っていた問題を解決します。
性能向上の提案
バベッジ・エラでは、ブロックチェーンにいくつかの性能改善が施される予定です。ハモンド氏によると、これらの改善はかなり前から計画されていましたが、正式には開始されていません。
対応予定の問題は、アロンゾ・ハードフォーク・コンビネーターが運用開始されて以来、開発者や運営者が注目していたいくつかのパフォーマンス問題とともに、シンキングスピードの改善です。今回の改善は、ネットワーク上のユーザーがカルダノでの作業を比較的スムーズに行えるようにするために重要なものと考えられます。
言語のアップグレード
カルダノネットワークで使用されている言語「Plutus」も大幅にアップグレードされます。開発者は、ブロックチェーン上にPlutusの新バージョンを導入することで、言語を改善する計画を明らかにしています。カルダノのネットワークのPlutusスクリプト固有の側面も改善され、各ブロックでの取引量をより速く、より大きくすることが可能になります。
また、新バージョンには、カルダノのユーザー層が長い間求めていたいくつかの追加機能が搭載される予定です。
さらなる非中央集権化
カルダノのブロックチェーンをさらに分散化させる計画も進行中です。カルダノは、ネットワーク上で起こることやネットワークの方向性を、コミュニティがよりコントロールできるようにしたいと考えています。
ブロックチェーンベースのサプライチェーン認定
また、「Cardano Summit 2021」では、Strait Brands社がIOHK社と提携し、Atala SCANを生産・流通プロセスに組み込む計画であることが明らかになりました。Atala SCANは、ブロックチェーン技術により、製品の偽造や偽装を防ぐ理想的なソリューションを提供します。