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カルダノの分散型未来を築く:憲法委員会(CC)選挙がいよいよ始動!

カルダノの分散型未来を築く:憲法委員会(CC)選挙がいよいよ始動!

2025年4月11日

カルダノは今、新たなガバナンス時代の扉を開こうとしています。

それは、憲法委員会(Constitutional Committee, 以下CC)7名全員をコミュニティの投票によって選出するという、かつてない規模の選挙によって始まります。

この動きは、カルダノの分散型ガバナンスへの本格的な移行を象徴するものであり、今後のエコシステム全体の進路を左右する極めて重要なプロセスです。

憲法委員会(CC)とは?

CCは、カルダノ憲法の順守と解釈を担う中核的なガバナンス機関です。

この憲法は、エコシステム全体の理念と行動原則を定める根幹であり、CCはそのガイドラインを維持する重要な役割を果たします。

今回の選挙により、コミュニティが直接CCメンバーを選ぶことが可能となり、カルダノにおけるガバナンスの主権が真に分散されます。

スケジュール概要

選挙プロセスは以下の5つのフェーズに分かれており、2025年9月1日に完全な「選挙済み憲法委員会」が発足予定です。

● フェーズ1:準備期間(〜5月1日)

  • 投票ツールや立候補フォームの整備
  • AMA(なんでも質問会)での情報共有

● フェーズ2:立候補と選挙活動(5月1日〜5月31日)

  • ADA保有者なら誰でも立候補可能
  • 候補者はビジョンや方針をオンラインで発信
  • 上位3名は2年任期、次点4名は1年任期(今回は段階導入のため)

● フェーズ3:投票期間(6月10日〜7月10日)

  • 1ラブレース = 1票 の重み付き投票
  • 最大7人まで選出可
  • ブロックチェーン上で透明に記録・監査される投票プロセス

● フェーズ4:当選者の研修(7月10日〜8月1日)

  • クレデンシャル発行とガバナンス研修を実施

● フェーズ5:正式な発足(8月1日〜9月1日)

  • Intersectが「ガバナンス更新アクション」を提出
  • DRepとSPOの承認投票を経て正式発足

今後の改善と展望

選挙後もワーキンググループは活動を継続し、プロセス全体を振り返って次回以降の改善に取り組みます。

カルダノは今回のCC選挙を通じて、「分散型社会の実現」に向けた確かな一歩を踏み出すことになります。

なぜ今これが重要なのか?

  • 真の分散型ガバナンスの実現
  • コミュニティ主導による意思決定プロセスの定着
  • カルダノの未来を方向付ける基盤の形成

カルダノ憲法が目指す「ボトムアップで支えるガバナンス」を体現するこのプロセスに、世界中のADAホルダーが参加し、歴史的な一歩に貢献するチャンスが訪れています。

以下はIntersect記事「Selecting a new Constitutional Committee」を翻訳したものです。

憲法委員会の新メンバー選出について:記事全翻訳

2025年4月11日

この選挙は、カルダノの分散化が進む中で重要な節目となります。というのも、憲法委員会(CC)の7人全員がコミュニティによって選出されるからです。特に注目すべきは、創設機関も例外ではなく、委員会の議席を得たい場合は、他の候補者と同じ条件で選挙に立候補しなければならないという、分散化への強いコミットメントです。

カルダノは、分散化され、コミュニティ主導のガバナンスへと着実に進んでいます。本アップデートでは、憲法委員会(CC)の今後の選挙に向けた準備について、Intersectのメンバーと広範なコミュニティとの協働により形成された内容を紹介します。

準備作業は2024年11月に始まり、暫定憲法委員会(ICC)との2度のワークショップを通じてアイデアが洗練されました。このプロセスでは、2024年のICC選挙の教訓が活かされています。主な改善点としては、候補者登録期間の延長、コミュニケーションの強化、コミュニティ参加の深化などが挙げられます。

2025年1月に正式に発足した「CC選挙ワーキンググループ」は、ICC、シビック委員会、憲法代理人、そして広範なコミュニティの代表者で構成され、Intersectのスタッフがサポートしています。この多様なグループによって、選挙計画とスケジュールが確定しました。

本題に入る前に、CCとは何か? なぜその選挙が重要なのか?

CC(憲法委員会)は、カルダノの憲法を遵守し解釈するという役割を担う、ガバナンスの中核機関です。これにより、カルダノエコシステムの長期的な一貫性と方向性が、基本理念に沿って維持されることが保証されます。

CCを選挙で選ぶことにより、監督責任がコミュニティに選ばれた代表者へと移されることになります。これは、より分散化されたガバナンスへのカルダノの道のりにおける大きなマイルストーンです。

この完全に代表性のある憲法委員会(CC)の選出プロセスは、今まさに進行中であり、今後数か月間にわたって重要な日程が予定されています。日程に多少の調整が必要となる場合もありますが、全体の計画は今後の流れを明確に示しています。

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フェーズ1:準備段階(現在〜5月1日まで)

この第一段階では、選挙に向けた準備が行われます。安全で使いやすい投票ツールの構築や、立候補希望者向けのシンプルな応募フォームの設置が含まれます。

また、全ての関係者が状況を把握できるようにすることも重要であり、定期的なアップデートや「なんでも質問会(AMA)」セッションを通じて、コミュニティの質問に答える予定です。

フェーズ2:候補者登録と選挙活動(5月1日〜5月31日)

5月は、候補者とコミュニティの両方にとって忙しい月となります。立候補を希望する人々は、この期間に登録を行うことができます。ADA(エイダ)を保有している人なら誰でも立候補が可能です。

候補者たちは、自分の理念や委員会で達成したい目標を発信できるオンラインスペースを活用できます。また、さらなるAMA(なんでも質問会)や公開ディスカッションも予定されており、候補者とコミュニティが直接つながる場が設けられます。

なお、今回の任期は2年で申請されます。上位3名の当選者はフルの2年間、次点の4名は1年間のみ任期を務めます。これは今回の選挙に限った一度限りの仕組みであり、憲法が定める段階的な改選プロセスを可能にするための措置です。次回以降の選挙では、全ての任期は統一された期間になります。

フェーズ3:投票と透明な検証(6月10日〜7月10日)

投票は1ヶ月間にわたって実施され、ADAを保有しているすべての人がカルダノの未来に対する意見を表明することができます。

この投票システムは保有しているADAの量に基づいて行使される重み付き投票で、1ラブレース=1票という仕組みです。投票者は最大7名まで候補者を選ぶことが可能です。

すべての投票はカルダノ・ブロックチェーン上に安全に記録されるため、完全な透明性と改ざん不可能性が保証されます。

投票終了後には、第三者の独立した専門家による監査が行われ、結果の正確性が検証されます。この監査情報は、すべてのコミュニティメンバーが確認可能です。

フェーズ4:当選者のトレーニングとオンボーディング(7月10日〜8月1日)

この段階では、新しく当選したCCメンバーたちがその役割に備えるための準備と研修を行います。

各メンバーは、必要な認証情報(クレデンシャル)を生成し、自らの責務や効果的に業務を遂行する方法を理解するためのトレーニングプログラムに参加します。

フェーズ5:ガバナンスの正式化と実装(8月1日〜9月1日)

最後に、新しく選出された憲法委員会(CC)が正式に発足します。

Intersectは、新たに選ばれたCCメンバーと協力して、**「委員会ガバナンス更新アクション(update committee governance action)」**を提出し、選出されたメンバーを正式に認定します。

この変更には、各メンバーの公式なクレデンシャル情報任期終了日が含まれます。その後、このガバナンス更新案は、委任代表者(DRep)とステークプールオペレーター(SPO)による投票によって承認されます。

この投票が承認されれば、選挙プロセスは完了し、カルダノ史上初の「完全に選挙で選ばれた憲法委員会」が誕生します。

継続的改善(Continuous refinement)

CC選挙ワーキンググループは、選挙が終わった後も活動を継続します。

このグループは、コミュニティからのフィードバックを収集し、選挙の実施内容を振り返って評価します。そして、次回以降の選挙プロセスをさらに優れたものへと改善する方法を検討していきます。

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