新たに生まれた団結──チャールズ・ホスキンソンが語る“Cardano再生”と未来の180日
2025年11月22日、ロンドンの深夜3時過ぎ。
チェーン分岐とネットワーク障害の緊急対応が収束した直後、
チャールズ・ホスキンソンがコミュニティに向けて動画メッセージを公開しました。
そこには「危機をどう乗り越えたか」ではなく、
“新たに生まれた団結(Newfound Unity)” への強い確信と、
これから挑む90〜180日の未来が語られていました。
30時間の戦い──コミュニティと開発陣が一丸となった夜
今回のネットワーク分岐では、開発チームやSPO、エコシステム全体が
30時間以上の不眠不休 で修復作業に当たりました。
- ウォールームの設置
- 悪意ある取引の解析
- ノードアップグレードの調整
- 取引所・SPOへの連絡
- 検証と再検証
その結果、
2つに分かれてしまったチェーンは完全に1つへと収束。
ユーザー資金も安全に保たれました。
チャールズはこれを
「Ouroborosは戦車のように頑丈だ」
「PoSではほぼ不可能なレベルの“傷のない復旧”だった」
と表現しています。
市場の4年間の下落と、溜まり続けていた“不満”
チャールズは、今回の事件だけでなく、
ここ4年間の暗号市場全体の下落 が
コミュニティに疲労や苛立ちを積み上げていたと語ります。
- 期待と失望の繰り返し
- ガバナンス開始に伴う本音の衝突
- 財務や委員会報酬などの議論
- プロジェクトへの不満や批判
それらはすべて「本当の問題」でしたが、
今日だけは、
その全てを横に置き、1つの目標に向かった日だった と強調しました。
そしてこの一体感は、
「長い間で一番、コミュニティがひとつになった瞬間」
だったと言います。
これからの90〜180日が“決定的な期間”になる
動画の中でチャールズは、これからの半年以内に
Cardano が本当に前進できるかどうかの分岐点が来る と語ります。
理由は以下のとおりです。
1. Midnight ローンチがCardano DeFiの鍵を握る
チャールズ本人は、今後のほとんどの時間を
Midnight のローンチ準備 に割くと宣言。
Midnight と Realy プロジェクトだけで
「数億〜十億ドルのTVLを呼び込める」と断言しています。
2. DeFi構築に必要な“統合・インフラ”はまだ巨大
Cardano のエコシステム整備には
総額1億ドル規模 の統合コストが必要で、
Midnight Foundation と IOG がその多くを負担する見込みです。
- ブリッジ
- ステーブルコイン
- オラクル
- データ可用性
- PubSub
- Star Stream
- イベントソーシング
など、まだ多数の要素が必要とされます。
3. Leios によるL1性能強化(2026年)
2026年に導入される Leios により、
Cardano L1 は最大で 60倍高速化 します。
Hydra と合わせることで「ほぼ無制限TPS」も現実的になります。
Cardanoが示した“倒れない生存力”
チャールズは今回の対応を通して、
Cardano が世界に見せつけた重要なポイントを挙げました。
- 攻撃されてもネットワークは停止しなかった
- フォークしても活動継続し、最終的に自動的に収束した
- PoSでこれほどの柔軟性を持つのは極めて珍しい
- コミュニティ・SPO・開発者が同時に動ける強さ
「どれだけ殴られても、Cardanoは立ち上がる」
「これほどの回復力を持つPoSは他にない」
と強い自信を見せています。
RealFiの大成果 ──“100万件のローン”の衝撃
動画の中で最も印象的なエピソードのひとつが、
ジョン・オコナー(IOGアフリカ担当)から聞いた話です。
- 年間100万件の小口ローン
- 70%が女性への融資
- 金利17%・不良債権率2%(業界平均は85%)
この成功は、
Cardano の RealFi が現実世界でインパクトを出し始めている証拠であり、
それを来年以降 Cardano 上へ全面移行する計画 であることも明かされました。
“団結”がなければ前には進めない
動画の終盤、チャールズは繰り返し
Unity(団結) の重要性を語ります。
- 過去のいざこざを捨てる
- 思想の違いを越えて話す
- 互いの貢献を認め合う
- 一つの目標に集中する
そしてこう締めくくります。
「この姿勢を保てば、僕たちが負ける未来は存在しない」
「そしていつか、Cardano は“世界で一番”になる」
おわりに──“疲れ切ったよ。でも明日もやる”
動画の最後にチャールズは、疲労を隠さずこう語ります。
「僕はもうクタクタだ。でも明日も働く。あなたたちもそうだろう。」
「そしていつか、僕たちはナンバーワンになる。」
今回の事件は、Cardano にとって痛みを伴う出来事ではありましたが、
同時に コミュニティの結束とネットワークの強靭性を証明する一日 となりました。
以下はチャールズ・ホスキンソン氏動画「Newfound Unity」を翻訳したものです。
チャールズ・ホスキンソン氏動画「Newfound Unity」全翻訳:Newfound Unity(新たに見つけた団結)
こんにちは、チャールズ・ホスキンソンです。ここロンドンの寒くて陰鬱な場所からライブでお届けしています。
今日一日の仕事を終えて、チームの皆を連れ出してシガーとウイスキーを楽しみながら、僕たちが成し遂げることができた素晴らしい成果をささやかに祝っていました。
そして、一日を締めくくる前の最終チェックをいくつかやっていたところです。
中には 30時間以上もぶっ続けで起きて、ウォールーム(司令室)を組み上げてくれた人たち もいます。
ですが―― チェーンは修復されました。すべてのピースが元通りになっています。
そして僕が予測したとおり、
二つに分かれたチェーンは一つに戻りました。
これは、よく考えてみれば本当に特別なことです。
では、この先に何が起きるのかというと、
とても長く地道な分析作業 が待っています。
比較や検証を重ねながら、今回の影響を一つずつ確認していく必要があります。
孤立したブロック(オーファンブロック)が大量に生まれてしまったので、
どこかでダブルスペンドなどが発生していないか
まだハッキリしていません。
ですが、そこも含めて全て僕たちが明らかにしていきます。
ただ、今回の動画は 「事後分析(ポストモーテム)」 が目的ではありません。
すでにブログ記事が書かれているところで、
これから 48〜72時間のあいだに多くの情報が公開 される予定です。
僕が今日この動画を撮りたいと思った理由は、
コミュニティ全体の“空気(センチメント)”が変わった と感じたからです。
攻撃を受ける前の今日の始まりは、
正直言ってかなり沈んだ雰囲気でした。
攻撃そのものではなく、
ここ 4年間、ほとんど休みなく続いてきた市場の下落 が原因です。
時々、小さな希望の光が見える瞬間はありました。
例えば、トランプがADAについてツイートした時には
1ドル近くまで上がることもありました。
でも市場は弱く、
その繰り返しで みんな少しノイローゼ気味になっていった のです。
失望が続き、
2025年は特に厳しい年でした。
いろいろな不満が噴き出し、
怒りや鬱憤が何層にも積みあがっていました。
どれも新しい問題というわけではなく、
ただ、これまで言い出すタイミングがなかっただけなのです。
そして ガバナンスが始まったことで、ようやく僕たちは本音を言えるようになった。
人々が語ったことには、
それが痛烈であっても、
そこにはそれぞれの“真実”がありました。
でも、どこかのタイミングで自分自身にこう問いかける必要があります。
「同じことを何度も繰り返し言い続けて、そこに何か生産的な意味はあるのだろうか?」
そして今日、
エコシステムのあらゆる立場の人たちが一つの場所に集まりました。
仲の良い人もいれば、そうでない人もいる。
むしろ互いを強く嫌っている人たちすらいる。
それでも 今日という一日だけは、すべてを脇に置き、団結することができた。
そしてその姿は コミュニティ全体にも反映(シミュラクラ) されました。
みなさんも一つにまとまりました。
そして今、2025年11月22日、ロンドン時間で午前3時11分。
このコミュニティは長い間で最も“ひとつ”になれている。
そして、これは本当に特別なことです。
もし僕たちが望めば、この状態を維持し続けることができます。
しかし、もしこの団結を守らず、大切にせず、育てる努力を怠れば、
また元のようにバラバラになってしまうでしょう。
これからの 90〜180日間は非常に重要な時期 になります。
僕自身は、これから膨大な時間を Midnight のローンチに費やす 予定です。
これは、Cardano の DeFi にとって、僕が提供できる最も価値のある貢献だと考えています。
僕は、Cardano の現状について自分のチームに 詳細なレポートを作成するよう依頼 しています。
様々な資料やデータを集めた結果、
レポートは 40ページほどの非常に長いもの になりました。
結論(TL;DDR)を一言で言えば、
「今のCardanoは、あるべき場所にはまだ達していない」
ということです。
まるでアメリカの本当のスローガンのように、
「まだ完成していない。今まさに取り組んでいる途中だ」
という状態です。
直せないものは何一つありません。
ただ現実として、やらなければならない統合作業(インテグレーション)が多く、
これから構築すべきプロダクトも大量にあり、
立ち上げるべきDAppも数多く存在しています。
そして、冷たい氷水を手渡してあげたいくらい疲れ切っている人たちもいる。
さらに大きな問題として、
「成功の定義」となる統一されたKPIがエコシステムに存在していない
という点があります。
今年は、
不満が噴き出し、
攻撃を生き延び、
人々がようやく本音を語り、
ガバナンス機関が動き始め、
財務(トレジャリー)への支出をどうするか、
憲法委員会に報酬を払うべきかどうかなど、
哲学的な議論が延々と続いた一年でした。
その議論には、良い面も悪い面もあり、
勝者も敗者もいました。
そして、これらの議論はこれからも続いていくでしょう。
しかし、それらはもはや僕たちを定義するものではありません。
同じ話をいつまでも繰り返し続けても、
それはただ退屈になるだけです。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。
では、次に話すべきことは何でしょうか?
僕としては、
これからの90〜180日間で、このネットワークに対して客観的な指標を設定し、実際にそれを測定していくこと
について話したいと思っています。
つまり、現状の測定を行った結果、
今の位置はあまり良くない
というのが僕たちの最も正確な評価です。
その理由をコミュニティ全体で共有し、議論し、理解する必要があります。
まだやるべきことが山ほどあります。
僕は、
Cardano に “数億〜十億ドル規模のTVL” を持ってくる方法を知っています。
実際、Midnight と、これから控えている “Realy” プロジェクトだけでも、その実現が見込めます。
インテグレーション(外部接続)の進め方も分かっています。
Cardano が必要としているあらゆる統合を行うための総費用は、
おそらく 1億ドル(約150億円)規模 になるでしょう。
みなさんからは毎年のように
「これはいつ?」「あれはいつ来るの?」
という声を聞きます。
まるで僕たちが何もしていないかのように思われがちですが、
実際には常に話し合いを続けています。
ただし、
外部企業の多くは Cardano を真剣に扱っておらず、
そのため 統合コストは年々“法外なほど高騰” しています。
そして、最終的には
Midnight Foundation と Input Output がその費用を負担し、
実現へ向けて進めていくことになるでしょう。
では、どうすればそこへ到達できるのか?
その答えはこうです。
今日、僕たちが手に入れた “新たな団結(newfound unity)” を使うことです。
答えも、知識も、起業家的な意志も、
コミュニティがひとつにまとまればすべて揃っています。
それは僕が確信していることです。
そして、それらを実現するための 十分な資金もリソースも存在 しています。
コミュニティの外には、
「ほら見ろ、Cardano だって無敵じゃない」と
嬉しそうに騒ぎ立てる人たちもいます。
でも、彼らはまったく理解していません。
今回のような攻撃とフォークが、
“通常の”PoS(Proof-of-Stake)プロトコルでは
ほぼ修復不能であることを。
そして、普通なら
ネットワークのハードフォーク(強制アップグレード)や
チェックポイントからの再起動が必要になり、
永久的な傷跡が残る のです。
しかし Cardano は違います。
私たちの Ouroboros は“戦車のように頑丈”に作られている。
そしてそれを未来へと維持する方法も、
2026年にリリースされる Leios(レイオス) によって確保されています。
さらに、Hydra も本格的に動き始めています。
Delta DeFi のローンチがあり、
Sam と彼のチームが Hydra を使った “自動販売機ステーション” のような仕組みを作り始めています。
コミュニティ全体で Hydra を受け入れて活用すれば、
Cardano のアプリケーションは “ほぼ無制限のTPS” を持つことができます。
そして Leios によって L1 は現在より 60倍高速 になります。
つまり、基盤はより強固になるのです。
しかし、まだ足りません。
やるべきことはもっとあります。
- Star Stream によるコンポジション
- イベントソーシング
- PubSub
- データ可用性
- ブリッジ
- ステーブルコイン
- オラクル
これらが揃って初めて、
Cardano の完全な DeFi エコシステムが形を成す ことになります。
そして今日と同じように、
コミュニティが一つにまとまれば、
「今この時間に解決すべき問題は何か?」
「誰と話をする必要があるのか?」
「誰にタスクを割り当てるべきか?」
「誰が責任者で、誰が相談役なのか?」
これらを迷わず決めて進めることができます。
そして、なぜそれができないと思うのでしょうか?
僕たちにも、このエコシステムにも、
欠けているものなんて何もない。
今日、僕たちは証明しました。
歯を食いしばって殴られても、また立ち上がり、歩み続ける。
Cardano のネットワークは止まりません。
フォークしても止まらない。
前に進み、構築し続ける。
そして、このエコシステムの全員が心の奥底で願っているのは
Cardano に成功してほしい ということなのです。
真実を語り、自分たちの物語を押し進めようとする中で、
僕たちはしばしば “分断的” になってしまいます。
これは僕自身も例外ではありません。
正直に言えば、
僕が不必要に厳しい言葉を投げつけてしまった場面は数多くあります。
そのほとんどは、
憤慨、フラストレーション、そして疲労
といった感情から生まれたものです。
率直に言って、
同じ仕事を10年間続けることは本当に大変です。
そして、その10年のうち4年間を、
暗号市場全体の “永続的な下落” の中で過ごしながら、
毎年全力を尽くしてもなかなか前に進めない状況に置かれてきました。
また、
自分は誠実であろうとする一方で、
業界全体には誠実さが欠けていることが多すぎる
という現実を目の当たりにするのも、つらいことです。
率直に言います。
この業界は僕たちに Celsius、OneCoin、BitConnect、Luna、FTX を生み出しました。
銀行史上の暗黒時代以来、
これほどの規模の無制限な腐敗は見たことがありません。
そしてこれは、残念ながら今後も続くでしょう。
市場がグローバル化すればするほど、
こうした腐敗はむしろ増えていくはずです。
本来なら勝つべきではなかった人間たちが勝ってしまい、
そのまま逃げ切ることもあるでしょう。
しかし彼らは毎日、自分の顔を鏡で見なければなりません。
それが正しい勝利ではなかったことを自覚しながら。
そして結局のところ、
彼らは “世界を変える” こともできなかった。
ただ、
誠実な人間から価値をむしり取っただけ の存在になってしまったのです。
だからこそ、僕たちは鼓動を止めず、前に進み続けるのです。
今日僕たちが成し遂げたことに対して、
外から称賛が与えられることは、おそらくありません。
30時間以上も起き続け、
ウォールームでコードを書き、
電話をかけ、
メールを送り、
取引所にアップグレードを依頼し、
SPO たちにアップグレードを促し、
暗号メディアの不安とプレッシャーの中で検証とテストを繰り返した人たち。
彼らがどれほどの重圧の中で動いていたか、
外の世界は理解しようともしないでしょう。
しかし少なくとも、
僕たちは互いに感謝し、称え合うことができます。
だから、心の底から言わせてください。
今回の解決に関わったすべての人へ。
ありがとう。
あなたたちは自分の役目を果たしました。
ラインを死守しました。
小さな貢献、大きな貢献、そのどれもが重要でした。
どんな役割であっても、
一人ひとりが “長期的に意味のある仕事” をやり遂げたのです。
そして、みなさんのおかげで
この夢は生き残った。
そして今、僕たちは再び 団結し、力を手にしました。
僕たちは、再び歩み出す力を取り戻しました。
4年間続いた下落相場には、もううんざりしています。
あなたたちも同じ気持ちでしょう。
そして、
マクロ経済の動向が常に僕たちの運命を左右する状況にも疲れました。
トランプがツイートすれば市場が動き、
どこかの国の関税が変われば市場が下落し、
名前も知らない国の銀行が破綻すれば
突然マーケットが20%下がる――。
もうそんなものに振り回されるのはやめるべきです。
そろそろ、自分たちの道を進むべき時です。
そして、そのためには
コミュニティが一つにまとまらなければならない。
今日のように。
ただまとまり、ただ進む。
やるべき事をやるだけです。
Input Output のメンバーも、
Cardano の事業部のために全力で働くことになります。
必要なコミットメントを果たし、
旧ロードマップの大部分を完了させ、
未来のプロジェクトにも着手していきます。
会社の多くの人々が今、
Bitcoin DeFi に取り組み、
Realy のローンチを成功させ、
それを数十億ドル規模の注目プロジェクトへ育てようとしています。
――そしてここで、今日僕がシガーを吸いながら聞いた、
とても印象的な話があります。
ジョン・オコナー(IOGアフリカ部門の中心人物)が僕にこう言いました。
「チャールズ、僕がこの10年間で一番誇りに思っていることが何だかわかる?」
彼は2016年、Cardano Foundation のマイケル・パーソンズ時代から関わっている人物です。
僕が「何だい、ジョン?」と聞くと、
彼はこう言いました。
「RealFi で去年、僕たちが出したローンの数を当ててみて。」
僕は答えました。
「5万件くらい?融資額にして500万ドルくらい?」
彼は笑って言い、
「100万件だよ」と。
100万件の小口ローンが、1〜3ヶ月ごとにロールオーバー(更新)され続けていたのです。
その 70% は女性への融資 でした。
僕は思わず言いました。
「なんてことだ、ジョン……すごすぎる。」
平均金利は 17%、
不良債権率(NPL)は 2%。
普通なら 85% まで跳ね上がる世界でです。
僕は尋ねました。
「どうやってこれを世界中に広げるんだい?」
彼は答えました。
「もう方法は分かった。来年、Cardano で実現する。」
僕が “銀行アクセスのない人々(アンバンクト)に金融サービスを届ける” と言ったとき、
僕たちはそれを諦めてはいませんでした。
ただ、それをスケールし、倫理的に、誠実に実行する方法を探していただけです。
だから Cardano を作ったのです。
僕は他のプラットフォームを信用できなかった。
いつか誰かがめちゃくちゃにしてしまう未来が見えていたから。
「なら、自分たちが正しく作ろう」と決めたのです。
この対話は本当に素晴らしいものでしたし、
そのデータを見た時は心から勇気づけられました。
そして、これは Cardano エコシステムの数多くのプロジェクトのうち、
ほんの一つに過ぎません。
Strike、Liquid、Fluid、
IGON の成功、
World Mobile の Coinbase 上場、
SNE や Hoski コミュニティ、
MinSwap、SundaySwap――
数えきれないほどの成功の物語が存在しています。
ほとんどは小さなチームによるもので、
誰一人 “信念” を失わなかった人たちの成果です。
Midnight Summit でも、その多くの人に会いました。
中には Avalanche や Solana の人もいましたが、
誰もが「コミュニティは敵対的だと思っていたが、実際は驚くほど歓迎してくれた」と言って帰っていきました。
それこそが 団結の本質 です。
それこそが、団結(ユニティ) の本質です。
僕たちエコシステムは、問題を解決するために一丸となるだけではなく、
これまで僕たちをここまで導いてくれた人々を
認め、敬意を払い、感謝を示すこと が必要です。
そして、その人たちが次のステップへ進むための支援を行い、
エコシステム全体の未来のために、
正しい場所へと導いていく義務があります。
Cardano が失敗する――
そんなことは “絶対にありません”。
どれだけ強く殴られても、
立ち上がる力があるからです。
ただし、
それは Cardano が“世界標準”になる未来が保証されている
という意味ではありません。
その未来は、
勝ち取らなければならないものです。
そして一度勝ち取ったとしても、
毎日その地位を守り続けなければならない。
今日、僕たちはそれを勝ち取りました。
11月22日、あるいは21日――
今日という日、僕たちは成し遂げたのです。
僕たちは暗号資産業界全体に対して示しました。
「どれだけ殴られても、Cardano は再び立ち上がる」 と。
しかし、
明日もまた、その地位を勝ち取らなければなりません。
そして明日は、今日とは少し違う形で勝ち取ることになります。
それは――
前向きな姿勢と、互いに歩み寄れるという “本物の信念” を持つこと。
たとえ意見が食い違っても、
たとえこれまで不和があったとしても、
厳しい言葉が飛び交っていたとしても、
思想の違いがあったとしても、
こう言えるようにするのです。
「次に取り組むべきことは何だろう?」
「次に構築すべきものは何だろう?」
もしこの姿勢を保つことができれば、
僕たちが負ける未来は存在しません。
もちろん、道のりは険しいでしょう。
時間もかかるでしょう。
でも――
他に何をしますか?
仮想通貨の Reddit に座り込んで、
自殺相談窓口を茶化すようなミームを投稿し、
マクドナルドで働く人をバカにし、
「利回りが魅力的じゃない」と文句を言ったり、
「コインが10倍にならない」と嘆いたり…。
そんな人生は、なんて哀れなのでしょう。
そんな姿勢には、
思いやり(エンパシー)がまったく欠けています。
僕たちの道は完全に失われたわけではありません。
ただ、
埃をかぶり、傷つき、輝きを失っていただけ です。
しかし今日、僕たちは
かつての自分たちの姿を再び取り戻しました。
そして僕は、
それがみんなの心に何かを思い出させ、
そして背中を押す “きっかけ” になることを願っています。
自分自身を拾い上げ、
くすんだ部分を磨き、
埃を払う時です。
僕たちは少し年を取り、
傷も増え、
2021年のように物事が簡単に進むわけではありません。
それでも――
僕たちは勝つ。
今日見たすべてのものが、
その確信をさらに強くしました。
僕は
団結した人々、
賢明な人々、
そして本当に “Cardano が守るべき価値” を理解している人々
を見ました。
それは揺るぎない事実です。
ただ、寝る前に
どうしてもこの動画を撮りたくなった ので、短くまとめて話しています。
僕はもう、めちゃくちゃ疲れています。
でも、それでいいのです。
明日もまた僕は仕事をします。
そして、あなたたちもそうするでしょう。
そしていつの日か、
僕たちは “世界で一番” になっているはずです。
それではみなさん、
おやすみなさい。
























