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ついにカルダノを唯一無二の存在にするWolframとカルダノによる新しい取り組みがスタート:ニュース動向 & ステーキング状況 in エポック278

ついにカルダノを唯一無二の存在にするWolframとカルダノによる新しい取り組みがスタート

Wolframとカルダノによる新しい取り組みがスタートします

ついにWolframとカルダノによる新しい取り組みがスタートします。Wolfram言語とカルダノブロックチェーンの統合により、NFTツールとオークションを実装し、カルダノ・ブロックチェーンによってLiveMinting.comを稼働させることを発表しました。

現在カルダノは様々な重要プロジェクトとの提携が進んでいます。その中でもWolframとカルダノの提携は、ブロックチェーン史上にとって画期的な出来事なるマイルストーンの一つとなる可能性を秘めたものです。

IOHKのブログによると、カルダノ・ブロックチェーンの統合を活用して、Wolfram言語にMintNFT機能を導入を発表しています。また、日本時間7月28日午前4時に予定されているライブストリームイベントで、体験的NFTミント(鋳造)を企画しており、”NFTのミント過程を実況する世界初の「ライブミント」イベントの1つとなる”と伝えています。このライブミントでは、Wolframのセルオートマトン(コンピューター界のアイテム)を、リアルタイムでNFTに認定された特注のアート作品に変換され、これまでに類のないNFTが生み出されるとのことです。

2021年6月29日のエポックな日々「NFT市場の状況やビジネスについての考察」の記事では、カルダノの技術により、そして様々なメタデータを付与することで、考えうる多くの新しいビジネスモデル、市場をもたらすとことがわかってきましたが、今回さらに踏み込んだ「体験型」NFTについての考察と、Wolfram BlockchainLabs(WBL)とカルダノのパートナーシップによるリアルタイムでNFTを作成するLiveminting、WBLとカルダノの提携による今後の可能性についてご紹介します。

Wolframについて

最初にWolfram BlockchainLabsおよび、Wolfram Researchについてご紹介します。まず、Wolfram Researchは、1987年にStephen WolframWolfram Blockchain Labs CEO)により設立されました。

Wolfram Researchは、30年以上に渡り継続的に優れた技術ベースを構築し,それを使って多数の斬新な製品を生み出しており、その中核となっているのが,計算と知識のユニークな統合を定義する、革命的なWolfram言語です。

1988にリリースされたMathematicaは,Wolframを代表する独自の製品であり、長年に渡って,技術・教育分野等を中心に、世界中の数百万人を越えるユーザに愛されています。グローバルなテクノロジーベースを基盤とするMathematicaは、画期的な研究成果、洗練されたユーザ志向の設計、最先端のソフトウエア工学テクノロジーをユニークに統合しています。

2009年には,現在はWolfram言語をベースに構築したWolfram|Alphaを発表。これは初めて大規模計算知識を現実的に利用可能にした質問応答システムで、事実についての質問に対して、構造化されたデータを使って計算し、直接答えを返すオンラインサービスです。

現在のところ日本語で行える質問は計算知能関連のみとなっていますが、本来は計算や科学技術の分野だけではなく、経済、政治、文化といった分野までもカバーしているとのことです。

例えば検索窓に「Pikachu‐like curve」などの質問内容を入力すると、Wolfram Alphaは質問内容を理解し、答えを含んでいる可能性のあるドキュメントやウェブページのリストを返すわけではなく、ハイレベルで適切な結果を返します。Wolfram Alphaは、Wolfram言語の画期的なアルゴリズム,知識ベース,AIテクノロジー「知識検索エンジン」です。

これはGoogle社のコアビジネスである「検索市場」において、今後のテクノロジーの発展を考えると、Wolfram AlphaはGoogle社最大のライバルとも言われているのです。

参考記事:WIRED「天才が作った新検索エンジン『Wolfram|Alpha』と、Googleへの影響

Wolfram BlockchainLabs(WBL)の発足

そして、2014年半ば、WolframResearch内で多くのブロックチェーンの取り組みをスタートさせました。積極的に分散台帳(DLT)技術を使用し、ブロックチェーンや暗号資産分析などの新製品の構築、ブロックチェーンテクノロジーの教育的説明、そしておそらく最も重要なこととして、スマートコントラクトの計算データの提供とともに、WolframResearch内でのブロックチェーンの関わりは、多くのグループに広がっています。

そして2017年の秋、WolframResearchはこれらの独立した取り組みを1つのユニットにまとめ、4か月後、そのユニットはWolfram BlockchainLabsになりました。

Wolfram BlockchainLabsは、スマートコントラクト、計算コントラクト、計算ファクトの革新的な分野に取り組んできました。

そして昨年末Wolframは、IOHKとの提携でカルダノとWolfram Alphaの統合を発表、今回(2021年1月以来)Wolfram BlockchainLabs(WBL)はカルダノ・ブロックチェーンをWolfram言語に統合を開始しました。

そして今回、その取り組みの具体的な成果としてIOHKとの共同作業により、NFTツールとオークションを実装し、カルダノ・ブロックチェーン上で、LiveMinting.comを稼働させることとなったのです。

もはやNFTとは、デジタルアートにおける投機に焦点を与えるものではない

Wolframの創設者兼CEOであるStephen Wolfram氏は、NFTについてブログで、”ここ数ヶ月の間にデジタルの世界で注目を集め,文化的にも大きな影響を与え,デジタル資産の時代の流れを捉えています。”と言及しています。また、NFTについての説明としてはおそらく2021年3月のSaturday Night Liveでの寸劇が最もよく説明しているとのことで、その寸劇の動画は下記のツィート(英語のみ)でご覧になれます。

たまたま、SIPOが以前にこのSaturday Night Liveについての翻訳記事を紹介していましたので、寸劇の内容については下記の記事と一緒にご覧ください。とてもユーモアが効いていており、「NFTとは一体何か」を面白おかしく説明しています。

そして、Wolframの創設者兼CEOであるStephen Wolfram氏はブログでNFTについて次のように述べています。

残念ながら、NFTに関する一般的な議論の多くは、デジタルアートにおける投機に焦点を当てています。WBLでは、NFTには投機的な要素以外にも多くの要素があると考えており、NFTが私たちのデジタル・フットプリントの大部分を占めるようになると信じています。

そしてさらに、

私たちのデジタルライフは、私たちの物理的な生活の反映であると同時に、私たちの所属、コレクション、そしておそらくは資格を示す方法にもなっています。WBLでは、このような物理的な経験や所属を示す、さまざまなタイプの “体験型 “NFTを探求しています。

もはやNFTは、資産の所有権を証明するという部分に焦点が当てられていますが、Wolframは”NFTが私たちの一般的なデジタルフットプリントの大部分になる”と信じており、次のような分類できるとしています。

  • Collectible NFTs(コレクタブルNFT):物品を収集することは、私たちの生活の重要な一部であり、収集可能なNFTは、収集、取引、追跡、および他人に見せることができるデジタル希少価値のある物品です。
  • Credential NFTs(クレデンシャルNFT):このようなNFTは、自分の業績の共有を制限し、共有された場合には検証可能な方法でエコシステム全体を追跡することができます。
  • Programmatic NFTs(プログラムによるNFT):スマートコントラクトのプログラム可能な機能を利用して、所有者や環境に応じた対応を行うNFTです(もちろん、計算機上の事実を利用します)。

*クレデンシャルとは、資格、経歴、認定証、信任状などで、。情報セキュリティの分野では、認証などに用いられるID、ユーザー名、暗証番号、パスワード、生体パターンなどの識別情報の総称を指す。

リアルタイムでNFTを作成するライブミンティングとは?

今回発表されたリアルタイムでNFTを作成するライブミンティング(liveminting)を使用すると何ができるのか?Stephen Wolfram氏はブログで、次のように説明しています。

リアルタイムでNFTを作成するライブミンティングを使用すると、ブロックチェーンにNFTを追加するというユニークな体験に視聴者を含めることができます。NFTは、資産の所有権を証明するだけではありません。

NFTは、革新的な経済モデルやビジネスモデルを作成できるだけでなく、オーディエンスを拡大してコミュニティを接続する新しい方法を作成できる計算可能なアーティファクトです。

体験型NFTは重要なライフイベントをデジタルでキャプチャして文書化できますが、体験型NFTの真にユニークな側面はミンティングプロセスです。

ライブミンティングを通じて、ミンティングプロセスは技術プロセスから共同イベントに変わります。

Wolfram氏は、現代のテクノロジーは、夕食をソーシャルメディアに投稿したり、生まれたばかりの赤ちゃんの写真を両親に送ったりすることが可能で、写真の撮影、保存、共有を素早く簡単に行うことができるが、写真を撮ること自体が特別なことではなくなってきている述べています。

そしてライブミンティングは、つまりリアルタイムでNFTを作成することで、ブロックチェーンにNFTを追加するというユニークな体験に視聴者を含めることことを可能にするものだとしています。この体験型NFTの真にユニークな点は、NFTを作成する(鋳造)プロセスでであり、liveminting.comのプラットフォームを通じて、ライブミントプロセスは、乾いた技術的プロセスからエキサイティングな共同イベントへと変化すると説明しています。

これによりユーザーは、重要なNFTが作られるのをリアルタイムで目撃したり、思い出深いライブミンティングのイベントを再訪したり、自分のイベントを投稿してより多くの人々にアピールしたり、過去のイベントをアーカイブして視聴者や世界中の人々と簡単に共有したりと、ライブミンティングの完全な体験に浸ることができるとしています。

そして、Wolframテクノロジーを搭載した liveminting.comは、カルダノブロックチェーン上でNFTをプログラムでライブミントするための本番環境対応ツールの唯一のプロバイダー(現在メインネットとネストネットの両方で稼働)であり、MintNFTを使ってメタデータをカスタマイズしたり,IPFSコンテンツのアップロードを自動化したりすることが可能となっています。

ブログでは、NFTミンティングは、クリエイティブなアートワーク、プログラム、またはその他の概念を、ブロックチェーンの特定のトランザクション構造と組み合わせると説明しています。

下記の画像はWolframが人間とコンピューターのチームとして作成した画像です。

セルオートマトンの画像
電話の背景など、ローカルで使用できます。
初のライブミンティングイベント開催

2021年7月28日午前3時 (日本時間)2021年7月27日午後1時(*時間を間違えておりました。訂正いたします。)に開催される初のライブミンティングイベント「スティーブンウルフラムの計算宇宙からのセルオートマトンのピック:Stephen Wolfram’s Picks of Cellular Automata from the Computational Universe」では、Stephen WolframとWolframのエキスパートたちがプログラムによってセルオートマトンの画像を選び,生成し,それぞれの画像に対してライブミンティングNFTを行う予定とのことです。

TwitterまたはYouTubeで参加が可能、さらにこのイベントでNFTを獲得するチャンスがあるので,ぜひご登録して、体験型NFTをゲットしてみてください。

WBLとの提携はカルダノをより唯一無二なものにする可能性に満ちたもの

またIOHKのブログで”これは、Wolfram BlockchainLabs(WBL)とIOHKの共同作業によるソリューションの始まりに過ぎないと述べています。

事実カルダノとWolframのプロジェクトは、下記の形で進んでいます。

  • ブロックチェーンの統合:カルダノ・ブロックチェーンをWolfram言語とテクノロジーに統合することで,NFTのミントツールが可能になります。
  • 計算事実と*オラクル:WBLとIOHKは,Wolfram|Alphaから計算事実をCardanoブロックチェーンに導入しています。
  • カルダノのProject Catalyst:WBLは、コミュニティ主導の革新的なプロジェクトに参加するためのガイドラインを作成しています。

これらの提携は非常にカルダノにとっても重要なプロジェクトと言えるもので、ブロックチェーンの統合の他に、「計算事実とオラクル」は、カルダノに世界トップレベルのオラクルを提供できるWolframとの提携により、カルダノブロックチェーンがより信頼できるデータを元にコンピューティングを提供できことにあります。

また真の分散型のガバナンスを提供しようとするカルダノにとって、WBLによるそのガイドラインを作成は、信頼性と真の民主主義を構築するにあたり、その信頼性を築く上での重要なものになると考えられます。

*オラクルとは預言、神託、託宣。神の言葉という意味で、ブロックチェーンにおいて、データをいかに正しい事実に基づいた方法で入力するかということは非常に重要な課題である。

いかがだったでしょうか?カルダノとWolfram BlockchainLabs(WBL)の提携は、カルダノをより高みに導き、カルダノをより唯一無二なものにする可能性に満ちたものであり、今回の発表は非常に歴史的な第一歩と言えるものでした。

参考記事
IOHKブログ「WolframとCardanoがNFTとライブミントでコミュニティを構築
Wolframブログ「Liveminting NFTs with the Wolfram Language on the Cardano Blockchain

最後にお願いです。ADAを持っている人は全員、カルダノネットワークのステークを持っています!そしてそのことで誰もがステーキングに参加するだけで、報酬を受け取ることができます。

もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル

ニュース動向 in エポック278

カルダノ(ADA)の創設者チャールズ・ホスキンソンが新しいアルゴリズムのステーブルコインを発表:詳細

チャールズ・ホスキンソン氏がツィッターで、画期的な「自律的な銀行」プロトコルであるDjedのコンセプトを発表し、製品の準備ができていると断言しています。これをu.todayが伝えています。

カルダノがスマートコントラクトに近づくための重要なマイルストーンを達成

カルダノはスマートコントラクトの展開において、正式にアロンゾ・ホワイト(Alonzo White)の段階に入ったとU.TODAYが伝えています。

カルダノはビットコインを凌駕している

これはついに出たかという「カルダノはビットコインを凌駕している」というタイトルの記事をご紹介します。”カルダノ(ADA)は現在、ビットコインの対抗馬としてふさわしい地位を築いている”とzycrypto.comが伝えており、カルダノ(ADA)は、そのネットワークを取り巻くコミュニティのドラマにもかかわらず、市場で最も価値のある資産の一つであると述べています。

カルダノのアロンゾ・ロールアウトとは、イーサリアムにとって何を意味するのか?

暗号ニュースサイトdecryptが、9月にマートコントラクト機能を導入するカルダノについて、アロンゾ・ロールアウトが、イーサリアムにとって何を意味するのか?について詳細に伝えています。

カルダノは新しいテストネットでスマートコントラクトの立ち上げに近づく

カルダノのブロックチェーン開発チームであるIOHKは7月15日、同プロジェクトのテストネット「アロンゾ(Alonzo)」が「ブルー(Blue)」から「ホワイト(White)」に正式に移行したことを発表、これにより、エコシステムでは待望のスマートコントラクト機能の拡充が実現するとcointelegraphが伝えています。

カルダノベースのSporesが230万ドルを調達し、初のフルスタックNFTとDeFiマーケットプレイスになる

ブロックチェーンにとらわれず、クリエイターを中心としたフルスタックのノンファンジブル・トークン(NFT)プラットフォームであるSpores Networkは、新たに230万ドルの資金調達を行ったことをyahoo financeが伝えています。

カルダノ、「アロンゾ・テストネット」の最新版、「アロンゾ・ホワイト」の提供を開始

ブロックチェーンプラットフォームのカルダノは、メインネット上のスマートコントラクトの最終リリースに近づいており、アロンゾ(Alonzo)テストネットの別のアップグレード「アロンゾ・ホワイト(Alonzo White)」の開始を発表したことについてbitcoinexchangeguideが伝えています。

カルダノ(ADA)がホドラーのトップチョイスとして成功した秘訣に迫る

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なぜカルダノがイーサリアムに対する主要なヘッジになっているのか、アナリストに聞いた

アナリストのBenjamin Cowen氏は動画「Why Is Cardano Holding Up So Well?」で、なぜカルダノがイーサリアムに対する主要なヘッジになっているのか?ADAが「よく持ちこたえている」理由について語った内容をambcrypto.comが伝えています。

新たな事実によると、エルサルバドルは独自のステーブルコインの立ち上げを検討しているようです。

エルサルバドルの大統領の兄弟は、新しい暗号通貨を設立するために海外の投資家と話し合っていると言われており、「コロン・ドル」と呼ばれるステーブルコインのリリースを検討しているという。この構想に参加している人々は、そのためにCardanoAlgorandWhizGridの関係者とさまざまな機会に会っているとecryptocurrencyは伝えています。

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カルダノ・プロジェクトは、エコシステムの開発を検証するための科学的アプローチに重点を置いていることを考えると、最も合法的な暗号プロジェクトの1つです。

ホスキンソン氏と彼の開発者チームは、すべてがうまくいくようにたゆまぬ努力を続けており、これが、彼らが物事を急ぐのではなく、時間をかけたい理由かもしれないとelevenews.comが伝えています。

強気のブレイクアウトを待つカルダノ価格 ! アナリストが明かすADAのパフォーマンス向上の理由

トップの暗号アナリストであるBenjamin Cowen氏は、スケーラブルなブロックチェーンプラットフォームであるカルダノ(ADA)が、暗号市場の広範な調整の中でうまくいっていると考える理由を説明しており、これをcoinpediaが伝えています。

2021年前半戦のカルダノ躍進を振り返るまとめ後編

前回から2021年の1月から6月までに起きたカルダノの軌跡を、前編と後編の2回に分けてお届けしています。今回は後編となる4月から6月までの3月間を追っています。

あまりにもいろいろなことが起きすぎてとても長くなってしましましたが(これでもだいぶ削っています。笑)、新たな歴史を創ろうとしているカルダノの活躍ぶりをお楽しみください。

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