カルダノはウェブとモバイルの統合に向けて準備を進めており、テストネット上でカルダノのスマートコントラクトがWebブラウザに対応したこと、また、ライトクライアントが、ブロックチェーン全体をダウンロードしなくても、取引を検証するのに十分なデータをデバイス上に持っていることを保証する技術であるMithrilプロトコルについてcryptobriefing.comが伝えています。

以下はcryptobriefing.comに掲載された記事「Cardano Preparing for Web, Mobile Integration」を翻訳したものです。

カルダノ、ウェブとモバイルの統合に向けて準備中

By Vishal Chawla 2021年7月23日

JavaScriptのサポートにより、カルダノはブラウザ上でPlutusアプリケーションを可能にします。

重要なポイント

• チャールズ・ホスキンソン（Charles Hoskinson）氏は先日、テストネット上でカルダノのスマートコントラクトがWebブラウザに対応したことを明らかにしました。
• チームはPlutusアプリケーションのバックエンドを最も人気のあるウェブプログラミング言語であるJavascriptで実行しました。
• カルダノは、9月に予定されているメインネットでのスマートコントラクトの開始に向けて動き出しています。

チャールズ・ホスキンソン氏は、ブロックチェーンがウェブとモバイルの統合を追加する計画について、カルダノのコミュニティに説明しました。

PlutusがWebブラウザに対応

チャールズ・ホスキンソン氏は、カルダノがまもなくウェブとモバイルの統合をサポートすると述べています。

火曜日のビデオストリームで、カルダノの創設者は、チームがPlutusアプリケーションバックエンドを、ウェブ上で最も広く使用されているプログラミング言語であるJavascriptで実行することに成功したと述べました。

アプリケーションバックエンドがJavaScriptで動作するようになったことで、カルダノのスマートコントラクトはテストネット上のウェブブラウザと互換性を持つようになりました。今回のアップデートを大きな進展と表現して、ホスキンソンは次のように述べています。

ブラウザでのアプリケーションバックエンドのポイントは、ブラウザでのPlutusアプリケーションを可能にすることです。それをあのチームが実現したのは大きな節目でした。

同じビデオの中で、ホスキンソンは、Plutusスマートコントラクトのウェブ互換性を高めるために、さらなるテストと最適化が行われると付け加えています。

カルダノは、アロンゾ（Alonzo）ハードフォークの一環として、一連のアップデートでスマートコントラクトを展開することを目指しています。

7月14日、カルダノチームは、テストネットワークを新しいアロンゾ・ホワイト（Alonzo White）ノードにフォークし、スマートコントラクトのテストを開発者と検証者に拡大しました。

チームは現在、アプリケーションのバックエンド開発を通じて、アップグレードされたテストネットワークを、カルダノのスマートコントラクトプラットフォームであるPlutusと統合しています。

ブラウザの統合に加えて、チームのもう一つの重要な優先事項は、Mithrilです。Mithrilは、カルダノの軽量クライアントのセキュリティを確保するために重要なプロトコルです。Mithrilが実装されると、モバイルデバイス上でPlutusスマートコントラクトを安全にアクティベートすることができるようになります。

ホスキンソン氏によると、このプロトコルは、ライトクライアントが、ブロックチェーン全体をダウンロードしなくても、取引を検証するのに十分なデータをデバイス上に持っていることを保証します。

スマートコントラクトがメインネットに登場

最近、開発の遅れを批判されているが、カルダノはメインネットでのスマートコントラクトの立ち上げに向けて徐々に動いています。

火曜日のストリームでホスキンソンは、カルダノは “かなりシステマティックなペースで進んでいる “と断言しました。

今のところ、スマートコントラクトはアロンゾテストネットで幅広くテストされており、コアエンジニアリングチームであるIOHKの最新のGithub reposにもそれが示されています。

同チームはPlutus Pioneersを運営しており、数千人の開発者がテストネットワーク上でスマートコントラクトを書き込んでいます。

また、ウォレットバックエンドやアプリケーションバックエンドなどのブロックチェーンインフラが、段階的に行われるアロンゾのアップグレードと同期するように、チームは100社以上のインテグレーションパートナーを導入しています。

一方、カルダノのADAトークンは、最近の5月の暴落にもかかわらず、最近は比較的安定した価格を維持しています。現在、1.17ドルで取引されており、カルダノの時価総額は374億ドルとなっています。

免責事項：筆者は記事に記載されている暗号通貨をプレス時に保有していませんでした。