カルダノの”Djed”がもたらす新世界、ステーブルコインとデジタル法定通貨の動き
カルダノが実証済みの価格安定性のためのアルゴリズムステーブルコイン”Djed”を発表
カルダノの創設者でありカルダノの開発会社のCEOチャールズ・ホスキンソン氏が率いるIOGが、またまた凄いコインを開発しました。それはこれまでも話題になっていた”Djed”と呼ばれるステーブルコインです。
これはカルダノ・エコシステムのみならず暗号市場全体を更なる高みに牽引する可能性を秘めています。
2021年 8月18日、IOHKはブログに記事「 Djed:実証済みの価格安定性のためのアルゴリズムステーブルコイン実装」を掲載し、フォーマル検証を使って価格変動を排除した初のステーブルコインプロトコルである”Djed”のコンセプトについて、より詳細な情報を公開しました。
”Djed”は、「デジタル法定通貨」と暗号資産、DeFi(分散型金融)へのブリッジとしての役割を担い、これまで以上の流動性を、法定通貨から暗号資産市場へ、そしてその逆への流動性を一気に高める可能性が十分に考えられます。
それだけ、”Djed”は、これまでのステーブルコインとは一線を画す高度なステーブルコインを実現しています。
今回はこの”Djed”について詳しく見ていきながら、それをとりまくステーブルコインの状況とCBDC(デジタル法定通貨)の動きについて考察していきます。
ステーブルコインとは?
まず、ステーブルコインについて説明したいと思います。ステーブルコインとは、ビットコインやカルダノADAのような暗号資産のように大きな価格変動を伴い値動きの激しい通貨ではなく、常にステーブル(Stable)に安定し、ドルや円のように、常に価格や価値を一定に保つことを実現している暗号通貨のことを指します。常に上下する値動きのせいで決済手段として使いづらいという問題を解決する目的で開発されたのが、”ステーブルコイン”です。
ステーブルコインの価値の安定にはさまざまなメカニズム・型があり、この方法で価格変動をなくすことができます。
ステーブルコインには、主に以下の4種類の型があり、それぞれの方法で価格をキープし、価値を安定化させています。
法定通貨担保型:法廷通貨型のバスケットや単一通貨(米ドル、ユーロ、日本円など)を実際にリザーブし、それと同じだけの暗号通貨を発行したもの。
裏付け資産の保管者に対する信頼が非常に重要。
暗号通貨担保型:ビットコインや、イーサリアムなど、他の暗号通貨を担保したもの。
ステーブルコインを裏付けるために使用される暗号通貨は、より分散化された方法でスマートコントラクトによりブロックチェーン上で実行。
無担保型:何にも裏付けされていない、アルゴリズム型設計による無担保型。
アルゴリズムを利用して中央銀行と似たアプローチで供給を制御。
コモディティ担保型:また、そのほか金や銀のような貴金属などのコモディティ(商品)などを担保したもの。
今回発表された”Djed”は、暗号通貨担保型でありスマートコントラクトによって実行されるハイブリットな設計となっています。
2017年頃からステーブルコインは注目され始め、現在では数多くのステーブルコインが’発行されています。コインゲッコーのステーブルコイン時価総額ランキングで(2021年8月23日時点)大きいものでは、法定通貨担保型の「Tether・USDT」、「USD Coin・USDC」、「Binance USD・BUSD」、アリゴリズム型の「Dai・DAI」などがあります。
また、全てのステーブルコインの時価総額は13兆円(¥13,015,005,604,216)となっています。(2021年8月23日時点)
なぜステーブルコインは必要?
ステーブルコインが必要な理由は、簡単にいうとボラポリティの高い暗号資産では、価格の予測が困難で決済には向かないというものがあります。
IOGのブログ記事「Djed:実証済みの価格安定性のためのアルゴリズムステーブルコイン実装」で次のように説明しています。
暗号資産の変動は、普及の拡大を妨げている要因の一つです。ブロックチェーン技術は、透明性、データの不変性、そして、実証済みの金融業務のセキュリティといったメリットを提供します。しかし、市場予測やデジタル通貨の価格予想は、法定通貨よりも困難です。これにより、日常業務において暗号資産を会計や交換単位として使用することが妨げられています。
ステーブルコインは、法定通貨バスケットもしくは単一通貨(USDやEURなど)、金やシルバーなどの商品、株式、または他の暗号資産にペッグされた暗号資産です。ステーブルコインは、ターゲット価格から大きく逸脱しないように維持するメカニズムを備えており、この組み込まれたメカニズムによって変動が排除されるため、価値の保存や交換に役立ちます。
ステーブルコインを保有するメリット
ステーブルコインを保有するメリットには、 主に次のようなものが考えられます。
- 価格の安定性への効果
- 資産防衛
- 法定通貨の代替機能
- 安定した資産形成
一般的なリスク
それでは、ステーブルコインのリスクにはどのようなものが考えられるでしょうか?とても簡単に言えば、価格の安定のために必要な担保が不透明なものや担保そのものを保障できなくなったりして、価格が乱高下することです。もし時価総額の大きなステーブルコインが破綻してしまうと、市場に計り知れない大きなダメージを与える可能性があると考えられます。
チャールズ・ホスキンソン氏は、テザー社の「Tether・USDT」の埋蔵量をめぐる問題点に焦点を当て、テザー社のような規模のプレイヤーが、現在のようなグレーゾーンで活動できるのか、あるいはすべきなのかについて次のように疑問を投げかけています。
テザー社が価値を持つ唯一の理由は、中央の企業が、このテザー社の資産として発行されたすべてのユニットが、何らかの方法で、同等の価値、つまり銀行口座にある1ドル相当の価値とリンクしていると主張していることです。
cryptoslate.comに掲載された記事「Cardano’s Charles Hoskinson says Tether is “faith based,” making it inconsistent with crypto ideals」
そして、
テザー社のように資産担保型のトークンに移行すると、資産が本当に存在するのか、約束やコミットメント、表明が本当に正しいのかをどうやって知ることができるのかという状況になります。
cryptoslate.comに掲載された記事「Cardano’s Charles Hoskinson says Tether is “faith based,” making it inconsistent with crypto ideals」
参考記事:
「カルダノのチャールズ・ホスキンソン氏、テザー社は「信仰に基づくもの」であり、暗号の理想とは矛盾すると語る」
「ステーブルコイン、透明性をめぐる競争と事業運営の難しさ」
「公開されたUSDT(テザー)の裏付け資産、専門家が「問題点」を指摘」
この不透明さは、暗号資産市場、業界そのものの信頼を低下させる重大な問題を引き起こす可能性があるのです。
ステーブルコインの一般的なリスクは、IOGのブログ記事「Djed:実証済みの価格安定性のためのアルゴリズムステーブルコイン実装」が明快に説明しています。
それによると、運営者が需要に迅速に対応できない可能性があると述べています。これにより、短期的には安定性が損なわれます。さらに、法定通貨(不換紙幣)を裏付けとするステーブルコインの欠点は、準備金を保管する事業者に対する信頼を必要とすることにあると説明しています。
埋蔵金の透明性や「フル・バッキング」の主張が欠如していることが、非効率的な安定化措置と相まって、図1に示すように、すでにテザー社のステーブルコイン(USDT)が0.96ドルを割り込んでいます。
IOGのブログ記事「Djed:実証済みの価格安定性のためのアルゴリズムステーブルコイン実装」
このようにステーブルコインの需要は非常に大きなものがあるだけでなく、それがゆえにステーブルコインそのものの危うさや透明性に大きな疑問が投げかけられており、市場にとっては大きなリスクとなっているのも事実なのです。
デジタル法定通貨の動き
そして、ステーブルコインそして暗号市場に関してとても重要な出来事が起ころうとしています。それはCBDC(デジタル法定通貨)です。
現在のCBDC(デジタル法定通貨)の動き、ステーブルコインへの規制の動きについて見てみましょう。
この夏に米国のCBDC(デジタル法定通貨)発行を巡る賛否両論をまとめた「ディスカッション・ペーパー」の公表を計画しています。2021年5月20日にジェローム・ パウエル(Jerome H. Powell)FRB 議長が発表しており、近々発表される可能性があります。
参考記事:
「Federal Reserve Chair Jerome H. Powell outlines the Federal Reserve’s response to technological advances driving rapid change in the global payments landscape」
「米FRB、CBDCのリスクと利益をまとめたディスカッションペーパーを今夏に公開=パウエル議長」
これは今後のCBDC(デジタル法定通貨)のあり方についてのシナリオに大きく影響する可能性が高いかもしれず非常に注目度の高いものです。
また、デジタル法定通貨と同時に「ステーブル・ コイン」についても議論が進んでいます。
- 2021年12月までに国際基準設定作業が完了。
- 2021年12月までに(そして必要に応じて市場の進化に基づいて)当局間の協力協定を確立するか、必要に応じて調整する。
- 国レベルでは、2022年7月までに(および必要に応じて市場の進化に基づいて)FSBの推奨事項および国際基準とガイダンスに準拠した規制、監督、および監視のフレームワークの確立または必要に応じて調整。
- 2023年7月までに国際規格を改良または適応させる必要性の実施と評価のレビュー。
2020年10月13日、FSB(*金融安定理事会)は、新たな多国間プラットフォーム、「グローバル・ステーブル・ コイン」の取り決め、デジタル法定通貨の範囲を検討する」と発表。さらにG20によって委託された国境を越えた支払いを強化するためのロードマップの主要な構成要素として、以下の行動に同意しました。
*金融安定理事会には、2020年(令和2年)末時点で、主要25か国・地域の中央銀行、金融監督当局、財務省、主要な基準策定主体、IMF(国際通貨基金)、世界銀行、BIS(国際決済銀行)、OECD(経済協力開発機構)等の代表が参加しています(事務局はBISに設置)。
そして、世界の金融都市”シティ”を要する英国は、2021年4月、イングランド銀行は「中央銀行デジタル通貨に関するイングランド銀行の声明」の中で、潜在的な英国CBDCの調査を調整するために、中央銀行デジタル通貨(CBDC)タスクフォースの共同設立を発表しました。この時英国のRishi Sunak財務大臣は、Britcoin(ブリットコイン)か?」というツィートをしています。
- 潜在的な英国CBDCの目的、使用例、機会、およびリスクの調査を調整します。
- 目標を達成するためにCBDCが表示しなければならない設計機能のガイド評価。
- 英国のCBDCのケース全体の厳密で一貫性のある包括的な評価をサポートします。
- 英国がグローバルイノベーションの最前線にいることを確認するために、国際的なCBDCの開発を監視します。
さらに、イングランド銀行内に「デジタル法定通貨」部門(CBDC unit)を設立することも発表しています。
参考記事:
Bank of England statement on Central Bank Digital Currency
英財務省とイングランド銀行、デジタル通貨の可能性探る–タスクフォース立ち上げ
次に、2021年6月23日には、国際決済銀行(BIS、Bank for International Settlements)は、年次報告書の発表を前に、その一部である「中銀デジタル通貨(CBDC):通貨システムとしての可能性」についての報告書を前倒しで23日に公表しており、「デジタル法定通貨」に対して全面的な支援をする旨を表明しました。金融を近代化さ せ、「ビッグ・テック」と呼ばれる巨大テクノロジー企業が「通貨」を支配することがないようにするためには「デジタル法定通貨」が必要であり、中央銀行による開発を全面的に支持すると述べています。
参考記事:BISの中銀デジタル通貨(CBDC)報告
さらに、先月2021年7月14日には、欧州中央銀行(ECB)の理事会は14日に、中銀デジタル通貨・デジタルユーロを準備するプロジェクトを正式に開始することを決定し(Preparation for the euros digital future)、ECBはデジタルユーロを準備する2年間のプロジェクトを開始しました。
参考記事:ECBはデジタルユーロを準備する2年間のプロジェクトを開始
日本銀行は「デジタル法定通貨」について、発行する計画はないが、一方で、決済システム全体の安定性と効率性を確保する観点から、今後の様々な環境変化に的確に対応できるよう、しっかり準備しておくことが重要であるとの考えです。
参考記事:「中央銀行デジタル通貨に関する日本銀行の取り組み方針」の公表について
また、欧州中央銀行と共同で分散型台帳技術と呼ばれる新しい情報技術に関する調査(プロジェクト・ステラ)を実施しており、その結果を報告書として公表しており、実施期間は2022年3月までの1年間を想定しています。
参考記事:中央銀行デジタル通貨とは何ですか?
このように各国の中央銀行は、CBDC「デジタル法定通貨」について、導入などの決定はないものの、発行の決定があった場合にすぐに対応できるよう着々と準備は進めているようです。
また、主要中央銀行が同じタイミングでCBDC(デジタル法定通貨)についての発表に言及し始めているのは大変興味深いことです。
もしこれが本当に実現することになれば、これまでの国際通貨や金融の歴史を大きく変える歴史的なターニングポイントとなることは、間違いがなく、暗号資産市場・業界にとっても非常に大きなインパクトを与えることは容易に考えられます。
このように、ステーブルコイン、デジタル法定通貨の存在がクローズアップされ、暗号資産市場に規制が施されようとする中で、今回カルダノの”Djed”の発表されました。この”Djed”が分散型金融(DeFi)の運用に大きな役割をもたらす可能があるだけでなく、”Djed”はステーブルコインの問題を解決し、CBDC(デジタル法定通貨)との安全な相互運用、流動性をもたらす可能性があり、暗号市場そのものを更なる高みへと牽引するかもしれないのです。
この”Djed”の発表のタイミングは見事としか言いようがありません。
”Djed”の何がすごいのか?
では、”Djed”の何がすごいのか?以下はIOGのブログ記事「Djed:実証済みの価格安定性のためのアルゴリズムステーブルコイン実装」を部抜粋・要約して”Djed”ついて説明し、その可能性について考察したいと思います。
”Djed”は、既存の他の主流のステーブルコインとは異なり、自律型銀行として機能する、暗号資産に裏付けられたアルゴリズムステーブルコインコントラクトだと説明しています。
ベースコインのリザーブを保有し、ステーブルコインとリザーブコインのミント(発行)とバーン(焼却)を行うことで機能するとのことで、暗号資産を担保としたものです。
似たようなものには、ちょうどMakerDAO(世界経済に金融の安定と透明性をもたらす分散型の組織)が発行する、イーサリアムブロックチェーン上のスマートコントラクトの自動システムを通じて、その価値を可能な限り1米ドルに近づけることを目的とした”Dai”や、暗号資産担保とアルゴリズムによるハイブリッド型ステーブルコイン”Reserve”などがあります。
Djedは、下記のように二つのバージョンがあります。
- ミニマルDjed:安定性を損なうことなく、できる限り単純、直感的、簡単に設計されたバージョンです。
- 拡張Djed:安定性に追加的メリットを設けた、より複雑なバージョンです。主な違いは、最適なレベルでリザーブ率を維持することに対するインセンティブを強化する、継続的価格モデルとダイナミック手数料を採用していることです。
パブリック・ブロックチェーン上の暗号通貨を裏付け資産とする”Djed”は透明性を確保
IOGはブログで”パブリック・ブロックチェーン上の暗号通貨を裏付け資産とする場合、透明性の問題は生じない”と説明しています。さらに、”スマートコントラクトを使用することで、自動化された安全なメカニズムにより、安定化措置を効率的かつ確実に実行する”ことが可能としています。
Djedはアルゴリズム・デザインに基づいており、スマートコントラクトを使用して価格の安定性を確保します。
正式に検証された最初のステーブルコイン・プロトコル
Djedは、フォーマル検証を使用した、初のステーブルコインプロトコルです。これにより、プログラミング過程における形式手法の使用は、プロパティは定理によって数学的に証明され、Djedの設計と安定性に大きく寄与します。
そして、Djedは次の特性を有し、これまでのステーブルコインを凌駕する圧倒的な優位性を実現しています。
IOGは次のように説明しています。
- ペッグの上限および下限の維持:価格は設定価格を上回ったり下回ったりすることはありません。通常のリザーブ率の範囲内では、売買は制限されません。また、ユーザーには、流通市場でペッグ範囲外のステーブルコインを取り引きするインセンティブがありません。
- 市場混乱時のペッグの堅牢性:リザーブ率に応じて設定された限度まで、ベースコイン価格が暴落してもペッグは維持されます。
- 破綻なし:銀行が関与しないため、破産に至る銀行契約は存在しません。
- 取り付け騒動なし:すべてのユーザーは、公正に扱われ適切に支払いを受けるため、先を争ってステーブルコインを還元するインセンティブはないことは明白です。
- リザーブコインごとのエクイティは単調増加:条件によっては、ユーザーがコントラクトを操作するにつれて、リザーブコインごとのリザーブ余剰が増加することが保証されます。こうした条件下では、リザーブコイン保有者は利益を得ることが保証されます。
- リザーブの流出なし:条件によって、悪質なユーザーが銀行からリザーブを盗む一連のアクションを実行することが不可能となります。
- 有界の希薄化:リザーブコインの保有者数、および、リザーブコインの発行追加によるその利益の希薄化には、限度が設けられています。
これらは、既存のステーブルコインの特性をさらに安定させ、現状ステーブルコインが抱える問題を解決し、信頼を向上させることを意味しているのです。
そして、Djedは仕組み上、ベースコイン(ステーブルコイン)とリザーブコインを持っており、その”リザーブコイン保有者は利益を得ることが保証される”としている点にも注目されます。
まだ、詳細は今のところ不明なのでなんとも言えませんが、このリザーブコインの存在は、投資家への興味をそそり、カルダノエコシステムの安定にもつながるという好循環をもたらすことが予想されます。これはとても楽しみですね。
Djedの実装
また、IOGはすでに、IOG、Ergo、Emurgoのチームにより、Djedのさまざまなモデルをテストしており、2021年初頭からDjedアルゴリズムステーブルコインコントラクトの実装に取り組んで来ているとのことです。
そしてDjedはすでに”実装”されており、初実装は、ErgoのSigmaUSDでした。これは、2021年1月にUTXOベースの台帳にデプロイされた、最初のアルゴリズムステーブルコインでした。
IOGのブログ記事「Djed:実証済みの価格安定性のためのアルゴリズムステーブルコイン実装」
さらにこの初期バージョンは、大量のERG(Ergoのネイティブコイン)を保有する匿名ユーザーによってリザーブ流出攻撃を受けました。この攻撃は結局成功せず、攻撃者の損失は100,000米ドルと見積もられています。
さらに凄いのは、Djedはまた、”IOGチームによってSolidity(Ethereumでコントラクトコードを実装する際に利用するプログラミング言語)にも実装されと”報告しています。
あるバージョンは、ベースコインとしてイーサリアムブロックチェーンのネイティブ通貨を使用し、別のバージョンではベースコインとしてERC20に準拠したトークンを使用しています。現時点でこれらの実装は、Binance Smart Chainのテストネット、AvalancheのFuji、PolygonのMumbai、イーサリアムのKovanとRinkeby、RSKのテストネットに配信されています。
また、カルダノへの実装も進んでおり、来月のカルダノのアロンゾ(Alonzo)ハードフォークにより、Plutusを使用したスマートコントラクトが可能になることで、ミニマルDjedの初期バージョンのドラフト実装は、Plutus言語で実装されるになるようです。
この実装で、ステーブルコインとリザーブコインは、Djedプロトコルに従ってミントとバーンを制御する通貨ポリシーのハッシュによって一意に特定されるネイティブアセットです。この実装はまた、交換率などのオラクルデータがオンチェーンに送信される代わりに、署名済みデータとしてトランザクションに直接提供されることを前提にしています。
また、OpenStar実装も進行中とのこと。
OpenStarはScalaで開発されたプライベートの許可制ブロックチェーン用のフレームワークで、OpenStarを使用するDjedの実装は、オンチェーンで実行されるスマートコントラクトに頼らないステーブルコインをカルダノで保有するために、オフチェーンでスマートコントラクトを実行するという考えをフォローしているとIOGは説明しています。
これによりカルダノのDjedの仕組み採用した「デジタル法定通貨」が出てくる可能性も考えられます。
このように”Djed’の出現は、知れば知るほど、深ぼりすればするほどその魅力と大きな可能性が見えてきます。カルダノ・エコシステムのみならず、やがて出てくるかもしれないデジタル法定通貨との連動、ステーブルコインが抱える問題の解決により、暗号資産市場はとてつもない成長を見せることになるかもしれないのです。
もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします!10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
ニュース動向 in エポック284
カルダノADA コインマーケットキャップ時価総額ランキング3位
警告:偽のカルダノADAウォレットがDiscordで出回っています。
カルダノ ADAウォレットの偽物がDiscordで出回っていますので、投資家は本物のダイダロス(Daedalus)を模倣した偽物に注意する必要があります。カルダノADA人気の高まりで悪質な詐欺が多発しますので、ADAホルダーは十分に注意が必要です。
例えば、Discordで販売されているものは、URLの末尾が”.one “となっており、対照的にオリジナルのものは、末尾が” io “となっています。
カルダノ(ADA)はこのブルマーケットのリーダーになる
カルダノ(ADA)は、過去7日間でトップ15の中で最もパフォーマンスの高い暗号になったことで、この強気市場の明確なリーダーになりました。この仮想通貨は現在、そのネットワークに関して非常に重要な変化を経験しています。将来的には、カルダノは市場で最大のブロックチェーンネットワークの1つになる可能性があります。
ヨロイ・ウォレット。カルダノのMetaMask」であることの意味とは?
ビットコイン対カルダノの論争が勃発、MITのイノベーターが両ネットワークのブロックチェーンの強さについて意見を交わす
MITのイノベーターが、ネット上でビットコインとカルダノの支持者の間でトレンドとなる議論を巻き起こしていることを紹介しつつ、今回のものは米国国防総省のメンバーからのものであり、ユニークであるとして、カルダノは本当にテスラでビットコインを置き換える最高の候補者であるかどうかについてzycryptoが伝えています。
カルダノの投資家にはこんな楽しみがある
ここ最近のカルダノADAの高騰を受け、カルダノの場合は、その収益性には見かけ以上のものがあるようだとambcryptoが分析しており、7月20日から1ヶ月足らずで、収益性の高いアドレスは27%から95%に増加し、さらに、すべてのアドレスの平均残高を計算して出てきた数字を合計すると、37,500ドルになると伝えています。
知っておきたいカルダノの「利益の可能性」
トレーダーや市場の関心を集め続けているのはほんの一握りで、これらのデジタル資産の中の1つが、カルダノであるとambcryptoが述べています。
そして、アナリストのElliot Wainman氏の言葉を引用して、”人々はADAを使って、カルダノの上に存在する”Wild Universe(野生の宇宙)”にアクセスし始めるだろう”。また、別の”Coin Bureau “と名乗るアナリストによれば、カルダノは、記録的な量の個人投資家とユーザーを引き寄せる可能性があり、ADAは4~5ドルの範囲まで上昇すると見ていると伝えています。
カルダノのスマートコントラクトのデビューから期待されるADAのアップターンの大きさとは?
一部の業界関係者は、スマートコントラクトのデビューがブロックチェーンの分水嶺になるとすでに指摘しているとzycryptが伝えています。
暗号トレーダーのアーロン・アーノルド氏によると、このカルダノのカタリストはADAをより高みに送る可能性があるという。
カルダノが2021年9月12日に完全なスマートコントラクト機能を開始する準備ができていることを受け、925,000人のYouTube登録者数を誇る暗号トレーダーでインフルエンサーのアーロン・アーノルド(Aaron Arnold)氏は、カルダノのスマートコントラクトのリリースが第3位の暗号通貨にとって大きな発展となり得るとDaily Hodlが伝えています。
カルダノのADAトークンが世界第3位の暗号通貨に
業界の大物たちは懐疑的な見方をしていたが、CoinGeckoによると、ADAトークンの市場価値は現在690億ドル以上で、ビットコインとイーサを除くすべてのライバルを上回っており、過去1年間のADAの1,400%以上のジャンプは、ビットコインとイーサの両方からのリターンを超えているとBloombergが伝えています。
シンガポールで最も人気のある暗号通貨はイーサリアム、ビットコイン、カルダノです
Seedly、Gemini、Coinmarketcapが共同で行った新しい2021年のシンガポールにおけるCryptoの現状が月曜日に発表。調査結果によると、クリプトを持っていると答えた回答者の78%がイーサリアム(ETH)、69%がビットコイン(BTC)、40%がカルダノ(ADA)、31%がバイナンスコイン(BNB)、25%がXRPを所有していると回答したとNews.Bitcoinが伝えています。
なぜカルダノの急騰は、このビットコイン・ブルにとってまだ「謎」なのか?
ある意味プロレス化しているGalaxy DigitalのCEOであるMike Novogratz氏のカルダノへの批判が、カルダノのスマートコントラクトの導入日の発表後に再び話題に。これを「なぜカルダノの急騰は、このビットコイン・ブルにとってまだ「謎」なのか?」とambcryptoが記事で伝えています。