*チャールズ・ホスキンソン氏が配信した2022/10/13の動画『Update from Washington』では、暗号資産分野の規制の現状と、2023年に向けて何が起こるかについて、最新情報を交え詳しく情報が伝えられました。これについて追記しました。2022年10月14日
高まる新たな暗号規制の必要性とカルダノの未来
古い枠組みによる米国の暗号規制の動きと揺れる暗号業界
イデオロギー闘争の激化、戦争、世界経済の失速、既存金融システムの限界などにより、世界は新たな秩序のためのシステムを模索しています。その中で、カルダノは長期的な視野に立ち次世代の分散型インターネットのインフラとして開発を進めており、Vasilによって新たな時代に入ったと言えます。
そんな中、米国は古い暗号規制の枠組みの限界により、暗号業界に新たな規制の必要性が高まっています。
以前の記事『デジタル資産規制と暗号の将来』でお伝えした現在の米国規制の動きの根底には、SEC(証券取引委員会)とCFTC(商品先物取引委員会)が暗号業界の管轄権をめぐって争っているという背景があります。これに加え、まだデジタル通貨に対する法案が提出されていますが、明確な規制方針を確立していません。
参考記事
つまりデジタル資産をめぐる規制の背景には、SECとCFTCの管轄権をめぐって、証券か商品かという定義の綱引きが存在しているのです。
暗号業界にとって、暗号を商品(コモディティ)として扱うことは、業界の発展にとっては有利なことです。CFTCが主要な規制機関となることで、他の金融規制当局のトップダウン方式に比べ、登録者には多くの柔軟性があるという見方があります。
しかし、このような現在の暗号規制の動きは、全く新しいイノベーションである暗号を、これまでの古い既存の規制に封じ込めようとする動きであるため、新たな規制法案の策定が望まれています。
CoinDesk japanが伝えた記事『リップル、SECとの訴訟で一歩前進──暗号資産業界に与える影響』によれば、SECが2020年、13億ドル相当のトークン「XRP」を販売したのは未登録の証券販売にあたるとして、リップルとその幹部複数名を訴えている件で、リップル(Ripple)は先週、米証券取引委員会(SEC)との裁判において、部分的な勝利を収めたと報じています。
カルダノ創業者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、ほとんどのレイヤー 1 プロトコルはセキュリティではないという立場をとってきています。
また、チャールズ・ホスキンソン氏は動画『On XRP』を公開し、ここ数日XRPのコミュニティで起こっていること、暗号通貨の世界での物事の本質について語っており、その中でXRPはセキュリティではないはずですと述べています。
ホスキンソン氏は、ツィートで自身の見解をコメントし次のように述べています。
台帳は数十年にわたって取引価値を維持する可能性が高い。なぜなら、(台帳)実用性を提供し、世界中にオペレーターとビルダーが存在するほど分散化されており………..
100 か国以上に何百万人もの独立した参加者がいて、単一の会社の受託者が管理できないものに証券規制を適用することの不条理にあるはずです。
また、規制当局であるSECやCFTCが実現不可能な規制に基づいて暗号市場を過剰に規制することを批判しつつ、ホスキンソン氏は議論が陰謀論やあらぬ報告に行くことを危惧して、次のように述べています。
したがって、元および現在の公務員に対する入念な個人攻撃を構築したり、ビットコインのエネルギー使用や中国の影響力を攻撃したりする必要は全くないように思われます。
個人の腐敗はHowey(暗号資産が『証券』に該当するかを判定する基準)とは何の関係もないとし、立法府は、新しい技術の結果を解決するために新しい法律を可決するという義務を怠ってきたとし、規制当局は法律に従わなければなりません。
これは、XRPコミュニティが規制当局の動きを陰謀論として扱っていること、ホスキンソン氏のリップル社とXRPに関連するコメントを誤解し、ホスキンソン氏と対立した背景があります。一方、XRPインフルエンサーのXRPcryptowolfは、XRPコミュニティはカルダノ(ADA)コミュニティと友人であるとホスキンソン氏に伝えています。
XRPコミュニティによるホスキンソン氏への批判の波は、RippleLabsのCEOであるBradley Kent Garlinghouse氏はとミルケン研究所で、同じテーブルにつき、コラボレーションについて話し合いが行われ協力することになっていた矢先のことでした。
ホスキンソン氏は暗号業界が規制当局の動きに翻弄され、暗号業界自体が分断されるという状態を危惧しています。先のツィートで、暗号コミュニティの動きが業界の繁栄を可能にするか、アメリカでの進歩をひどく損なうかは、完全に私たち次第であるとし、ホスキンソン氏は今後エンゲージメントのレベル、相互協力、実際の問題を解決しようとする人をサポートすると述べています。
暗号業界はお互いを切磋琢磨し競争しながらも、今こそエゴを超越し、相互理解のもと団結し協力することで、暗号業界を次のレベルに押し上げる時期に来ているのではないでしょうか?
ホスキンソン氏は、新しい法律が 2023年に可決される予定であると予測しています。
追加:暗号資産分野の規制の現状と、2023年に向けて何が起こるか
チャールズ・ホスキンソン氏が配信した2022/10/13の動画『Update from Washington』では、暗号資産分野の規制の現状と、2023年に向けて何が起こるかについて、最新情報を交え詳しく情報が伝えられました。ここでは、様々な暗号規制に関わる業界の動き、自身の活動なども紹介されています。
例えば、スコットランドにあるエジンバラ大学で11月18日にオープンする予定で、ビットコインを始めとして、カルダノを含む各暗号通貨がどの程度分散化されているかを測定する方法の確立について、また私たちが今理解しなければならない認識『世界を少数の者の完全な支配下に置こうとすることではなく、世界に自由の火を与えること』についてなど、多くの重要なトピックと考えが述べられています。
ぜひ動画の記事翻訳ともにチェックしてみてください。
長期的な成長曲線にあるカルダノ
カルダノはVasilアップグレードによって、政府や企業による実用性、この先何十年も使われることを考えた堅牢なセキュリティと真の分散化、何十億ものユーザーのための金融インフラとしての実用に耐えうるスケーラビリティの拡張性を担保する基盤が整備されたことを意味します。
2022年10月7日時点でのカルダノ・エコシステムのプロジェクトは現在102となり、開発中のプロジェクトは1117を数えています。
最新のオンチェーン統計データでは、ネィティブトークンが6.3m、トークンポリシーは62,753、トークンポリシー:62753 Plutusクリプト:3392 トランザクション:51.3mとなっています。
増え続けるトランザクション
Ambcrypto.comに掲載された最新の記事「Cardano surpasses BTC, ETH on this front; can ADA keep up with the pace」によれば、Messariのトランザクション数はプレスタイムにネットワーク上で55k以上のトランザクションを確認しています。また、カルダノは24時間のトランザクション量になると、リストの2位となり、イーサリアムを上回りました。
また、先ほどの記事でCardano Blockchain Insightsのデータをもとに、カルダノブロックチェーンが2017年の開始以来、合計5,130万件のトランザクションを記録したとし、、2021年9月にアロンゾのハードフォークが開始されて以来、約1,250万件のスマートコントラクトのトランザクションが生成されたと伝えています。昨年に発生した全トランザクションのほぼ25%を占めています。
このような動きは、カルダノが次の強気相場で新たな成長曲線を描く準備が整ったと考えられます。
10年後カルダノがTCPIPのようなあらゆる製品に使われることを望んでいます
チャールズ・ホスキンソン氏の最新動画『Live from Wyoming』のAMA質問コーナーで、カルダノの「10年後の生態系はどうなっているのだろう?」という質問対して、次のように答えています。
私ができるのはドアを開けることだけです。カルダノがTCPIPのようなあらゆる製品に使われることを望んでいます。そして、カルダノが浸透して、そこにあることを意識せずに、毎日必要なものであることを願っています。
私たちはコミュニティのエコシステムとして一生懸命働いていますし、驚異的なことを成し遂げる可能性は十分にあると思います。なぜなら、私たちはすでに偉大なことを成し遂げているからです。
希望がある限り、丘の上の輝く街、住みやすい街にたどり着けるはずです。
カルダノが世界最大の暗号資産運用会社Grayscale Investmentsのスマートコントラクトファンドで最も高いウェイトを占める
CryptoNewsFlash.comが、カルダノはGrayscaleのスマートコントラクトファンドで最も高いウェイトを占めており、これにより暗号は機関投資家にとってより大きな可視性を持つことになると記事で伝えています。
世界最大の暗号資産運用会社Grayscale Investmentsは昨年、投資家からの強い要求の中でCardano(ADA)へのエクスポージャーを求めました。興味深いことに、GrayscaleはCardano(ADA)を3番目に大きな保有銘柄にもしています。
記事によれば、同ファンドにおけるカルダノADAのウェイトは、発売以来、4ポイント増加したとし、これだけで、ファンド全体の28.25%を占めています。カルダノのADAは、次の競争相手であるソラナと比較して、Grayscaleスマートコントラクトファンドにおいて6%多いウェイトを占めています。
また、スマートコントラクトファンドのトップに立つことで、カルダノ(ADA)は大手機関投資家の間でより多くの認知度を得ることができるのは間違いないとし、将来的にカルダノに大規模な資本が流入することを意味する可能性があると伝えています。
もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします!10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
ニュース動向 in エポック368
カルダノ創業者とスヌープ・ドッグの息子が対談を開催:詳細
Cardano NFTプロジェクトClaymatesは、今後の「スペシャル」についてツイートしており、その中にはカルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏と、Snoop Doggの息子Champ Medici氏との”The Claymates “による独占インタビューが掲載されています。また、この発表では、チャールズ氏(カルダノの創設者)との週末の短いビデオクリップも紹介されています。
カルダノ週間開発レポート:2022年9月30日
ハイライト
メインネットでVasil機能が展開
Daedalusがrezor-connect v.9、ledger-js v.5.1.0のテスト実施
Marloweセマンティクス改良
Mithrilで、SPOの登録認証が進行中
Project Catalyst Fund9投票結果
現時点での統計
開始されたプロジェクト:100
開発中のプロジェクト:1113
ネィティブトークン:6.1m
トークンポリシー:62162 Plutusクリプト:3307
トランザクション:50.4m
ASCII:複数のブロックチェーンをつなぐ試み、Milkomeda財団Sebastien Guillemot氏に聞く
クラーケン・ジャパン、カルダノ(ADA)の取扱いおよびステーキングの提供開始
カルダノ(ADA)Cointelegraphによるチャールズ・ホスキンソン氏のインタビューを全訳!ビットコインとイーサリアムの問題点を語る
カルダノがグレースケール・ファンドで1位、大手機関投資家も参入へ:ADA価格は爆上げか?
カルダノはGrayscaleのスマートコントラクトファンドで最も高いウェイトを占めており、これにより暗号は機関投資家にとってより大きな可視性を持つことになります。
世界最大の暗号資産運用会社Grayscale Investmentsは昨年、投資家からの強い要求の中でCardano(ADA)へのエクスポージャーを求めました。興味深いことに、GrayscaleはCardano(ADA)を3番目に大きな保有銘柄にもしています。