ブロックチェーンを取り巻く環境の変化とVoltaire時代のカルダノ
予測よりも早いAGIのタイムライン
2045年にはAIが人類を超えてやって来ると言われるシンギュラリティ(技術的特異点)は、予想以上に前倒しで早くやって来る可能性があるようです。『AI Timelines via Cumulative Optimization Power: Less Long, More Short』によるAGIへのタイムラインについては、2032年までにAGIが出現する確率は75%で、2026年から2032年にかけて、ホモ・サピエンスと同程度の知能・能力を持つAIが登場すると予測しています。
一般的には、AGI(Artificial general intelligenceI)は汎用人工知能と呼ばれ、人間のように学習し言葉や物事を理解する能力を持ち「強いAI」と呼ばれ、AIは特化的な問題解決に限定されている「弱いAI」と呼ばれています。
カルダノファンの方は特に、AGIの開発をコアミッションとするSingularityNETが有名ですね。
記事によればこれまでのAIにおける進化の予測は下記の通りです。
- 1990年代半ばにC.Elegansと同程度の知能・能力を持つAIが登場
- 2012年から2016年にかけて、ミツバチと同程度の知能と能力を持つAI
- 2016年から2024年の間にカラスと同程度の知能と能力を持つAI
- 2026年から2032年にかけて、ホモ・サピエンスと同程度の知能・能力を持つAI
注目なのは、予定より早く到達していることです。記事は「もっと議論の余地があるのは、2022年までに、カラスと同程度の知能を持つAIシステムを既に目にすることができ、少なくとも猫と同程度の知能を持つシステムを手に入れることができるだろう、という予測である」と述べています。
最近の落合陽一氏による動画『落合陽一氏のシンギュラリティ論』では、2025年には人間より賢いコンピューターが出てくると述べており、実際に現在使える簡単なAI(AGIではない)のソフトでその動き(実際に予想を超えた仕事をしています。)を実践して見せています。量子コンピュータを待たずとも、2025年には現在のハードのスペックで人工知能は人間の能力を超えて学習し続け、これによりまず人間がコンピュータで行う仕事の一部はAIに取って代わることはもちろん、根本的な人間のあり方と世界のあり方にも大きな影響を及ぼすことになると考えられます。
シンギュラリティという言葉は、レイ・カーツワイル氏によって一般に広まり、2045年に技術的特異点に到達するという説が最も有力とされてきました。シンギュラリティは人間を取り巻く環境を一変させるものであり、落合氏の表現を借りれば、人類はデジタルネィチャーの中に取り込まれるということになります。つまりホモサピエンスは新たなデジタルネィチャーの中で、何のために生きるのかという思想をもう一度リセットし、一人一人が再構築および大転換をしなければならない事態が否応なくやって来るということです。
暗号の分野も例外ではない
いい意味でも悪い意味でも人類への揺さぶりは、私たちの生き方にあらゆるところで影響を及ぼしますが、もちろん暗号の分野も例外ではありません。人類のコンセンサスを司るべきブロックチェーン技術が”正しい形で”生き残こるために必要となる、セキュリティ・プライバシー、分散化、持続可能性へのプレッシャーは、日に日に大きくなっています。FTXクラッシュは暗号業界が生き残るための大きな警告なのかもしれません。
Web3やWeb5といったことが叫ばれる中、人が使うというインターフェース周りのアップグレードに加え、もっと深くて抽象的で根本的なところに目を向ける必要があるというわけです。ブロックチェーンにおいては、どれだけ分散化し自律的な持続可能性を獲得できるのか?そもそも分散化の定義とは?シンギュラリティの時代に人類が自律し自由と解放を手に入れることができるのか?ここには人類の持続可能性にも大きく関わる中核的な思想の定義とリンクする、生存の根本的な命題が横たわっています。
今や応用技術においても量子的な宇宙に足を踏み込んだ人類は、これまでの自然科学を超えたデジタルとの融合による新たなパラレル宇宙で、自分自身を保たなければなりません。この駆け引きが現実として起こり始めているのが今の時代でもあります。
こうした中カルダノはIOG ScotFestでの発表にあるように、スケーラビリティを進める『BASHO』と並行して、ガバナンス・分散化を本格的に推し進める『VOLTAIRE』時代に踏み込むことになりました。すべての人のために世界をより良くする ためのカルダノは、チェンジメーカー、イノベーター、ビジョナリーのためのブロックチェーンプラットフォームとして進化し続ける必要があります。そのためにガバナンス(統治)を高度な分散化と共に昇華させる必要があります。そして自律的なプラットフォームの持続可能な成長へのプロセスを、民主的な力により維持し発展させなくてはなりません。
カルダノは、オープンで包括的なテクノロジーの新基準をもたらし、古いものに挑戦し、持続可能で世界に分散したイノベーションの新時代を活性化することを目的に、止まることなく日々ブロックを刻んでいます。
今回のFTXクラッシュという中央集権的な(人為的な)失敗により、ブロックチェーンは生き残りをかけて、真の分散化と持続可能性を実現し、社会実験から本格的なプラットフォームの採用と実装の時代へ踏み出して、その存在意義を証明しなければなりません。
カルダノの次の進化に向けて
カルダノは次の歩みを始めています。これまで第3世代ブロックチェーンとして開発が進められてきたカルダノは、パラレルなサイドチェーン技術の導入を残すのみとなっています。2023年はパラレル・サイドチェーンによって管理されるリソースを活かしたプロジェクトがメインネットでリリースされ、より多くの国や地方自治体、企業団体による採用の時代へと舵を切っていくことになるでしょう。
そして、カルダノはIOG主導からコミュニティ主導のオープンソースへ拡張していくことになります。これはカルダノにとっても大きな挑戦であり重要な節目でもあります。次のカルダノの歩みを進めるのはコミュニティ一人一人の意思と決断に委ねられるからです。
カルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、IOG ScotFestのキーノートの中で、次のように述べています。
良い統治と良い制度を導入する必要があります。良い制度はすべての人に責任を負わせます。
中略
カルダノは自分たちの欲求を満たすだけでなく、世界を変えようとしているのです。現在アクセスできない人々に、信頼性の高い安全な金融サービスを提供することです。世界をもっと正直にしたい、世界をもっと平等にしたい、人々が再びお互いを信頼し合い、再び組織を信頼するようにしたいのです。
以下は、IOG ScotFestで発表された、ポスト・シンギュラリティやポスト量子暗号時代に向けた、IOGの新しい研究開発の取り組みをご紹介します。
Input Output Global Research Hubの設置とその重要性
カルダノ・ブロックチェーンの主要開発元であるInput Output Global, Inc.(IOG)は、ブロックチェーン技術の発展を加速させることを目的とした新しい研究プロジェクトに資金提供するため、エジンバラ大学に450万ドルの研究ハブ「Input Output Global Research Hub」を設置すると発表しました。
この寄付は、IOGの広範な学術プログラムの一環をなすもので、ブロックチェーン技術へのより深い研究と学習を、新興技術の業界標準とベストプラクティスを設定するための継続的な研究を促進することを目的としています。
IOGは、Input Output Global Research Hubについて、エジンバラ大学とIOGの共同作業により、ブロックチェーンおよび分散型台帳業界における科学的知識の深化と研究の新基準の確立を目指すものであると説明しています。
また、このHubでは、大学の学生や研究者がこの技術に関する新しいプロジェクトを提案し、業界全体で基礎研究にさらに注力するとともに、この技術以外の分野の研究者がその能力をより容易に探求できるようにするとのこと。またこのHubはIOGと大学の代表者からなる運営委員会によって運営され、プロジェクト提案の審査と資金配分が行われる予定です。
このIOGの研究チームには、エジンバラ大学情報学部のサイバーセキュリティ・プライバシー学科長であるチーフサイエンティストのAggelos Kiayias教授をはじめ、多くの一流の学識経験者が参加しています。
IOGのCEOであるチャールズ・ホスキンソン氏は、次のように述べています。
IOGは、以前からエジンバラ大学と連携しており、この新しい研究拠点によって、私たちの産業をさらに発展させることができると思うと、わくわくします。エジンバラのような一流の機関と協力してこのようなブロックチェーン研究ハブを設置することは、学術的厳密さを業界標準にするという我々のビジョンに不可欠です。このハブによる私たちの最終目標は、今後出てくる新しい学習に基づいて、ブロックチェーンの開発がより迅速に成長するようにすることです。
Input Output Global Research Hubは今後カルダノのみならずブロックチェーン全体を次の次元に押し上げ、完全分散型のオープンソース・プロジェクトの世界を牽引するための重要な役割をもたらすとことでしょう。
詳細は下記の記事を参照ください。
暗号分散化の業界標準指標を提供する史上初のインデックスを創設へ
次にIOGはIO ScotFestで、エジンバラ大学と提携し、ブロックチェーン業界初の暗号分散化の業界標準指標を提供するインデックス「Edinburgh Decentralization Index (EDI)」の開発を発表しました。
EDIは、英国の主要大学で開発された方法論に基づいて創設される予定で、この種のものとしては初の指標となり、動きの速いブロックチェーン市場を追跡するために継続的に測定されます。また、EDIは、ブロックチェーン・プロジェクトの不透明な中央集権化からユーザーを保護することができるとしています。
IOGはブログで、ほとんどのブロックチェーンが分散型と主張しているが、それぞれの主張の妥当性を判断するのは難しく、分散化を主張するものは、依然として非常に主観的なものだとし、次のように述べています。
少数の検証者が大部分のブロックの採掘や鋳造を担当している場合、ブロックチェーンは本当に分散化されていると言えるのでしょうか?何が非中央集権と言えるのか?定量化可能な分散化の基準とは、どのようなもので、客観的に判断できるのでしょうか?
そこで登場するのが、ブロックチェーンの真の分散化を判断する上で極めて重要な役割を果たすことを目的とした「エジンバラ分散化インデックス(EDI)」です。
EDIは、ブロックチェーン業界にとって測定可能な分散化の基準を提供することになるとのこと。EDIを採用することで、暗号通貨に対する各国政府の意見を啓蒙することが可能で、より広範な暗号規制の枠組みの一部として政府によって採用され、ユーザーや組織がより確実にチェーンの分散化を判断できるようになる可能性があると述べています。
また、EDIは、ブロックチェーン・プロジェクトの不透明な中央集権化からユーザーを保護することができるとし、透明性、検閲、回復力、完全性など、分散化に依存するブロックチェーン独自の機能の保持を促進することも可能であるとしています。
そして、制御を一箇所に集中させると脆弱性が一点集中するなどの潜在的なリスクについてもユーザーに知らせることが可能になるようです。分散型システムは、多くのブロックチェーン参加者に制御を分散させることでこのリスクを軽減し、制御と情報の非対称性を緩和するとのこと。
IOGは、分散化の重要性にもかかわらず、現在のところ、異なるシステム間で普遍的に受け入れられる分散化の尺度は存在せず、EDIは、この問題を解決するための第一歩となると述べています。
詳細は下記の記事を参照ください。
ブロックチェーンのスケーラビリティとセキュリティを向上させるZK-Labを開設
IOGとエジンバラ大学は、ブロックチェーンのスケーラビリティとセキュリティを向上させるZK-Lab(ゼロ・ナレッジ・ラボ)の立ち上げを発表しました。
IOGのブログによれば、ZK-Labは、エジンバラ大学情報学部を拠点に活動する予定で、ブロックチェーンの機密性の未来として多くの人が注目しているゼロ・ナレッジ・プロトコル技術の研究に焦点を当てます。研究所の目的は、ゼロ・ナレッジ証明とその他のゼロ・ナレッジ・プロトコルを原理的に調査することです。
また、ゼロ・ナレッジ証明は、ポスト量子暗号などの分野でプライバシーを強化する技術への応用も可能になるとのこと。
ZK-Labは、はエジンバラ大学を拠点とし、高保証ブロックチェーンソリューションの提供でIOGと協力するエジンバラ・ブロックチェーン技術研究所の姉妹ラボとして活動しています。
チャールズ・ホスキンソン氏は、IOG ScotFestのキー・ノートで次のように述べています。
ブロックチェーン技術によって、私たちが悪にならないように、絶対的に信頼できるようにすることです。これが私たちがゼロ知識ラボを始めた理由です。
IOGの応用暗号学部長であるVanishree Rao博士は、次のように述べています。
学術的で査読のある研究開発は、IOGで行うすべてのことの中心であり、安全でセキュアで効果的なブロックチェーンエコシステムを作るために不可欠であると信じています。このため、私たちはエジンバラ大学からスタンフォード大学まで、学術機関に投資を続け、最高の頭脳に新しいイノベーションを推進するためのツールとリソースを提供できるよう支援しています。
“ゼロ・ナレッジ証明 “の技術は大きな可能性を秘めており、ZK-Labはその開発を継続するためのハブとなり、学者や学生にスペース、時間、資金を提供し、その成長を支援することができるのです。また、すべての人にとってより良いブロックチェーンを作るために協力できることを誇りに思うエジンバラ大学との関係を継続的に発展させることができます。
ZK-LabのディレクターであるMarkulf Kohlweiss博士は、次のように述べています。
ゼロ・ナレッジ証明技術とその可能性は、私たちのデータをオンラインで保護すると同時に、安全で信頼できる取引や交流を実現するもので、オーストリアの小さな大学を卒業する前から私を魅了し続けています。ゼロ・ナレッジの理論的な可能性が実際に実現されているのを見るのは、本当に素晴らしいことです。
ZK-Labへの投資により、私のチームはゼロ・ナレッジ証明の基礎をさらに研究するだけでなく、ポスト量子暗号などの分野でプライバシーを強化する技術への応用も可能になります。この仕事を通じて、よりプライベートで安全な、すべての人に利益をもたらすブロックチェーン技術の開発を支援します。
詳細は下記の記事を参照ください。
「Voltaire時代」の最初のCIPが公開
先月分散型意思決定の先駆けとなる「Voltaire時代」の最初のCIPが公開されました。CIPはカルダノのVoltaire時代をサポートするオンチェーンガバナンスのシステムを提案しています。
U.TODAYに掲載された記事「Cardano Enters Voltaire Age, Here Are Possible Governance Reforms」によれば、このCIP-1694文書は、一定数のガバナンスキーを前提とした初期のカルダノガバナンスモデルを改善・拡張したものです。計画されているVoltaireガバナンスシステムを実装するために、有益かつ現実的に実現可能な最初の一歩をすぐに踏み出そうとするものです。
CIPとはCardano Improvement Proposalsの略で、ビットコインはBIP、イーサリアムはEIPと呼ばれ、それぞれのプラットフォームの技術発展のための「改善:Improvement」、「提案:Proposals」を意味します。
このアイデアは、ガバナンスの要求の変化に対応するため、後の提案で修正・拡張されることになります。Voltaire時代は、根本的なネットワーク性能の向上を目指した現在のBasho時代の続編となります。
以下は、U.TODAYにによるGitHub掲載のCIP-1694の要約です。
Voltaireのためのオンチェーン分散型ガバナンスメカニズム
Shelley時代は、コミュニティが運営するステークプールを通じた委任とインセンティブの仕組みが導入され、カルダノの分散化が進んだ。Shelleyは分散化された機能的なネットワークの舞台を整え、最終的にVoltaire時代の基礎を築きました。
現在のShelleyのガバナンスデザインは、シンプルで過渡的なアプローチを提供することを目的としていました。新しいCIPは、その設計のいくつかの欠点に対処することを目的としています。新しいガバナンス案は、ADA保有者が積極的にオンチェーンに参加できるようにすることを目的としています。
さらに、トレジャリーからの動きは追跡しにくいため、CIPはこれらの動きに対する透明性と管理層を高めることを目的としています。また、ハードフォークは他のプロトコルのパラメータ変更と区別されないが、SPOによって特別に扱われる必要があります。
最後に、CIPはカルダノの憲法を提案しています。多くのコミュニティメンバーやカルダノの設立主体がほぼ普遍的なビジョンを共有しているにもかかわらず、これらの指針が記録された明確に定義された文書が存在しません。カルダノ・ブロックチェーンを使用して、カルダノ憲法という形でプロジェクトの理念を永久に保存することは適切です。
参考記事
Web3時代は何をもたらすのか?言論の自由を巡るTwitterとAppleのやりとり
2022年11月29日TwitterのCEOであるイーロン・マスク氏が、「AppleがTwitterでの広告をほぼ中止。彼らはアメリカの言論の自由を憎んでいるのでしょうか?」とツィートしました。
また、「Appleは、顧客に影響を与える検閲行為をすべて公表すべき」かどうかについてアンケートをとっており、84.7%がYesと答えています。
さらに、「Appleはまた、TwitterをAppStoreから差し控えると脅しているが、その理由については語っていない。」というツィートしました。Twitterアプリをアップルストアから削除し、一般ユーザーが使えないようにするというものです。
この背景には、イーロン・マスク氏がTwitterを買収し、言論の自由を認め、言論統制のアルゴリズムをオープンにしようとしたこと、保守派のアカウントを復活させたこと等が原因と言われています。その中にはトランプ元大統領(@realDonaldTrump)やカニエウェスト(@kanyewest)氏などのアカウントが含まれていました。これに機に以前の削除されたツィートや検閲された情報が公開されることになり、これにより立場を悪くする人や広告主が批判をしたという背景があるようです。ティムクック氏はその後削除することはないと返答しています。
また、マスク氏は「異なる政治的、その他の見解を持つ人々に、Twitterで市民的な議論をすることを奨励するためのメモです。最悪の場合、相手側はあなたの意見を少しは理解していることになります。」とツィートするなど言論の自由と検閲をめぐってを大きな注目が集まっています。
これまでGAFAMの言論規制における検閲アルゴリズムは公開されておらず、言論カルテルとも言える言論統制が進んできた背景も見え隠れしていましたが、これをより公に露呈さえる形(もちろん以前からこういう指摘はたくさんありました。)になりました。
イーロン氏は、「これは文明の未来を賭けた戦いである。アメリカでも言論の自由が失われれば、その先には専制政治が待っている。」ともツィートしており、今後もWeb3時代の『言論の自由』をめぐる駆け引きが激化してくること予想されます。
個人的に非常に興味深いのは、Appleが初のMacintoshコンピュータの広告『1984』で、ディストピア的世界で灰色の服を着た人々が行進しながら、スクリーンへと向かい、背景で全体主義的な社会の達成を称賛するビッグ・ブラザー(当時のIBM)の演説を聴いているシーンがあるが、今のAppleがそのビッグ・ブラザーに見えることが皮肉な事です。
今回の件はデジタル時代の『言論の自由』について改めてもう一度(抜本的に)考え直す時代が到来したことを予感させる出来事です。
最新のTwitter Businessアカウントによるツィートでは、Twitter 2.0について次のようにツィートしており、イーロン氏もこれをリツィートしています。
Twitter 2.0:
Same mission. :同じ使命
Faster innovation. :より速い革新
More transparency.:より高い透明性
IOGは新しいプライバシー・ブロックチェーン『Midnght』を紹介したブログで、私たちを取り巻くインターネットの環境について次のように述べています。
Web2は、人々が互いに共有し、つながることができる世界規模のコミュニティを作り出しました。しかし、その代償として中央集権的な管理が行われ、検閲や監視、データに対する所有権の喪失につながりました。Web3は、ユーザーのデータに対する検閲や管理のない新しいパラダイムを約束しましたが、これまでのところ、ソリューションは多くのデータを公開したり、多くのユースケースに対して秘密すぎるという問題があります。
IOGのCEOであるチャールズ・ホスキンソン氏は、次のように述べています。
私たちは、データに対する制御と自律性を維持しながら、人々が自由に仕事をし、協力し、交流できるようなシステムを必要としています。これらの基本的な権利がない場合、私たちの世界とつながる能力は妨げられ、私たちがコントロールできない力によってコントロールされます。
IOGは、これらの自由を尊重し、データの使用方法と取引の可視化についてユーザーに自律性を与える新しいソリューションを開発するために、たゆまぬ努力を続けています。
また、IO ScotFestでのチャールズ氏のKeyNoteでは、人々のアイデンティティの現状について次のように述べています。
ここにいる人の中で、Amazonでの買い物の履歴が全て公開されても構わないという人は、手を挙げてください。あるいはGoogleのウェブ検索履歴が全て皆に公開されることにどれほど違和感を覚えますか?あなたはGoogleを信頼していても、あるいはGoogleがあなたを信頼していなくても、少なくとも彼らがこういうものを使うことはないと思うでしょう。問題なのは、そうした制度に対する我々の信頼が日常的に侵害されていることです。監視資本主義がそうであるように、その制度も腐敗しているのです。多くの人がアイデンティティを取り戻したいと感じています。人権を取り戻したいと感じています。
もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします!10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
ニュース動向 in エポック378
Voltaireの時代へ向かうカルダノ:Ouroboros Leiosの驚くべき側面
Cardano Foundationのオープンソース開発者であるKtorZ氏によると、今後登場するL1アップグレードの中で最も有望なものだというOuroboros Leiosの背後にある考え方が、比較的単純であるという驚くべき側面を明らかにしています。
Ouroboros Leiosは、最適なセキュリティを実現しながらスループットを大幅に向上させるであろうOuroborosファミリーの新バリアントであり、カルダノ愛好家の間ではブロックチェーンの次の大きな出来事として考えられています。
カルダノ(ADA)、ネイティブトークンが700万に達し、新たなマイルストーンに到達
カルダノ(ADA)は、ネイティブトークンが700万に達し、新たなマイルストーンを達成しました。
IndigoがWeb Appをアップデートし、@adahandle をサポートを開始!
Cardano Blockchain Insights:11月上旬以降に作成されたスマートコントラクトの急増に注目
Cardano Blockchain Insightsが提供するスマート・コントラクトの数のグラフによれば、カルダノ・ブロックチェーン上で作成されたPlutusベースのスマート・コントラクトの数は、11月上旬に急増を経験しています。
また、カルダノで作成されたスマートコントラクトの数が、年初から302%増加しており、更にもう一つの興味深い統計は、ADAの取引数が年初から2倍以上になっていることで、カルダノが昨年よりも多くの取引で年を越すことを示唆しています。
カルダノのAdaSwapがメインネットで稼動開始
カルダノのようなブロックチェーンにEVM機能をもたらすMilkomedia Networkの上で起動した最初のプロジェクトの1つであるAdaSwapがメインネットでのDEXのローンチを発表しました。
カルダノ(ADA)IO ScotFestでのチャールズ・ホスキンソン氏の基調演説「The Age of Voltaire」 全訳【第四回】21:13~29:02
イーロン・マスクのTwitter買収で更に暗号に2億人のユーザーが増える:カルダノ(ADA)のクリエイター、チャールズ・ホスキンソン氏
カルダノ(ADA)のクリエイター、チャールズ・ホスキンソン氏がWeb Summit 2022カンファレンスで、ハイテク界の大物イーロン・マスク氏が最近ソーシャルメディア大手ツイッターを買収したことで、さらに2億人の人々を暗号に乗せる能力があると述べています。
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GitHubのデータによると、様々な段階のプロジェクトが1,146件開発中のカルダノ・ブロックチェーンが、日々の開発アクティビティで最も高いトップ3チェーンにランクインしています。
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カルダノ財団は、スイスの国連難民局のナショナルパートナーであるスイス・フォー・UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)との新たなコラボレーションを発表しました
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シンガポールのEMURGOの投資部門であるEMURGO Venturesは、新たに2つの投資を行い、急成長するWeb3ポートフォリオを強化したことを発表しました。
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カルダノは、競合他社にはないその品質で、最高のステーキング暗号通貨としての地位を確立し続けているなと、いくつかのカルダノが際立つ理由をU.TODAYが伝えています。