Lace v1.31が公開──トークンスワップ実装、BTC一般公開、パフォーマンス向上で“本格マルチチェーン”へ前進
Cardano公式ウォレットの「Lace」が、最新バージョン v1.31 をリリースしました。
今回のアップデートは、ユーザーが“本当に欲しかった機能”が入っていて、普段使いの快適さもぐっと上がる内容になっています。
ここでは、その主なポイントをやさしくまとめてご紹介します。
1. ウォレット内スワップがついに使えるように

まず大きな注目ポイントは、ウォレット内で完結するトークンスワップが使えるようになったことです。
- Cardanoのネイティブトークン同士を、外部サイトに行かずに交換できる
- SteelSwapを使って安全にスワップ
- レートや手数料を事前にチェックできるので安心
DeFiデビューの入り口としても使いやすく、普段のトークン管理がさらに便利になります。
2. Bitcoinサポートが正式リリースに
これまでβ版だった Bitcoinウォレットが一般公開されました。
- Cardanoと同じようにBitcoinウォレットを作成・管理できる
- Onboardingの流れにも統合され、迷わずセットアップできる
- マルチチェーンウォレットとしての完成度が一気に向上
Laceが「Cardano専用」から「マルチチェーン対応」へ、本格的に進んだ印象があります。
Bitcoinウォレットが一般公開されて、実際に“どう使えばいいの?”
v1.31からオンボーディングが刷新され、
「Add New Wallet」→「Bitcoin」
を選ぶことで、流れに沿ってBTCウォレットを作成できます。
アプリ内で
- 「回復フレーズの扱い方」
- 「アドレスの確認方法」
- 「受け取り用のQRコード表示」 などがわかるので、初心者でも迷いづらい設計になっています。
実際には、このオンボーディングが いちばん丁寧で実用的 です。
3. ウォレット作成フローがよりスムーズに

新しいオンボーディングフローでは、CardanoとBitcoinのウォレットを1つの画面からまとめて作成できるようになりました。

- “Add New Wallet”を押すだけで統合された流れに
- 余計な手順が減り、初めての人でも扱いやすい設計に
- マルチチェーンでも迷いにくい、シンプルな導線へ改善
Laceを初めて使う方にとっても親切なアップデートです。
4. Blockfrost最適化で全体の動作が軽く
内部処理の最適化も大きなポイントです。
Blockfrostとの通信が効率化され、以下の改善が感じられます。
- ウォレット同期が速くなる
- 残高やアセットの更新がスムーズに
- 特にモバイルで体感しやすい軽快さに
普段使いでの“ちょっとしたストレス”が減り、快適さがしっかり上がっています。
5. 次は「Lace Mobile」──モバイル版がもうすぐ登場
チームは今回のアップデートが モバイル版Laceの準備段階 だと説明しています。
すでに「まもなく登場」という表現が使われており、かなり近いタイミングで正式リリースされそうです。
- マルチチェーン
- インウォレット・スワップ
- 高速化されたUI/UX
これらがモバイルでも使えるようになれば、Laceは日常生活の中でさらに存在感を増していくはずです。
実用性が一気に高まった“本命アップデート”
Lace v1.31は、
“ウォレットをもっと便利に、もっと簡単に使いたい”
という声に応えたアップデートになっています。
- スワップ機能でDeFiがより身近に
- Bitcoin統合でマルチチェーン時代へ
- 使いやすいオンボーディング
- 快適さが上がるパフォーマンス改善
- そして待望のモバイル版へ前進
Laceは、Cardanoユーザーの日常をサポートする“使い続けられるウォレット”へ着実に進化しています。
Lace V2への展望:次世代マルチチェーンウォレットへの進化
今回のv1.31アップデートは、Laceが次に進むための土台づくりでもあります。チームは現在、「Lace V2」 として新しいフェーズの開発を並行して進めており、その中核になるのが モバイル版の本格リリース と マルチチェーン基盤の強化 です。
【Lace V2 ロードマップ概要】
1. モバイル版 Lace の正式リリース(iOS / Android)
Lace V2の中心となるのが、スマートフォンでの快適な利用を前提にした フル機能のモバイル版 です。
- CardanoとBitcoinを統合的に管理
- スワップ機能や管理機能をモバイルでも
- 軽量化されたUIと高速同期で“いつでも使える”体験を提供
今回のv1.31が、その準備として内部最適化を進めた形になっています。
2. マルチチェーン基盤の拡張
LaceはすでにBitcoinを一般公開しましたが、V2ではさらに
「複数チェーンを一つのUIで扱う」
ことを強く意識した設計へと移行していきます。
- ウォレット作成フローの統合
- 異なるチェーン資産を一元管理
- 将来的には EVM・他ネットワークへの拡張余地も確保
マルチチェーン時代の“統合ウォレット”を目指す方向性です。
3. UI / UX の全面アップデート
V2では操作性や視認性を重視した UI/UXの再設計 が予定されています。
- モバイル前提の軽快なUI
- ネイティブアセットとBTCを見やすく整理
- トランザクションの確認プロセスもわかりやすく改善
特に初心者にとって使いやすい設計になることが期待されています。
4. Lace DeFi の本格展開
v1.31でスワップ機能が追加されましたが、V2ではDeFi周りの機能をさらに広げていく方針です。
- DEX統合
- 流動性関連ツール
- マルチチェーンDeFiの導線整備
Laceが“CardanoのDeFiの窓口”になるための基盤づくりが進んでいます。
5. セキュリティとパフォーマンスの強化
モバイル時代に向けて、以下の改善がV2で重点項目になっています。
- 同期速度のさらなる高速化
- API処理の安定性向上
- セキュリティ標準の強化
- モバイル利用時の軽量化と負荷分散
日常で安心して使えるウォレットへ向けた取り組みです。
Lace V2は“実用と拡張性”を両立した次世代フェーズへ
v1.31は、LaceがLace V2へ進むための“はっきりとした助走”になっています。
モバイル、マルチチェーン、DeFi、そして安定した日常利用──
これらを一つにつなげることで、LaceはCardanoの体験全体を押し上げる存在になっていくはずです。
























