最終的には拡張UTXOが未来を支配するモデルになる
カルダノ・ロードマップは極めて順調に進んでいる
カルダノプラットフォームの開発は、極めて順調に進んでいます。
カルダノ創設者で開発会社IOのCEOでであるチャールズ・ホスキンソン氏の最新動画『Dubai Surprise AMA: 03/26/2022』によれば、6月のVasilハードフォークでは、多くのリリースが待っているとのこと。
これより、カルダノのトランザクションスループットが向上し、より多くのDEXや分散型アプリケーション、スマートコントラクトをスムーズに扱えるようにネットワークが最適化されます。
現在カルダノはロードマップにおいて『BASHO』期のスケーリングに焦点を当てた時期にあり、ネットワークの拡張、最適化の試みは、多くのスケーリング・ソリューションプロジェクトが多面的かつ同時進行しています。
下記は現在進められている主なスケーリング・ソリューションプロジェクトです。
- ネットワークの最適化と拡張
- Pipelining(拡張パイライン)
- Milkomeda
- Mamba
- 2022年6月Vasilハード・フォーク・コンビネーター(HFC)
- 2022年10月のハード・フォーク・コンビネーター(HFC)
- Hydra
- Zkrollup
- Mithril
- Minotaur(こちらのプロジェクトはPoW(Proof of Work)の最高の要素をどのように取り入れ、最高のPoS(Proof of Stake)を組み合わせ(ブレンドした)た『マルチリソースブロックチェーンコンセンサスプロトコル』で、第4世代のブロックチェーン。このマルチコンセンサスは少し先のプロジェクトで、論文による研究が進行中)
最終的には拡張UTXOが未来を支配するモデルになる
ホスキンソン氏は先述の試みは、やがて『最終的には拡張UTXOが未来を支配するモデルになる』と動画で述べています。
また、以前ホスキンソン氏は動画『Whiteboard: DApps and Development』で、今年10月までにeUTXOの開発を完了する見込みであり、この目標達成のために手を抜かないことを明言していました。
10月のハードフォークも控えていることを考えると、改めてカルダノの2022年の後半は、カルダノ・エコシステムのみならず、スケーリングと相互運用性(インターオペラビリティ)の観点から暗号業界にとっても歴史的な快挙となる特大のインパクトをもたらすものと考えられます。
改めて、拡張UTXOとは?
ブロックチェーン空間には、次の2つの主要な会計台帳モデルが存在しており、1つはUTXOベースのブロックチェーン、もう1つはAccount/Balanceのチェーンがあります。
ビットコインはUTXO(Unspent Transaction Output)モデルを採用しており、イーサリアムはAccount/Balanceモデルを採用しています。
そして、カルダノは、ビットコインのUTXOモデルとイーサリアムのスマートコントラクトを扱える機能を組み合わせ、Extended UTXO(EUTXO)会計モデルの開発を行ってきました。
UTXOモデルには例えば次のようような利点があります。
- より優れたスケーラビリティとプライバシーが可能
- 取引ロジックが簡素化され、取引の検証がよりシンプルになる
ビットコインのUTXOモデルでは、スマートコントラクトを使ったより複雑な取引を行う際に、いくつかの制限があり、スマートコントラクトプラットフォームとしての位置付けにはなっていません。しかし、取引の追跡やプライバシーの強化など、UTXOには利点があります。これが、カルダノが拡張UTXOモデルを採用している理由です。
そしてイーサリアムでは、計算層と会計層が一緒になっています。カルダノでは、この2つの層を計算層と決済層に分けており、スマートコントラクトは計算層に存在することになり、より柔軟な対応が可能になります。
カルダノの台帳モデルはUTXOモデルを拡張し、UTXOモデルの核となる利点を損なうことなく、マルチアセットとスマートコントラクトをサポートしており、イーサリアムと同等もしくはそれ以上の柔軟性と拡張性など、多くの利点を提供することを目指しています。
例えば、イーサリアムと比較した時のカルダノのUTXOモデルの強力な特徴の一つには、有効なトランザクションに必要な手数料を、投稿前に正確に予測できるというものがあります。これは、イーサリアムで使用されているアカウントベースのモデルなどにはないユニークな機能です。
このEUTXOベースのカルダノの特徴を最大限に引き出し、最大限のセキュリティ、スケーリングと機能の拡張を成し遂げることで、例えば、トランザクションの手数料を安価に維持しながら、安全性を維持しつつパフォーマンスを拡張することが可能になります。これについては『バベル手数料 – ネイティブトークンでの取引コストのデノミネーション』をご覧ください。
EUTXOの詳しい説明は、下記のIOGブログ翻訳記事をご覧ください。
Milkomedaがいよいよメインネットへ
レイヤー2レベルでブロックチェーン間の相互運用性、最も人気のあるスマートコントラクト言語であるSolidityを提供することにより、主要なレイヤー1エコシステムにEVM互換性を提供してるMilkomedaが、明日の日本時間:2022年03月29日(火) 02:00にメインネットを稼働させます。
また、MilkomedaプロトコルのコアコントリビューターであるdcSparkは、dLab(SOSV)と提携し、初のブロックチェーンアクセラレーターである『Milkomedaアクセラレータ』を創設しました。
Milkomedaアクセラレータは、MilkomedaC1上でWeb3プロジェクトを立ち上げたいと考えているグローバル起業家に対して、資金調達、投資、ステップバイステップのガイダンスの第一候補として位置づけることを目的としています。
サイドチェーンの全体の戦略Mamba
今月初めに行われたライブストリームで、Input Output (IO) CEOのチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、ユーザーが独自のサイドチェーンを作成する機能を提供し、カルダノのサイドチェーン全体の戦略であるMambaについて語り、これは6月9日に開幕するConsensus 2022で発表される予定だとcryptoslateが伝えています。
ホスキンソン氏によれば、『BASHOは、カルダノネットワークの基本性能を向上させ、取引量の多いアプリケーションの成長と採用をより良くサポートすることを目的としており、その鍵となるのが、サイドチェーンの導入と、メインチェーンの機能を拡張するための可能性を開発することです。』と述べており、IOはこれまでの数年間、サイドチェーンの研究と実験を行ってきました。
このサイドチェーンの全体の戦略として取り組んできたのがMambaであり、Mambaはその研究の集大成であり、決定的な戦略であるとホスキンソン氏は述べています。
そしてMambaの説明でホスキンソン氏は、ユーザーが独自のサイドチェーンを作成する機能を提供すると述べました。
記事によれば、サイドチェーンは、メインチェーンからのリソース圧迫を取り除き、ネットワーク全体の能力を高めるシャーディングメカニズムと考えることができるとし、もう一つの利点は、メインブロックチェーンを危険にさらすことなく、実験的な機能を試すためにサイドチェーンを使用することにあると説明しています。
メインチェーンとサイドチェーンが対話するためには、双方向のメカニズムが必要で、Mambaはそれを提供する一方で、ホスキンソン氏が述べるように、Mambaは単なるブリッジ以上のものだということです。
Hydraレイヤー2ソリューションの重要なマイルストーン
前回の記事でも述べましたが、カルダノがHydraレイヤー2ソリューションの重要なマイルストーンを報告したことを受け、詳しい内容をUTODAYが伝えています。
記事では、Hydraは、ネットワークのセキュリティとスケーラビリティを向上させることを目的としたレイヤー2ソリューションのコレクションを指すとし、ウロボロス研究チームの研究の一環として考案されたものだが、原著論文の発表以来、独立した道を歩んでいると説明しています。
ネットワークのセキュリティと拡張性を向上させることを目的としたレイヤー2ソリューションの集合体であるHydra head プロトコルの最新版0.4.0がリリースされたことで、開発者は公開されているカルダノテストネットに接続できるhydra-nodeの最初のバージョンのリリースを手に入れたことになります。
数字は嘘をつかない
今回の記事で紹介したように、BASHO期において多面的に進められている多くのプロジェクト開発と導入は極めて順調に開発が進んでいます。
これまでの流れも加味して考えると、2022年中には大半のスケーリングソリューションは出揃うことになると考えられます。
カルダノ・エコシステムでリリースもしくは控えているプロジェクトは500以上あり、本年度中にこれらが一気に花を咲かせることになることは、ほぼ間違いないでしょう。
同時にホスキンソン氏が述べた『最終的には拡張UTXOが未来を支配するモデルになる』という計画が着々と実行され、やがて近い将来実現されることがより明確になってきているのです。
これを証明するものとして、カルダノの段階的アップグレードに歩調を合わせるように、日々カルダノ・エコシステムの成長が具合が数字となって表れて来ています。
事実カルダノDeFiシステムにおけるTVLの成長速度は、プロジェクトが7つと少ないにもかかわらず、脅威的です。
事実今年1月3日時点で846.902ドルだったTVLが、四半期終了前の現時点で5100倍以上の432.15Mドルまで成長しています。
また、カルダノADAの24時間の米ドルのトランザクションの数字は、ネットワークの確実な成長を証明してします。暗号市場分析プラットフォームであるMessariのデータによるとカルダノADAの24時間の米ドル取引量は、現時点でビットコインの4倍以上を記録し、なんと3位のイーサリアムの24倍以上となっています。
また、ホスキンソン氏は、現行のカルダノ・ロードマップの最終プロジェクト『VOLTAIRE』で進めている”オープンソースの関係やガバナンスについて、もっともっと言いたいことがあり、それは後日の話であり、できれば今月の360回にしたい”と述べており、これについて次のマンスリーアップデート『Cardano360』で大きな発表があるかもしれません。
もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします!10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
ニュース動向 in エポック328
ネットワークの最適化シリーズ#4:エポック328の境界で、ブロックごとのPlutusスクリプトのメモリユニット上限が56Mから62Mに引き上げ
IOGは、ツィターを更新しネットワークの最適化シリーズ#4:エポック328の境界で、ブロックごとのPlutusスクリプトのメモリユニット上限が56M > 62Mに引き上げられることを報告しています。
これはネットワークの最適化シリーズとしては四回目となるもので、ここ数ヶ月、カルダノは驚異的な成長を遂げており、さらなる大きな成長が見込まれる中、カルダノの開発会社であるIOGは成長に合わせてカルダノネットワークを最適化し続けています。
カルダノ直近24時間の取引高はビットコインの4倍の680億ドル
カルダノ(ADA)が過去7日間にわたり上昇を続ける中、過去24時間においてビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の両方を大幅に上回る取引量に達し、カルダノ直近24時間の取引高はビットコインの4倍の680億ドルであったことをfinboldが伝えています。
Cardano ADA Defiエコシステム TVLが、チェーン全体で、Mixin (XIN)、Kusama、EOS (EOS)を抜いて、23位に上昇しています。
CNBCのビジネスニュースで初めて、カルダノADA が他のトップ暗号と一緒にリスト入り
CNBCは、ニュース通信社ダウ・ジョーンズとアメリカの大手テレビネットワークのひとつNBCが共同設立したニュース専門放送局。 いよいよメジャーの銘柄の一つとして認められてきています。
いよいよERC20コンバーターブリッジがリリース間近!
AGIX- ADAトークンをPlutus対応トークンにハードフォーク成功
3月25日 Plutus対応トークン互換のためにERC20コンバーターブリッジをアップグレード
3月28日 テストネットで検証
4月18日 メインネットにロールアウト
過去24時間に23の新しいカルダノプールが出現し、それぞれ6200万ADAを保有
過去24時間に23の新しいカルダノプールが出現し、それぞれ6200万ADAを保有、ステーキングされたADAの量が73%以上に拡大しているとUTODAYが伝えています。
CCVaultioウォレットが、新しい名前、新しいパートナーシップ、そしてシンプルなデザインを発表
グレースケール、カルダノやソラナのような「イーサリアムキラー」のためのファンドを立ち上げ ”
グレースケール・インベストメンツ®がスマート・コントラクト・プラットフォーム・ファンドを販売開始し、分散型スマートコントラクト技術を活用した暗号プロトコルへの分散投資への継続的な需要を反映した新投資商品の発表しています。
カルダノのトランザクションスループットを向上させる
今夏に予定されている拡散パイプライン化により、ブロックの伝搬と検証時間の予算が増え、より大きなブロックと取引スループットの向上が可能になります。ここでは、技術研究の観点からご紹介します。(さらに高性能な兄弟機であるAVの紹介も合わせて…)
カルダノ(ADA)指数関数的に増大するTVLは現在4億ドル、24時間取引高もBTCの4倍!資金流入は続く…
Cardano ADA DeFiのTVLが今日も最高値を更新
ワールドモバイルトークンがチェーンリンク社と技術提携し、分散型インフラを活用したモバイルペイメントを開始
World Mobile Tokenは、業界をリードする分散型オラクルネットワークであるChainlinkとの技術提携を発表。このコラボレーションの第一段階として、ワールドモバイルはポリゴンにチェーンリンク社のプライスフィードを統合し、モバイル決済の正確なプライシングを支援します。
また、World Mobileは、Chainlink Verifiable Random Function (VRF) を統合し、ネットワーク上のサービスとしての通信やその他のサービスにおいて、地球ノードを選択するメカニズムに使用する重みの1つとしてランダム性を含めることができるようにしています。
ワールド・モバイルは、チェーンリンク・ネットワークのデータ・プロバイダーとなる機会も積極的に探っています。
Hydra head プロトコルの最新版0.4.0がリリース!
Iagon($IAG)が” ERC20 bridge”を開発中
Iagon($IAG)が、MilkomedaとMilkomeda bridgeを統合し、ERC20トークンからCardanoネィティブトークンへ移行する” ERC20 bridge”を開発中
カルダノ、レイヤー2ヒドラソリューションの重要なマイルストーンを報告
ネットワークのセキュリティと拡張性を向上させることを目的としたレイヤー2ソリューションの集合体であるHydra head プロトコルの最新版0.4.0がリリースされました。これは公開されているカルダノテストネットに接続できるhydra-nodeの最初のバージョンのリリースとなります。これをUTODAYが伝えています。
Coinbase、Cardanoのステーキングサービスを開始
Web3のスタートアップがMilkomedaの上に構築するためのブロックチェーンアクセラレーター『Milkomedaアクセラレータ』を創設
MilkomedaプロトコルのコアコントリビューターであるdcSparkは、dLab(SOSV)と提携し、初のブロックチェーンアクセラレーターである『Milkomedaアクセラレータ』を創設しました。
Milkomedaアクセラレータは、MilkomedaC1上でWeb3プロジェクトを立ち上げたいと考えているグローバル起業家に対して、資金調達、投資、ステップバイステップのガイダンスの第一候補として位置づけることを目的としています。
Cardanoが4,000,000 NFTsの鋳造を突破
グレースケール社の新ファンドに占める最大シェアが及ぼすポジティブな影響
今日もカルダノの『TRANSACTION VOLUME (24H, USD):24時間トランザクション(USD)』は、 全ての暗号通貨、スマートコントラクトプラットフォームの中で、一位となっています。
公式発表!相互運用性とL2の拡張性を実現Milkomedaが遂にメインネットへ
日本時間:2022年03月29日(火) 02:00
カルダノのMambaプロトコルは、サイドチェーンのビジネスにどのような革命をもたらそうとしているのか? by cryptoslate
今月初めに行われたライブストリームで、Input Output (IO) CEOのチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、ユーザーが独自のサイドチェーンを作成する機能を提供し、カルダノのサイドチェーン全体の戦略であるManbaについて語り、これは6月9日に開幕するConsensus 2022で発表される予定だとcryptoslateが伝えています。
カルダノベースのDEX「MinSwap」、数百万ドルの犠牲を出す可能性があった脆弱性を修正 by coingape
Minswap チームは、誰かがスマートコントラクト内のすべての流動性を流出させることができる重大な脆弱性があることを自身のブログ記事『Vulnerability Patch: Technical Details and Steps Forward』で発表しています。
Bashoswapがプライベートセールのホワイトリストを開始し、カルダノ上の革新的なDappsをリリース予定 by ambcrypto
カルダノのDeFiエコシステムで開発中のBashoswapがBASHトークンセールのホワイトリストキャンペーンを開始すると発表し、カルダノ上の革新的なDappsをリリース予定とambcryptoが詳細を伝えています。
カルダノロードマップ:週刊技術レポート2022年3月25日
”Hydraチームはリヨンでハッカソンを開催し、最初のhydra-nodeをCardanoパブリックテストネットに接続”