SIPO DRep 投票報告|SIPOは「Cardano Global Listing Expansion – Powered by Snek」にNoを投じました
DRep SIPOは、提案「Cardano Global Listing Expansion – Powered by Snek」に対して反対票(No)を投じましたので報告いたします。
提案メタデータ
- 提出者:Snek Foundation
- 提案名:Cardano Global Listing Expansion – Powered by Snek
- ガバナンスアクション種別:Treasury Withdrawal
- 提出日:2025年8月2日(エポック573)
- 有効期限:2025年9月2日(エポック580)
- ガバナンスアクションID: gov_action1fl6r784t2ffw7q96du2znhprw90r3xvrfugvqelgqewgxex42kdqq9tgrd5
- レガシーID (CIP-105): 4ff43f1eab5252ef00ba6f1429dc23715e3899834f10c067e8065c8364d5559a#0
- 要求額:5,000,000 ADA
投票理由の概要
この提案は、Snek財団によるSNEKトークンのグローバル取引所上場を後押しするため、カルダノ財務から500万ADAを引き出すという内容でした。SIPOはSnekのコミュニティ的な役割や、これまで自力でTier 1取引所に上場してきた実績を評価しています。しかし、以下の理由から財務資金の活用先としては適切ではないと判断しました。
- 財務資金の目的との不一致 財務はカルダノ全体の基盤整備や公共財に充てるべきものであり、特定トークンの上場支援やマーケティングに使うべきではないと考えています。
- Snekの自立性 Snekはすでに4百万ドル以上を自己資金で投じ、上場戦略を進めてきました。独立して継続可能であり、財務に頼る必要はありません。
- 前例となるリスク この提案を認めれば、他のトークンプロジェクトも同様の支援を求める道を開きかねません。その場合、財務資源が分散し、基盤技術やエコシステム全体に資する投資が損なわれる恐れがあります。
- CEX上場の不確実性 中央集権取引所への上場は第三者の商業判断に依存しており、長期的なエコシステム全体の利益が保証されるものではありません。
SIPOの立場
私たちはSnekの文化的・コミュニティ的な意義を否定するものではありません。しかし、カルダノ財務は「エコシステム全体に資する基盤整備」にこそ集中すべきであると考えています。今回の反対票は、その理念を守るための判断です。
SIPOとしては、今後もカルダノ全体にとっての公共財や基盤技術、分散型ガバナンスの進展を優先する投票行動を続けていきます。
























