このドキュメント(たたき台)は、「SPO+DAO=コラボレーション」を実現するための最初のたたき台となります。これを元に「Cardano SPO’s Japan Guild」で議論し実現可能か?を探りつつ、実現可能となれば本格的なドキュメントの作成を行います。
またこのたたき台はあくまでもたたき台となりますので、書かれているものが必要不可欠というものではありません。
なおこの開発は「Cardano SPO’s Japan Guild」で行うことをご提案します。
現在のカルダノの利用シーンにおける問題点
カルダノステークプールを運営する上で、誓約金をプールに設定する必要がありますが、この秘密鍵をどう管理するかは最大の問題となります。
そして現状では、ステークプールを複数のADAホルダーによるコラボレーション運営は、秘密鍵の管理において非常に大きなリスクを伴います。
また報酬を契約通りにどう参加者へ分配するかも考える必要があります。
現在の問題点(COFFEさんからのご提案で下記の問題点を挿入)
・プールの管理権限が「1つの秘密鍵」に限定されているため、プールを複数の個人が共同で運営するのは大きなリスクが伴います。 実際に、共同運営のプールでは制約金の持ち逃げといった事件も発生しており、複数の個人が1つのプールを運営することができない状況となっている。
・さらに現在のADA価格から、ブロックの安定生成には2〜3M程度のADAが必要で、単純計算すると2万ドル〜3万ドル以上の資金が必要となるため、個人が新規で参入するには非常に高い壁となっています。
それを解決するためのモデルとして「SPO+DAO=コラボレーション」の提案
もし一つのプールで複数の管理者がそれぞれの誓約金をそれぞれが管理することができれば、万が一の問題が起きても、それぞれの誓約金は各々のリスクに分散され、それを守ることが可能という意味で、複数管理者によるプールの運営が可能となります。
ステークプールをDAO化し、コラボレーションのバックエンドとして運営することが可能になれば、より多くのADAホルダーが、ステークプールに参加し、役割の分散化とともにより多くの多様なプレイヤーを、カルダノのエコシステムへとひきこむことが可能になります。
このプロジェクトモデルは、ADAの取引も活性化し、価格も上昇する可能性が高いということです。 その理由は、SPOとのコラボレーションプロジェクトは、いい意味で利害関係が強力に作用するので、どんなプロジェクトにも利用・設定可能です。
強調したいのは、すぐにビジネスが始められチーム内の役割やポジションも明確にしやすいので、チームの結束力が高まり多くのプロジェクトがカルダノプラットフォームに参加してくる可能性があります。
第三者の仲介者なしで利益がSPOに直接入り自動的に分配されるので、チーム内のインセンティブ、モチベーションが高く、動きが活発化しやすいというメリットがあります。
「SPO+DAO=コラボレーション」のワークフローの説明
”SPO+DAO=コラボレーション”は、SPOバックグラウンド事業+DAOフロントエンド事業の組み合わせです。
DAOの概念定義は今後研究が必要ですが、ここでいうDAOはコラボレーションメンバーの一人一人がそれぞれの役割を安心して発揮し、SPOの収益(ステーキング報酬)から配当を得るというものです。
具体的なアクション
- SPO+DAOのインターフェイス:このコラボレーションをすぐに簡単に発動させるSPO+DAOのインターフェイス(設定アプリ)の開発が必要です。特に秘密鍵の管理と報酬の分配リスクを分散させる管理方法の導入。*優先順位としてはこの部分を第一の目標として切り分けました。
- DAOインターフェィスの拡張版:ディスコードでのSMAN8さんのアイディアにより、DAOのインターフェイスの拡張版。
- マーケットプレィス:”SPO+DAO=コラボレーション”のマーケットプレィスを作り、ビジネスモデルやスマートコントラクトのライブラリ化やキュレーションサービス、DAOのコンサル、教育・教材の販売など、カルダノのエコシステムを発展させるためのリソースを紹介、または提供する。
これで、”SPO+DAO=コラボレーション”のエコシステムが完成します。
*これ以降このたたき台をもとに、日本SPOギルドにより進められます。
システムモデル(詳細):SPO+コラボレーション=DAOを実現するためのシステムモデル
ステークプールを運営するには、サーバーの管理とステーク量を委任してもらうためのマーケティングが必要になります。もし共同でこれを運営するには、DAO化しそれぞれのプレイヤーが得意な分野での役割に分散して集中して活動できるようにする必要があります。そしてプロジェクトのバックエンドとなるSPOを安全に安心して共同で管理することが必要になります。
そのたにはSPOのサーバー管理者と誓約金管理の分離を行います。
まずは誓約金を共同運営者のウォレットから送金せずに、それぞれが自分のウォレットから直接誓約金を差し出し、管理できる仕組みが必要です。*これは将来のカルダノノードのアップグレードにより実現する可能性があります。
次に報酬がそれぞれのウォレットにスマートコントラクトで正しく自動的に送金されるようにする必要があります。
これらの制約金管理と報酬を分配するスマートコントラクトの作成を実現するインターフェイス(*)を開発することを目標とします。
*サーバー管理、及びノードの設定と切り離したもの。
ユースケースの作成(satosatoさんの例など)
例)
SPO+非営利事業
SPO+アーティスト
SPO+メディア
SPO+研究・開発
SPO+ビジネス・事業
Etc…
例えば、音楽活動(ロックバンド etc..)して音楽制作でアルバムを作ったとしたら、すぐにプロモーションやライブ活動をしながらSPOの宣伝ができます。お客さんは気に入れば簡単に委任してくるので、収益化しやいと思います。
音楽、漫画、アニメ、映画、などなど多くの製作委員会がこの形をとることができますし、あらゆるビジネスやプロジェクトに最適化できます。さらに収益をさらに保証金を積み増しすれば、複利で利益が増えていきます。 とてもシンプルですが、強力なADA増幅装置となります。
SPOをバックエンドにADAの流通量を増やすアクセレーターになりますし、委任する側もプロジェクトに興味を持って委任するので、分散化は損なわれずに多様性が広がる。 DAO化することで透明性も確保でき、強力なコラボレーション装置になります。
*ユースケースの詳細は後ほど(satosatoさんの例など)
このモデルがカルダノにもたらすメリット
DAOによるステークプールの運営により、より多くの多様なプロジェクト型のステークプールが誕生し、参加者の役割が分散されることで、たくさんのカルダノADAホルダーがステークプールの運営に参加ことするが可能になります。
これによりカルダノエコシステムは強力になり、ADAのステーキング量が高まることで、時価総額と価格の安定をもたらす可能性もあります。
これを実現することで、「SPO+DAO=コラボレーション」がより安全な方法で促進される可能性があると考えます。
システムを開発する上で必要なもの
ステークプールの複数のADAホルダーによる運営を実現するためには、それぞれが出資した誓約金のADAの秘密鍵をそれぞれが自分で管理できるようにする必要があります。
また報酬の支払いは、スマートコントラクトで自動的に支払いが可能になるようにする。
*カルダノノードに、スマートコントラクト及びマルチシグなどの機能が必要
開発チームの自己紹介と、実現可能性
開発は「Cardano SPO’s Japan Guild」で行う予定です。
開発時期や実現性を見極めるには、カルダノノードに、スマートコントラクト及びマルチシグなどの機能追加を見極める必要があります。