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追加更新:いよいよカルダノDeFiキラー『Djed』がVasilと共にやってくる:ニュース動向 & ステーキング状況 in エポック357

いよいよカルダノDeFiキラー『Djed』がVasilと共にやってくる

Djedの本格始動が近づいている

カルダノ・コミュニティが大きく期待を寄せる、IOGがCOTIネットワークと共同で開発を進めるカルダノの過剰担保型・アルゴリズム・ステーブルコインであるDjedは、パブリックテストネットをローンチしており、Vasilハードフォーク・メインネットローンチ後、監査の最終結果とともにすぐにローンチする可能性が出てきました。

Djedパブリックテストネット:https://djed.xyz/djed

これまでもDjedは何度も取り上げていますが、Vasilメインネットリリースと共に間近となっている、カルダノDeFiのキラープロジェクトであるDjedについて、いくつかの最新情報を交えてまとめ記事をお届けします。

参考:Djed関連記事リスト https://sipo.tokyo/?s=Djed

また、最近Djedは最新の状況をアップデートし、いくつかのパートナーシップを発表しています。更に、このタイミングでDjedプロトコルとその手数料体系、過剰担保、Djedをトランザクション手数料として使うなど、詳細な情報と説明も共有しており、今後カルダノDeFiのエコシステムを本格的にかつ爆発的に拡大・成長させるための礎づくりの準備が進められています。

まさに近々リリースされるVasilハードフォークの到来も相まって、Djedの本格始動が近づいています。

ステーブルコインのメリットとそのリスク

ステーブルコインは、暗号市場にとって最も重要かつそのエコシステムを支える最大要素の一つとなっています。これまでカルダノDeFiには、この重要なピースが抜け落ちていました。

一般的にステーブルコインを保有するメリットには、 主に次のようなものが考えられます。

  • 価格の安定性への効果
  • 資産防衛
  • 法定通貨の代替機能
  • 安定した資産形成

そしてVasilハードフォークと共にDeFiの最大潤滑油となる『過剰担保型・アルゴリズム・ステーブルコイン』であるDjedが登場することで、DeFiエコシステムの多くのピース(資産)をレゴブロックのように繋げ、より複雑な運用も生み出しつつ、いよいよ本格的にオープンで柔軟な金融市場を作り出すことになると考えられます。

これはカルダノDeFiにとってかつてない大きなインパクトをもたらすことになります。

ステーブルコインのリスク

これには当然リスクも考えられます。実際に今年5月に暗号市場を襲った暗号業界最大の教訓となった『ステーブルコインUSTおよびTerra(テラ)の崩壊』:(暗号資産「テラ」の暴落が、不可避だったと言えるこれだけの理由)は、記憶に新しいところです。

USTおよびTerra(テラ)の崩壊で起こったことは、まさに取り付け騒ぎのようなことです。リザーブコインが最低額に達し、リザーブコインの売却ができなくなる前に、リザーブコイン参加者がリザーブ資金から預金を引き出そうと競争することで起こったことです。この原因として高利率を謳ったAnchorの戦略やUSTの担保に使われる準備金(BTCを中心とした暗号資産)の問題などが挙げられています。

ステーブルコインのリスクは、価格の安定のために必要な担保が不透明なものや担保そのものを保障できなくなったりして、価格が乱高下することです。もし時価総額の大きなステーブルコインが破綻してしまうと、市場に計り知れない大きなダメージを与える可能性があると考えられており、USTおよびTerra(テラ)の崩壊はそれを体現してしまいました。

USTはアルゴリズムステーブルコインに分類されるもので、アルゴリズムによって1ドルに価格を維持する仕組みが採用されており、担保がないもしくは限定的なものに属します。

さらに、法定通貨(不換紙幣)を裏付けとするステーブルコインの欠点は、準備金を保管する事業者に対する信頼を必要とすることにあると説明しています。

ステーブルコインにはどのようなものがあるでしょうか?

ステーブルコインとその種類

ステーブルコインとは、ビットコインやカルダノADAのような暗号資産のように大きな価格変動を伴い値動きの激しい通貨ではなく、常にステーブル(Stable)に安定し、ドルや円のように、常に価格や価値を一定に保つことを実現している暗号通貨のことを指します。常に上下する値動きのせいで決済手段として使いづらいという問題を解決する目的で開発されたのが、”ステーブルコイン”です。

ステーブルコインには、主に以下の4種類の型があり、それぞれの方法で価格をキープし、価値を安定化させています。

法定通貨担保型:法廷通貨型のバスケットや単一通貨(米ドル、ユーロ、日本円など)を実際にリザーブし、それと同じだけの暗号通貨を発行したもの。裏付け資産の保管者に対する信頼が非常に重要。

暗号通貨担保型:ビットコインや、イーサリアムなど、他の暗号通貨を担保したもの。ステーブルコインを裏付けるために使用される暗号通貨は、より分散化された方法でスマートコントラクトによりブロックチェーン上で実行。

アルゴリズム無担保型:何にも裏付けされていない、アルゴリズム型設計による無担保型。アルゴリズムを利用して中央銀行と似たアプローチで供給を制御。

ハイブリット型:上記の種類を組み合わせたもの。

それではカルダノのDjedは上記のどの種類に当たるのでしょうか?

Djedは『過剰担保・アルゴリズム型ステーブルコイン』

カルダノのDjedは、自律型銀行として機能する、暗号資産に裏付けられたアルゴリズム・ステーブルコイン・コントラクトで、ベースコインのリザーブを保有し、ステーブルコインとリザーブコインのミント(発行)とバーン(焼却)を行うことで機能するとのことで、暗号資産を担保としたハイブリット型の『過剰担保・アルゴリズム型ステーブルコイン』です。

Djedステーブルコインは、正式な検証と「科学的手法」というカルダノの哲学に沿って、これまでの市場にはない方法かつ比類なきものとして、透明性と価格安定性をもたらすことになると期待されています。

また、Djedは主要な銀行機能に関する金融・財政政策を指示する外生的要素を必要としない、極めてエレガントでシンプルなアプローチをとっているのが特徴です。

Djedを開発するCOTIは、暗号業界のステーブルコインの最近の風潮として、「最近は、なぜ過剰担保が重要なのかを論じたレビューや研究を目にすることが多くなってきた」と述べており、Djedは400%~800%の『over-collateralization:過剰担保』があり、ADAを担保として支えられていると説明しています。

これはハイブリッド型のADAを担保にした『過剰担保・アルゴリズム型ステーブルコイン』であるDjedが、安定をもたらすための重要な措置となっています。

追記:DiedとUSTの比較:Cardano Dailyによるツィート

実今年5月に暗号市場を襲った暗号業界最大の教訓となった『ステーブルコインUSTおよびTerra(テラ)の崩壊』とDjedの共通点と違いについてCardano Daily(@cardano_daily)が『DjedとUSTの比較』について、詳しくツィートしており、下記の記事でその内容について紹介していますのでご参考ください。

カルダノDeFiエコシステムを更に拡張・成長を促進するDjedのパートナーシップ

更に、Djedの開発会社であるCOTIは、カルダノのDeFiエコシステムの更なる成長と拡大のためにいくつかのパートナーシップを発表しています。

この背景にはDjedステーブルコインが、カルダノDeFiにおけるDjed統合の可能性を探ることを目的とし、最終的にカルダノのネットワーク取引手数料をすべて支払うための主要通貨として機能することを意図しているとCOTIは述べています。

下記に最近のパートナーシップの関連記事をまとめてみます。

SundaeSwap

COTIはブログで、分散型金融(DeFi)開発者であるSundaeSwap Labs社とのパートナーシップを結び、Djedステーブルコイン(カルダノ上の最初のステーブルコイン)をSundaeSwap分散型取引所(DEX)に実装する方法を検討すると発表しています。

これにより、SundaeSwapは、DEX内でDjedを他のコインとペアにし、SundaeSwapのユーザーは、Djedの取引ペアを通じて流動性を提供することができるようになります。

AdaSwap

COTIは、カルダノネットワーク上で初の分散型取引所を設立するエコシステムビルダーのAdaSwapと提携し、DjedをAdaSwap DEXに統合する方法を検討することを発表。

AdaSwapは、Djedをカルダノネットワーク上でより良い価格ペッグで効率的なスワップを行うために活用し、Djedを取引可能なメインステーブルコインの一つとして実装する予定です。

Liqwid Finance

Djedステーブルコインを開発しているCOTIとカルダノ・ネイティブ・トークンの貸し借りプロトコルを提供するLiqwid Financeが提携し、DjedをLiqwidのプラットフォームに統合することを発表しています。

Liqwidプロトコルのスマートコントラクトにより、ユーザーは流動性を供給して利息を得たり、供給された資産を担保にプロトコルから借りたり、プロトコルに出資してLiqwid DAO Token LQ建ての追加利回りを得たりすることができます。

DjedをLiqwidプラットフォームに統合することで、流動性の向上と、流動性プールやLiqwidペアなどによる資産取引へのDjedの参加を可能にします。

MuesliSwap

COTIとMuesliSwapが手を組み、Djed Stablecoinを分散型取引所に実装するために戦略的パートナーシップを結んだことで、ユーザーはMuesliSwapでDjedを取引できるようになりました。

DjedはCOTIとMuesliSwapと共同で発行されたブロックチェーンの過剰担保アルゴリズムステーブルコインで、カルダノ基盤で設計された初のハイブリッド分散型取引所でもあるので、これはカルダノ関連のプラットフォームと製品の拡大を意味するものです。このパートナーシップにより、DjedをMuesliSwapで利用できる他のコインとの取引ペアとして利用できるだけでなく、分散型取引所のステーブルコインの取引プールを通じて流動性を提供し、それによってユーザーが暗号資産から収益を受け取ることができるようになります。

Thrift

COTIは最新のブログで、COTIが開発するCardanoブロックチェーンをベースにした過剰担保・アルゴリズム型ステーブルコインDjedが、RealFiスタートアップのThriftと新たなパートナーシップを締結したことを発表しました。

これによりDjedをThriftのウォレットと、貯蓄目標ユースケース、クラウドレンディング、P2P、フィアットオンオフランプ、マルチペイメント、Thriftプロトコルなどの製品に統合することにより、ThriftのユーザーはDjedを使って市場の変動を避けながら貯蓄、支払い、投資ができるようになりました。

WingRiders

COTIは、WingRidersとのDjedパートナーシップを発表しました。WingRidersは、完全に分散化された、信頼できるプラットフォームで、あらゆるウォレットやDappに広く簡単に統合できる、Cardanoエコシステムのインフラ要素になることを目指しています。

これら以外におよそ35のパートナーシップがあるとアナウンスされており、これらはVasilアップデート後の各dappsのアップグレードと共に登場することになるでしょう。

Djedがもたらすカルダノエコシステムの拡張と成長

Djedリリースののインパクトはまさに『指数関数』的な成長をカルダノ・エコシステムにもたらす可能性が十分に考えられます。

これまでのDeFi市場におけるステーブルコインの役割を見てきても、流動性やスケーリングに大きな成功をもたらしてきており、カルダノDeFiにとっても同じような道筋を辿ると考えられます。

例えば、COTIによれば、プラットフォーム上での取引の決済方法が大幅に改善されると考えれています。Djedはカルダノ・ネットワークでの取引手数料の支払いに使用するよう設計されており、取引コストをより予測可能にし、そのためユーザーにとって不安定で法外なガス代は回避されるよう設計されているからです。

COTIチームによれば、Djedのステーブルコインは、支払いの決済や手数料をカバーするために、多くの暗号化ユーザーに採用される「キラーアプリ」になると期待しています。

これについてCryptoGlobeが以前記事カルダノファンの一部が「Djedが稼動したらすぐに$ADAが狂ったように走る」と予想する理由』で取り上げており、その中でADA whale(Twitterで「@cardano_whale」)のツィートを紹介しています。

人々はADAをロックアップすることで得られるDjedステーブル・コインを使って、さらにADAを購入できることを指摘、そのため、Djedのメインネット立ち上げはADAにとって “最初の本当の供給ショック” をもたらす可能性がある。

また、記事はIOG共同創業者兼CEOのチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏の言葉を紹介しています。

Djedステーブル・コインは、暗号空間におけるゲームチェンジャーとなる可能性があり、業界がすでに天文学的な成長を経験している時に、全く新しい観客にアピールします。Djedは、暗号市場の価格変動に対抗する強固な方法を証明し、形式的検証に対する我々のコミットメントを共有しています。

COTIは、カルダノのエコシステムの長年のパートナーです。この新しいベンチャーに彼らが参加するのは素晴らしいことです。

参考:Djed関連記事リスト https://sipo.tokyo/?s=Djed

もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。

ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル

ニュース動向 in エポック357

カルダノ(ADA)の懐疑論者マーク・キューバン氏がWorld MobileのCEOと対立!
IOGとNMKRは、NFTの採用を促進するためのコラボレーションを発表

カルダノ・ブロックチェーンを運営するInput Output Global(IOG)と、NFTの鋳造とカルダノでの決済を可能にするNFT造幣・決済インフラであるNMKRは、NFTの認知度と普及を促進するための新たなコラボレーションを発表しました。

このコラボレーションにより、NMKRは新しいNFTエコシステムのためのMinting APIを構築し、誰もができるだけ簡単にNFTを鋳造し、利用できるようにすることを目標としています。

NMKRは、カルダノ・ブロックチェーン上で技術を提供し、造幣サービス、ホワイトラベルNFTドロップを提供するとともに、カルダノと他の分散型台帳技術の間でNFTおよびNFT関連サービスの移行と統合を可能にします。

ホスキンソン氏最新動画『Some Brief Comments on Vasil』と『DefCon and Crypto 2022』:Vasilはスムーズに進んでいる

Cardano (ADA) の創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、最新動画『Some Brief Comments on Vasil』で、IOGの700人の従業員がアップグレードに懸命に取り組んでいるVasil ハードフォークのテストが、スムーズに進んでいることを報告、コミュニティに安心感を与えました。

ホスキンソン氏はまた、別の動画『DefCon and Crypto 2022』Cardanoが8月末にスタンフォード大学に研究所を開設することを明らかにしました。

カルダノ(ADA)を買うべき2つの理由。同業他社よりも優れた技術力とVasilアップグレードにより暗号通貨のリバウンドに賭ける!!
Cardanoのステーブルコイン「Djed」、販売開始に向けてWingRidersと新たなパートナーシップを獲得

CardanoのDjedステーブルコイン、ローンチに先駆けて、新たなパートナーシップを獲得しています。パートナーシップは、Djed統合の可能性を探ることを目的としています。

COTIは、WingRidersとのDjedパートナーシップを発表しました。WingRidersは、完全に分散化された、信頼できるプラットフォームで、あらゆるウォレットやDappに広く簡単に統合できる、Cardanoエコシステムのインフラ要素になることを目指しています。今回の提携は、同社のDEXにおけるDjed統合の可能性を探ることが目的です。

カルダノ(ADA)の究極のステーブルコインDjedがローンチ前に新たなパートナーシップ(WingRiders)を発表!

ステーキング状況 in エポック357

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SIPO、SIPO2、SIPO3エポック357ステーキング報告
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