エポックな日々
第4世代プロトコル「プルーフ・オブ・X」とは?
世界最高峰のプルーフ・オブ・ステーク・プロトコル
カルダノは現在、世界最高峰のプルーフ・オブ・ステーク・プロトコルを持つブロックチェーンとして、世界の投資家の間でも認知されつつあります。世界大手のニュースメディアであるNBCニュースは「カルダノは、現在、市場で最も重要なプルーフ・オブ・ステークの暗号通貨である」という記事を掲載し、「プルーフ・オブ・ワーク」と「プルーフ・オブ・ステーク」を比較し、カルダノはビットコインのエネルギー問題を、「プルーフ・オブ・ステーク」が解決するという内容を伝えています。
SIPOによる参考記事「エポックな日々:カルダノはミライのためにプログラム可能な金融を提供する」でもカルダノの「プルーフ・オブ・ステーク」について触れていますので、まだ読んでいない方はご覧ください。
「マイアミ ビットコイン会議2021」で目の当たりにした現実
しかし、これがビットコインの一部のマキシマリスト(最大化主義者)にとっては、この話は詐欺でしかないようです。
先週開催された「マイアミ ビットコイン会議2021」に出席したチャールズさんが、2021/06/09 動画「Resources and 1 to N for Consensus」をにライブ配信し、カルダノなどの第三世代のブロックチェーンのプルーフ・オブ・ステークの世界で行っていることに対して、信じられないようなレベルの偽情報・偽物と悪意に満ちたものを目の当たりにしたと伝えています。
このチャールズさん動画では完全に失われ、見過ごされているような基本的な事柄について少し議論することと、カルダノのプルーフ・オブ・ステークのスペースで行われていることについて語っています。
カルダノのウロボロスOmegaの後にくるもの?
驚くことに、その動画で語られた内容には、カルダノのOmegaプロジェクトの後にくる第4世代プロトコルともいうべき「プルーフ・オブ・X」についても語られたのでした。
これはとてもクールで、カルダノファンにとってはたまらない内容となっています。
現在の世界最高峰ともいうべきカルダノの「プルーフ・オブ・ステーク」の世界を知ることができるだけでなく、ビットコインマキシマリストの話はほとんどどうでもいい話になるほどの、素晴らしい興味深い未来が語られたのです。
少し専門的な内容となっているものの、プルーフ・オブ・ワークとプルーフ・オブ・ステークについての素晴らしい解説に始まり、ウロボロスOmegaの先にある2025年に向けたブロックチェーンの未来ともいうべき世界が語られています。
これはチャールズさんがいかにビットコイン、ブロックチェーンを知り尽くしているかがわかる、素晴らしい内容です。
記事「チャールズ・ホスキンソン氏の動画「Resources and 1 to N for Consensus」翻訳」
では、実際にカルダノのOmegaプロジェクトの後にくる第4世代プロトコルともいうべき「プルーフ・オブ・X」とはどのようなものでしょうか?
その前にプルーフ・オブ・ワーク(PoW)とプルーフ・オブ・ステークのコンセンサスアルゴリズムの違いについて知る必要があるようです。
プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とプルーフ・オブ・ステーク(PoS)のコンセンサスアルゴリズムの違い
まず動画では、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とプルーフ・オブ・ステークのコンセンサスアルゴリズムについ説明されており、基本的に両者がやっていることは、次の三つがあると説明しています。
1つ目は、誰が「ブロック」を生成するかを選択し決定する
2つ目は、ブロックを生成する
3つ目は、ネットワークがそのブロックを受け入れ、データを保存する
このうち2と3は、PoWもPoS同じことをしており、一つ目の誰が「ブロック」を生成するかを選択し決定する方法だけが違うと説明しています。
次に”誰が「ブロック」を生成するかを選択”するために何かを証明する方法としてリソースが必要で、ビットコイン(PoW)の想定しているリソースは、ハッシュパワーで、カルダノ(PoS)は資産の所有権です。
これらの違いは、ハッシュパワーは、アスキーチップの能力、エネルギーコスト、ドメインエキスパート(内容領域専門家)などを想定し、所有権とは”実際に誰かがADAを購入する能力を持っているかどうか、市場が存在し、その市場は分散化されていて、リソースの所有権を得るための売り手と買い手が常に存在するということを想定していると説明しています。
そのためハッシュパワーは、データセンター規模(2億ドル規模)のものが必要で、これを移動することは大変難しいが、カルダノの場合は、資産を移動するだけなので、世界中どこへでも簡単に移動可能です。
実際ビットコインは中国の規制によりマイニングするためのサーバー(リソース)を移動するのに大変な労力とエネルギーコストが膨大にかかってしまします。
これについて実際に起こっている問題をウォール・ストリートジャーナル”が参考記事:「ビットコインの最大拠点、中国からの移転始まる」中国政府の締め付けが影を落とす現状は、ビットコインの脆弱性を浮き彫りに”で伝えています。
このリソースの違いがコンセンサスアルゴリズムの違いを生み、エネルギー消費量などの違いを生んでいるということです。
ちなみに、チャールズさんは、ビットコインの一つ目の部分はPoWからPoSに入れ替えても、台帳はそのまま問題なく残るとも説明しています。(凄w)
突然ですが、”プルーフ・オブ・X”がやってきます!
そして、ここからが本番です。チャールズさんはこのソースの数を増やすことで、ブロックチェーンはさらに複雑なことができるようになると説明しています。
リソースを増やすことによるメリットを次のように説明しています。
レジリエンス(回復力)を高めるために、1つのリソースからn個のリソースへという目標は、システムがより全体的にダイナミックになるという意味で必要だということです。
この意味は、リソースがたくさんあれば、ブロックチェーンのセキュリティや安定度はさらに高まるという意味です。
言い換えれば、必要に応じてリソースを増やすことで、さらにセキュリティを確保したり、ブロック・プロダクションを複数のプールから得られる可能性があるだけでなく、現在のブロックチェーンでできること以上に、さらに無限にできることを増やすことが可能だということです。
これは第4世代のプロトコルであり、例えばユーザーのスマートフォンなどもリソースとして取り込み、拡張されます。IOTなども視野に入ってきそうですね。
チャールズさんは、このリソースの部分を「X」とし、黒板に「プルーフ・オブ・X」と書いていました。
またリソースを一つから二つに増やすことが一番難しい(現在アロンゾでやっていることと思われる)が、二つ目からN個へ増やしていくことはとても簡単だと述べています。
このようにリソースを増やことによりカルダノのエコシステム(生態系)はより複雑で無限にできることが増え、強くて速いスーパー・プロトコルになるということです。実際に動画の最後の方では、生物学の仕組みを例に説明しています。
チャールズさんは「プルーフ・オブ・X」について、今年の後半に論文を発表する予定で、2025年のカルダノの大きな研究課題となり、次のように述べています。
次世代の取り組みであり、Omegaが終わったら、この種の経済モデルを構築し、必要とされるシステムの各側面多くのプルーフ・オブ・Xについて、多くの実証実験を行います。
いかがでしたでしょうか?カルダノのプルーフ・オブ・ステークのペースで起きていることは予想以上に先へ行っているという事実です。ブロックチェーンは確実に進化しており、ビットコインマキシマリストの世界を超えて、未来へ進んでいるのです。
チャールズさんは次のように締めくくっています。(一部抜粋)
このように、時間の経過とともに起こることは、暗号通貨は、多くのことができるようになります。ネットワークのリソースは、様々な種類の組織で構成され、それぞれの組織がそれぞれ異なる役割を果たします。そして、システム全体が複雑なシステムは、単細胞生物では得られないような創発的な特性を持つようになるでしょう。
これが次世代の課題です。
次世代では、さまざまなタイプの金融組織を特定することができます。それはすでにDeFiスペースで見られるようになっています。DeFiプロトコルは、ある意味ではシステムの拡張であり、システムの特殊化であり、独自の会計単位を持っているのです。
複雑なシステムは、基本的にそれらすべてを結びつけるようにして、私たちはすべてのことに取り組んでいます。これらのシステムの重要な点は、今日と明日の問題に対処できるような回復力のあるエコシステムを構築しようとしていることです。
しかし、中央集権的な管理は必要ありません。複雑な生物学的システムである人間の生物について考えてみると、そこには神という概念は存在しません。すべてを司る神の細胞という概念はありません。
その点では、システム全体に専門性があり、システム全体はホメオスタシスでなければなりません。様々な構成要素がそれぞれ機能し、お互いに結びついていなければなりません。
私たちはそこに向かって進んでいて、それが正しくバランスされて、リソースの表現がうまくいっていれば、システムは非常に高い回復力を持つことになります
カルダノファンにはたまらない衝撃の未来ですね!
参考記事:「チャールズ・ホスキンソン氏の動画「Resources and 1 to N for Consensus」翻訳」
最後にお願いです。ADAを持っている人は全員、カルダノネットワークのステークを持っています!そしてそのことで誰もがステーキングに参加するだけで、報酬を受け取ることができます。
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ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
ニュース動向
カルダノCEO、ビデオで暗号市場についての考えを語る
カルダノのCEOであるチャールズ・ホスキンソ氏が自身の動画「Thoughts on the Market and the Ecosystem」で暗号市場についての考えを共有しました。ここでは暗号がいかにしてより良いものを構築しているかについて語っており、今後10年で金融工学はさらに進化するだろうと予測しています。
また、チャールズさんは、”この金融オペレーティングシステムは、ソーシャルであり、組織的であり、Fortune 500のようなものになる”と述べており、これをcoinquora.comが伝えています。
暗号産業はビットコインから切り離された、とカルダノ創業者チャールズ氏が語る
カルダノの創業者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、自身の動画「Thoughts on the Market and the Ecosystem」で暗号通貨業界は “ビットコインから切り離された “と述べています。
また、人々はプルーフ・オブ・ステーク(proof-of-stake)とプルーフ・オブ・ワーク(proof-of-work)を区別するようにさえなってきているとし、アルト・ブロックチェーン(ビットコイン以外のブロックチェーン)は、何兆ドルもの価値がある何十億ものトランザクションを処理するだろうと述べています。
そしてブロックチェーンで構築された未来のビジョンを説明し、その結果を “必然 “と話しており、これらをbeincrypto.comが記事にして伝えています。
カルダノが市場の回復をリード
暗号市場は、時価総額を1.6兆ドルまで押し上げる悪い流れから回復している中、カルダノ(ADA)はこの市場回復の先頭に立っており、今週末に17%の伸びを見せて1.7ドルに達しました。
また、メモリアルデーの月曜日に近い時期に急上昇したことは、メモリアルデー前に売られるという専門家の予測が間違っていたことを示しているとinvesting.comが記事で伝えています。
ビットコインと同レベルのセキュリティを維持しながら、大幅に少ないエネルギーを消費するカルダノの仕組み
サステナビリティの観点から、コンセンサス・プロトコルについて改めて考えたとてもわかりやすい記事「ビットコインと同レベルのセキュリティを維持しながら、大幅に少ないエネルギーを消費するカルダノの仕組み」をカルダノ財団が投稿しています。
ビットコインが歴史的な下落を見せる中、今年5月の主要コインの中で唯一グリーンになったのがカルダノ。
ビットコインが歴史的な下落を見せる中、カルダノは今年5月の主要コインの中で唯一グリーンを保っているとU .TODAYが伝えています。
カルダノを搭載したVentup社のIDO LaunchpadがChainlink VRFと統合し、オンチェーン・ランダム性を確保する。
高成長の可能性を秘めたプロジェクトのためのカルダノを使ったIDO LaunchpadであるVentupが、Chainlink Verifiable Random Function (VRF)をメインネットに統合し、分散型割り当てシステムを確保することを発表しました。
カルダノの創業者がビットコインとアルトコインの分離について注目すべき発言
カルダノの創業者チャールズ・ホスキンソン氏は自身の動画「Thoughts on the Market and the Ecosystem」で、ビットコインとアルトコインの分離について注目すべき発言を行なっています。
その中でチャールズさんは、第3世代のプロトコルがすべてを変え、ビットコインとアルトコインの狂気と非合理性に悩まされることはなくなるでしょうと述べており、これをcointechn.comが伝えています。
カルダノ:夏に向けて加熱するADAに備えよう
investorplace.comは記事で、「グリーンコイン」の1つであるという意見を表明し、カルダノ・チームの差し迫ったアップグレードにより、夏の終わり、そしてそれ以降にADAコインの採用が拡大する可能性があると伝えています。
そして400万倍ものエネルギー効率があるだけでなく、これからスマートコントラクトが搭載され、イーサリアムが効果的にスケールするのに時間がかかればかかるほど、カルダノはイーサリアムが存在しないことにしたい「スケーラブルで効率的な」暗号の空白を埋めるのに有利になると伝えています。
カルダノのボス、死にかけている銀行システムにお別れを告げる
newsbtc.comが、チャールズ・ホスキンソン氏は自身の動画「Thoughts on the Market and the Ecosystem」で、レガシーな金融システムに対する非難の考えを述べ、暗号通貨がより良い方法を提供するために引き継がれると結論付けたことを伝えています。
カルダノはNervosブロックチェーンと提携し、中国への架け橋となる
中国のパブリック・ブロックチェーンであるNervosとブロックチェーン・エンジニアのIOHKが提携し、カルダノとNervosのネットワークをつなぐクロスチェーンの「橋」を作ることになったとmsn.comが伝えています。
IOGブログ:Nervos、Cardanoと初のクロスチェーン・ブリッジを構築するために提携
Nervos社、Cardano社と初のクロスチェーン・ブリッジを構築するために提携により、CardanoとNervosのトークン保有者は、暗号空間全体の相互運用性を構築しながら、両方のプラットフォームに価値を伝達することができます。
革命的なNFTマーケットプレイス「THEOS」がカルダノ(ADA)上でスタート
オッカム・アソシエーションは、Occelerator(オッカム・アクセラレーター)プログラムによってインキュベートされ、Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)の共同創業者で元最高執行責任者のAlex Tai(アレックス・タイ)氏が率いる、ミッションに基づいた非ファンジブル・トークン・ミント(NFT)プラットフォーム「THEOS」をリリースしました。
Daedalus Flight 4.1.0-FC1 リリース
新しい電気自動車「Spiritus」は駐車中にDogecoinとBitcoinを採掘する
トロントを拠点とするパーソナル軽電気自動車のメーカーDaymak社は、駐車中にBitcoin、Dogecoinなどの暗号通貨を採掘するために作られた最初の車を発表しました。
この「Spiritus」はDogecoin(DOGE)、Ethereum(ETH)、Cardano(ADA)、Bitcoin(BTC)を含む多数の暗号通貨で事前注文の支払いを受け付けています。
カルダノ(ADA)がBitpandaProでユーロとの取引が可能に
Bitpanda Proの公式Twitterによると、時価総額で5番目に大きい暗号通貨であるカルダノ(ADA)が、Bitpanda Proでユーロに対して取引できるようになりました。
カルダノ(ADA)のステークアドレスが60万件の節目を超える
カルダノの2,561のアクティブなプールに委任されたステークウォレットの合計が(Epoch: 269Ends in 20 hours現在)608,391に達し、新たなマイルストーンを記録したとcointechn.comが伝えています。
アロンゾ・ブルーのハードフォークが成功、カルダノがスマートコントラクトの実装に近づく
Tim Harrison氏が自身のツィートで最初のアロンゾハードフォークである、アロンゾ・ブルーのハードフォークが成功したことをツィートし、これをheraldsheets.comが伝えています。
アロンゾ・ブルーのハードフォークによりカルダノは、また一歩スマートコントラクトの実装に近づきました。9月には最終となるアロンゾ・ハードフォークイベントが実施される予定です。
アロンゾ・ハードフォーク計画の詳細は下記の記事をご参照ください。
28May:Cardano360 – May 2021
CoinShares:機関投資家がカルダノ(ADA)をはじめとする2つの暗号を購入するケースが増加中
デジタル資産管理会社のCoinSharesは、過去数週間の大暴落を受けて、暗号市場が急増した勢いを取り戻そうとしている中、機関投資家がカルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)、XRPの購入を増やしていることを明らかにしたとheraldsheets.comが伝えています。
ホスキンソン氏、イーサリアムは最も偉大なイノベーションの一つと語る、ヴィタリク氏、カルダノには興味深いアイデアがあると語る
heraldsheets.comは、カルダノの生みの親であるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏は、旧友であるイーサリアム(ETH)の共同創業者、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏と折り合いをつけているようだと伝えています。