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追加更新:Vasil後のBASHO時代は2023年に向けて更に深化しスケールアップする:ニュース動向 & ステーキング状況 in エポック366

Vasil後のBASHO時代は2023年に向けて更に深化しスケールアップする

新機能で新たなベンチマークを記録するVasil後のカルダノ

カルダノ独自の革新的技術であるハードフォーク・コンビネーターによる、史上最大のアップ・グレードとなったVasilアップグレードが完了し(日本時間2022年9月28日以降)、新しいVasil機能(リファレンス入力、インラインデータム、リファレンススクリプトのノードおよびCLIサポートを含む)と新しいPlutusコストモデルが、カルダノのメインネットで利用可能になりました。これによりカルダノ・エコシステムは新たなBabbage時代に突入しています。

MuesliSwapはツィッターで、Plutus v2スクリプトのアップグレードを示すベンチマークを下記のように紹介しており(MuesliSwapのOrderbookとLiquidity Poolsを組み合わせたもの)、MuesliSwapにとって、Vasilの機能は、取引サイズと市場運営手数料の削減において大きなメリットをもたらしています。

MuesliSwapのカルダノDEXでは、Plutus V1とV2を比較した場合、トランザクションサイズが14.73KBから1.31KBに約91%削減され、手数料も1.44ADAから0.73ADAに約50%削減されたことが報告されています。

Plutus v1トランザクション
サイズ: 14.73 kB
手数料: 1.44 $ADA

Plutus v2トランザクション
サイズ: 1.31 kB
料金: 0.73 $ADA

また、Ben氏(@BenElferink)のツィートによれば、TXビルダーを使用し、@TyphonWalle から一度に、26,717 ADAが817のウォレットに送信された結果、かかった実行手数料は4ドルもかかってないと報告しています。

更に、カルダノDeFiの中核の一つであるDjedもスクリプトの最適化によりスループットを向上させ、実行予算(手数料)を60%以上削減に成功していると報告。

PABにいくつかの変更があったため、それに合わせてプロキシとUIを更新する必要があり、すべてのアップデートを実装した後、すべてが期待通りに動作することを確認するためにテストランを実行するとのこと。テスト実行が完了したら、公開テストネットにデプロイされます。

そして、最終的な監査結果を待って、重大な問題が発見されないかどうかを確認し、問題がなければ、メインネットにデプロイする予定とのこと。

Vasilがもたらした恩恵を受けるべく、多くのdAppsプロジェクトがアップグレードおよびリリースに向けて開発を加速しています。

BASHO時代は更に深化し拡張する

BASHO時代は、Vasilアップグレード後もカルダノ・プロトコルを更に深化させ、スケールアップ作業を進めていきます。*2022年度中のスケールアップ作業の内容は記事『IOGブログ:2022年にカルダノをどのようにスケールアップさせるか』をご確認ください。

Vasil後は今後最適化を更に進めつつ、次の直近の注目はレイヤー2のHydraとMithrilサイドチェーンのリリースでしょう。

カルダノ週間開発レポート:2022年9月30日によれば、Cardano DocsにHydraMithrilの開発者用リソースが追加されています。

Hydraは、Cardanoのレイヤー2スケーラビリティ・ソリューションで、低レイテンシーと高スループットによる取引速度の向上と、取引コストの最小化を目指しています。

Hydra HeadはHydraファミリーの最初のプロトコルで、同型のマルチパーティーステートチャンネルに依存する、より高度な展開シナリオの基礎を具現化します。各Hydra Headは、少人数の参加者間で共有されるオフチェーンミニ台帳として機能します。開発者は、ハイドラヘッドを使用して、カルダノの上に特殊で複雑なプロトコルを追加することができます。

現在チームが運営するHydra Headプロトコルの概念実証(POC)実装が進められており、永続的なDAppホスト環境の作成に取り組んでいます。

Mithrilは、既存のCardanoネットワークを活用し、ブロックチェーンの状態のすべてまたは一部の認定スナップショットを提供する、ステークベースのマルチシグネチャースキームです。これらのスナップショットは、安全な投票、データ交換、アプリケーション、サイドチェーン、ライトウォレットなどの間の同期など、複数のユースケースで有用となります。

Mithrilの最初のアプリケーションは、Cardanoノードの高速ブートストラップを可能にします。各ノードはブロックチェーンの完全なコピーを持ち、履歴から各ブロックを検証する必要があるため、新しいノードをゼロから立ち上げるにはかなりの時間がかかります。Mithrilを使えば、あらかじめ定義された状態からノードを起動することができ、チェーン自体が提供するのと同じセキュリティ保証が、より高速に提供されるようになるのです。

Mithrilは、Mithrilネットワークと新しいリリースプロセスバージョンのネットワークを利用して、ブロックチェーンの状態のすべてまたは一部の認証済みスナップショットを提供し、それによってノードの同期時間を大幅に短縮することを目指しています。

チームはMithrilネットワークの最適化と最初の集中型バージョンでのテストの最終段階に入っており、ウォレットやライトクライアントへのMithrilの統合など、追加のユースケースも導入される予定です。

また、現行のMithrilテスト環境(SPOパイオニアが実行)の監視を続けています。

IOGのCTOであるRomain Pellerin氏が、Preview testnetのMithrilのスナップショットを介してCardanoノードを数分でブートストラップしたことをツイートで報告しており、カルダノはMithrilによりスケーリングソリューションで新たなマイルストーンを達成しようとしています。

HydraもMithrilも、2022年度にカルダノが意図するスケーリングの方法の1つとして挙げられています。

2023年に向けたカルダノの最高のスケーリング・プラン

Vasilが終わり今後の取り組みについてチャールズ・ホスキンソン氏が動画『Let’s Talk Basho』で説明しています。

Hydra、Mithril、Plutus、Input endorsersなどまだまだ続くBasho時代、本格始動し始めたVoltaireの2023年に向けた今後の展開と、BashoとVoltaireの絡みについて、そして何よりもカルダノの最高のスケーリング・プランについて詳しく解説している必見の動画です。

これについて動画の内容を記事『チャールズ・ホスキンソン氏動画『Let’s Talk Basho』翻訳』で翻訳しましたので、カルダノの最高のスケーリング・プランをぜひご堪能ください。

カルダノ5周年

カルダノは今月9月27日に5周年を迎えました。この記念すべき日を祝うために、IOGはブログ記事『カルダノ、5年の歳月を経て』で記憶をたどり、カルダノがどうなったかを定義するのに役立ったいくつかのマイルストーンを振り返っています。

チャールズ・ホスキンソン氏とジェレミー・ウッド氏は2015年にホテルで腰を下ろし、ブロックチェーンと暗号について話をした当時を、チャールズ・ホスキンソン氏は次のように述べています。

5年以上前、私たちは、投票システムであれ、サプライチェーンの金融システムであれ、私たちが毎日使っているシステムを改善するという共通の使命を持った、世界中のあなた方のような何百万人もの人々の努力によって、世界を変えるような素晴らしいエコシステムを立ち上げるという夢を持っていました。

カルダノは5年の間ネットワークの停止は一度もなく、幾つものハードフォークを乗り越えて、最高峰のパブリック・ブロックチェーンへと成長してきています。

ぜひこれまでの道のりをこの記事で楽しんでみてください。

更なる飛躍のための投資がカルダノにやってくる

カルダノの創業団体Emurgoは、今後3年間のエコシステムの成長をサポートするために2億ドル以上を投資すると、創設者の児玉 健氏が木曜日に開催中のToken 2049会議の傍らでCoinDeskに語っています。

Emurgoの自己資本であるこの資金は、カルダノの上に直接構築するプロジェクトと、カルダノのネットワークを自分のネットワークと一緒に統合する製品を構築する他のネットワークのプロジェクトに提供されるとのこと。

Mainnet 2022: IOHK’s Charles Hoskinson on What Everyone Gets Wrong About Cardano

また、ニューヨークで開催されたMainnet 2022で、チャールズ・ホスキンソン氏は、長期戦に勝つための、ゆっくりとした、しかし着実なアプローチについて説明する中、カルダノのdAppエコシステムが軌道に乗れば、2023年、2024年にはVCの資金がやってくると述べています。

更に、この動きのきっかけとなるのは、カルダノのdAppエコシステムが軌道に乗り、プロジェクトが数十億円の価値を持つようになったときだと説明しています。

これらの動きはVasilによってカルダノ・プラットフォームの基盤が次の段階へアップグレードされたことで、多くのプロジェクトが本格的にリリースされることが予想される中でのニュースで、今後のカルダノの爆発的な成長を予感させるものです。

そして最後に、日本マーケットに素晴らしいニュースの登場です。SIPOも長年愛用している日本の取引所であるビットバンクで、カルダノADAの上場が発表されました。そして取引が本日から開始しています。

これはビットバンクという規模や存在感を考えると、日本市場で本格的にカルダノADAが取引されることを予感させるのもので、今後の展開に大注目です。

もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。

ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル

ニュース動向 in エポック366

ホスキンソン氏、2024年までにカルダノにVCマネーの洪水が訪れると予想

ニューヨークで開催されたMainnet 2022で、チャールズ・ホスキンソン氏は、長期戦に勝つための、ゆっくりとした、しかし着実なアプローチについて説明しており、現在はカルダノが”ponzinomics(ポンジスキームのトークノミクスを合わせた造語)”を持っていないことから、現在のところVCは他の場所に目を向けています。しかし、カルダノのdAppエコシステムが軌道に乗れば、VCの資金がやってくるとホキンソン氏は見ています。

カルダノDEX、Vasilの手数料とトランザクションサイズへの影響を報告

MuesliSwapはツィッターで、Plutus v2スクリプトのアップグレードを示すベンチマークを下記のように紹介しており(MuesliSwapのOrderbookとLiquidity Poolsを組み合わせたもの)、MuesliSwapにとって、Vasilの機能は、取引サイズと市場運営手数料の削減において大きなメリットをもたらしています。カルダノDEXでは、Plutus V1とV2を比較した場合、トランザクションサイズが14.73KBから1.31KBに約91%削減され、手数料も1.44ADAから0.73ADAに約50%削減されたことが報告されています。

DappRadarがCardano Blockchain Dappsのトラッキングを開始
アメリカ・デンバーで開催されるレアブルーム主催のイベント「Cardano Community」が10月14日、15日に開催
IOGブログ:ブロックチェーンガバナンスの体系化

「ブロックチェーンガバナンス」に関するIOGの研究と、このような多様な分野を体系化する方法、この理解を カルダノ に適用し、業界のために進むべきいくつかの可能性を垣間見る

Emurgo、カルダノのエコシステムに288億円投資へ
Vasilアップデートが終了後の9月29日にアップされた、Djedの進捗と開発に関する最新情報です。

スクリプトの最適化によりスループットを向上させ、実行予算(手数料)を60%以上削減、オンチェーンコードは監査仲介を参考に最終化され、現在は最終監査報告書待ち。問題がなければいよいよメインネットにデプロイされる予定です。

カルダノの創業団体Emurgoがエコシステム強化のため2億ドル超を投資へ

Cardano開発ラボのEmurgoは、今後3年間のエコシステムの成長をサポートするために2億ドル以上を投資すると、創設者の児玉 健氏が木曜日に開催中のToken 2049会議の傍らでCoinDeskに語りました。

遂に待望のビットバンクでの上場が決定

【10月3日】より取扱開始 取引手数料無料キャンペーンも同日より開催

カルダノ(ADA) EMURGOの3年間にわたる2億ドルの資金提供とDeFiの追加がアフリカ事業と強気派の前途を明るく照らす!
カルダノ週間開発レポート:2022年9月30日

ハイライト
メインネットでVasil機能が展開
Daedalusがrezor-connect v.9、ledger-js v.5.1.0のテスト実施
Marloweセマンティクス改良
Mithrilで、SPOの登録認証が進行中
Project Catalyst Fund9投票結果

現時点での統計
開始されたプロジェクト:100
開発中のプロジェクト:1113
ネィティブトークン:6.1m
トークンポリシー:62162
Plutusクリプト:3307
トランザクション:50.4m

Cardano DocsにカルダノのスケーラビリティソリューションであるHydraとMithrilの開発者用リソースが追加
IOGツィート:カルダノのアップグレード:ハードフォークはいつからハードフォークでなくなるのか

カルダノの開発会社であるIOG(@InputOutputHK)が『カルダノのアップグレード:ハードフォークはいつからハードフォークでなくなるのか』と題して、カルダノの独自のハードフォークコンビネーター(HFC)技術について解説したツィートを投稿しています。

カルダノは、Mithrilによってノードがより速く同期することを可能にするかもしれない新しいスケーリングマイルストーンに到達

IOGのCTOであるRomain Pellerin氏が、Preview testnetのMithrilのスナップショットを介してCardanoノードを数分でブートストラップすることについてツイートしており、カルダノはスケーリングソリューションMithrilでマイルストーンを設定しようとしています。

ステーキング状況 in エポック366

エポック367開始時点ステーキング動向
SIPO、SIPO2、SIPO3エポック366ステーキング報告
SIPOエポック366ステーキング報告
SIPO2エポック366ステーキング報告
SIPO3エポック366ステーキング報告
[SIPO]は6900個目のブロック生成に成功
[SIPO2]は4800個目のブロック生成に成功

カルダノエコシステムとSITION

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