Vasilメインネット HFCイベント成功!
新しいVasil機能のチェーン展開に成功
本日、日本時間2022年9月23日6:45:00頃に、IOGチームとCardanoStiftungとの共同作業により、カルダノ・メインネットのハードフォークにより、新しいVasil機能のチェーンに展開に成功しました。
2022年のこの夏は、カルダノ・コミュニティにとって熱く感動的な道のりとしてのVasilの旅でした。開発者たちは何ヶ月も前からアップグレードに向けて24時間体制で働き、Vasilは構築され、コミュニティの素晴らしい共同作業と継続的なサポートにより、カルダノは見事歴史を変えるハードフォークを成功させました。
下記はVasil構築のこれまでの道のりを記した主な記事のリストです。
(2022年4月2日から)
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vasilハードフォークの成功により、日本時間9月28日、新しいエポック366の始まりとともに、新しいPlutus V2コストモデルがチェーン上でアクティブになり、開発者コミュニティのためにVasilの全機能が開放されます。
そして、Plutus V2コストモデルの有効化とともに、スマートコントラクトの取引コストの低減を実現します。
また、拡散パイプライン(Vasil で実現した機能)により、今後数週間から数ヶ月にわたって、ネットワーク性能のさらなる最適化と継続的なチューニングが可能になりました。
高度で複雑なプロセスを経てやってきたVasilハードフォーク
Vasilハードフォークは、これまで以上にたくさんの20以上の異なるコンポーネント(部品)相互依存関係があり、非常に高度で複雑なプロセスを伴うものでした。このことからShelleyによるステーキングの展開以来最も重要なネットワークのアップグレードであり、カルダノ史上最大のハードフォークの一つでもあります。
今回のハードフォークでは、コアノードだけでなく、複数のコンポーネントもアップグレードする必要があり、DB-SyncからBlockfrostなどのサードパーティAPIまでカバーしており、IOGは、Vasilの作業は、いくつかの角度から見て、これまでで最も複雑な開発と統合のプログラムであると述べています。
また、コアチームによる多大な作業だけでなく、エコシステム全体の緊密な調整も必要な、困難なプロセスが必要で、取引所とSPOが必要な統合とテスト作業を行ってきました。
今回のカルダノのハードフォークもとても静かなものにした高度な技術
カルダノのハードフォークは大きな特質があり、カルダノが独自に開発した『ハードフォークコンビネーター:HFC』ハードフォーク(アップグレード)された場合に生じるスムーズで摩擦のない移行を実現しています。
今回のVasilハードフォークも全く静かなもので、ネットワークに多少の負荷はかかったものの、とてもスムーズな移行が実現されていました。
このカルダノの独自の技術である『ハードフォークコンビネーター:HFC』は、Ouroborous BFTにアップグレードした際に初めて用いられました。
ハード・フォークとは通常、ブロックチェーン・プロトコルに根本的な変更を加えるため、ネットワークを分裂させることからその名前がつけられました。旧チェーンのブロックは、新たにフォークしたチェーンのブロックと互換性がないため、ハードフォークが完了した後、ある種の中断が発生するのですが、カルダノの場合はこれが生じません。
いわば”ソフトフォーク”とも表現できるもので、ブロック生成に中断と分岐をもたらすことなく、新しいプロトコルへの摩擦のない移行を可能にし、リスタートの必要性を排除し、旧チェーンのブロックの履歴を新チェーンに統合することを可能にしています。
最も重要なのは、HFCによってノードが徐々に更新され、機能が中断されないことを保証することです。ただし、実際はブロックチェーンに大きな変更が加えられるので、利用者からは見えない複雑で高度なフォークが行われています。
これまでのカルダノの道のり
これまでのカルダノのロードマップとハードフォークの道のりも振り返ってみましょう。
BYRON:バイロン『基礎』フェーズ:2015年に開発が始まり、2年後の2017年にByron期が始まる
SHELLEY:シェリー『分散化』フェーズ
Allegraハードフォーク:「トークンロック」*2020年12月
Maryハードフォーク:「マルチアセット」*2021年3月2日
Goguen:ゴオグエン『スマートコントラクトとdApps』フェーズ
Alonzoハードフォーク:「スマートコントラクト」*2021年9月
Basho:芭蕉『スケーラビリティと相互運用性』フェーズ
Vasilハードフォーク「スケーラビリティ」*今年2022年9月23日
VOLTAIRE:ヴォルテール『ガバナンス』フェーズ
P2Pネットワーク(ピア・ツー・ピア・ネットワーキング)*2022年内予定
Project Catalyst(現在Fund9が終了)
この間、カルダノは一度もダウンタイムを経験することなく開発とエコシステムの成長を遂げてきました。現時点でカルダノのロードマップの少なくとも8割から9割は完了していると考えられます。
今年はBashoとVoltaireのフェーズが主に進められており、2022年もしくは遅くとも2023年度中には、このロードマップの大方のフェーズが完了してくると予想されます。
カルダノのスケーラビリティを強化する更なる今後の展開
IOG開発チームは、2022年は主にブロックチェーンのスピード、スケーラビリティ、相互運用性といった問題を解決するための開発にフォーカスしてきました。
そしてVasilのアップグレードによって、今後数週間から数ヶ月にわたって、ネットワーク性能のさらなる最適化と継続的なチューニングを行いつつ、次のスケーラビリティの改善に向かうと考えれれています。
それはInput endorsers(インプット・エンドーサー)というもので、カルダノのスピードをさらに拡張するためのものだとIOGは説明しています。
Input endorsers(インプット・エンドーサー)は、トランザクションを事前に構築されたブロックに分離できるようにすることで、ブロック伝搬時間(新しいブロックがネットワーク内のすべてのノードに到達するのにかかる時間)を改善します。これにより、ブロック伝搬時間の一貫性が改善され、より高いトランザクションレートを実現することができます。
これを実現するために、Ouroborosの新しいステージであるLeiosを開発しているとのこと。
Ouroboros Leiosでは、現在のように各ブロックがヘッダーと1つのボディを持つのではなく、各ブロックがヘッダーと多数のボディを持つということです。そのため、10~20個の小さなブロック本体を持つランキングブロックを制作する予定だと述べています。
これはおそらく来年には着手実現されるものと予想されています。
エコシステムの成長曲線を描く新時代が到来
Vasilアップグレードは、カルダノ・コミュニティで愛され、尊敬されていた故Vasil St Dabovにちなんで名付けられました。
このアップグレードは、カルダノに最もユニークで強力なスマートコントラクト型のパブリック・ブロックチェーンとして、また、業界トップクラスのPOSプラットフォームとして、本格的なエコシステムの成長曲線を描くことになるでしょう。
もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします!10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
ニュース動向 in エポック364
EUTXOハンドブックのご紹介(英語)
この新しいハンドブックでは、EUTXOのコンセプトについて、その特徴や価値、そしてCardanoのトランザクションやスマートコントラクトをどのように強化するかを説明するガイドツアーが用意されています。
Vasilの発表以来、カルダノが数百万件以上の取引を記録:9月19日にメインネットアップデート案が提出
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Vasilによってカルダノ上に構築されたアプリケーションは「より速く、より洗練された」ものになり、ネットワークのスケーリング能力が向上し、取引手数料を下げることが可能になります。