未来予測とカルダノ
投資をするとき何を決め手として投資をするのでしょうか?
突然ですが、皆さんは投資(ここでは中・長期のスパン)をするとき、何を決め手として投資しますか?なんとなく儲かりそう?というのはあるかもしれません。しかしそれでは単なる感覚だけで時間潰しのゲームで遊んでいるにしか過ぎません。
最近多くの機関投資家、個人投資家がカルダノに気付き始めており、コインベースやブルームバーグ、グレースケール、また大手メディアでもカルダノに注目するニュースが今年に入ってたくさんが出てきていますが、これは何に着目してカルダノに注目しているのでしょうか?
結論から言うと、筆者が考えるにそれは「未来予測」に基づいてです。
参考記事
2021年前半戦のカルダノ躍進を振り返るまとめ前編
2021年前半戦のカルダノ躍進を振り返るまとめ後編
「未来予測」とは?
ここ数年特に未来予測という言葉が書籍やYouTubeなどの動画コンテンツでよく見かけるようになっています。そして人類の歴史の中で様々なプレイヤーがそれぞの手法で未来予測をしてきました。
古来の呪術的(もしかしたら古代はもっと現代より進んでいたかもしれません。)な未来の予測から、宗教本や19世紀後半から始まったSF(サイエンス・フィクッション、スペース、ファンタジー、最近はサイエンス・ファクトという言葉も出てきています。)小説など、様々な未来予測がありますが、現代ではこれを真剣に考え、世の中が今後どうなっていくかということを科学的に「予測」し、それに対応するための方策を考え実行するということを行なっています。
例えば、最近の有名な例では国連によるSDGsというものがあり、カルダノ・コミュニティでもよく聞かれる言葉ですね。日本の「令和2年版科学技術白書」によると、SDGsとは、”持続可能な開発目標(SDGs)を掲げる「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が全国連加盟国の賛同を得て採択され、これを全国連加盟国はSDGsを達成すべく力を尽くす”動きとしています。
報告書「令和2年版科学技術白書」よると、この背景には”我々人類が、世界人口の爆発的増加等を背景とした水資源・食料不足、地球温暖化等の気候変動等のほか、貧困や格差の拡大、新型コロナウイルス感染症を始めとする新興・再興感染症の流行等の様々な地球規模の課題に直面しているとし、これらを解決するための行動指針としてSDGsを唱えている”と説明しています。
一般的には、「予測」とは、”未来の出来事や有様をあらかじめ推測し、前もって推し量ること”と「令和2年版科学技術白書」は説明しています。
そして、SDGsの達成には、現状をベースとして実現可能性を踏まえた積み上げを行う「フォーキャスト」ではなく、目指すべき社会の姿から振り返って現在すべきことを考える「バックキャスト」の考え方が重要とされていると述べています。
持続可能な世界のために、これからの世界がどのように変化し、それに対応するためにどのようなことができるのかを予測し、それに伴って行動しようとしています。
具体的な予測行動として日本を例にあげると、最近のものでは、第5期科学技術基本計画があります。日本政府は未来社会の姿として、「Society 5.0」を提唱し、その実現に向けた取組を進めています。
近年、人工知能(AI)等の情報通信技術(ICT*)、ゲノム編集等のバイオテクノロジー等の革新的技術の登場により、科学技術は急速に進展し、これまで以上に経済・社会に影響を及ぼしていると述べています。
ICT*:「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指す。
さらに、米中の技術覇権争いや英国の欧州連合離脱等の国際情勢の変化、人々の価値観や人生設計の多様化等により、社会の変化が急速に進み、未来の予見可能性が低下しているとしており、このように未来社会の不確実性や多様性が高まる中、現在、政府においては次期科学技術基本計画の策定に向けた議論が行われています。
未来予測の手法とは?
報告書は予測の手法について具体的に述べています。上記の社会の変化に柔軟に対応し、SDGs等の地球規模の課題や少子高齢化等の我が国が抱える課題を解決していくために、未来社会のビジョンからのバックキャストと、科学技術の潮流からのフォーキャストにより、未来社会のビジョンを科学技術で前向き・主体的にデザインし、その可能性や選択肢を広げ、変化を先導していくことが必要であると考えています。
「令和2年版科学技術白書」ではこの未来予測の手法は、その対象や目的に合わせて、様々なものが開発されてきたとしており、下記の図ように分類しています。
これらの手法の特徴を踏まえ、複数の手法を組み合わせることで、未来予測を行うことが一般的となっていると報告書は説明しています。
このように「未来予測」は政府及び民間、欧州などで行われており、様々な未来予測が行われています。報告書は次の例を挙げています。
- 文部科学省 科学技術・学術政策研究所「科学技術予測調査」
- 総務省「未来をつかむTECH戦略」
- 経済産業省・厚生労働省「未来イノベーションワーキンググループ」
- 欧州委員会研究・イノベーション総局「プロジェクト・ボヘミア」
- ロイヤルダッチシェル 「スカイシナリオ」
- 日立製作所「ビジョンデザイン」
- 三菱総合研究所「未来社会構想2050」
- みずほフィナンシャルグループ「2050年のニッポン~課題を乗り越え、輝き続けるために~」
この文部省の報告書では、上記の各予測を俯瞰し、デジタル化と地球規模課題への対応を背景とした共通した未来社会の姿が浮かび上がるとし、次のように報告しています。
- 医療・ヘルスケアの向上による健康寿命の延伸
- バーチャル空間での活動の拡大による生活の多様化
- AI、ロボットなどのICTの進展による産業の自動化・無人化の進展、データ産業・サービス産業等の新産業の創出
- 脱炭素化や資源循環の進展による持続可能な社会への転換
参考資料:「令和2年版科学技術白書」
このように「未来予測」は様々な手法を駆使し、今や世界全体で取り組んでいるプロジェクトなのです。
そしてこの未来予測が投資をする上でも大きな要因の一つであるといえます。来るべき未来を予測し、具体的な世界をイメージすることで、自分はどう行動するか?どういったプロジェクトに投資すべきかを、感覚ではなく理論的に選択することが可能になり、来るべき未来にいち早く行動に移すことが可能になります。
これは特に現在のように世界が大きく変わろうとしているときに、前もって自信を持って行動することで自分自身の生き方に大きなメリットをもたらす可能性があり、特に投資においては大きなメリットをもたらす可能性が十分にあるのです。
2030年、2040年の未来を予測する日米の2冊の本
少し前の本ですが、2030年、2040年の未来を予測する日米の2冊の本があります。その2冊は、ピーター・ディアマンディス、スティーブン・コトラー『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』(土方奈美訳、ニューズピックス)と成毛真『2040年の未来予測』(日経BP)で、今年初めに八重洲ブックセンター本店のブログに掲載された記事「2030年と2040年 日米2つの予測本が指し示す未来とは」では、この二つの本について紹介しています。
この二つの本にあるキーワードは「コンバージェンス(融合)」と「エクスポネンシャル(指数関数的)」と述べています。指数関数的に進化するテクノロジーがいくつか組み合わさることで、破壊的イノベーションが次々起こっていくというもので、技術革新による世界の変化はこれまでにないようなスピードで、加速度的(ものすごいスピードで)に変化していくだろうと書かれています。
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』では、以下のような内容が書かれています。
量子コンピューティング、ロボティクス、ブロックチェーンなど指数関数的進化が進んでいる9つのテクノロジーが現在どのような状態にあり、どこへ向かうのかを見たあと、第2部では、買い物の未来、広告の未来、エンターテインメントの未来など8つの産業に注目し、テクノロジーの融合がどのように世界のありようを変えるかを見ていく。第3部は人類の進歩を脅かす気候変動などのリスクを検討したあと、視野を100年後にまで引き延ばし、宇宙移住など5つの大移動を予測する。
2030年と2040年 日米2つの予測本が指し示す未来とは八重洲ブックセンター本店
ここにはブロックチェーンが登場してきていますが、これらの技術が複合的に展開されるということがキーで、ブロックチェーンは、単体ではなく、量子コンピューティング、ロボティクス、AI、バーチャルリアリティ、3Dプリンティングなどの様々な最先端技術と組み合わさって、様々な分野に広がって展開されることが予見できます。
そしてブロックチェーンの技術や特性を生かすことで、ICT(情報通信技術)におけるプラットフォームとしてブロックチェーンが機能し、重要な要素であるデータをスマートコントラクト技術により世界規模で、様々なプロジェクトと融合し展開することが可能になるといえます。
そしてこの変化は加速度的に変化をもたらすということです。
参考記事:「2030年と2040年 日米2つの予測本が指し示す未来とは」
カルダノはその未来予測の中で役割を担える?
そこで、カルダノは未来予測のなかで本当にその役割を担えるのかということが重要になってきますが、その答えはもちろんYESです!
カルダノは、最初から安全性、分散性、相互運用性、持続可能性、スケーラビリティといった総合的に洗練された技術や知恵が集積して開発されているからです。記事「ブロックチェーンの未来を見据えるカルダノ」でもお伝えしていますが、未来予測に基づいて必要とされるブロックチェーンに求められているのは、分散性・安全性・拡張性・持続性・相互運用性の5大要素を同時に満たすことです。
参考:カルダノ・ロードマップ
そして未来予測に対応した下記に述べたような開発手法が用いられており、かつ実績を積み上げているのがカルダノです。
このようにカルダノは比類なき研究開発の手法を最大限に活かしながら、未来への予測とともに作り上げた設計とロードマップにより、それをコードに置き換える手法で、マルチタスクに開発が進められており、その開発スピードや開発工数は世界一となっており、カルダノはその生産性を維持し続けています。
記事「ブロックチェーンの未来を見据えるカルダノ
カルダノは今年9月に導入されるスマートコントラクトにより、その優位性を元に様々現在進行中の未来の革新技術と融合することになります。それは「ついにカルダノを唯一無二の存在にするWolframとカルダノによる新しい取り組みがスタート」したように様々なプロジェクトがかるカルダノ・エコシステム上で動き始めています。
カルダノブロックチェーンは、来るべき激変する世界のプラットフォームとして、そして未来予測の地図に必要なピースとして機能する可能性が最も高いブロックチェーンとして認識されはじめており、最近のニュースでカルダノがグレィスケールにも採用されたことからも、その流れは明らかなのではないでしょうか?
参考記事:
ニュークリプト時代の幕開けを告げるグレイスケール
もう止められないカルダノ・ビッグバン
新しいフェーズに入ったブロックチェーン業界、そしてカルダノ
カルダノに投資すること
中・長期のスパンでカルダノに投資することは、未来予測に基づいて投資することであると考えています。カルダノは来るべき世界の次世代のキープレイヤーとして十分に説得力のあるプロジェクトなのです。
そして現在の技術革新は想像しているよりも、非常に早く、あっという間にやって来るという意味で、そのため準備はとても重要になってきます。どのような変化が訪れるかは、ぜひ書籍やyoutube動画をご覧ください。
未来のカルダノがどのようになっているかを想像し、世界の未来予測報告とリンクさせることで、カルダノが投資するに相応しい銘柄であると確信できれば、投資に自信を持って望めるのではないでしょうか?
皆さんはどう思われますか?
カルダノが相応しい銘柄であるかを考える際にこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
もしこの記事が気に入っていただけましたら、SIPO、SIPO2、SIPO3への委任をどうぞよろしくお願いいたします!10ADA以上の少量からでもステーキングが可能です。
ステーキングについて知りたい方は、下記の記事をご参考ください。
ステーキング(委任)とは?
カルダノ分散型台帳システムによるステーキングの魅力とその方法:2021版
Q&A:カルダノ、ステーキングに関する基本的な説明集
ダイダロスマニュアル
ヨロイウォレット Chromeブラウザ機能拡張版マニュアル
ニュース動向 in エポック279
2,000億ドルの暗号価格暴落。ビットコインが突然3万ドル以下に暴落し、イーサリアム、バイナンスのBNB、カルダノ、XRP、Dogecoinが暴落する
ビットコインと暗号通貨の価格は、数週間の倦怠期を経て急激に下落し、突如として暴落しました。forbesはこれについて、ニュージャージー州司法長官室と証券局がニュージャージー州に拠点を置くビットコイン金融サービスプラットフォーム「BlockFi」に出した停止命令に怯えているように見えると伝えています。
BlockFi CEO、ニュージャージー州司法長官からの排除措置命令についてコメントを発表
2,000億ドルの暗号価格暴落の引き金になったとされるBlockFiへのニュージャージー州司法長官からの排除措置命令について、BlockFiのCEOがコメントを出しました。これをU.TODAYが伝えています。
長期的な暗号投資家はウォレットの中にカルダノADAを持つべき
カルダノのような多くのクリプトの長期的な上昇の動きは、おそらく始まったばかりとmsn.comがその理由について伝えています。
カルダノ:これはホスキンソン氏にとって今後の「高い優先順位」となるでしょう。
チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏が動画「Brief Update」で、カルダノのブラウザやスマートフォンへの取り込み、ライトクライアントの体験を必要なところに届けるための戦略が非常に重要であると語った内容をambcryptoが伝えています。
Bitrue、カルダノのネイティブアセットをサポートする最初の取引所になる
Bitrueが、カルダノのブロックチェーン上のネイティブアセットのサポートを提供する最初の暗号通貨取引所となったとdailycoin.comが報じています。
Fluree:オフチェーンのDAppデータストレージソリューション
[SIPO]は皆様の委任のおかげで3100個目のブロック生成に成功
インフラ更新:カルダノへのクロスチェーン・ブリッジ
Nervosは、カルダノをサポートするフローのロックとアンロックの機能を追加しましたことをブログで伝えています。
カルダノ価格分析:ADAトークンは、カルダノネットワークがアロンゾ・ホワイト・ハードフォークの実行に成功したことで回復のステージに立つ
アロンゾ・ホワイト・ハードフォーク(Alonzo White Hardfork)を成功させ、スマートコントラクトの世界に踏み込むカルダノの価格分析についてthemarketperiodical.comが報じています。
カルダノ、ウェブとモバイルの統合に向けて準備中
カルダノはウェブとモバイルの統合に向けて準備を進めており、テストネット上でカルダノのスマートコントラクトがWebブラウザに対応したこと、また、ライトクライアントが、ブロックチェーン全体をダウンロードしなくても、取引を検証するのに十分なデータをデバイス上に持っていることを保証する技術であるMithrilプロトコルについてcryptobriefing.comが伝えています。
MSNマネー、長期投資家はカルダノを保有すべきと指摘
MSNは、長期的な暗号投資家は、ウォレットにカルダノを持つべきで、長期的なADAの保有者は2021年前半に素晴らしいリターンを得ていると述べたことをcoinquora.comが伝えています。
遂にカルダノを唯一無二の存在にするWolframとカルダノによる新しい取り組みがスタート
カルダノのボラティリティが高い、60%の価格変動がやってくる
今後のカルダノの値動きを決める2つの重要な価格帯、つまりカルダノADAが画期的な値動きをする可能性が高いことついてcoinquoraが分析しています。